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映画『国際市場で逢いましょう』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『国際市場で逢いましょう』の概要:2014年韓国映画。朝鮮戦争で妹と父と離ればなれになったドクスが残された家族を一家の長として支えるために自分を犠牲にし、笑顔で苦労した一生を描いた感動ヒューマンストーリー。

映画『国際市場で逢いましょう』の作品情報

国際市場で逢いましょう

製作年:2014年
上映時間:127分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ユン・ジェギュン
キャスト:ファン・ジョンミン、キム・ユンジン、オ・ダルス、チョン・ジニョン etc

映画『国際市場で逢いましょう』の登場人物(キャスト)

ドクス(ファン・ジョンミン)
幼い頃父と妹と離ればなれになったことを自分のせいだと責め、家族を支え続ける努力家で明るい長男。
ヨンジャ(キム・ユジン)
ドイツに看護師として出稼ぎに出ている女性。意思が強く、決めたことをやり抜く女性。
ダルグ(オ・ダルス)
ドクスの人生においての親友。優しく理解し、包容力のある性格。

映画『国際市場で逢いましょう』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『国際市場で逢いましょう』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『国際市場で逢いましょう』のあらすじ【起】

ドクスと家族は北朝鮮に暮らしていた。
その日中国軍が攻めてきたため、ドクス達は海岸に押し寄せる。
アメリカ軍の船に乗るためだ。
妹のマクスンに「遊びに行くんじゃ無い」ときつく言い、手を繋いで両親、妹、弟と船に走り寄るドクス。
何とか船によじ登った時、おんぶしていたマクスンが落ちてしまった。
戻ろうとするドクスを父が制し、「家族を頼んだぞ」と船を降りていった。
そして叔母さんの店で再会しようと言った。

ドクス達が到着したのは、釜山の叔母さんの家。
酒浸りの亭主に変わり、叔母さんが店を切り盛りしている。
狭いがおいてもらえることになったドクス達は感謝をし、ドクスは身を粉にして働こうとする。

そんな時、弟がソウル大に合格する。
頭の良かった弟だが、家計を気にして大学を諦めようとしていた。
それを知ったドクスはドイツの鉱山での仕事を見つけ応募する。
体力テストも筆記テストもパスしたドクスは、親友のダルグと共にドイツに渡る。
3年契約だった。

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映画『国際市場で逢いましょう』のあらすじ【承】

鉱山での仕事は過酷そのものだった。
毎日楽しみも無いドクスだったが、ある日公園で韓国人の女性に出会う。
ヨンジャという美しい彼女は、やはり家族為に看護師として働きに来ていたのだった。
お互いに惹かれた二人が恋に落ちるのは時間の問題。
デートを楽しむようになり、ドイツでの生活もまんざらでは無かった。

3年が経ち、ドクスは帰国することになる。
ヨンジャに「一緒に帰国しよう」と誘うが、彼女は来なかった。
帰国するとドクスのおかげで自宅は広く改装され、兄弟も大きく成長している。
母もまた喜んだ。

3ヶ月後、ヨンジャが帰国しドクスの前に現れる。
話を聞くとドクスの子供を身ごもっていると言う。
2人は質素な式を挙げ、結婚した。
これからようやく自分の幸せを手に入れられるという時に、妹が結婚することになる。
しかし金が無いために結婚話が上手くいかなそうだと知ったドクス。
さらに叔母が死に、酒浸りの叔父が店の権利を勝手に売却しようとしているのを知り再び金を稼ぐことにした。

映画『国際市場で逢いましょう』のあらすじ【転】

金のために技術兵としてベトナム戦争に行くことにするドクスを、母達は止めた。
しかし家族のために金を稼ぎたいと思う彼は、戦地に渡り大金と引き替えに片足を失って帰国する。
ベトナムで一般人を助けるために、足を失ってしまったのだ。
だがこの金で無事に妹は結婚式を挙げ、叔母の店も自分が買い取り経営することにする。
大学合格証までもらったが、また自分の夢を諦めたのである。

そんな矢先、戦争で離ればなれになった家族を再会させる番組をテレビで見て知る。
ドクスは申し込み、父とマクスンを探すことにした。
最初にテレビに出てからの情報は間違いが多く、特に父親だと名乗る人物は全く別人であった。
これには長く待ち焦がれていた母もがっかりしたようだった。

ドクスもまたがっかりしていると、次の電話が鳴った。
妹では無いかという情報だった。
アメリカにいると言う女性で、昔離れた兄を覚えているのだと言う。
ドクス達に希望の光が見えてきた。
急いでスタジオに向かい、中継を繋いでもらう。

映画『国際市場で逢いましょう』の結末・ラスト(ネタバレ)

写ったのは髪の長い女性で、英語しか話せない韓国人だった。
どこにいたのかも知らないし、どこから来たのかも知らないと言う。
戦争の時に泣いている自分をアメリカ兵が保護し、アメリカに里子に出され暮らしているのだと言った。
半信半疑のドクス。
しかし彼女は兄にその日言われたことを思い出し、話始める。
「いいか、今日は遊びに行くのでは無いからな、手を離すなよ」と。
その言葉は確かにドクスがマクスンに言った台詞だった。
兄弟が再会出来たのだ。

この番組がきっかけで母とマクスンも再会。
母は翌年亡くなった。

今日は家族で集まっている。
もう歳をとったドクスとヨンジャは、子供や孫に囲まれていた。
宴会の途中、1人自分の部屋に行ったドクスは「父さんに逢いたい。本当に苦労したんだ。約束を守ったよ」と泣いた。

別のある日。
そろそろ店を売却しろと言う子供達に今まで譲ることが出来なかったドクスだったが、ヨンジャにドクスが言った。
「もう売っても良いよ。歳を取り過ぎて店まで来られないだろうから」と。
そう、ドクスは父が帰ってきたときに分かるよう店を続けていたのだった。

映画『国際市場で逢いましょう』の感想・評価・レビュー

家族のため、兄弟のため、愛する人のため、誰かのために生き続けたドクスの人生はとても辛く苦しいものでしたが、彼にとってはとても幸せなことだったのだろうと感じました。
最初は父と妹と離ればなれになってしまった罪悪感や、長男としての責任感から人のために働き、お金を稼いでいたのかもしれません。しかし、戦争で片足を失って帰ってきたり、父のために店を持ち続けたりと最後の最後まで誰かを思って生きている姿を見ると、ドクスは心の底から優しい人間で、それこそが彼の生きがいなのだろうと感じました。(女性 30代)

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