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映画『恋の手ほどき(1958)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『恋の手ほどき(1958)』の概要:シドニー=ガブリエル・コレット原作の小説『ジジ』を映画化した作品。アカデミー賞では、作品賞を含む9部門で受賞している。お転婆な少女ジジが、レディへと変身していく姿を描いたミュージカル映画。

映画『恋の手ほどき』の作品情報

恋の手ほどき

製作年:1958年
上映時間:116分
ジャンル:コメディ、ミュージカル、ラブストーリー
監督:ヴィンセント・ミネリ
キャスト:レスリー・キャロン、モーリス・シュヴァリエ、ルイ・ジュールダン、ハーミオン・ジンゴールド etc

映画『恋の手ほどき』の登場人物(キャスト)

ジジ(レスリー・キャロン)
おてんばで無邪気な恋を知らない少女。社交界出身のアリシタのところへ、レディになるためのレッスンに通う。厳しいレッスンに飽き飽きしている。
マミタ(ハーミオン・ジンゴールド)
ジジの祖母。ジジを一流のレディにしようと目論んでいる。そのため、アリシタの元へ通わせている。
アリシタ(イザベル・ジーンズ)
ジジの祖母マミタの妹。社交界出身で、ジジに礼儀作法を教えている。おてんばなジジを厳しく躾けており、将来は、お金持ちのガストンと結婚させたいと考えている。
ラシュイユ(モーリス・シュヴァリエ)
アリシタの友人で、ガストンの叔父。お金持ちで、綺麗で若い女性に目がない。昔、アリシタと恋に落ちていた。
ガストン(ルイ・ジューダン)
ラシュイユの甥。ジジとは兄弟のように仲良しな関係。何事にも特に面白みを感じずつまらない生活を送っているが、ジジといると楽しく過ごせると感じている。
リアネ(エヴァ・ガボール)
ガストンのガールフレンド。ゴシップの多い女性として有名。

映画『恋の手ほどき』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『恋の手ほどき(1958)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『恋の手ほどき』のあらすじ【起】

20世紀初めのパリで暮らす少女ジジ。お転婆で無邪気な性格のジジを、お婆さんは、品のあるレディに育てたいと願う。そこで、お婆さんの姉アリシタのところへレッスンに通わせているのだった。しかし、退屈なレッスンに飽き飽きしているジジは、食事の仕方や宝石の種類を覚えることに嫌気がさす日々を過ごす。さらに、恋をすることや結婚の話を永遠とされ、嫌になりレッスンを飛び出してしまう。
一方、ガストンは、お金があり、満ち足りた生活を送るが、何事にもつまらなく感じる日々を送る。

いつまでもプレイボーイな叔父ラシュイユには、もっと若い子と遊んで人生を楽しめといわれるが、気の進まないガストンであった。
空いた時間には、ふらっとジジの家へ立ち寄る。ジジのお婆さんと気の置けない話をしてゆったり過ごす。気取らないジジの家は、ガストンにとって憩いの場となっていた。
その後、ジジの家を出たガストンと、レッスンを抜け出したジジは、ばったり公園で出会う。

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映画『恋の手ほどき』のあらすじ【承】

公園で、ガストンは、リアネという恋人がいるとジジに話す。ガストンまで、恋の話をするのかとジジはうんざりする。そんなジジを、ガストンはリアネのいるスケート場へと連れて行く。

初めてのスケート場に大喜びするジジ。そんなジジをガストンは、妹のように可愛く思う。
一方、スケート場でリアンはスケートの先生と一緒に滑っていた。ガストンがジジに、リアンをどう思うかと聞くと、ジジは『彼女は下品に見えるわ』
と言い、帰ってしまう。

ガストンは、滑り終わったリアネに会うと、何やらいつもより上機嫌な彼女に気づく。その理由が自分ではない、他の誰かにあることを予感するのであった。

そして、探偵を雇ってリアネを調べてもらった結果、スケートの先生と浮気している疑いがあることが分かった。おじさんのアドバイスを元に、ガストンとおじさんはスパイのように浮気現場へ駆けつける。そこで、浮気が確かなものだと分かったため、スケートの先生を街から追放し、リアネと破局する。

映画『恋の手ほどき』のあらすじ【転】

ガストンの破局報道は、新聞で大きく取り上げられた。それを知ったお婆さんとアリシタは、ジジにガストンとの恋のチャンスが巡ってきたと喜ぶ。

ガストンは、リアネの浮気を目の当たりにし、すっかり落ち込んでしまう。気分が晴れぬ甥を見たラシュイユは、今こそ人生を謳歌すべきだと教える。彼の言う通り、ガストンは連日盛大なパーティーを開く。そしてそのパーティーでは、破局したばかりのガストンの恋人の座を狙って、貴婦人たちが集うのであった。

そんなパーティーを心の底から楽しめないガストンは、ふらっとジジの家へ遊びにいく。ジジとガストンは、兄弟のようにじゃれ合いながら、ふたりでトランプをして楽しむ。ジジが勝ったら海に連れて行くと約束し、結果、週末に海に行くことへ。

海では、水で遊んだり、テニスをしたり、ロバに乗って大はしゃぎしたりと、ジジとガストンは思いっきり週末を楽しんだ。普段ガストンの周りにいる貴婦人たちとは違い、純粋に一緒に楽しく過ごせるジジを大切に思う。

映画『恋の手ほどき』の結末・ラスト(ネタバレ)

海に行った後、モンテカルロへ長期滞在に行ってしまったガストン。お婆さんとアリシタは、ジジを短期間でレディへと変身させればガストンを振り向かせるチャンスになる!と考える。そして、今まで以上にジジを厳しく育てるのであった。

そして、モンテカルロから戻ったガストンは、ジジの家へ遊びにいく。そこで、ジジはドレスに着替えて、綺麗な姿をガストンに見せる。しかし、貴婦人たちのようにつまらない人になってしまったのかと、ガストンはジジにがっかりし、出て行ってしまう。が、美しいジジに戸惑いつつも、やはり一緒に行きたいと思いお茶会に誘う。

そこへお婆さんが、ジジを一生面倒見てくれるのかとガストンに問い詰める。ジジの将来を台無しにしたくないと告げると、ガストンは気分を悪くして出て行ってしまう。それでも冷静に考えたガストンは、ジジを本当に好きなことに気づく。初めての恋に戸惑うジジだったが、ジジもガストンが好きだという気持ちに気づき、二人はめでたく結婚するのであった。

映画『恋の手ほどき』の感想・評価・レビュー

物語を通して、ジジを想うお婆さんがとても素敵だと感じた。おてんば娘のジジが成長し、ガストンがジジをお茶会に誘ったとき、お婆さんはガストンの気持ちが本物かどうか確かめようとした。それは、ジジを心の底から大切に思っているからこそだと思う。そして、ガストンがジジとの結婚を申し込むシーンでのお婆さんの嬉しそうな表情が忘れられない。お婆さんの愛の詰まった物語でもあると感じた。(MIHOシネマ編集部)


可愛らしくて、楽しくて愛に溢れていて、見ているこちらまで嬉しくなってしまう様な素敵な作品でした。
おてんば娘のジジを立派なレディに育てようと奮闘するおばあ様。二人の関係がとても良かったです。ジジを想うおばあ様の気持ちがひしひしと伝わってきて、厳しい躾も愛があるからこそだし、恋に落ちた相手が「本物」かを確かめるのも、ジジを思っているからこその行動だと思います。
感情的になってしまうガストンが、頭を冷やして考え直し、ジジへの愛を伝えるシーンは物凄くキュンキュンしました。(女性 30代)

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