映画『恋に至る病』の概要:生物教師のマドカに片思い中のツブラは、マドカの癖を分析したイラストをノートに描き、お互いの性器を交換する妄想をしていた。ある日、ツブラがマドカと関係を持つと妄想が現実となってしまう。
映画『恋に至る病』の作品情報
上映時間:116分
ジャンル:ラブストーリー
監督:木村承子
キャスト:我妻三輪子、斉藤陽一郎、佐津川愛美、染谷将太 etc
映画『恋に至る病』の登場人物(キャスト)
- ツブラ(我妻三輪子)
- マドカに片思いをしている女子高生。マドカに積極的に話しかけるが、いつも拒否される。腐敗しない体にするために防腐剤が含まれたサプリメントしか口にしない。
- マドカ(斎藤陽一郎)
- 冴えない生物教師。昆虫好きで、ハナムグリの標本を大切にしている。パニックになった結果、かつて住んでいた実家にツブラを拉致監禁することにする。
- エン(佐津川愛美)
- ツブラの唯一の友達。大人っぽく、現実的な性格。連絡の取れなくなったツブラを心配してマドカの実家を訪れる。異性と何をしてもドキドキすることがない。
- マル(染谷将太)
- エンの幼馴染で、同じ団地の隣の部屋に住んでいる。子供の頃からエンに片思いしている。エンの部屋で見つけたツブラのノートを盗む。
映画『恋に至る病』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『恋に至る病』のあらすじ【起】
生物教師のマドカに恋をしているツブラの楽しみは、授業中のマドカの様子を観察してイラストを描くこと。マドカの仕草の意味をノートに記録し、お互いの性器を入れ替える妄想をイラストに描き起こしていた。
終業式の日。ツブラは生物準備室でマドカに迫り、関係を持つ。しかし、事後にお互いの性器が入れ替わっていることが判明する。マドカは事の発覚を恐れ、ツブラを今は誰も住んでいない実家へ連れて行くことにする。マドカに拉致監禁されることを自覚していたツブラだったが、夏休みの間マドカと2人きりだとはしゃいでいた。
テーブルの上に置いてあったツブラのノートを見たマドカは、ツブラに原因を知っているのかと問い詰める。ツブラは何も知らないと答えるが、恐怖を感じたマドカは押入れの中に閉じこもってしまう。心配したツブラが話そうと近付くとマドカは吐き気を催し、ツブラはマドカに気味悪がられているとショックを受ける。
完成したイラストを見せる約束をしていたツブラは、エンにノートを郵送する。ツブラはただマドカと一緒にいたかっただけだったが、妄想が現実となったことで2人の距離は離れてしまっていた。
映画『恋に至る病』のあらすじ【承】
ベランダからエンの部屋に入り込んだマルは、ツブラが送ってきたノートを見つける。エンが帰ってきた音を聞いたマルは、咄嗟にノートを持ってベランダから自分の部屋に戻る。マルがノートを持って行ったことに気が付き、エンはノートを返すようにマルに言いに行く。しかし、マルは鍵を閉めたままエンを無視する。
連絡の取れなくなったツブラを心配したエンは、マドカの実家を訪れる。2人の関係を怪しむエンには、マドカはツブラの自己推薦入試に必要なレポートをまとめるための合宿だと説明する。
その日からツブラとレポートを書くふりをし始めたマドカだったが、エンはツブラが近付く度にえずき始めるマドカを不審に思っていた。エンはツブラに早く帰ろうと問いかけるが、ツブラはマドカのことを諦められなかった。
マドカの部屋でハナムグリの標本を見せてもらったツブラは、自分が近付いてもマドカが平気だったと指摘する。それを聞いて笑うマドカだったが、思い出したかのようにえずき始める。
映画『恋に至る病』のあらすじ【転】
ツブラはエンにメイクをしてもらっていた。ツブラの肌の調子がいいことに気が付いたエンは、ツブラの肌が柔らかいと言いながらツブラに抱き着く。その時にツブラの股間に触ってしまったエンは異変に気が付く。やってきたマドカの股間に手を当て、事態を把握したエンは気持ち悪いと言いながら逃げようとする。
マドカとツブラが逃げるエンを縁側で羽交い絞めにしていると、エンを探しに来たマルに見つかってしまう。マドカに合宿だと説明されたマルは浮かない顔をするエンを連れて帰ろうとするが、ツブラが邪魔をする。
防腐剤が含まれたものしか口にしなかったツブラだが、マドカに促されておにぎりを食べるようになる。ツブラの変化を目の当たりにしたエンは、マドカにこれからどうするつもりなのかと問いただす。言い淀むマドカに、エンはツブラを連れて行くと宣言する。
マドカは病院に行くつもりだとツブラに報告する。マドカが去った後、ツブラは食べかけのおにぎりを握りつぶし、マドカに忘れられてしまうと呟く。
映画『恋に至る病』の結末・ラスト(ネタバレ)
朝。テーブルに突っ伏したまま寝ているツブラを見つけ、心配したマドカは声を掛ける。起きたツブラが不安を口にし、マドカの腰に抱き着く。ツブラはマドカに頭を撫でられたことに驚き、咄嗟にマドカから離れる。
マルがツブラのノートを馬鹿にし、怒ったツブラはマルからノートを取り返そうとする。喧嘩になった2人を止めようとしたエンはノートを床に叩きつけ、ツブラが好きだと口にする。自分の発言に驚いたエンは、その場から飛び出す。
翌朝。エンはツブラの手を取って走り、マドカの実家から連れ出す。2人は疲れて道に座り込み、エンは泣きながらツブラにキスをする。2人を探しに来たマドカが腕を掴んで立たせようとすると、ツブラはマドカを突き放して走り出してしまう。
マドカは自分の体が恥ずかしいと言いながら逃げるツブラを追いかけ、恥ずかしいのはツブラだけではないと説得する。マドカにもう逃げられないと言われたツブラは、マドカと一緒に帰ることにする。
自分の体を受け入れたツブラは、マドカと改めて関係を持つことにする。翌朝、マドカが目を覚ますとツブラは既にいなかった。
映画『恋に至る病』の感想・評価・レビュー
最初から最後まで全く理解出来ない作品でした。先生に恋する気持ちは分かりますが、性器を交換する妄想が現実になってしまうと言うのはかなり無理があります。しかも、関係を持ったことがきっかけで、性器が入れ替わってしまったり、ツブラが消えてしまったりと疑問の残る展開でした。
ツブラに思いを寄せていたエンの描写は必要だったのかなと感じます。エンがいたからツブラが消えたのかよく分かりませんでしたが、好きな人はかなりハマってしまう作品でしょう。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー