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映画『愛のむきだし』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『愛のむきだし』の概要:男子高校生が、新興宗教に入信した義理の妹を取り返すまでを描く。園子温監督自身が執筆した、同名小説を元にした映画。AAAの西島隆弘、満島ひかりの体当たり演技が評価された。

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映画『愛のむきだし』の作品情報

愛のむきだし

製作年:2008年
上映時間:237分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、青春
監督:園子温
キャスト:西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ、尾上寛之 etc

映画『愛のむきだし』の登場人物(キャスト)

ユウ(西島隆弘)
クリスチャンの高校生。マリア様のような女性を探している。父を愛するあまり、期待に応えようとして、誤った道へ進んでしまう。
ヨーコ(満島ひかり)
キリストに興味を持つ、女子高生。父子家庭で育ったが、幼いころから父に性的虐待を受けており、男性を嫌悪している。
コイケ(安藤サクラ)
新興宗教・ゼロ教会の幹部。クリスチャンの父親に厳しく育てられた。恋人と関係を持ったことを父に責められ、恋人を刺した過去がある。教会のために様々な犯罪に加担している。
テツ(渡部篤郎)
ユウの父親。妻の死後、神父となる。優しく、信者からも慕われる神父だった。
カオル(渡辺真起子)
情熱的な女性。テツやヨーコの父と関係を持つ。テツの教会で、洗礼を受けた。

映画『愛のむきだし』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『愛のむきだし』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『愛のむきだし』のあらすじ【起】

ユウは神父の父・テツと二人で暮らす高校生。母親とは小学生の時に死別している。母親と約束した通りに、マリア様のような女性を探している。今も母親からもらったマリア像を大切に持っている。

テツは一時、神父でありながらカオルという女性と付き合っていた。優しかったテツは、カオルとの別れに傷つき、別人のように厳しくなってしまっていた。毎日ユウに、強制的に懺悔を迫っている。ユウは懺悔する内容に困り、次第に自ら罪を犯すようになっていった。街で不良と出会い、懺悔する罪を作るために悪さをするようになる。ユウの犯す罪はエスカレートしていき、毎日女性のパンチラを盗撮するようになる。

盗撮中ユウは、コイケに捕まる。コイケはゼロ教会という新興宗教の女幹部だ。ゼロ教会は、霊感商法や募金詐欺など、裏で犯罪を繰り返す危険な団体である。罪を犯すために盗撮をしているというユウに、コイケは興味を抱く。コイケは、ユウとユウの周囲を信者にしようと決める。コイケは、盗撮するユウを追跡し、ビデオで撮るようになる。

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映画『愛のむきだし』のあらすじ【承】

ある日ユウは、仲間との賭けに負けて、女装して街に出る。そこで男達に囲まれた女子高生のヨーコに出会う。ヨーコはカオルの義理の娘で、カオルと共にテツに会いに来ていたのだ。

ヨーコと共に男達と戦う最中に、ユウはヨーコに一目惚れする。ヨーコが自分が探していたマリア様のような女性だと信じる。ヨーコもまた、女装したユウに好感を抱く。しかし、ヨーコに名前を尋ねられたユウは素顔を隠し、自らをサソリと名乗る。ユウはそれまで、盗撮を行いながらも、勃起したことが一度もなかった。しかし、ヨーコのパンチラを見て、初めて勃起する。それ以来、ユウは女性の盗撮ができなくなった。

ヨーコがユウと同じクラスに転入してくる。しかし、ヨーコはユウがサソリだとは気付かない。更に、ヨーコは極度の男嫌いなので、馴れ馴れしいユウを毛嫌いする。ユウはサソリとして、素顔を見せずにヨーコと付き合い始める。

カオルがもう一度、テツに強引に言い寄る。激しい愛に流されて、テツはカオルと結婚することを決め、同居することとなる。それにより、ユウとヨーコも兄妹として一緒に住むこととなった。

ヨーコはユウを嫌いながらも、サソリとの約束で、ユウを兄として慕っているよう振舞う。
そしてユウは、妹になるヨーコを見て勃起してしまう自分に悩んでいた。

映画『愛のむきだし』のあらすじ【転】

ユウとヨーコのクラスに、コイケが転入してくる。ユウの家を盗聴していたコイケは、自分がサソリだとヨーコに信じ込ませる。コイケはユウの家に入り浸るようになり、家族の信頼を得る。

コイケはユウを追い詰めるため、ユウが盗撮している映像を学校でばらまく。それにより、ユウは退学となる。帰宅後、テツとヨーコに殴られ、ユウは家を飛び出す。ユウが家を出て仲間の家にいる間に、ユウの家族はコイケと共に失踪する。

半年以上が経過したころ、ゼロ教会の一員となっているヨーコをニュース映像で見つける。ユウとその仲間は、ヨーコを教会そばの道で見つけ、連れ去る。

ユウはヨーコを束縛し、ゼロ教会から抜けるよう説得する。しかし、ヨーコはゼロ教会で愛を学び神を知ったと言い、ユウの説得を受け入れない。数日間説得を続けるが、ヨーコを探しに来たコイケに二人は捕まってしまう。

ユウはゼロ教会で修業させられることになる。洗脳されるふりをしながら、ユウは愛について考えていた。ある日、教会の事務所清掃中に、ユウはヨーコの居場所を知る。そこで、ヨーコを救うため、かつての仲間から武器と、サソリの服を受け取る。

映画『愛のむきだし』の結末・ラスト(ネタバレ)

ユウはゼロ教会本部に潜入する。そこでサソリの服装に着替え、日本刀を持ってヨーコを探す。ヨーコは家族とコイケと共にいた。ユウは、邪魔する教会の人間を斬り、ヨーコを連れ出そうとする。更に、ユウは爆弾を爆発させる。

ヨーコはユウの首を絞め、殺そうとする。それでも、ユウはヨーコを救おうとし、愛を繰り返し叫んだ。首を絞められ、意識を失いかけたとき、大切にしていたマリア像をコイケに壊される。それにより、ユウは狂ってしまう。コイケはそんなユウを見て喜びながら、自らに日本刀を突き刺した。

ユウが起こした事件により、ゼロ教会は解体される。テツとカオルは被害者の会に入り、ヨーコは親戚に預けられた。その親戚家族との生活の中で、ヨーコはユウの愛に気付く。

ユウは入院している。ヨーコがユウに会いに行くが、ユウはヨーコを覚えていなかった。自分をサソリという女性だと信じ込み、男であることも思い出せない。

ヨーコが帰った後、床に落ちた鏡に映った自分のパンツを見て、ユウは自分を思い出す。そしてヨーコへの気持ちを思い出した瞬間、勃起する。

ユウは病院から逃げ出し、ヨーコを追いかけた。

映画『愛のむきだし』の感想・評価・レビュー

西島隆弘と満島ひかりの振り切った演技にとにかく驚かされた作品だった。始め西島がAAAのメンバーだと知らなかったため、純粋に演技が上手い俳優さんだなと思った。人の内面にある狂気や偏愛が表現されていて、見終わった後にぐったりと疲れるほど圧倒される物語だった。とにかく内容が濃かった。盗撮、パンチラ、レズビアンなどが扱われているため万人受けするようなストーリーではないが、平凡な映画に飽きたという人には一度視聴することをお勧めしたい。(女性 30代)


盗撮のプロの実話を基に園子温監督の23作目の作品として制作された。作中には盗撮、パンチラ、レズビアン、勃起などR-15指定のワードが多く使われているが、恐らく描きたいのはそこではなく、そういった変態行為や暴力、宗教などに走る親の愛がほぼ欠如した状態で育った若者の愛と心を描きたかったのではないかと思う。中二病かと思うような演出にも関わらず、主演の西島隆弘と満島ひかりの演技が非常に素晴らしく、良い対比となって高評価を得ている。今作は237分と長尺であり、内容も濃いことから鑑賞後は疲労感に襲われるものの、満足度は非常に高い。覚悟を決めてから観ることをお勧めする。(女性 40代)


鬼才・園子温による4時間の超大作である。
暴力あり、宗教あり、エロありと、何でもござれの映画ではあるが、自然と「愛って何だろう?」と考えさせられてしまう説得力があるのだ。
主演の西島隆弘、満島ひかりもさることながら、安藤サクラの怪演も光る。この作品で彼女の存在を知り、本当に驚かされた。
むき出しにされた愛は自分にとって、いったいどんなものなのか?自分は愛をむき出しているのか?
監督の用意周到な罠とパワーに、時間を忘れて見入ってしまうだろう。(男性 40代)


「日本にはとんでもない映画があるね」、とアメリカ人の友達に紹介された作品。約4時間ということに敬遠していたのですが、夜中にぶっ通しでも最後まで見られてしまう作品でした。
観客が持っていないであろう背景を持つキャラクターたちが、誰しもが通る思春期にぶち当たる。そこで共感を持っていても、なんともまあ非凡なストーリーが展開されていく。それにだんだんと引き込まれていって、終わってみては、なんだかすごいものを見せられたな、という印象が残る。リアルな人の泥臭さ、愚かしさを全力で見せてくれる作品です。主演のお二人、そして安藤サクラの体当たりっぷりに驚かされます。(女性 30代)


園子温ワールド全開です。カトリック神父テツとの息子ユウ。二人で理想の女性「マリア」に出会うことを夢見ながら、平凡に暮らしていましたが、ある日父は妖艶でセクシーなサオリという女に溺れてしまい、生活が一変してしまいます。
なんだそれと言うようなストーリーに有り得ないほどハチャメチャな登場人物。そして驚くほど長い237分という上映時間。前半は満島ひかりのパンチラシーンばかりですが、後半は変態と血しぶきの園子温ワールドが全開でした。
なるべく早めに作品の世界観に慣れると、とても楽しめる作品です。(女性 30代)


西島隆弘が、こんなに表情豊かな演技をするとは思いませんでした。4時間ほどの長い映画ですが、中弛みすることなく始終濃い内容です。愛だけでなく、人の罪深さや愚かさまでもむきだしに仕上がっていて、その凄まじさに少々疲れました。休憩を挟みながら観ることをおすすめします。コリント人への手紙、第13章が気になりました。聖書を読みながら鑑賞すると、もっと深く理解できることでしょう。園子温監督の作品は、エネルギッシュで癖になります。(女性 30代)


4時間近い長さの超大作だが、引き込まれて一気に観てしまう。
欲望にとらわれながらも聖書や教会に救いを求める人間の矛盾や弱さ、汚さを徹底的に描き、主題である愛の純粋さを際立たせている。それでいて、人間の暗い部分を決して否定的に描かないところに作り手の優しさと希望が感じられた。
西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラの3人の演技が素晴らしい。特に西島隆弘は、歌手よりも俳優としての活躍をもっと見てみたいと思うほどの熱演だった。(女性 20代)

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みんなの感想・レビュー

  1. ぽすぽす より:

    一度見ると忘れられない作品です。4時間超ながら、勢いのある演出と、出演者のパワフルで繊細な演技であっという間に終わってしまいました。タイトルの通り、様々な愛について描かれている作品だと思います。特にユウからヨーコの、初めは恋愛感情だったものがだんだん家族愛も超え、どんな状態のヨーコでも愛し救おうとする様子が全編通して表現されていて、性別も関係も問わず相手のために行動できるのが本当の愛なのかなと感じました。
    随所にキリスト教の聖書の言葉が出てくるので、もう少し知識をつけてまた改めて鑑賞し、より深く理解してみたいです。

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