この記事では、映画『パリの家族たち』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『パリの家族たち』の作品情報
出典:https://www.video.unext.jp/title/SID0043346
製作年 | 2018年 |
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上映時間 | 102分 |
ジャンル | ドラマ |
監督 | マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール |
キャスト | オドレイ・フルーロ クロチルド・クロ オリヴィア・コート パスカル・アルビロ |
製作国 | フランス |
映画『パリの家族たち』の登場人物(キャスト)
- アンヌ(オドレイ・フルーロ)
- 初めての出産を終えたフランス大統領。妊娠と出産に際してゴシップ記事を書かれたり、非難の声を受けたりしたが、寛大で誠実な夫に支えられて、大統領としての役割と母親としての役割をこなす決心をした。出産後、支持率が下がり「国民の70%は私を信頼していない」と執事に愚痴を漏らし、出産前の勢いと自信はないと自覚している。次の大統領選を前に、側近たちからは「弱気にならないで」と繰り返し言われている。
- ナタリー(オリヴィア・コート)
- 独身生活を謳歌する大学教授。生徒のフレッドと交際しており、関係は良好だが、子供を産むつもりはないため、子供を作りたいという彼と意見が対立する。世間の母親という存在に強烈な偏見を持っている。
- ダフネ(クロチルド・クロ)
- ナタリーの妹で、2人の子供を持つシングルマザー。野心家で、ジャーナリストとしての仕事を最優先にしているため、子供たちのことはベビーシッターのテレーズに任せきりになっている。
- イザベル(パスカル・アルビロ)
- ナタリーの姉で、小児科医。幼少期における母親との関係が原因でトラウマを抱えているが、認知症になった現在の母のことを理解したいと望み、可能な限り母のそばにいて、身の回りの世話をする。養子を迎える決断をしたばかりで、期待と不安を抱えつつ、子供部屋の準備を進めている。
- アリアン(ニコール・ガルシア)
- 舞台女優。軽度の脳梗塞で倒れて療養していたが回復し、復帰するための準備と稽古に余念がない。独り暮らしだが、心配性の息子スタンが毎日訪ねてきて、仕事のことにも通院や日常生活のことにも干渉するので、面倒だという素振りを見せるが、本心では、息子には息子自身の生活と未来を大切にして欲しいと願い、心配をかけていることに引け目を感じている。リハビリのために、興味のあるタップダンスのレッスンを受けようと考えている。
映画『パリの家族たち』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『パリの家族たち』のあらすじ【起】
5月、母の日が近付くフランス、パリ。
ミドルエイジの3姉妹イザベル、ナタリー、ジャフネは、認知症が進む母ジャクリーヌの介護について悩んでいる。
長女のイザベルは、養子を受け入れることを決断した小児科医。
次女のナタリーは独身を貫く大学教授で、教え子と交際している。
末っ子のダフネは思春期の娘と幼い息子を持つシングルマザーで、ジャーナリストの仕事に熱心なあまり、子供のことはベビーシッターのテレーズに任せきりになりがちである。
ジャクリーヌが迷子になって警察に保護されたのは3回目で、友人のブランシュと共に警察に母を引き取りに行ったナタリーは、警察官から、ジャクリーヌを一人にしておくのは危険だと、同居を暗に勧められる。
ブランシュは放任主義で育ち、現在母とは絶縁状態で、健在である母の、葬儀用の花を買いに行く。
ブランシュが訪れた花屋で働くココは、恋人スタンの子供を妊娠したが、スタンは脳梗塞で倒れた母アリアンのことが心配で、ココに構う余裕がない様子なので、妊娠したことを打ち明けられずにいる。
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映画『パリの家族たち』のあらすじ【承】
アリアンは舞台女優としての復帰が決まっており、スタンの心配をよそに、タップダンスのレッスンを始める。
スタンが勤めるカフェで、イザベルら3姉妹は母の介護について相談している。
「ママの世話は私たちの義務なの?」ナタリーの発した質問に対し、母との同居に前向きになれない姉妹は答えられず、取り敢えず、母の日のランチは母と娘3人で共にすることだけが決まった。
テレーズは、初出産を終え、産休から復帰したばかりの女性大統領アンヌを取材したいと考えていた。
アンヌは大統領としての務めと、母親業の両立に苦戦している。
夫は育児休暇を取り、あたたかい配慮でアンヌを支えているが、アンヌは「フランス国民も、息子も、あなたも、みんなを失望させる気がして、心が折れそう」と、夫に吐露する。
世間の母親という存在に否定的な偏見を持つナタリーは、子供を欲しがる恋人の悪戯に辟易し、母の日をテーマに講義をする。
ダフネの娘が通う学校では、家族形態の多様性を理由に、母の日の学校イベントが中止となり、保護者である母親たちがこれに抗議するデモを行った。
映画『パリの家族たち』のあらすじ【転】
アリアンは復帰後の舞台の途中で台詞を忘れてしまい、それに気付いたスタッフがすぐに舞台袖からこっそり台詞を教えた。
客席にいたスタンは心配し、楽屋を訪れて「誰も気付いていない。俺は全部覚えているから分かっただけ」と言いつつも、医師から教わった徴候の評価を始めた。
その後のある日、アリアンが、近所の男性に自室の修理をしてもらっている際にスタンが訪ねて来たので、恋人の振りをしてもらい、過干渉のスタンを遠ざけた。
テレーズが体調を崩し、入院してしまった。
ダフネは、仕事最優先の自分よりもテレーズに懐いている子供たちが動揺し、悲しむ様子を見て「テレーズは辞めたわけではない。また会える」と声を掛けつつ、母親として子供たちに出来ることを探して実践するようになった。
テレーズが入院する病室に、娘であり大統領のアンヌが見舞いに来た。
母親として自信がないというアンヌにテレーズは「あなたを生んだとき、あなたを愛せるか自信がなかった」と打ち明け、「力を抜いて」と言葉をかけた。
翌日アンヌは、母の日の生放送に出演することを決めた。
映画『パリの家族たち』の結末・ラスト(ネタバレ)
母の日。
ココはコウノトリの着ぐるみ姿でスタンの勤めるカフェに行き、赤ちゃんの人形をカウンターの上に置いたので、スタンはやっと、ココの妊娠に気付いた。
アリアンは、再び病院に入ることを自ら決め、付き添おうとするスタンに「彼女と子供を大切にしなさい。少なくとも二日は面会に来ないで」と告げた。
アンヌのインタビューアーはダフネだった。
アンヌは、出演を決めた理由を問われると「大統領で母親という特殊な立場にいる私の告白にはリスクがあることは承知」とした上で、出産後、それまで自分が築いてきた基礎や確信をすべて失い、母という立場に振り回されて揺れ動いていたことを打ち明けた後「今日の私の言葉が、独りで悩み苦しむ女性の力になれば嬉しい」と答えた。
そして「母親は偉くもないしすごくもない。でも母になる前の自分とは確実に違う。豊かになれた」と語った。
ジャクリーヌと3人の娘たちは、母の日のランチを介護施設のレストランで楽しみ、デザートを楽しむジャクリーヌの席から、一人、また一人と離れ、そのままジャクリーヌを施設に預けた。
映画『パリの家族たち』の感想・評価・レビュー
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映画『パリの家族たち』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『パリの家族たち』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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