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映画『レジェンド・オブ・ゾロ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『レジェンド・オブ・ゾロ』の概要:『マスク・オブ・ゾロ』の続編。19世紀半ば、黒いマスク姿の2代目ゾロは、民衆のヒーローとして日々戦っていた。ある日、アメリカ撲滅を狙う秘密結社が現れる。街とアメリカを守るため、ゾロの命懸けの戦いが始まる。

映画『レジェンド・オブ・ゾロ』の作品情報

レジェンド・オブ・ゾロ

製作年:2005年
上映時間: 126分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:マーティン・キャンベル
キャスト:アントニオ・バンデラス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ルーファス・シーウェル、ニック・チンランド etc

映画『レジェンド・オブ・ゾロ』の登場人物(キャスト)

ゾロ / アレハンドロ・デ・ラ・ベガ(アントニオ・バンデラス)
表の顔は地元の名士アレハンドロ、裏の顔は民衆のために悪党と戦う覆面騎士ゾロ。初代ゾロから2代目を引き継ぐまでは盗賊だった。初代の娘エレナと結婚し、ホアキンというひとり息子がいる。
エレナ・デ・ラ・ベ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)
アレハンドロの美しい妻。初代ゾロを父に持ち、剣の腕前も度胸も卓越している。アレハンドロとは深く愛し合っているが、夫婦喧嘩も多い。ある日、欧州から来たアルマン侯爵に急接近するという謎の行動に出る。
アルマン侯爵(ルーファス・シーウェル)
アレハンドロの街に移住したフランス人貴族。豪邸や広大なワイナリーを買い取り、盛大なパーティーを開くなど大富豪である。その正体は、アメリカ撲滅を企む秘密結社の首謀者であった。
マクギブンス(ニック・チンランド)
アレハンドロが住む街で悪事を繰り返す盗賊団のリーダー。アルマンに雇われて暴力を繰り返し、民衆を恐怖に陥れる。

映画『レジェンド・オブ・ゾロ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『レジェンド・オブ・ゾロ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『レジェンド・オブ・ゾロ』のあらすじ【起】

1850年。メキシコ領のカリフォルニアのとある街で、アメリカ合衆国の31番目の州になるかを問う住民投票が行われていた。結果は賛成多数となった。民衆が喜びに沸く中、投票所に盗賊のマクギブンス一味が現れて、投票用紙を持ち去る。そこに、黒いマスク姿の騎士ゾロが参上。あっという間に一味を撃退し、投票用紙を取り戻した。

自宅に戻ったゾロは、本来の姿である妻子ある男、アレハンドロに戻った。彼が2代目ゾロを襲名してから、もうすぐ10年となる。正義の仕事に夢中で家庭を顧みない夫に、妻のエレナは息子のホアキンのためにも、引退してほしいと訴えた。しかし、アレハンドロはゾロを辞めるつもりはない。夫婦喧嘩の末、彼は家を出て行くことにした。翌日、エレナは息子を学校に送った後、見知らぬ2人組に捕らえられる。その直後、彼女はアレハンドロ宛てに離婚の申立書を送り付けた。

それからしばらく経ったある夜、広大なワイナリーを買い取ったフランス人侯爵アルマンが、庭園で盛大なパーティーを開くことになった。多くの富豪などが招かれ、アレハンドロも招待される。アルマンは壇上に上がり、新しいパートナーとしてエレナを紹介した。別れてわずか3カ月で新しい男に乗り換えた妻を見て、アレハンドロは怒り心頭となる。大喧嘩となった後、彼は寂しく会場を去り、道端に寝転がって眠った。すると夜中に、大きな爆発音で飛び起きる。ワイナリーは一部が延焼し、焼け野原となっていた。

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映画『レジェンド・オブ・ゾロ』のあらすじ【承】

アレハンドロはアルマンに決闘を申し込むが、アルマンが卑怯な手を使ったため負ける。その後、丘に土地を持つギエルモを、マクギブンスが襲うと知ったアレハンドロは、ゾロになって駆けつけた。すると、ギエルモは土地の権利書をマクギブンスに手渡した後で、襲撃の末、殺されてしまった。

アルマン邸に招かれたエレナは邸内を偵察し、発信機を発見する。それには「爆破は成功」の文面が綴られていた。同じ頃、ゾロもアルマン邸に侵入する。彼が見つけたのは鉄道の地図だった。さらに、マクギブンスもアルマン邸にやって来る。彼はアルマンに、ギエルモの土地権利書を手渡した。侯爵と盗賊はグルだったのだ。スパイ活動がバレそうになったエレナは、ベランダでゾロと遭遇する。お互い声を上げそうになるが、アルマンが現れたためゾロは撤退する。アルマンはエレナをスパイと気付かず、真珠のネックレスをプレゼントし、プロポーズをするのだった。

合衆国併合の調印式の前日。ホアキンは小学校の課外授業で、調印式の会場となる駅舎を見学する。するとそこに、マクギブンス一味が現れた。彼らの悪事を感じ取ったホアキンは、こっそり彼らの馬車に忍び込んだ。到着したのは大きな崖で、大量の石鹸のような物が積まれていた。敵に見つかり命を狙われるホアキンだったが、駆けつけたゾロに救出される。ゾロはホアキンが持ち帰った石鹸を調べ、ヨーロッパを陰で支配する秘密結社のロゴであることを突き止めた。

映画『レジェンド・オブ・ゾロ』のあらすじ【転】

街を歩いていたアレハンドロは何者かに襲われ、牢屋で目覚めた。襲ったのはアルマンを調査している政府の捜査官と探偵の2人組で、以前エレナを襲った者たちだった。彼らはエレナにアルマンのスパイを依頼していたのだ。エレナは彼らに協力するためアレハンドロと離婚し、アルマンに近づいていたのである。真実を知ったアレハンドロは牢屋を脱出し、ゾロの姿でアルマン邸に向かった。

ゾロはワイナリーに潜伏するエレナと合流する。仲直りのキスをした後で隠し部屋を覗くと、アルマンが結社の仲間を集めて、石鹸からニトログリセリンを抽出したと報告していた。それは従来の爆弾の13倍の威力を持つ爆発物の原材料であり、これを南部連合だけに渡すのだとアルマンは鼻息を荒くして語るのだった。

彼がアメリカに来た目的は、アメリカ国内に内紛をけしかけて、南北に分断させて崩壊させることにあった。すでにワイナリーの地下には、ニトロの製造工場が稼働しており、大量のニトロを貨物列車に積んだと話した。ゾロは搬送を阻止すべく、馬で駅に向かった。一方エレナは、アルマンにスパイを見破られて捕まってしまう。

映画『レジェンド・オブ・ゾロ』の結末・ラスト(ネタバレ)

駅に着いたゾロはニトロ爆破を試みるが、エレナとホアキンがアルマンに連行されているのを見て断念する。アルマンはエレナとホアキンを連れて、大量のニトロを積んだ貨物列車に乗り込んだ。駅で拘束されていたゾロは、見張りをしていたマクギブンスを退治すると、馬に乗って列車を追跡した。

列車に追いついたゾロは、馬ごと列車に乗り込んだ。ホアキンを馬に乗せて逃がした後、ゾロはアルマンと2度目の決闘となった。激闘となる中、ニトロが入った小瓶が1本爆破する。その衝撃でレールのポイントが切り変わり、列車の進路は調印式典が行われる駅へ変わった。現地では式典の参列者が大勢集まっており、暴走列車が近づくのを見て大騒ぎとなった。

するとホアキンは、馬で駅方面に先回りをしてポイントを切り替え、列車の進行を回避した。レールが切り替わった列車は、未完成の線路へ突き進んだ。ゾロとエレナは鞭を使って列車から脱出。アルマンだけを残した爆弾列車は、線路の果てで横転し、爆発炎上した。駅では調印式は無事に行われ、カリフォルニアは正式にアメリカの州となった。

その後、アレハンドロとエレナは2度目の結婚式を挙げた。すると、式の途中で事件が発生する。行きたくてそわそわしている彼に、エレナは快く背中を押した。彼はゾロの姿に変身し、教会を去るのだった。

映画『レジェンド・オブ・ゾロ』の感想・評価・レビュー

マスク・オブ・ゾロ』(1998年)の10年後を描いた続編で、前作以上の痛快冒険映画になっている。テンポ良く話が進み、悪党は最後に懲らしめられるという勧善懲悪の筋書きが気持ち良い。

何よりキャストが魅力的。アントニオ・バンデラスの黒いマスク姿が様になっていて、少々オーバーなアクションも、そんなバカなと思いながらも堪能できる。妻のキャサリン・ゼタ=ジョーンズは美しい上にスパイでも活躍するし、悪役のルーファス・シーウェルの、気障でいかにも腹黒そうな侯爵役がハマっていた。子役の男の子もなかなかの芸達者。前作を見なくても、十分に楽しめる内容だった。(MIHOシネマ編集部)

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前作 マスク・オブ・ゾロ

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