この記事では、映画『こどもつかい』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『こどもつかい』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『こどもつかい』の作品情報

上映時間:111分
ジャンル:ホラー
監督:清水崇
キャスト:滝沢秀明、有岡大貴、門脇麦、根本真陽 etc
映画『こどもつかい』の登場人物(キャスト)
- こどもつかい(滝沢秀明)
- 子供の恨みを叶える人ではない者。本性は人形使いの人形で、黒いマントと黒猫の道具を多数所持している。自分だけの不思議な世界を持ち、人を呪い殺すほどの力を持っている。
- 江崎駿也(有岡大貴)
- 新聞記者。尚美の彼氏で変死事件を追っている。恋人が呪いをかけられたことで、謎の解明をすることになる。
- 原田尚美(門脇麦)
- 幼稚園の先生。幼い頃、母親に虐待され育った過去を持つ。実はこどもつかいと会ったことがあり、母親を呪い殺している。駿也の子供を妊娠中。
- 笠原蓮(中野遥斗)
- 母子家庭で母親から虐待されている。優しくしてくれる尚美に懐き、母親になって欲しいと希望するも拒絶される。そのことで尚美を恨み、こどもつかいを介して尚美に呪いをかける。
- 小松洋子(西田尚美)
- 幼稚園の先生で尚美の先輩。何かと蓮を気にかける尚美に深入りしないよう、忠告している。尚美と駿也の友人でもある。
映画『こどもつかい』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『こどもつかい』のあらすじ【起】
離婚の傷心から自分の子供を虐待していた母親が突然、子供がいなくなったと騒いだ日から3日後、変死を遂げた。
第一発見者は隣室に住む女子中学生で、日頃から隣室の母親が子供に怒鳴り散らしているのを聞いていたと言う。
新聞記者の江崎駿也は第一発見者である女子中学生から変死事件の取材を行い、行方不明になった子供を最初に発見した者が3日後に変死を遂げる“トミーの呪い”というものがあるのを知る。何の根拠もない噂話では記事にならないが、行方不明になった子が発見された後、耳に残る歌を口ずさんでいたと聞き、子供が唄っていた歌の分析をすることにした。
駿也の恋人である原田尚美は幼稚園にて保育士をしている。彼女は母親から虐待されている様子の笠原蓮という少年に、幼い頃の自分を重ね合わせ何かと気にかけていた。その日も仕事終わりに蓮を連れて彼の家を訪ねた尚美だったが、留守だったため、その夜は自宅へ泊めることにした。
翌日、幼稚園に警察がやって来て、蓮の母親が自宅で亡くなっていたことが知らされる。それも死亡時刻は昨夜、尚美が訪ねた時間帯であった。
母親を失った蓮は施設へと預けられることになり見送りをした尚美だったが、蓮は彼女を母親と言って離れようとはしない。困り果てた尚美は思わず蓮を拒絶し、彼の心を裏切ってしまうのだった。
映画『こどもつかい』のあらすじ【承】
一方、駿也の友人が万引きをした少女に性的虐待をしていたことが判明。彼はそのせいで子供から恨まれ、呪いによって変死を遂げる。
帰宅後、互いに状況の報告をし合った尚美と駿也。謎の歌について尚美が知っていたようだったので、詳しい歌詞を検証すると上之郷サーカスのことを唄っていることが分かる。
ネットにて検索すると昭和32年、伊勢の上之郷に人気を博したサーカス団があったが、火事で潰れたことが記されていた。駿也は早速、朝になったら伊勢に行くと尚美に告げる。だがその時、居間のソファーにいるはずのない蓮が突如、姿を現して例の歌を口ずさんだ。直後、電話にて先輩保育士の小松洋子から養護施設へ移動中の車内で、蓮が忽然と姿を消したと知らされる。尚美は洋子に蓮の面倒を頼むと、駿也と共にすぐさま伊勢へと向かった。
蓮に呪われてしまった尚美には、もう3日しか時間が残されていないのである。
翌日には伊勢に到着。調べにより上之郷サーカス団創設者の息子がまだ存命中であったため、自宅を訪ねた。サーカス団は彼が幼少期の頃、最盛を誇っていたらしく、中でも人形使いトミーのショーが子供達には人気だったようだ。当時、客寄せのために歌われていたのが、例の歌だったと言う。しかし、営業中に数名の子供達が行方不明となり、子供達の親が騒動を起こしたために火事が勃発。テント内にいた子供達をトミーが助けに入ったが結局、助からなかった。その後、創設者はなぜかサーカス団を再開しようとはしなかったらしい。
サーカス団が寮として使っていた施設がまだ残っていると言うため、将也と尚美は了承を得て向かってみることにした。
元は診療所だった廃屋へ。中には当時のチラシやポスターが残されており、2人はトミーの写真を入手。外国人であったトミーが相棒として使っていた人形は、黒髪で黒いマントを纏っていた。その姿にピンときた尚美。彼女は幼稚園で人形と同じ格好をした謎の男を見たことがある。恐らく、彼が子供を使って人を呪い殺している“こどもつかい”なのだ。
その時、止まっていた時計が動き出し、誰もいないずの廊下に移動式オルゴールがひとりでに進んで来る。廊下に出た駿也がそれを鳴らすと、開始の合図とばかりにこどもつかいが尚美の前に現れる。彼は以前、尚美と会ったことがあるような言動をし、仲間の7人の子供達を尚美にけしかけるのだった。
映画『こどもつかい』のあらすじ【転】
こどもつかいがラッパを吹くと、子供達が尚美に迫る。どうやら駿也にはその光景が見えていない様子。2人は外へ出ようと施設内を走り回る。そうして、追い詰められ子供達によって命を奪われそうになるが、創設者の息子が外からドアを開けてくれたため、助かるのだった。ドアが開閉する瞬間、こどもつかいとその仲間達の姿を一瞬、垣間見ることができた駿也。
サーカス団で行方不明になった子供達は創設者の息子の友人だったと言う。彼は友達をサーカスに誘わなければ、命を落さずに済んだと後悔している様子だった。サーカスが火事で潰れた後、彼の父親は狂ったようになり、息子は父親の布団からトミーの人形を発見したと言う。その後も次々と村人の変死が続いたため、人形が呪いをかけているのだと思い、息子は密かに人形を捨てたのだった。
これにより、呪いの原因は黒マントの人形であることが判明。尚美は幼い頃の記憶へ遡り、過去にこどもつかいと会っていたことを思い出した。母親に虐待されていた尚美は、こどもつかいの甘言に乗せられ母親に呪いをかけてしまう。その証拠としてこどもつかいは尚美に自分の小指を渡していたのだった。
その時のことを思い出した尚美。自分が幼い頃からずっと持ち歩いていた守り袋の中を探り、人形の小指を発見。自分が母親を殺したのである。全てを思い出した尚美は抵抗をやめ、甘んじて罰を受けようとする。だが、駿也の説得により抵抗する意思を固めるのだった。
映画『こどもつかい』の結末・ラスト(ネタバレ)
人形の指を見せてもらった駿也。人形の所在を思い出し尚美と共にその場所へ向かう。そこは、彼らの共通の友人が雑貨店を構えていたデパート内の倉庫である。守衛に挨拶し中へ入った2人だったが、そこへこどもつかいが現れ、尚美が攫われてしまう。更に駿也もエスカレーターから落とされ意識を失ってしまうのだった。
こどもつかいの世界へ連行された尚美。その日は奇しくも、蓮にかけられた呪いの期限である3日目だった。蓮を追って過去の世界へ向かった彼女は、人形が知る真実を目撃してしまう。
トミーは幼児趣味を持った変態で、行方不明になった子供達は彼によって攫われていた。服薬にて眠らされた子供達。尚美は唯一、覚醒した子供を逃がそうとするもその時、1人の女の子も目を覚まし悲鳴を上げる。トミーは油を撒いてサーカスのテントに火をかけた。人形は親であるトミーの所業が許せず、命を得て彼を殺害したのである。
こどもつかいはトミーが大好きで、子供達と遊ぶのが大好きだった。それなのに、トミーは子供達の命を弄んだのである。こどもつかいはそれが許せなかった。
尚美は母親を呪い殺した過去へ飛び、その罪と対峙し逃走。その先で呪いによって命を奪われた人々がいる場所へ到達する。こどもつかいは、いずれ尚美も仲間入りすると言う。彼女は蓮に真実を語り心から謝罪。すると、思い直した蓮も謝り、自分がかけた呪いをこどもつかいに返還してしまうのだった。
そこへ、子供達の友人だった上之郷の息子が現れ、命を懸けて尚美と蓮を現実世界へ戻してくれる。
同じ頃、傷だらけになりながらも意識を取り戻した駿也。人形の在り処を捜すも、人形は命を得たかのように歩いては走り、逃げ回る。彼は人形に翻弄され、捕まえることができない。
人形は駿也を殺そうとこどもつかいに変貌する。しかしその時、彼のマントから尚美と蓮が登場。3人は力を合わせてこどもつかいを倒すのだった。
吹き抜けの上階から階下へ落下した人形は、衝撃によってばらばらに壊れてしまう。駿也と蓮がその残骸の元へ向かい、右手から小指を奪った。すると、こどもつかいはただの古びた人形へ戻るのだった。
後日、蓮を引き取った駿也と尚美は新居へと引っ越すことにした。尚美は駿也の子を身籠っており、じきに出産を迎えようとしている。トミーの人形はバラバラのまま厳重に包み、駿也が所持。蓮は引っ越しの合間に近くの団地へ向かい、酷い扱いを受ける子供の元へ人形の小指を密かに置いていくのだった。
映画『こどもつかい』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
現在はジャニーズ事務所の副社長となった滝沢秀明が「こどもつかい」として登場する今作。昔から王子様のような整った顔立ちで恋愛ドラマに登場することが多かった彼ですが、今回は謎の多いダークなキャラクターを演じていました。
現実の世界とこどもつかいの世界が別の世界線にあるので、呪いが解けないと別の世界へ送られてしまう設定はとても面白かったと思いますが、子供たちの悲しみや苦しさをもう少し上手く表現出来たのでは無いかなと少し残念に思いました。
門脇麦と有岡大貴の演技はまだこれからと言ったところでしょうか。(女性 30代)
子どもの怨念が大人を襲うという設定はシンプルながら、不気味さがしっかり伝わってきた。特にトミーの存在感が強烈で、静かに近づいてくる恐怖が印象に残る。最終的に事件の裏にある「子どもをないがしろにした大人への復讐」という構図が明らかになり、単なるホラーではなく社会的なメッセージ性も感じた。(20代 男性)
ホラーとしての怖さよりも、テーマの重さが心に残る作品だった。虐げられた子どもたちの感情が積み重なって事件を引き起こしていると分かり、単純に怖いとは言えない複雑な気持ちになった。最後に明かされるトミーの過去も含めて、現代社会の歪みを描いていると感じた。(30代 女性)
ジャンプスケアよりもじわじわと迫る恐怖が特徴的で、静かな演出が逆に不安を煽る。子どもという存在が無垢である一方で、強い負の感情を持ったときの怖さが強調されていた。ラストでの解決も完全な救いではなく、どこか後味の悪さが残る点が印象的だった。(40代 男性)
最初はありがちなホラーかと思ったが、観ていくうちに人間ドラマとしての側面が強くなっていくのが興味深かった。子どもを大切にしない社会への警鐘のようにも感じられ、怖さ以上に考えさせられる部分が多い。トミーの存在は恐怖と同時に悲しさも感じさせる。(20代 女性)
全体的に落ち着いたトーンで進むが、その分不気味さが際立っている。子どもが笑いながら現れるシーンは、視覚的なインパクト以上に心理的な怖さがあった。物語の根底にあるのが「親子関係」である点もリアルで、ただの怪談に終わらない深みを感じた。(50代 男性)
トミーの正体や過去が明らかになるにつれて、恐怖の質が変わっていくのが面白かった。単なる怪異ではなく、感情の蓄積が生んだ存在だと分かると、怖さの中に哀しさが混じる。最後まで観ることで作品の印象が大きく変わるタイプの映画だと思う。(30代 女性)
怖いというより不気味で、終始落ち着かない気分になる作品だった。子どもが加害者になるという構図が新鮮で、倫理的にも考えさせられる。大人側の無関心や身勝手さが事件を招いている点もリアルで、社会問題を内包したホラーとして印象に残った。(20代 男性)
演出が派手ではない分、想像力を刺激される怖さがあった。特に子どもたちの無表情な姿が印象的で、日常の中に潜む恐怖を感じさせる。ラストも完全に解決したわけではなく、余韻を残す終わり方が作品の不気味さをさらに強めている。(40代 女性)
親としての視点で観ると非常に重い内容だった。子どもを無視したり傷つけたりすることの積み重ねが、取り返しのつかない結果を招くというメッセージが強く伝わる。ホラーでありながら、教育や家庭環境について考えさせられる作品だった。(60代 男性)
映画『こどもつかい』を見た人におすすめの映画5選
残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-
この映画を一言で表すと?
日常に潜む恐怖が連鎖していく、静かで不気味なジャパニーズホラー。
どんな話?
ある部屋で起こる不可解な音をきっかけに、過去の出来事を調査していくうちに、複数の人々に共通する恐怖の連鎖が明らかになっていく。怪異の原因を追うほどに事態は広がり、逃げ場のない不安が積み重なっていく。実話風の語り口がリアリティを強める作品。
ここがおすすめ!
派手な演出に頼らず、じわじわと恐怖を積み上げていく構成が魅力。こどもつかいと同様に、日常のすぐ隣にある異常を描いており、観終わった後も不気味な余韻が残る。心理的な怖さをじっくり味わいたい人におすすめの一本。
呪怨
この映画を一言で表すと?
触れてはいけない呪いが連鎖する、日本ホラーの金字塔。
どんな話?
ある家で起きた凄惨な事件をきっかけに、その場所に関わった人々が次々と不可解な死を遂げていく。呪いは人から人へと広がり、逃れることはできない。時系列を交錯させながら描かれることで、恐怖の全体像が徐々に明らかになる。
ここがおすすめ!
見えない恐怖と音の演出が絶妙で、観る者の想像力を刺激する。こどもつかいと同様に、子どもの存在が恐怖の象徴として描かれている点も共通している。日本的な陰湿さと持続する恐怖を味わいたい人に最適な作品。
リング
この映画を一言で表すと?
呪いのビデオが死を呼ぶ、時代を超えて語り継がれる恐怖。
どんな話?
観た者が一週間後に死ぬという呪いのビデオを巡り、記者の女性がその謎を追う。調査を進めるうちに、呪いの背後にある少女の存在と過去が明らかになっていく。時間制限のある恐怖が、物語に緊張感を与えている。
ここがおすすめ!
ビデオという身近な存在を恐怖に変える発想が秀逸で、心理的な怖さが際立つ。こどもつかいのように、怨念を持つ存在の背景が重要な意味を持つ点も魅力。日本ホラーの原点とも言える作品で、じっくり怖さを堪能できる。
ミッドサマー
この映画を一言で表すと?
明るい世界で進行する、狂気と不安の異色ホラー。
どんな話?
恋人や友人たちとスウェーデンの村を訪れた女性が、白夜の祭りに参加する。しかしその祭りは徐々に異様な様相を見せ、逃げ場のない恐怖へと変わっていく。美しい風景の中で進行する不穏な出来事が印象的な作品。
ここがおすすめ!
明るい映像の中で恐怖が展開されるギャップが強烈で、独特の不安感を生む。こどもつかいと同様に、コミュニティや人間関係の歪みが恐怖の根源となっている点が見どころ。視覚的にも心理的にも印象に残る作品。
仄暗い水の底から
この映画を一言で表すと?
母性と恐怖が交錯する、切なくも怖いヒューマンホラー。
どんな話?
離婚した母親と娘が新しいマンションに引っ越すが、建物内で不可解な現象が起こり始める。水漏れや不気味な気配の正体を探る中で、過去に起きた出来事と少女の存在が浮かび上がる。親子の関係を軸にした物語が展開される。
ここがおすすめ!
単なる恐怖だけでなく、親子の絆や孤独が丁寧に描かれている点が魅力。こどもつかいと同様に、子どもの存在が物語の核心となっており、恐怖と感情が重なり合う。ラストの余韻も深く、心に残る一作。



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