映画『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』の概要:ジョナサン・グリーンは恋人の父親に付き合いを反対されてしまう。ジョナサンは交際を認めてもらうためにも、正確な地図を製作する旅に出ることにした。同じ頃、ウクライナの森で、地主の娘が何者かに襲われ亡くなる事件が起きる。
映画『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』の作品情報
上映時間:111分
ジャンル:ファンタジー、ホラー、アドベンチャー
監督:オレッグ・ステプチェンコ
キャスト:ジェイソン・フレミング、チャールズ・ダンス、ヴィクトル・ブィチコフ、エマ・セルナ etc
映画『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』の登場人物(キャスト)
- ジョナサン・グリーン(ジェイソン・フレミング)
- 地理学と地図学の学士。科学者。正確な地図を作るため、旅に出かける。
- ホマー・ブルータス(アレクセイ・A・ペトルキン)
- 神学校の哲学科の学生。学友達と、ウクライナの森にある村に偶然迷い込んでしまう。地主の娘であるパンノチカに、呪い殺されたと言われている。
- ペトルス(アレクセイ・チャドフ)
- ウクライナの森にある村の地主の家で、使用人として働いている。鍛冶屋の娘であるナストゥーシャに恋をしている。
- パイジ(アンドレイ・スモリアコフ)
- ウクライナの森にある村の司祭。悪魔の存在を使って村人達の不安を煽り、自分のことを信じるよう画策する。
映画『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』のあらすじ【起】
家庭教師の仕事をしているジョナサン・グリーンは、教え子のダドリー嬢と恋に落ちた。しかし、ダドリー嬢の父親のダドリー卿に反対されてしまう。ダドリー家の財産目当てだと思われたのだ。ジョナサンは確かに財産が無かった。だが、それは発明に投じたからだった。ジョナサンは発明した品を使って正確な地図を描き、地図学を変えようとしていた。ジョナサンはダドリー卿に認めてもらうため、地図を作製するための旅に出た。そして、他の人に読まれないように鏡文字を使い、ダドリー嬢に手紙を送ることにした。
洞窟の暗闇に宿る古代の神ヴィー。ヴィーの姿を見た者は、死ぬと言われていた。ジョナサンが旅に出たのと同じ頃、ウクライナの森で、女性達が花輪にろうそくを立て水辺に浮かべていた。その花輪を拾った若者は、娘と結ばれる運命にあるという言い伝えがあった。この伝統は、古くからスラヴ人の心に生きていた。女性達が水辺で花輪を浮かべている中、パンノチカという名の女性がいなくなってしまう。
父は木の傍に倒れているパンノチカと、正気を失っている女性(ナストゥーシャ)を発見する。パンノチカは父に、神学生のホマー・ブルータスにお祈りを頼んで欲しいと頼んだ。そして、「彼は知っている、誰が羊の」と呟き、亡くなってしまう。地主である父は、娘の最期の願いを叶えるため、パンノチカの遺体とホマーを教会に閉じ込めた。その後、司祭のパイジが地主から預かった報酬を持って教会に行くが、ホマーは倒れて亡くなっていた。パイジは教会が呪われたことを悟り、ドアや穴を封じて立ち入りを禁じた。
映画『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』のあらすじ【承】
9か月後。ジョナサンが旅立ってから1年が経過していた。ダドリー嬢はジョナサンとの子供を出産していた。一方、ジョナサンは道に迷い、食べ物に困っていた。そんな時、馬車に男達が侵入してきたため、銃で脅して食べ物を分けてもらうことにした。ジョナサンは強盗を起こそうとした男達(修辞学者のゴロベツと、神学者のハリャワ)と仲良くなった。ジョナサンは近くの村に行こうとするが、ハリャワから自分なら行かないと忠告される。1年前、ゴロベツの友人であるホマーが、魔女の老婆(ハンナ)に連れ去られて失踪したのだ。ゴロベツ達はハンナがパンノチカの変身した姿だと思っていた。ジョナサンはゴロベツの話を信じなかった。
ジョナサンは村に向けて馬車を進めていたが、途中で不気味な野生動物に追いかけられ、馬が暴走してしまう。何とか村へと辿り着いたが、距離を測る装置が故障してしまう。ジョナサンは親切な村人の案内で、装置を修理できそうな鍛冶屋を紹介してもらう。
地主はパンノチカの葬儀を行いたかったが、パイジが教会の立ち入りを許可してくれないため、1年経った今も叶っていなかった。そこで、ジョナサンに教会に行ってもらうことにした。ジョナサンにはパンノチカのことを話さず、教会を中心にした村の地図を作成して欲しいと頼んだ。
ジョナサンは村人達と食事を食べた。そこで、1人の男(オヴェルカ)から、ホマーが死体のパンノチカに襲われ殺された話を聞かされる。ジョナサンが、ホマーが亡くなった証拠を尋ねると、オヴェルカは自分の目で見たと言い出した。しかも、オヴェルカは呪いのせいで、片目が失明していることを明かした。ジョナサンは男の話を話半分に聞きながら食事をしていた。すると、突然村人達が化物の姿になり、襲ってきた。ジョナサンは床にチョークで円を描いて中に入った。すると、化物達はジョナサンの姿が見えなくなった。ハンナはパンノチカに姿を変え、ヴィーを呼び出した。ヴィーにはジョナサンの姿が見えていた。パンノチカは「誰が被っていたのか突き止めて」とジョナサンの耳に囁いた。ヴィーはパンノチカの魂を救えば命を助けることを約束した。
映画『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』のあらすじ【転】
パイジはジョナサンが教会に向かったと聞き、オヴェルコとドローシュ(オヴェルコの兄)を差し向けた。オヴェルコ達はパイジが落としたホマーの報酬金をくすねていたため、拒むことはできなかった。ドローシュが教会に行くと、ジョナサンは教会の屋根に上がって、地図を書いていた。そのことをパイジに報告した。パイジはジョナサンのことを悪魔だと詰り、村人達の恐怖心を炊きつけた。
パイジはジョナサンの助手を務めた、地主の使用人であるペトルスをドローシュに誘拐させた。そして、ペトルスを拷問し、ジョナサンが何をしようとしているのか白状させた。ペトルスは教会に落ちているはずの報酬で、地主がジョナサンに地図を書かそうとしていることを話した。
ペトルスはジョナサンに危機を知らせ、ナストゥーシャを連れて逃げようとした。だが、ナストゥーシャがフラフラとどこかに行ってしまう。ペトルスはジョナサンに先に逃げてもらい、ナストゥーシャの後を追いかけた。すると、沼の中にヴィーがいるのが見えた。ペトルスは慌てて逃げ出した。一方、オヴェルコは自分の金貨を盗んだドローシュを、沼の付近で殺していた。
ペトルスは村人達にヴィーを見たと伝えた。オヴェルコは村人達が近づいているのに気づき、ナストゥーシャにナイフを持たせて自分を殺そうとしているように偽装した。村人達はナストゥーシャのことを魔女だと思い、捕縛した。オヴェルコは村人達が見てない隙に、自分の腕を傷つけた。ジョナサンはその姿を偶然目撃する。その時、ヴィーが襲ってきたため、驚いて川に落ちてしまう。だが、岸に上がってもう一度確認すると、ヴィーはただの被り物だということが判明する。
映画『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジョナサンは地主の意図に気づく。パンノチカの死の調査を行う代わりに、ナストゥーシャを救出するよう求めた。地主は了承し、村人達を諌めようとした。だが、村人達は司祭であるパイジのことを信じていた。地主は殴られ、ジョナサンは穴蔵に落とされた。
ナストゥーシャが処刑のため、沼に運ばれてしまう。ジョナサンは親切な村人に助けられ、穴蔵の外に出ることができた。ジョナサンは自殺しようとしたペトルスを救い、怪物がいないことを話した。ペトルスが沼で見た化物は、角のついた羊の皮を被った人だった。ジョナサンはその皮を被り、村人に後を追わせ教会に行くよう指示した。
ジョナサンが先に教会に行くと、ホマーが現れる。ホマーは生きていたのだ。ホマーはパンノチカに恋をしたのだが、手が届かない相手だったので乱暴を働いたのだ。そして、置き去りにしたのだ。パンノチカは犯人であるホマーに自分の死を祈らせ、罪の意識から自白することを望んでいた。だが、ジョナサンの話を、ホマーは否定した。ホマーは沼に落ちたジョナサンを救い、オヴェルコの金を盗んで兄と対立させていた。
パンノチカがホマーに祈りを求めたのは、ホマーが偶然パンノチカが流した花輪を手に取ったからだった。パンノチカはその時、ホマーを夫にすることを決めていた。しかし、2人は羊の皮を被った何者かに襲われてしまう。そして、パンノチカを探していたナストゥーシャは、瀕死のパンノチカに突然足を捕まれて沼に落ちてしまったのだ。ホマーは落ちていた羊の皮を被り、ナストゥーシャを救出した。ナストゥーシャは自分を救った化物に食事を渡すため、正気をなくした後も沼を訪れるようになった。
ジョナサンとホマーはパイジに襲われてしまう。パンノチカを襲ったのは、パイジだった。パイジはジョナサンを殺そうとした。一方、ペトルスはオヴェルコに殺されそうになるが、親切な村人に助けられる。ペトルスは急いでナストゥーシャを助けに向かった。
ダドリー卿はジョナサンからの手紙を読み、ジョナサンのことを受け入れる気持ちになった。そして、人を軽率に判断してはならないのだと学んだ。ダドリー卿は伝書鳩が来たのを見て、物語の結末を確認すことにした。ジョナサンがパイジに殺されそうになったとき、天井から十字架が降ってきた。パイジはその十字架に押し潰された。また、ナストゥーシャは救出され、ペトルスと恋人関係になった。オヴェルコは馬に蹴られ、失明した。パンノチカは弔われ、地主の心も慰められた。
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