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映画『婚前特急』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『婚前特急』の概要:複数の男性と付き合っていたOLが、結婚を意識しその中の1人と結婚するまでを描いたラブコメ作品。主演の吉高由里子と、その恋人たちを演じる5人の俳優の個性が光る。特にミュージシャンである浜野謙太の好演が話題となった。

映画『婚前特急』の作品情報

婚前特急

製作年:2011年
上映時間:107分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:前田弘二
キャスト:吉高由里子、浜野謙太、杏、石橋杏奈 etc

映画『婚前特急』の登場人物(キャスト)

池下チエ(吉高由里子)
地域情報誌の編集会社で働くOL。華やかな美人で有能。私生活では5人の男性と同時に付き合っている。
田無タクミ(浜野謙太)
チエが付き合う男の一人。だらしない性格。パン工場で働いている。
西尾みのる(加瀬亮)
チエが付き合う男の一人。バツイチで子持ち。チエの仕事の相談にのっている。チエが複数の男と付き合っていることを知っている。
浜口トシコ(杏)
チエの親友。長年付き合ってきた彼氏がいる。チエと頻繁に会っている。
奥田ミカ(石橋アンナ)
タクミが働くパン工場の社長の娘。タクミが思いを寄せている。

映画『婚前特急』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『婚前特急』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『婚前特急』のあらすじ【起】

仕事を要領よくこなしながら、5人の男と付き合うチエ。付き合っている相手は、年下の学生、既婚の美容師、バイク屋の若社長、パン工場で働くタクミ、バツイチの西尾の5人。
手帳に5人との付き合いを書き込みながら、並行して交際している。5人の家の合鍵には、手帳の書き込みと同じ番号が振られている。

チエが複数の男性と付き合っていることは、西尾と親友のトシコだけが知っている。
トシコは一人に絞ることを勧めてきたが、チエは時間の有効利用といってやめようとはしない。チエは限られた時間の中で、色々な人と色々な体験をすることが大切だと信じている。

ある日、チエはトシコから妊娠と結婚を伝えられる。チエとは異なり、一人の恋人と長く交際してきたトシコ。結婚するために計画して妊娠したことを明かす。
トシコはチエにも結婚を勧める。

トシコの結婚式でチエは、周囲に祝福され幸せそうな新郎新婦の姿に感動する。トシコの投げたブーケは、涙を流すチエの元に飛んできた。

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映画『婚前特急』のあらすじ【承】

トシコの結婚に影響され、付き合っている5人を整理し始めるチエ。「査定」と称してそれぞれのメリット・デメリットをまとめる。
トシコのアドバイスも受けて、「査定」の低いタクミから別れることにする。

仕事中のタクミを呼び出し、別れを告げるチエ。しかし、タクミは付き合っている自覚がなく、これからも体だけの関係を継続すると告げる。あっけにとられ言い返せないチエだが、プライドを傷つけられ憤慨していた。

チエは新婚のトシコの家に押しかけ、タクミとの一件を話し復讐を誓う。

復讐のためタクミの日常を観察し始めるチエ。そこでタクミが思いを寄せるミカの存在に気付く。
チエは工場の周りで、ミカの評判の聞きこみをする。そこで聞いた悪い評判をタクミに伝えるが、それが逆にタクミのミカへの気持ちに火をつけてしまう。

チエはタクミの恋に協力するふりをしながら、ミカに近付き、タクミの恋が破れるよう画策する。
嘘も織り交ぜながらタクミにミカを諦めさせようとするが、それも逆効果となる。

映画『婚前特急』のあらすじ【転】

タクミはついに、ミカに告白する。ミカはタクミの告白を受け入れ、二人は付き合い始める。

チエの協力で恋が叶ったと勘違いしているタクミは、ミカの家での食事会に招待する。
西尾を連れてミカの家を訪ねるチエ。その場でタクミのミカへのプロポーズを見せつけられ、西尾も含めた3人が盛り上がる中、チエは不愉快そうに過ごしていた。

チエは苛立つあまり、タクミにキスをして逃げ帰ってしまう。キスされたタクミはミカをおいてチエを追いかける。

原付で走るチエを、自転車で追いかけるタクミ。二人は運転しながら言い合いを始める。言い合いに夢中になった二人は、生垣に衝突するが、それでも口喧嘩をやめない。通報され、警察に連れていかれても、それは収まらない。
その中で、チエはタクミに5人と付き合っていること、復讐のためタクミに優しくしていたことを告げる。

警察では痴話げんかとして処理され、チエは夜のうちにトシコに迎えに来てもらい釈放された。タクミは誰にも迎えに来てもらえず、朝になってミカが引き取りに来る。警察からの帰り、タクミはミカに振られる。

チエはトシコの家で、幸せなトシコとその夫を見て、改めて結婚に憧れる。“本当の相手”のいる二人を、羨ましそうに見つめている。

映画『婚前特急』の結末・ラスト(ネタバレ)

ミカに振られたタクミと、トシコの家から帰ったチエは互いに互いの家を訪ねる。タクミはチエの家に入れず帰宅し、合鍵で侵入していたチエを見つける。

タクミは“本当の相手”はチエだったと告白するが、再び喧嘩になってしまう。口喧嘩から次第に手が出るようになり、タクミの安アパートの壁を突き破ってしまう。

隣の部屋に住む老婆に、生きているうちにたくさん喧嘩しろと助言される二人。老婆と話したことで少し冷静になった二人は、話し始める。チエに他に男がいても頑張ると、タクミは宣言する。チエには万に一つの可能性もないと言われるが、必ず最後の一人になると繰り返し宣言する。

場面は一転し、チエとタクミの結婚式。二人は幸せそうな笑顔をしている。参列者にはトシコ夫婦とその子供だけでなく、ミカやチエの元恋人たちもいる。みんなに祝福される二人。
チエのブーケはミカに投げられる。
電車に乗り込むチエとタクミ。チエのお腹は大きく膨らみ、妊娠中であることがわかる。

映画『婚前特急』の感想・評価・レビュー

とても面白く、チエとタクミの喧嘩の言い合いや、手がでてしまうシーンが思わず笑ってしまった。複数の男性と付き合っていたチエだが、親友の結婚に憧れを抱き、それぞれの男性を見比べ整理する所と、一番ポイントが低かったタクミを落とすため、好意を寄せていた女性との破局を計らい、逆に二人を燃えさせた所など、現実にもありそうな行動が見ていて共感した。最後は見事にゴールインした二人が微笑ましく、また周りからも祝福されていたシーンも見所である。(女性 20代)


吉高由里子さんが綺麗だからなのか「池下チエ」という人物がどこか不器用な性格だからなのか、5人の男と付き合っていることにそこまで嫌悪感は感じなかった。もちろん現実の話ではなく、映画だということもあるかもしれない。物語は予想外の展開を見せ、まさかチエとタクミが結婚することになるとは思わなかった。でも、チエとタクミの自然体な関係が素敵で、微笑ましかった。浜野謙太の力の入っていない雰囲気と演技が良かった。(女性 30代)


器用にも5人の彼氏と付き合っている自由人チエが、本当の結婚相手を探す物語。
こんな我儘で自分勝手な女が実際身近にいたら、腹が立ってしょうがないだろう。
だが、チエのそんなところも可愛らしく見えてしまうのは吉高由里子の魔力だろうか。
本当に好きな人を見つけた時に限って、なかなか素直になれない不器用さが切なかった。
コントのようなコミカルなシーンもあり、テンポ良く進んでいくので、落ち込んでるときに元気をもらえる作品。(女性 20代)


チエが本当に最低な女で、喧嘩するほど仲が良いなんて言葉があるにしてもタクミはチエのどこが良かったのだろうと疑問を持ちました。
複数の男と付き合い、自分のことしか考えていないチエを演じた吉高由里子。見ていてイライラさせられたのが吉高由里子の演技力の高さを物語っています。
チエもタクミも周りの人達もハッピーエンドのように描かれていましたが、実際にチエのような女がいたら私は関わりたくないなと感じました。(女性 30代)

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