この記事では、映画『ラスト・ホリデイ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ラスト・ホリデイ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ラスト・ホリデイ』 作品情報
- 製作年:2006年
- 上映時間:112分
- ジャンル:ヒューマンドラマ
- 監督:ウェイン・ワン
- キャスト:クイーン・ラティファ、LL・クール・J、ティモシー・ハットン、ジャンカルロ・エスポジート etc
映画『ラスト・ホリデイ』 評価
- 点数:90点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『ラスト・ホリデイ』 あらすじネタバレ(起承転結)
映画『ラスト・ホリデイ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ラスト・ホリデイ』 あらすじ【起・承】
主人公のジョージアは、何をやっても少し引っ込み思案。歌っても声が周りより全然出ていないと注意され、普段は百貨店売り場で働いている独身女性。
仕事も真面目にしているつもりではあるが、評価もされず、気になる職場のショーンにも何のアクションや言葉もかけられずにいた。
彼女は密かに「憧れ」である、行ってみたい場所や、食べてみたい料理など、色々とファイリングしていた。
しかし行動に起こしているわけではなく何となく日々は過ぎていた。
ある日、病院で「余命3週間」と言う宣告を医師から受けてしまう。
自分は今迄一体真面目に我慢しながら生きていたのになんだったのだろうと、虚しくなった彼女。
預金を引き出し、ファイルに書いていた事を死んでしまう前に全てやろうと決めた。
しかし、辞職を自分の為に静止してきた嫌味な上司、彼女は今までの思いもあり、ガツンの意見を言い辞表を提出。
また、せっかく今更ながら進展してきたショーンとの誘いも、お断りして向かいたい場所へと向かうジョージア。
映画『ラスト・ホリデイ』 結末・ラスト(ネタバレ)
セレブの集まるホテルに来たジョージアは、ドレスに着替え生活を満喫。そこで尊敬するシェフとも知り合い、ジョージアの会社の社長やその愛人、彼女の住んでいた地区の議員などVIPの姿も。
最初はセレブにふさわしくないと思えた振る舞いをしていたジョージアだったが、性格から皆の心を溶かし、仲良くなっていく。
しかし、彼女の身元を怪しんだ会社の社長であるクレガンは、従業員を通じ彼女の身元を調べる。
彼女の部屋で遺書を発見したグンテルは彼女に同情し、彼女に謝罪。
残りの時間を愛する人と過ごすべきだと諭す。
彼女は理解するも、会社の新年パーティーで、クレガンによりセレブきどりを非難されてしまう。そこで彼女は余命や事実を話して謝罪し、今迄の自分の篭った生き方の思いや、ホテルに行ってからの楽しさを話す。
ジョージアが発った後に、ショーンは彼女の病気の事を知り、告白しようホテルに歩いて向かう。そこでは自暴自棄になったクレガンが飛び降り自殺をはかりかけていた。
ジョージアは説得しながら彼と話し、自分の夢を語る。
そこにショーンが現れ、機械のミスによる誤診とわかったジョージアは彼と結婚し、憧れのファイルを現実の物とした。
映画『ラスト・ホリデイ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ラスト・ホリデイ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
人情物語
元々の、変わる前の「真面目だけど何となく毎日が淡々、つまらない」「少し自分は損しているのではないか」と感じてしまう様な、ジョージアの人柄は、時代を問わず共感出来る人が多いのではと思う。
かといって暗すぎるわけでもない、きちんと仕事は取り組んでいて損をしている様な、得はしていないのでは、と言うさじ加減が、ジョージアが好かれる理由かもしれない。
あまり暗すぎる性格だと、いくら余命わずかと言っても自分のやりたい事に真摯に向き合える人はなかなかいない。
元々自分が持っていた要素が綺麗にはじけただけかもしれない。
でもそれでも「良かったね」と応援したくなる気持ちにさせてくれるのはさすがである。
また、周りを囲む人々の人情も温かい。
人の「心の綺麗な部分」をうまく引き出していくジョージアの行動や発言を観ると、日常生活の人間関係でも参考になりそうである。
やりたい事ファイルは大事
ジョージアの作っている「憧れファイル」。心理学や脳科学的に根拠もある、願望実現の為には良い方法である。
ジョージアがもしこれを作っていなかったら、多分余命わずかと言われてもどんな行動をしていたかははっきりしないかもしれない。
今迄我慢していたとしても、その思いをファイルなり人に話すなり何かしら発散していなければ人は行動には出られない。
ジョージアは自分の思いをここにきちんとしたためていた土台のきちんとある女性だったと、ハッピーエンドの伏線がきちんと張られているので説得力を感じる。
このファイルがあったからこそ、この映画が出来たし、このストーリーが流れよくまとまったと思える。参考に作るだけでも恩恵がありそうなので是非このファイルのシーンも見過ごさずに注目しながら観ると良い。
予期せぬ余命宣告を受けた主人公が、残された時間を最高に楽しく生きようと決意する展開に胸が熱くなった。クイーン・ラティファの明るさと包容力が、観ているこちらの心まで元気にしてくれる。豪華ホテルでのエピソードや美食の数々が映像的にも楽しく、「自分らしく生きること」の尊さを再認識させてくれる一本。(30代 女性)
主人公ジョージアが「死を意識して初めて、本当の自分を生きる」姿に強く共感しました。仕事一筋、我慢の人生から一転、自分のために旅に出るという展開は、今の時代にこそ刺さるテーマだと思います。クライマックスで実は余命宣告が誤診だったと判明するオチも、希望に満ちていて清々しかった。(40代 男性)
ラスト・ホリデイは、まさに「人生は一度きり」を体現した物語。ジョージアの前向きな生き様がとても力強く、心が温かくなりました。私自身、つい日々に流されてしまいがちなので、「今を楽しむ」ことの大切さを再確認できました。彼女のファッションやホテルでのやりとりも華やかでワクワクします。(20代 女性)
病気をきっかけに自分の人生を見つめ直し、豪華なバカンスに飛び出すジョージアの行動力が最高にかっこいい!一見コメディっぽいけれど、実はものすごく深いメッセージが詰まっている映画だと思います。周囲の人たちが彼女の明るさと魅力にどんどん惹かれていく展開も気持ちよかった。(30代 男性)
ジョージアの生き様が本当に魅力的で、観ていて自分まで背中を押された気分になりました。ラストシーンで、間違った診断だったことが分かる瞬間は驚きつつも、彼女が得た「新しい人生」は本物だったんだと納得。笑って泣けて、元気になれる素敵な映画。落ち込んだときにまた観たい一本です。(50代 女性)
最初は「余命宣告されて贅沢三昧ってどうなんだろ」と思ってたけど、観終わる頃にはすっかりジョージアのファンに。彼女が一歩踏み出して自分らしさを取り戻していく姿は、どんな年代にも通じるメッセージだと思う。あの誤診のオチがあったからこそ、人生をどう生きるかをより深く考えさせられた。(20代 男性)
テンポがよくて、終始明るいムードで楽しめました。人生の最後を迎えるつもりで豪華ホテルに滞在するジョージアが、次第に周囲の人たちの人生にまで影響を与えていく姿が素敵。ラティファのコメディセンスも冴えていて、笑いと感動のバランスが絶妙でした。人生をポジティブにしたくなる映画です。(40代 女性)
料理シーンがとにかく印象的で、美食映画としても楽しめた。ジョージアが人生の最後に本当にやりたかったことを次々と実現していく姿には、スカッとする爽快感がありました。観終わったあとは「明日何をしようか」と自然にワクワクしてしまう。そんな前向きなエネルギーに満ちた作品。(30代 男性)
この作品、コメディだけど実は深い。人生を先延ばしにしていた女性が、死を意識して初めて“今”を生き始める。この構造は誰にでも当てはまるかもしれない。自分もやりたいことをやらずにいたけど、この映画を観て「やろう」と思えた。ラティファの包容力ある演技にも癒された。(50代 男性)
主人公が病気だと告げられても、泣きわめくのではなく、「どうせなら楽しく生きよう」と前向きに生きる姿に強く勇気づけられました。それだけでも素晴らしいのに、誤診だったというどんでん返しには驚きました!彼女の経験が本当の意味で“再スタート”になるという展開に希望を感じました。(20代 女性)
映画『ラスト・ホリデイ』を見た人におすすめの映画5選
食べて、祈って、恋をして
この映画を一言で表すと?
「本当の自分を取り戻す、世界を巡る癒しと再生の旅」
どんな話?
離婚をきっかけに心の空白を感じた主人公が、イタリア・インド・バリを旅しながら「食」「精神」「愛」を学び、再び自分らしさを見つけていく。ジュリア・ロバーツ主演の自己発見ロードムービー。
ここがおすすめ!
『ラスト・ホリデイ』と同様に、自分を抑えて生きてきた女性が人生の転機で外の世界へ飛び出していく物語。異国の風景、美味しそうな料理、出会いが心を癒してくれる、美しくも前向きな一作です。
マイ・インターン
この映画を一言で表すと?
「年齢もキャリアも超えて、人が人を変えるハートフル・ドラマ」
どんな話?
若くして成功したファッション企業の女性CEOと、70歳のインターンが出会い、仕事と人生に向き合いながらお互いを変えていく感動の物語。ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイ共演。
ここがおすすめ!
『ラスト・ホリデイ』と同じく、年齢や境遇に関係なく人は変われる、というメッセージが魅力。優しさと知性、笑いと感動が絶妙にブレンドされた、心がほぐれる現代のおとぎ話のような映画です。
プラダを着た悪魔
この映画を一言で表すと?
「ファッション業界で奮闘する、等身大のシンデレラ・ストーリー」
どんな話?
一流ファッション誌で働くことになった新人記者アンディが、鬼編集長の下で奮闘しながら、自分の人生と夢の意味を見つけていく。アン・ハサウェイとメリル・ストリープの華やかな競演。
ここがおすすめ!
『ラスト・ホリデイ』同様、仕事と自己表現に揺れる女性が主役。キャリアとプライベートのバランス、理想と現実の中での成長は、多くの観客に刺さるはず。ファッションの美しさも必見!
最高の人生の見つけ方
この映画を一言で表すと?
「余命宣告をきっかけに、本当の人生を始めたふたりの男の物語」
どんな話?
余命6か月と診断された大富豪と労働者の男が、死ぬ前に“やりたいことリスト”を実行するため世界を旅し、笑いと涙の中で友情を育んでいく。ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマン共演。
ここがおすすめ!
『ラスト・ホリデイ』と構成がよく似ており、「死を意識した瞬間に人は本当の人生を始める」というテーマが共通。人生の素晴らしさに気づける感動作で、観た後に何かを始めたくなる力が湧いてきます。
幸せのレシピ
この映画を一言で表すと?
「仕事に生きた女性が、“家族”と“愛”の味を知るレシピ」
どんな話?
NYの高級レストランで働く完璧主義のシェフが、姪の面倒を見ることになり、さらに自由奔放な副料理長の登場で、人生と向き合い直していく。キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演のヒューマンドラマ。
ここがおすすめ!
『ラスト・ホリデイ』と同様に、「料理」が人生の転機を象徴する要素になっており、仕事一筋の女性が“人とのつながり”で変わっていく姿が魅力的。優しくておいしい映画が観たい人におすすめです。
みんなの感想・レビュー