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映画『ラ・ラ・ランド』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ラ・ラ・ランド』の概要:ハリウッドを舞台に、女優志望の女性と自分のジャズ・クラブを開くことを夢見る男性の恋を描く、2016年公開のミュージカル。アカデミー賞では史上最多の14ノミネート、デミアン・チャゼル監督も史上最年少の監督賞に輝いた。

映画『ラ・ラ・ランド』の作品情報

ラ・ラ・ランド

製作年:2016年
上映時間:128分
ジャンル:ラブストーリー、ミュージカル
監督:デイミアン・チャゼル
キャスト:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、ジョン・レジェンド、ローズマリー・デウィット etc

映画『ラ・ラ・ランド』の登場人物(キャスト)

ミア(エマ・ストーン)
女優を夢見る若い女性。女優だった叔母に憧れて女優を目指し、毎日のようにドラマのオーディションを受けているが落選続き。今はワーナーズ・スタジオ内のカフェで生計を立てている。セバスチャンと運命的な出会いをし、お互いに惹かれあっていく。
セバスチャン(ライアン・ゴズリング)
若きジャズ・ピアニスト。自分のジャズ・クラブを開くのが夢だが、今は金も無く、レストランで弾きたくもない曲を弾かされている。昔ながらのジャズ音楽に強いこだわりを持っており、自分の理想は曲げない頑固な一面もある。ミアと恋をし、2人のためにこだわりを捨てて、新しいスタイルのジャズ・バンドの仕事を受けることとなる。
キース(ジョン・レジェンド)
セバスチャンの元同級生。音楽活動をしており、セバスチャンをメジャーデビュー予定の自分のバンドに誘う。伝統的なジャズではなく大衆受けする曲を演奏させられているが、客に聴いてもらうためと割り切っている。
グレッグ(フィン・ウィットロック)
ミアの恋人。ミアがセバスチャンと出会った頃、ちょうどグレッグとミアは付き合い始めたばかりだった。セバスチャンを気にかけ始めたミアにあっさり振られてしまう。

映画『ラ・ラ・ランド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ラ・ラ・ランド』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ラ・ラ・ランド』のあらすじ【起】

冬、夢見る人々が集まる街、ハリウッド。渋滞中のハイウェイで、ミアはオーディションの練習に気を取られていた。するとすぐ後ろの車に乗っていた男性・セバスチャンからクラクションを鳴らされてしまう。ミアはワーナーズ・スタジオ内のカフェでアルバイトをしている。有名女優が来店し、憧れの眼差しで見つめる日々。彼女は女優を目指してドラマのオーディションを受け続けているが、まだ一度も受かったことがなかった。彼女はルームメイト達にパーティーに誘われたが気乗りがせず、途中でパーティーを抜け出した。しかしレッカーに車を持っていかれてしまい、徒歩で帰宅する羽目になる。帰り道、ピアノの音に惹きこまれ一件の店に入るミア。彼女がそこで目にしたのは、今朝クラクションを鳴らしてきた男性、セバスチャンだった。

時間はその日の朝に遡る。セバスチャンは大好きなジャズ・クラブが“サンバとタパスの店”という統一性のないものになってしまい憤慨していた。彼はジャズ・ピアニストとしてジャズ・クラブを開店するのが夢だ。人に騙されて金欠、仕事にも困っているが希望を捨ててはいなかった。彼はレストランでの演奏の仕事に向かうが、店主に指示されたのは自分の弾きたいフリージャズではなくクリスマスソング。ついジャズを弾き始めてしまい、 クビになってしまう。店に入ってきたミアが感動し、セバスチャンに話しかけようとしたが、気分最悪な彼は彼女を押しのけ去っていった。ミアは失礼な態度に憤慨する。

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映画『ラ・ラ・ランド』のあらすじ【承】

春。ミアはまたパーティーに参加していた。ふと演奏中のバンドを見ると、キーボードを弾いているのはセバスチャンだった。ミアはわざと意地悪なリクエストをして、先日の仕返しを果たす。脚本家の退屈な話にうんざりしたミアは、仕事を終え帰ろうとするセバスチャンを呼び止め、半ば強引にパーティーを抜け出す。2人は互いに相手に興味はないと強がるが、車まで歩くうちにいい雰囲気になった。しかしそのとき、ミアの恋人グレッグから電話が掛かってくる。ミアは車に乗り込み、セバスチャンは遠く離れた自分の車まで歩いて戻った。

ミアの働くカフェにセバスチャンがやってきた。ミアは嬉しさを隠しスタジオ内を案内、自分の身の上を話す。子供のころ、自分が書いた脚本で女優の叔母と演劇ごっこをしたのが、女優を目指すきっかけとなったという。しかしそもそもオーディションに受からなければ自分の演技を見せる場すらない。セバスチャンは、ミアの脚本・主演で自主上演すればよいと提案する。ジャズは嫌いだというミアを、セバスチャンはジャズ・クラブに連れて行き、自分が愛する「本物のジャズ」について熱く語った。そのときミアの元にオーディション通過の連絡が入る。喜ぶミアにセバスチャンは、今度のドラマに似ているという古い映画『理由なき反抗』のリバイバル上映を見に行こうと持ちかける。

ミアはドラマのオーディションに落選する。デート当日、準備をするミアの前にグレッグが現れる。今日はグレッグの兄を交えてのデートの約束があったのだ。ミアは仕方なくグレッグと共にレストランへ向かう。映画館の前で彼女を待つセバスチャンだったが、彼女は来ず、1人中へ入る。ミアはセバスチャンが気になり、レストランを飛び出して映画館へ駆けつけた。『理由なき反抗』ではグリフィス天文台のシーンとなり、2人は手をつなぎキスをしようとするが、フィルムが焼けて上映が中断されてしまう。そこで2人は本物のグリフィス天文台へ行き、夢のようなデートをした。

映画『ラ・ラ・ランド』のあらすじ【転】

夏。ミアは1人芝居の脚本を執筆し始め、セバスチャンと付き合い始めた。セバスチャンが大きなクラクションでミアを呼ぶ。2人はいろいろな場所でデートを重ねる。ある日、セバスチャンの元同級生・キースと出会う。彼はセバスチャンを仕事に誘うが、セバスチャンはぎこちなく断った。その夜ミアはセバスチャンの家に泊まり、彼の夢の店について語り合う。ミアの親は先の見えないミアの夢と安定した職についていないセバスチャンについて心配していた。

セバスチャンはキースのバンドを訪ねた。しかし彼らの曲は、自分のしたい伝統的なジャズの感じとは違っていた。ジャズを救うためにはまず若い客に聞いてもらえるようにならなければと説得され、セバスチャンはミアのためにオファーを受けることにした。ミアはカフェの仕事を辞め執筆に専念、セバスチャンの家で同棲を始める。思い出の映画館は閉館し、2人は互いの時間が合わず、すれ違いの生活を送る。しかし2人は、それが自分達の夢のためだと信じていた。

キースのバンドの初コンサート。セバスチャンの演奏を聴きに来たミアは、大衆受けする音楽に困惑していた。バンドは人気が出てツアーで全国を回っていた。ミアが寂しさを押し隠し帰宅すると、セバスチャンがツアーの合間を縫って帰ってきていた。しかしツアーについてきてほしいと言われ、自分も自主上演の本番前だからと断る。店を出す資金作りのためのバンド活動だったはずが、セバスチャンは理想を捨てバンドでの人気に執着していた。そのことをミアに指摘され、2人は喧嘩になってしまう。セバスチャンの言葉に傷つき、ミアは家を出た。

ミアの舞台初日。セバスチャンは舞台を見に行こうとするが、雑誌の撮影が入ってしまう。セバスチャンは自分の仕事に空しさを感じていた。ミアは舞台に立ったが客席はがら空き、セバスチャンのための予約席は空席だった。上演後批判の声が聞こえ、ミアはひどく落ち込む。セバスチャンが劇場に駆けつけたが、舞台は終わっていた。ミアは夢を諦め実家へ帰る。

映画『ラ・ラ・ランド』の結末・ラスト(ネタバレ)

セバスチャンの家にミア宛の電話が掛かってきた。彼女の舞台を見ていたエージェントが彼女を気に入り、ぜひミアにオーディションに来てほしいというのだ。セバスチャンはミアの実家を探し出し、昔デートでしたように大きなクラクションでミアを呼んだ。近所迷惑を恐れてミアは仕方なく外に出る。セバスチャンはオーディションのことを伝え、女優にはなれっこないと渋るミアに、明日車で迎えに来ることを強引に伝えその場を去った。

次の日、ミアはセバスチャンの車でオーディションへ向かった。ミアはオーディションで持てる力を出し切った。結果はまだだが、合格すれば7か月近くパリに滞在することになる。ミアとセバスチャンは、愛し合っているからこそお互いの夢を尊重し、いったん別れることとなった。

5年後の冬。ミアは有名女優に成長していた。セバスチャンは念願のジャズ・クラブを開いていた。しかし2人は再び付き合うこと無く、ミアは他の男性と結婚し子供をもうけた。夫とのデートに出かけたミアは渋滞にはまり、1軒の店に入る。その店の看板を見て、ミアはすぐにセバスチャンと語り合った店の名だと気付く。

オーナーとして舞台に立ったセバスチャンは、ミアの姿を見つけ言葉を失った。彼はピアノの前に座り思い出の曲を弾き始める。途端に時間は巻き戻り、「あのときこうしていれば」という願望が叶った人生が、走馬灯のように流れ始める。出会ったレストランですぐ恋に落ち、キースの仕事の誘いには乗らず、ミアの舞台は大成功、恋人関係を続けたままミアはオーディションに合格、撮影の間セバスチャンもパリで演奏活動をし、2人は結婚して子供をもうけ、デートでジャズ・クラブへ行く……というものだった。

しかしそれは幻想でしかない。演奏が終わり、2人は言葉を交わさず微笑んで別れた。セバスチャンは1人寂しそうに微笑むと、次の曲を演奏し始めるのだった。

映画『ラ・ラ・ランド』の感想・評価・レビュー

始めのシーンを見て、明るいミュージカルかと思いきや、なかなかにシビアな現実に打ちのめされました。夢を追うということは、幸せを手放す決断をしないといけないときが来るかもしれないということ。ラストの走馬灯のシーンの切なさたるや。同じような経験をした人ほど、心に沁みるのではないでしょうか。しかし、ライアン・ゴズリングってこういう愛しているんだけれどもみたいな切ない別れが似合いません?気のせいですかね。(男性 20代)


ひょんな事から出会った二人が、互いに夢を追いかけ語り合う。二人の恋も音楽で表現されているところがとても魅力的な作品だ。すれ違いからそれぞれの道を進むことになって二人が偶然再会し、思い出の曲を聴きながら二人の幸せな思い出が蘇ってくる。どことなく悲しい曲が終わる頃にはまた現実が突きつけられ、とても切ない気持ちが残る。どこですれ違ってしまったのだろう、あの時違う決断をしていればと、とても複雑な気持ちと切なさに飲み込まれてしまうようだ。(女性 30代)


始めのわくわくしたミュージカルから、現実的な問題と向き合っていくシーンが面白く、女優を目指すミアと自分のジャズ・バンドの店を持つ事を目指すセバスチャンとの恋愛物語であり、夢のためにお互いが応援していく姿や、恋人より夢を優先する姿など、二人の気持ちが痛いほど共感できた。物語の展開が早く、とても見やすい映画であったため、目が離せなく釘付けになっていた。最後の、過去の行動が違っていれば違う人生になっていたのかと、走馬灯のように駆け巡ったシーンが魅力的であった。(女性 20代)


ミュージカルの部分が人物の心情を上手く表していて、メロディと一緒に登場人物の気持ちがスッと入ってくる。前半は明るいラブストーリーで後半は切ないラブストーリー。そしてそのまま結ばれることなくエンディングを迎えるのだが、観終わった後は余計感傷に浸ってしまう。
この映画の音楽はストーリーを上手く引き立てているように感じた。メロディのおかげで主人公たちと同じような気持ちになることができる。まさに映画に没入してしまうのだ。
ライアン・ゴズリングは表情の演技が素晴らしい。まるで顔を見るだけでストーリーを理解できそうなほどだ。3ヶ月猛練習したというライアン・ゴズリングのピアノ演奏シーンもこの映画の魅力である。(男性 20代)


セブとミアのそれぞれの夢追い物語。
高速での渋滞の中、皆が車のボンネットの上で踊りだす冒頭シーンが、ポップで明るい雰囲気を演出していて印象深かった。
2人の恋模様を描いたポップでロマンティックなシーンだけでなく、冷水を食らったような現実的な部分もしっかりと描かれ、ストーリーに抑揚を持たせている。
そういった点に、既存のミュージカル映画とは一味違う新鮮味を感じた。
2人が自分の理想を追い求める姿が素晴らしく、最後にはそれぞれの道を行く終わり方も素敵だと思った。(女性 20代)


オープニングのミュージカルシーンから躍動感に溢れていて素晴らしい。若者達が夢を持ち、その夢に向かってひたむきに人生を駆け巡る様子を鮮やかに明るく表現しているように感じた。

ラブストーリーは切なく、互いにしっかりと夢や希望を持っているがゆえに様々な選択に迫られ、愛しているのに心がすれ違ってしまうのが悲しかった。

最終的に結ばれなかったミアとセバスチャンだが、ハッピーエンドでなかったかというとそれは違うだろう。もしあの時こうしていたら結ばれていた、と思えるような恋愛はとても美しく、叶わなくとも尊い。(女性 40代)


オープニングが秀逸です。単なるミュージカル映画ではなく、音楽はもちろん、映像の色彩やストーリーが緻密に計算されています。どのシーンを切り取ってみても、芸術家が描いた絵画のようなきらめきを感じました。さらに、エマ・ストーンが表現する喜怒哀楽が大変豊かで、視聴者にダイレクトに伝わります。彼女はどんな色のドレスもオシャレに、また自然に着こなしていて目の保養になりました。ハッピーエンドではないところが胸に刺さり、もっと好きになりました。(女性 30代)


軽快なリズムで幕を開け、渋滞した高速道路の車から人々が飛び出して踊りだす、ザ・ミュージカルと思うのですが、映画が進むにつれ甘く切ない恋物語が展開していきます。夢を持った2人の男女が最終的には別々の人生を歩むことに。最後は夢を叶えるのですが、叶えた夢の裏側に、共に歩めなかったもう一つの夢がありました。

人は時に選ばなければならないときがあります。選ばなかった人生を歩むことはできません。幕開けとは違う終わりに、それぞれ感じるものがあるのではないかと思います。(女性 40代)


冒頭部分のダンスシーンがクライマックスで、そこからは意外と静かに進む。ヒロインに共感できるかどうかでラストが感動できるかどうか別れると思うが、「こういう女性いるよね」という嫌な気持ちになって終わった。

今作もデイメアン・チャゼル監督らしい「ふたりだけの世界」で、キャラクターに共感出来ているうちはいいが、第三者になって見るとしらけてしまう感じも『セッション』と同じだった。『セッション』はラストで何もかも感情が裏返るような感覚があったが、今作はもやもやして終わった。(男性 30代)


ほろ苦さの残るミュージカル。ミュージカルには脳天気さを求めているので、こういったリアルな現実風味がある話は苦手だ。
「これが現実」というならば、一緒にいない時間が7ヶ月でこうなるか、5年後にしては子供大きすぎないか。計算すると結局ヒロインにとっては振り返るほどの恋ではなかったのでは?とモヤモヤしてくる。するとラストの妄想シーンが空虚なものに見えてしまい興醒めに。二人とも独身で成功していたならまた違って観れたと思うのだが。
オープニングの華やかさは心躍る。あれが最後まで続いていたらなぁ。(男性 40代)

みんなの感想・レビュー

  1. ぽすぽす より:

    ミュージカル初心者でも楽しめる、歌も踊りもストーリーも見応えのある作品です。
    私はあまりストーリーに関係のないシーンや演出が好みではなく、ミュージカル系の作品は食わず嫌いしてきたのですが、この作品を観て、歌と踊りってシンプルに楽しい!と思うようになりました。
    思わず口ずさんでしまうようなワクワクするメロディーと、車の渋滞の中や夜の街を見下ろす丘の上など、色彩が美しいダンスシーンが印象的でした。
    夢と現実の間で葛藤し、成長していくストーリーもおもしろく、こんな話をミュージカルで表現できるのかと、新しいジャンルを知るきっかけになりました。

  2. hamataro より:

    話題になった、渋滞中の道路での歌とダンスは、流石としか言いようがないです。女優とジャズ演奏家という、夢追い人同士の恋愛ミュージカル映画。お互いの芸術論をぶつけ、徐々に惹かれ合っていく様子はキラキラしていて素敵です。

    夢と現実のギャップに苦悩する姿がリアルで、終始切ない雰囲気で物語が進みます。予告編が明るい雰囲気なので、イメージの違いに驚くと思います。切なくも美しいラストシーン、二人の望んだ理想のストーリーには心を打たれます。

  3. ミヤナミ より:

    オープニングから最後まで通して楽しめる映画だった。軽快なものから、しっとりとしたものまでとにかくいい曲が詰まったミュージカル映画だったと思う。ルームメイトに誘われてパーティーに行く時の曲が特に好きだった。ストーリーは、仕事と恋愛の両立の難しさや、大人ゆえのすれ違いなど現実的な問題にぶつかる切ないものになっている。
    結局、ミアとセバスチャンは結ばれないが、互いに自分の夢を叶えている。この結末がハッピーエンドかどうかは観る人によって評価が分かれる部分だろう。人生は思い通りにはならないが、夢を諦めなければいつかは叶うということを教えてくれる映画だ。

  4. akeno より:

    人によって評価が分かれる作品。昨今のミュージカルブームをふんだんに受けた作品のため、普段ミュージカル映画を見ない方にとってはすらすら流れるようなストーリーに面白みを感じるかもしれないが、ミュージカル映画ファンにとっては少し物足りないと感じる。個人的には完全なハッピーエンドでは無いところが非常に良いと思っており、人生が思い通りにはならないこととそれでも夢を持ち続けあきらめないこと、2つの大切なことを教えてくれる素晴らしい映画。

  5. あさとあさ より:

    信念を曲げずに夢を叶えるのか、夢を叶えるために信念を多少曲げてお金を優先するのかという選択は、とても感慨深い。どちらにせよ、幸か不幸かを決めるのはいつも自分の心が決めるとも言えるのだろう。

    自分にとっての夢は、どれくらい重きを置けるものなのかということもやってみなきゃわからないのである。人生の中でそれ以上に大切なものができたら、そちらに重きをおいてもいいと思う。なぜなら、それが自分の幸せなのだから。

  6. ひとみん より:

    歌やダンスのシーンは多いですが舞台のミュージカルとは違い、台詞まで歌になっているわけではなく、色使いもポップで画面が可愛いのでミュージカルが苦手な人でも比較的見やすい作品だと感じました。主演2人の歌が上手すぎないところにも何だか好感が持てます。ストーリーに関しては、解釈の仕方によって変わるので様々な意見がありますが私は2人にとってハッピーエンドだったと思います。

    ラストに、あの時こうしていれば…といういわゆる「たられば」の世界が映し出されますが、そのシーンが幻想的で美しくて大好きです。

  7. matuge より:

    見所はなんと言っても音楽とダンスの素晴らしさ、オープニングから鮮やかな衣装と軽快な音楽とダンスで引き込まれる。そんな明るい印象の音楽やダンスに心踊るが…ストーリーは仕事と恋愛の両立の難しさ、すれ違いを描いており切なさが残る。始まりはロマンティックな楽しいラブストーリーだが、後半は上手くいかない現実を突きつけられる。ラストの現実とは違った2人の未来が駆け足で流れるシーンが切なさを倍増させる。それと、セバスチャンは最後までミアを引きずっていた様子だが、ミアはしっかり前に進んでいるところが女性は強いなぁと感じてしまった。