映画『フレディVSジェイソン』の概要:ホラー映画の代表キャラクターであるジェイソンとフレディがまさかの共演。エルム街を舞台に、二人の殺人鬼が再び人々を恐怖のどん底に突き落とす!ホラーファン必見の大作。
映画『フレディVSジェイソン』の作品情報
上映時間:98分
ジャンル:ホラー
監督:ロニー・ユー
キャスト:ロバート・イングランド、ケン・カージンガー、ジェイソン・リッター、モニカ・キーナ etc
映画『フレディVSジェイソン』の登場人物(キャスト)
- フレディー・クルーガー (ロバート・イングランド)
- かつて、エルム街で多くの子供達を殺してきた連続殺人鬼。現在は魂だけの状態。
- ジェイソン・ボーヒーズ (ケン・カージンガー)
- 湖を訪れる人間を、鉈で次々と殺してきた連続殺人鬼。
- ローリー・キャンベル (モニカ・キーナ)
- エルム街で暮らす少女。ある日、フレディの存在を知ってしまう。
- ウィル・ローリンズ (ジェイソン・リッター)
- ローリーの元彼。精神病院に入院させられている。
映画『フレディVSジェイソン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『フレディVSジェイソン』のあらすじ【起】
かつて、エルム街のスプリングウッドという場所で、何人もの罪のない子供を攫っては殺すという残虐な犯行を起こしたフレディ。しかし、それだけ凶悪な犯罪を起こしたにも関わらず、フレディは精神鑑定を受けた結果、責任能力なしと判断され無罪となったのだ。
そんなフレディに対する判決に納得のいかない者たちがいた。子供をフレディに殺された遺族達だ。彼らは、結託してフレディの家に火を放った。そして、燃え盛る炎に飲まれ、フレディは命を落としたのだった。しかし、フレディの魂はそのまま成仏するにはあまりに凶悪だった。なんと、フレディの魂はこの世に留まり、人々の夢を利用して殺人を続けたのだ。フレディを恐れる者がいる限り、フレディはその人物の夢に現れることができるのだ。
しかし、人間達はフレディに対して対抗策を練ってきた。決して、フレディの存在を口外しないようにしたのだ。フレディから死んでから10年の時が経過し、新しく生まれた子供達はフレディの存在を知らないのである。
映画『フレディVSジェイソン』のあらすじ【承】
このまま消滅することだけは避けたいフレディが目をつけたのは、『ジェイソン』の通り名で有名な連続殺人鬼だった。ジェイソンには悲しい過去があった。実はジェイソンは少年時代、湖で溺れたのだ。そして、ジェイソンが死んだと勘違いしたジェイソンの母が、湖の監視員を怒りから殺してしまう。そして、最終的に母自身も殺されてしまったのだ。それから、ジェイソンは怒りのあまり湖を訪れる人物を次々と殺していった。
フレディは、そんなジェイソンの夢の中に現れる。彼にエルム街で暴れてもらうことで、自分の存在を住民達に思い出させようと考えたのだ。そして、フレディはうまくジェイソンを誘導し、彼をエルム街へと向かわせた。
一方、エルム街にはローリーという高校生の女の子が住んでいた。その週末、ローリーは高校の友人達らを家に招いてパーティを開いていた。そこに、友人が自分の彼氏と男友達を呼び、5人は楽しい時間を過ごしていた。彼女たちは、フレディの存在を知らない世代である。
映画『フレディVSジェイソン』のあらすじ【転】
しかし、突如としてその平穏は壊されることになる。なんと、友人の彼氏が2Fのベッドの上で、鉈によって殺されてしまったのだ。さらに、死体を乗せたままベッドが二つに折りたたまれているという、まさしく凄惨な状況となっていた。
そして、その犯人こそがジェイソンだったのである。ジェイソンは今まで、鉈を用い数多くの犯行を行なっていた。現場に居合わせたローリーは、事情聴取を受けることになる。しかし、取り調べをしていた警官が、うっかりフレディの名を口に出してしまったのだ。ローリーはフレディの存在を知ってしまい、これで晴れてフレディはローリーの夢の中に出入りすることができるようになる。
見事に自分の思惑通りに事が進んだフレディは大喜び。しかし、ここでフレディにとって予想外のことが起こる。一度動きだしたジェイソンが止まらなかったのである。ジェイソンは次々と街の人物を殺して行き、住民はフレディよりジェイソンを恐れるようになる。
映画『フレディVSジェイソン』の結末・ラスト(ネタバレ)
そんなローリーの危機を知ったのが、現在は精神病院に入院させられている、元彼ローリーだった。ローリーは、ウィルや仲間の力を借り、ジェイソンとフレディを倒そうと考える。そして、ローリーは大胆な計画に打って出る。なんと、自ら夢の中でフレディに接触し、そして、フレディを捕まえたまま現実世界に戻ってきたのだ。
こうして、10年ぶりにフレディはこの世に復活を果たすこととなる。そして、フレディとジェイソンの激しい戦いが幕を開ける。その戦いの末、ジェイソンはフレディにとどめを刺されてしまう。そして、ローリーがフレディの首を鉈で切り落とすのだった。二人の連続殺人鬼を倒したローリーは、ウィルとともに、戦場と化したその場から立ち去った。
しかし、なんと死んだはずのジェイソンが湖から這い上がってきたのだ。一方、首を落とされたはずのフレディも、その顔に凶悪な笑みを浮かべた。殺人鬼達はまだ死んでいなかったのである。そして、彼らは次の獲物を追い求めるのだった。
映画『フレディVSジェイソン』の感想・評価・レビュー
フレディ&ジェイソンのファンが最も高揚するシーンは、おそらくジェイソンの夢の中で二人が戦うシーンでしょう。ジェイソンの持ち前の怪力には目を見張るものがありますし、フレディの夢の中での自在な振る舞いには、悪意のあるユーモアとエンターテイメント性を感じます。映画の後半で、フレディは現実世界へ引きずり込まれますが、アウェーな状況でも弱気にならず、熟練の殺人鬼としての余裕を見せます。ジェイソンはたくさんの若者を殺害するものの、最後には主人公達の助太刀をし、クールな面持ちで湖へ沈んでいきます。フレディの狡猾さとジェイソンのタフさを魅力的に描くことに成功し、ファンを徹底的に喜ばせた作品だと感じました。(女性 20代)
スプラッター映画界に君臨する二大殺人鬼がついに相見える作品。
本作は有名な殺人鬼が競演するだけではなく、作品としても完成度が非常に高いです。
現実の殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズ、悪夢の殺人鬼フレディ・クルーガーを知らなくても、本作はちゃんと両者の違いを説明し、同時に恐ろしさも魅せています。
序盤ではホラー映画のように静かな恐怖が忍び寄り、終盤ではアクション映画のような対決は大正解と言わざるを得ないほどの説得力がありました。
この作品を通じてジェイソンとフレディの単体映画が観たくなるのは間違いないでしょう。(男性 30代)
エイリアンVSプレデターの様な対決シリーズの一つ。夢の中では無敵のフレディと、不死身のジェイソンが獲物を取り合いながら戦っていく。フレディはどちらかと言えば、意表を突く攻め方が得意だが、ジェイソンはやはり真っ向勝負が性に合っている感じが見ていて面白かった。どちらが勝っても迷惑な話なのだが、お互いの長所と短所が良く分かる内容となっている。様々な対決シリーズが出てきているが、やはり王道のモンスター同士の対決は非常に分かりやすく楽しめる。(男性 30代)
お祭り的な映画であることを全ての制作者が把握しており、きっちりと祭りに仕上げた点が素晴らしい。どちらの映画もシリアスながらどこかコメディの要素を持ち合わせた作品であり、合わさった本作は完全にコメディに仕上がっているので気楽に楽しめる。キャラクターの都合で、かっこ悪い部分を全面的に引き受けたフレディ・クルーガーはイメージよりもさらに情けない役柄で、この負け面の良さが好印象。(男性 30代)
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