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映画『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』の概要:「エルム街の悪夢」シリーズの6作目。夢を操る殺人鬼の過去がついに明かされる!子供のいない町で記憶を失ったジョンは、カウンセラーのマギーと町を調査し、フレディ・クルーガーに子供がいることを突き止める。

映画『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』の作品情報

エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア

製作年:1991年
上映時間:89分
ジャンル:ホラー
監督:レイチェル・タラレイ
キャスト:ロバート・イングランド、リサ・ゼイン、ション・グリーンブラット、レズリー・ディーン etc

映画『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』の登場人物(キャスト)

フレディ・クルーガー(ロバート・イングランド)
かつては人間で、少年時代から動物虐待を繰り返し、自分の体を傷つけては快感を覚える異常者だった。結婚して子供もいたが、3匹の悪魔と取引をして、夢を操るモンスターとなる。
マギー・バローズ(リサ・ゼイン)
未成年者矯正施設で働く心理カウンセラー。記憶喪失で入所したジョンの記憶を取り戻すため、スプリングウッドを訪れる。フレディを調べるうちに、自分と深い関わりがあることに気付く。
ジョン・ドゥー(ション・グリーンブラッド)
スプリングウッドの最後の子供と思われる青年。夢でフレディに襲われて気を失い、未成年者矯正施設に入れられる。フレディに子供がいると知り、それは自分ではないかと思うようになる。
トレイシー(レズリー・ディーン)
施設に入所している女性。父から性的虐待を受けていた過去がある。強くなるため、キックボクシングの練習に励んでいる。マギーと共にフレディと戦う。
ドック(ヤフェット・コットー)
マギーの先輩の心理カウンセラー。人の夢を操る古代の悪魔について研究している。マギーと共にフレディと戦う。
グレン(カメオ出演:ジョニー・デップ)
シリーズ1でフレディに取り憑かれ、テレビと一緒にベッドの下に吸い込まれて姿を消した。本作ではスペンサーの夢の中で、料理番組の出演者として登場する。

映画『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』のあらすじ【起】

オハイオ州スプリングウッド。この街では未成年者がほぼ全滅し、10代はたったひとりとなっていた。その最後の10代と思われるジョンは、飛行機から放り出される悪夢を見る。夢を操る殺人鬼フレディ・クルーガーに遭遇しながら、彼はエルム街1427番地に着地。さらに長い坂道を転がり落ちた彼は、現実世界のスプリングウッドの道端で気を失った。

ジョンは記憶喪失の状態で隣町をふらつき、未成年者矯正施設に入所する。その施設には、四六時中テレビゲームをしているスペンサー、傷害事件の常習犯トレイシー、耳が不自由なカルロスなど、様々な問題を抱えた未成年が寮生活をしていた。心理カウンセラーのマギーが彼らのカウンセリングを行っているが、彼女自身も少女が登場する奇妙な夢を何度も見ていた。

ある夜、ジョンは夢の中で古い屋敷を訪れ、白いリボンの少女に出会う。翌日、ジョンはマギーに夢について相談すると、彼女の夢の中の少女と特徴が一致していることが分かった。その話を聞いた夢の研究者のドックは、2人の夢は繋がっていると予想。マギーはジョンの記憶喪失を取り戻すため、彼の所持していた新聞記事の切れ端に書かれた町、スプリングウッドに向かうことにした。2人はワゴンに乗り込むが、スペンサー、トレイシー、カルロスも勝手に付いてきてしまった。

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映画『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』のあらすじ【承】

スプリングウッドではフェスティバルが開催されていた。出店が並んでいるが寂れており、子供が一人もいなかった。マギーとジョンは町を調べることにした。その場に残されたスペンサーたち3人は、公衆電話から施設に電話をしようとするが繋がらず、気味が悪くなったため帰ることにした。

ワゴン車に乗った3人は、「子供は苦難に耐えよ」と刻まれた銅像の前を通り過ぎるが、しばらく走ると銅像の前に戻ってしまった。同じ場所をぐるぐる回り、彼らは町から出られなくなる。カルロスは夢の中で巨大化した地図に埋もれ、「お前らは死ぬ」と書かれた血の文字を見て飛び起きた。やがて夜になり、すっかり疲れた彼らは、眠る場所を探すことにした。

町を調べていたマギーとジョンは、廃れた校舎に入った。生徒のいない教室で授業をする教師を見つけ、フレディに関連する記事のスクラップを発見する。年表によると、フレディには子供がいて、その子供は1966年に孤児院に入れられていたことが分かった。

スペンサーたちは空き家に侵入するが、それはフレディの屋敷だった。それぞれ別々の部屋で眠り、まずカルロスがフレディの夢に落ちた。彼は耳掃除の綿棒を右耳から左耳に貫通させられ、補聴器をもぎ取られた。フレディは黒板をひっかく金切り音を立てて、カルロスを苦しめる。彼は苦痛のあまり耳が破裂し、死んでしまった。彼が眠っていた部屋には、血の付いた補聴器だけが残されていた。

映画『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』のあらすじ【転】

一方、マギーたちは町の孤児院を訪れていた。そこにいた女性はマギーを見ると、「戻って来たのね」と声を掛ける。フレディ・クルーガーの子供は誰かと女性に聞くが、返事はなかった。ジョンは自分がフレディの子供ではないかと考え始めていた。そこにトレイシーが血相を変えて現れ、マギーたちを屋敷に連れて行った。

屋敷ではカルロスに続いて、スペンサーがフレディの夢に落ちていた。彼は壊れたテレビに映ったテレビ番組を見ていた。かつてフレディに殺された青年グレンによる料理番組で、彼は脳みそを料理すると言いながら、卵焼きを作り始める。そこにフレディが現れて、スペンサーをテレビの中へ引きずり込んだ。グラフィック化したスペンサーは、フレディのコントローラーで操られ、全身を壁にぶつけられて傷だらけになった。

ジョンとトレイシーはスペンサーを助けるため、彼の夢に入った。しかし失敗し、スペンサーは巨大な穴に突き落とされてしまう。夢から戻ったトレイシーはマギーと一緒に、眠ったままのジョンを担いで屋敷から出て行った。ジョンはパラシュートで落下する夢を見ていた。落下中ジョンの前にフレディが現れて、俺はお前の親父じゃないと言ってパラシュートの紐を切断する。ジョンは地上に叩き落されて死んだ。

映画『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』の結末・ラスト(ネタバレ)

マギーは施設に戻ると同僚たちにジョンたちの話をするが、誰も彼らのことを覚えていなかった。しかし、夢の研究者であるドックだけは覚えていた。マギーは実家に戻って養子縁組の書類を発見し、自分がフレディの娘だと確信する。夢の中の謎の少女は自分自身であり、少女の父はフレディだったのだ。彼女の実の母は、父であるフレディに殺害されていた。彼女は夢の中で父フレディと対面し、子供を引き離された復讐のため、町の子供を殺していると聞かされる。

その頃、トレイシーの夢の中に亡き父親が現れた。彼女は昔、父親から性的虐待を受けていたのだ。父に抱きつかれた彼女は、鍛えた体で猛反撃をする。すると父の姿はフレディに変身。危険を感じた彼女は、自分の体に炎を当てて現実の世界に戻った。一方、ドックも夢の中でフレディと対決し、彼が悪魔と契約して夢の怪人になったことを知る。ドックはフレディの赤い服を引きちぎると、特製の目覚まし時計で目覚めて現実に戻った。

フレディを現実の世界に引きずり出せば、倒すチャンスがあると考えたドックは、マギーに3Dメガネを渡して夢の世界に入らせた。3匹の悪魔が描かれた門を3Dメガネで見つめると、門は立体化し、フレディの脳内世界が出現する。動物を虐待した少年時代、自傷を繰り返して快感を覚える10代、そして悪魔と契約を交わすシーンを見た彼女は、彼がなぜモンスターとなったかを知った。

彼女はフレディの体を羽交い絞めにし、強引に現実の世界に引きずり出した。現実世界に現れたフレディは素顔に戻っていたが、カギ爪を手に入れると、再びフレディになる。マギーはカギ爪を奪ってフレディの体に突き刺し、爆弾で爆破させた。3匹の悪魔が逃げ出すのを見たマギーは、ようやくフレディを亡き者にしたと安堵するのだった。

映画『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』の感想・評価・レビュー

エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド」の続編。フレディは何度殺しても蘇るため、なかなか終わらないシリーズだ。殺害シーンは毎回工夫が凝らされている。今回はテレビゲームの中でグラフィック化するシーンがあり、その時代が反映されていて興味深い。

しかし、何といっても一番のポイントは、1984年の『エルム街の悪夢』で映画デビューしたジョニー・デップが、一瞬カメオ出演するところ。なぜか目玉焼きを作り、フライパンでフレディに殴られるだけのコントのようなシーンだった。6作続いたシリーズは本作で完結するが、この後も番外編や『フレディVSジェイソン』で、フレディの活躍はまだまだ続くのである。(MIHOシネマ編集部)


シリーズ最終作となる今作。いつもいつも復活してくるフレディに実は娘がいたというストーリー。5のお腹の赤ちゃんに入り込むという設定でもうネタ切れかと思いましたが、今作はフレディの過去に焦点を当ててきました。
子供が殺され続け、大人も狂ってしまったエルム街は悪夢と言うより地獄です。肝心のフレディの娘ちゃんはめちゃくちゃ正義感が強くて、パパのことをギッタギタにやっつけてくれるので気分爽快。
終始ハイテンションなフレディは序盤から振りきっていてラストにふさわしかったなと感じました。(女性 30代)

関連作品

次作 エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア
次作 フレディVSジェイソン
前作 エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド

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