この記事では、映画『霧の波止場』のストーリー（あらすじ）をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『霧の波止場』の作品情報
出典：https://video.unext.jp/title/SID0037579
| 製作年 | 1938年 |
|---|---|
| 上映時間 | 90分 |
| ジャンル | ドラマ |
| 監督 | マルセル・カルネ |
| キャスト | ジャン・ギャバン ミシェル・モルガン ミシェル・シモン ロベール・ル・ヴィギャン |
| 製作国 | フランス |
映画『霧の波止場』の登場人物（キャスト）
- ジャン（ジャン・ギャバン）
- フランスの脱走兵。逃げる最中にたどり着いた町でネリーと出会う。これからの人生に悩んでいたが、ネリーと出会うことで希望を見出すようになる。
- ネリー（ミシェル・モルガン）
- ル・アーヴルに住んでいる女性。両親はおらず、雑貨店を営む遠い親戚のザベールのもとで働いている。周囲の環境にうんざりしている。
- ザベール（ミシェル・シモン）
- ネリーの遠い親戚。両親の代わりにネリーと暮らしているが、実はネリーに好意を寄せている。感情的になりやすい性格。
- ミシェル（ロベール・ル・ヴィギャン）
- ル・アーヴルでクラス画家。パナマが営んでいる酒場の常連客。これからの生き方について悩んでいる。
- パナマ（エドゥアール・デルモン）
- ル・アーヴルで酒場を営んでいる男性。常にパナマ帽子を着けているため、周囲から「パナマ」と呼ばれている。
- リュシアン（ピエール・ブラッスール）
- ル・アーヴルのごろつきで喧嘩っ早い。ネリーに好意を寄せている。支配欲が強く、プライドも高い性格をしている。
映画『霧の波止場』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『霧の波止場』のあらすじ【起】
脱走兵のジャンは自暴自棄の状態になっていた。ジャンは、人がいない夜の道を一人歩いて港町ル・アーヴルを目指していた。ジャンはたまたま通りがかったトラックに乗せてもらう。運転手からあれこれ質問されるが、ジャンの対応は素っ気ないものであった。
突然、トラックの前を一匹の犬がトラックの前を横切ると、ジャンが急いでハンドルを切って犬を助ける。このことが原因で運転手と口論になってしまうジャン。そのまま運転手と別れたジャンは、助けた犬とル・アーヴルを目指すことになる。
ジャンはル・アーヴルの町に到着する。ル・アーヴルは人々の活気で栄えていた。「リトル・ジョーカー」という店の中では上質な音楽とダンス、食事や会話を楽しむ人で溢れていた。ジャンは、酔っぱらいの紹介で、パナマと呼ばれる男が営んでいる酒場へ行く。他の店と比べると寂れた雰囲気で、客もほとんど入っていなかった。
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映画『霧の波止場』のあらすじ【承】
店でミシェルという画家と出会い、生き方について議論する。話をしていると、ネリーという美しい女性に出会う。ジャンとネリーは、最初こそ対立するものの、ジャンは生きることに喜びを見出すようになる。
店の外から銃声が聞こえる。ジャンがパナマに様子を聞くと、店の外に悪党がいるようだった。車でやって来た悪党が店に入ろうとしてくるが、パナマは威嚇射撃で悪党を追い返す。一連のやり取りで怯えるネリーだったが、ジャンが優しくフォローすることで二人の間には信頼関係ができる。
翌朝、画家のミシェルはパナマが懸命に止めたにも関わらず、入水自殺をする。ジャンとは対照的に生きる希望を見失っていたのである。ミシェルは、所持していた衣服や靴、画材道具を全て残していた。パナマは、遺品を持ち持ち帰り、ジャンに対して着ていた軍服を脱ぐように言い、ミシェルの服や道具を全て貰うよう勧める。
映画『霧の波止場』のあらすじ【転】
ジャンがネリーと波止場で会話していると、先日の悪党の一人リュシアンが二人のもとへやって来る。どうやら悪党とネリーは関係がある様子。モーリスという人物の居場所をネリーに尋ねた後に、ネリーへ交際を申し込むが、ネリーは拒絶する。また、悪党は再び店を襲撃することを予告する。見かねたジャンが二人の間に割って入り、その場をやり過ごす。
ネリーは、ザベールが営む雑貨店で働いていた。遠縁のザベールは、ネリーと同居しており、因縁を付けてネリーと結婚しようとしていた。
ジャンとネリーの二人は、南米に高飛びすることを計画する。ザベールとの生活にネリーはうんざりしていた。ジャンとネリーは遊園地に遊びに行く。その際にパスポート用の写真を撮影してもらう。遊園地で女を連れたリュシアンに会う。ジャンにからかわれ、笑いものにされるリュシアン。リュシアンは、ジャンに対して恨みを抱くのであった。
映画『霧の波止場』の結末・ラスト（ネタバレ）
ネリーが高飛びをすることを知ったザベールは、嫉妬でネリーに暴力を振るう。その場に居合わせたジャンは、ネリーを守るためにザベールを殴り飛ばす。
ジャンは、脱走兵という身分であったため、ネリーを守る正当防衛であったとしても、立場は危うかった。ジャンとネリーは、逮捕される前に逃げることにする。南米行の乗船券は、すでに購入してあったため、ジャンは先に犬とともに船に乗り込む。ネリーは後から船に乗る予定であった。
ネリーが気がかりだったジャンは、ネリーの様子を見に船を降りる。ネリーの元まであと一歩というところで、一台の車がジャンに近づく。車からピストルを持った手が出てくる。ピストルによって撃たれたジャンは、その場で倒れ込む。物音に気が付いたネリーは、店から飛び出てくる。愛する人物の死にむせび泣くネリー。港からは、船の汽笛の音が響いていた。
映画『霧の波止場』の感想・評価・レビュー
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映画『霧の波止場』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『霧の波止場』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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