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映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』の結末までのストーリー
  • 『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』を見た感想・レビュー
  • 『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』を見た人におすすめの映画5選

映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』の作品情報

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

製作年:2004年
上映時間:109分
ジャンル:アドベンチャー、ファンタジー
監督:ブラッド・シルバーリング
キャスト:ジム・キャリー、ジュード・ロウ、メリル・ストリープ、エミリー・ブラウニング etc

映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』の登場人物(キャスト)

オラフ伯爵(ジム・キャリー)
ボードレール家の財産を狙い続ける謎の男性。常に3兄弟の前に現れる。
クラウス・ボードレール(リーアム・エイケン)
ボードレール家の子供。本が好きで、多くの知識を蓄えている。
ヴァイオレット・ボードレール(エミリー・ブラウニング)
ボードレール家の長女。頭の良い発明家。
ミスター・ポー(ティモシー・スポール)
ボードレール家の遺産管理者。3兄弟に後継人を紹介する。
モンティおじさん(ビリー・コノリー)
3兄弟の後継人の1人。蛇の研究をしている。
ジョセフィーンおばさん(メリル・ストリープ)
後継人の1人。この世のあらゆるものに怯えている。
サニー・ボードレール(カラ・ホフマン&シェルビー・ホフマン)
3兄弟の末っ子。赤ちゃんで、噛む力が強い。

映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』のあらすじ【起】

とあるところに、ボードレールという三兄弟が暮らしていた。長女であるヴァイオレットは、無口ながらも常に何かしらの発明をしている天才児、その弟のクラウスは、本の虫で、あらゆる知識をその頭に詰め込んでいた。そして三番目、まだ赤ちゃんのサリーは、その強靱な歯で何でも噛み切ってしまうという特技を持っていた。

彼らは両親と共に、幸せな毎日を送っていた。しかし、その日々は突如として終わりを迎えることとなる。彼らの住む屋敷が火事となり、その炎と一緒に両親は亡き人となってしまったのだった。そうして、資産家だった両親が持つ莫大な遺産は、ヴァイオレットが引き継ぐこととなる。

その時、遺産管理者であるミスター・ポーが、兄弟の後見人としてオラフ伯爵という人物を紹介してきた。自らを俳優と名乗る伯爵は、ボロボロの家に住み、なんとも性格の悪い人物だった。そもそも、兄弟を引き取ったのもヴァイオレットの持つ遺産を横取りするためである。しかし、遺産はヴァイオレットがもう少し大きくならなければ入ってこない決まりになっている。それを知った伯爵は、兄弟を閉じ込めてしまうのだった。

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映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』のあらすじ【承】

ヴァイオレットが成長するのを待っていられなくなった伯爵は、子供達を全員殺して遺産を自分が手に入れようと考える。伯爵は子供達を車に乗せると、何とその車を線路の上に停めたのだ。伯爵にロックをかけられたことによって、子供達は車から逃げ出すことができない。絶体絶命のピンチに陥る3人だったが、それぞれが自分達の特技を発揮することで、なんとか窮地を脱するのであった。

このことをきっかけに、ポーは子供達を違う人物の元へ預けることとする。次の後見人は、蛇の研究をしているモンティおじさんだった。風変わりだが心優しいおじさんとの日々を楽しむ3人だったが、ある日、助手として1人の男性が現れる。そして、それこそがあのオラフ伯爵だったのだ。

3人はオラフ伯爵のことを必死に訴えるが、中々モンティおじさんに聞き入れてもらえない。そして、子供達を引き取るためにはモンティが邪魔なオラフは、蛇の仕業に見せかけて、モンティを殺してしまうのだった。

映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』のあらすじ【転】

しかし、最終的にオラフの嘘は露見し、オラフはモンティおじさん殺害の容疑で警察に追われる身となる。再び後見人がいなくなった3兄弟は、次にジョセフィーンおばさんに預けられることとなる。彼女はこの世のあらゆるものに恐怖を感じている、少し変わった女性だった。彼女は、切り立った崖の上に立つ、ボロボロの家で1人暮らしていた。

安寧を手に入れたかのように思えた3兄弟。しかし、オラフは彼らのことをまだ諦めてはいなかった。ある日、買い物のために街に降りたおばさんと兄弟は、1人の船長と遭遇する。それは船長に化けたオラフだった。おばさんはオラフに気を許してしまい、その日の夜、遺書を残しおばさんは姿を消してしまう。

しかし、それも全てオラフがしかけたことだった。兄弟は協力して、おばさんの行方を追う。彼らはおばさんが残した暗号を見つけ、それを解き明かし、近くにある洞窟へと向かうのだった。そして、そこにはオラフに誘拐されたおばさんの姿があった。

映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』の結末・ラスト(ネタバレ)

しかし、そこに現れた伯爵によって、子供達の助けも虚しくおばさんは殺されてしまう。また、その場面を見たポーは何を勘違いしたのか、伯爵が子供達を助け出したと考えてしまったのだ。こうして、再び伯爵が子供達の面倒を見ることとなる。

しかし、ここで伯爵は新たな事実を知る。なんと、相続人、つまりヴァイオレットが亡くなると伯爵は遺産を手に入れられないのである。唯一の方法は、伯爵とヴァイオレットが結婚することだった。そして、伯爵はサリーを人質に、無理やりヴァイオレットとの結婚式を開く。

妹を助け出すため、結婚を決意するヴァイオレットだったが、クラウスがそんな姉の窮地を救う。そして、子供達の訴えはとうとう大人に届き、伯爵は逮捕されたのだった。しかし、伯爵は陪審員をうまく味方につけ、忽然と姿を消したのだった。きっと、伯爵はまた彼らの元に現れることだろう。兄弟は焼け果てた自宅に戻り、明日を力強く生きて行く決心をするのだった。

映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

ジム・キャリーやメリル・ストリープなどといった豪華な俳優陣たちが、個性的なキャラクターを際立たせていて見応えがあった。
聡明な才能を持つクラウスとヴァイオレットとサニーの三人が知恵と才能を駆使し、不幸せな状況を打破していく姿が逞しい。
末っ子のサニーが話す赤ちゃん語に字幕がついており、しかも結構口が悪くて面白かった。その笑顔と天真爛漫な姿が可愛らしくて癒された。
オラフ伯爵の変身姿も、子どもたちにはバレバレで可笑しかった。
彼は結局逃亡したが、三人にはきっと明るい未来が待っているだろう。(女性 20代)


両親を亡くした3人の子供たちが、親せきのオラフ伯爵に引き取られるが伯爵の目的は遺産目当てであった。それから子供たちはとんでもない不幸な運命に巻き込まれていく…。ジム・キャリーをはじめ、メリル・ストリープ、ダスティン・ホフマン、しかも語り手はジュード・ロウとかなり豪華です。そして、ヴァイオレット役のエミリー・ブラウニングがめちゃくちゃ可愛い!ダークでゴシックな雰囲気がおしゃれで素敵でした。子供たちが協力して、閃きとユーモアなアイディアで困難を切り開いていくところには感心しました。大人にこそおススメできる映画です。末っ子のサニーが可愛くて面白いです。(女性 30代)


最初から最後まで不幸の連続なのに、なぜか目が離せない不思議な作品でした。両親を亡くしたボードレール家の三姉弟が、次々と変わる養護先でオラフ伯爵の陰謀に立ち向かう姿が印象的。ジム・キャリーの怪演がとにかく光っていて、怖いけど笑える絶妙なキャラクターでした。ラストで彼らが残された手紙を読むシーンは泣けました。子ども向けかと思いきや、大人でもしっかり楽しめるダークファンタジーです。(20代 男性)


子どもたちがどんどん不幸に巻き込まれていく展開に胸が痛くなりましたが、それでも希望を捨てずに知恵で乗り越えていく姿に感動しました。特にヴァイオレットの発明家としての才能と、クラウスの読書家としての知識が、兄妹の強みとして描かれているのがよかったです。オラフ伯爵の変装術は毎回見事で、ジム・キャリーの演技が見もの。絵本のような世界観と映像美にも惹かれました。(30代 女性)


全体的にダークでゴシックな雰囲気が漂っていて、ティム・バートン作品が好きな人にはたまらない世界観だと思います。オラフ伯爵の目的が“遺産狙い”というシンプルさが逆に面白く、彼の変装が子どもたちにすぐ見破られるのもコメディとして秀逸。ラストはハッピーエンドではないけれど、子どもたちが確実に成長しているのが分かる終わり方で、じんわりと心に残る作品でした。(40代 男性)


大人が観ても考えさせられる映画でした。人生って理不尽なことばかりだと感じるけれど、それでも子どもたちが機転を利かせて乗り越えていく姿には勇気をもらいました。特に、赤ちゃんのサニーが意外と活躍するのがかわいくて、見ていて癒やされました。音楽やナレーションも独特で、童話のような構成が素敵です。重いテーマをユーモアで包み込んでいて、バランスの取れた作品です。(50代 女性)


ジム・キャリーの怪演が際立った作品でした。オラフ伯爵は本当にひどい奴だけど、どこか憎めない存在で、毎回の登場が楽しみでした。ボードレールの子どもたちは賢く、機転もきくので、見ていて応援したくなります。ラストはすっきりとはいかないものの、残された家族の絆や想いに心を打たれました。シリーズ化してほしいと思えるほど魅力的なキャラクターたちでした。(30代 男性)


独特な世界観が気に入りました。薄暗い色調や凝った美術、奇妙な大人たちに囲まれながらも、子どもたちが奮闘する姿がたまらなく切なくもあり、微笑ましくもありました。特にヴァイオレットが見せる冷静な判断と、妹弟との絆に心が温まりました。オラフ伯爵の演技は少々オーバーですが、それがまたこの作品のトーンにぴったり。映画というより一つの寓話を見ているような体験でした。(40代 女性)


正直、最初は子ども向け映画かと思って舐めていましたが、見始めたら止まりませんでした。特に演出やセットが細部までこだわられていて、異世界に迷い込んだような感覚がありました。オラフ伯爵の悪知恵と、子どもたちの賢さとの攻防は、スリリングでいてユーモラス。最後まで気を抜けない展開でした。シンプルな悪対善ではなく、曖昧な人間関係や価値観が描かれていたのがよかったです。(20代 女性)


自分の子どもと一緒に観ましたが、大人の私の方が夢中になってしまいました。不幸の連続というテーマなのに、どこかユーモラスで優しさも感じられるのが不思議です。クラウスが資料から情報を読み解くシーンや、ヴァイオレットが機械を作って危機を脱するシーンは、子どもたちに勇気と知恵があることをちゃんと描いていて素晴らしい。オラフ伯爵の存在も忘れられません。(50代 男性)

映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

チャーリーとチョコレート工場

この映画を一言で表すと?

奇妙で甘美な世界に迷い込む、風変わりなファンタジーの冒険。

どんな話?

貧しい少年チャーリーが、世界的なお菓子メーカーの工場見学に招待され、ほかの子どもたちと共に不思議なチョコレート工場の秘密を探る物語。次第に明らかになる工場主ウォンカの過去も鍵を握る。

ここがおすすめ!

ティム・バートン監督とジョニー・デップによる独創的な映像世界が魅力。『レモニー・スニケット』同様、風変わりでちょっとブラックな雰囲気を楽しめます。大人も子どもも引き込まれる摩訶不思議な世界観は必見。

コララインとボタンの魔女

この映画を一言で表すと?

願った夢の世界が、やがて恐ろしい悪夢へと変わるスリリングな人形アニメ。

どんな話?

現実世界に不満を抱える少女コララインが、壁の向こうにある“完璧な別世界”に迷い込み、そこで理想の両親と過ごす。しかし、その世界の真実に気づいた彼女は、現実世界を守るために戦うことになる。

ここがおすすめ!

ストップモーションアニメならではの美しくも不気味な映像が魅力。『レモニー・スニケット』のようなダークファンタジー好きにはたまらない一作で、子ども向けに見えて実は非常に深いテーマを内包しています。

アダムス・ファミリー

この映画を一言で表すと?

不気味で愉快な一家が織りなす、ブラックユーモアたっぷりのホラー・コメディ。

どんな話?

風変わりでちょっと怖いが、家族愛にあふれたアダムス一家の日常と騒動を描くシリーズ。失踪していたおじが帰ってきたことで、家族の中に不穏な空気が流れ始める。果たして彼は本物なのか…?

ここがおすすめ!

ブラックな笑いとゴシックな世界観が『レモニー・スニケット』と通じる一本。キャラクターの個性が強く、怖くて笑える独特なバランスがクセになります。奇妙な家族に心温まる…そんなギャップも魅力の一つ。

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

この映画を一言で表すと?

時間を超えて守られる“奇妙な子どもたち”の秘密の楽園。

どんな話?

祖父の死をきっかけに、不思議な力を持つ子どもたちが暮らす屋敷に導かれた少年ジェイク。彼はそこで特別な運命と向き合い、自らの力を覚醒させていく。ファンタジーとホラーが絶妙に混じり合った冒険物語。

ここがおすすめ!

ティム・バートンならではの美術と演出が光る作品。孤独な子どもたちの絆や、恐ろしい敵との対峙は『レモニー・スニケット』の子どもたちの戦いとよく似ています。ビジュアルだけでなく物語にも深みあり。

インクハート/魔法の声

この映画を一言で表すと?

本を読むことで物語の登場人物が現実に現れる──本好きには夢のような世界。

どんな話?

“声に出して読むと、その物語が現実になる”能力を持つ父が、娘とともに現実世界に迷い込んだ小説のキャラクターたちと対峙していく冒険ファンタジー。物語の中と外が交差し、壮大なドラマが展開する。

ここがおすすめ!

物語の世界が現実を脅かすという設定がユニークで、本好きならきっと心惹かれるはず。『レモニー・スニケット』同様、家族の絆と知恵が鍵となるストーリーで、年齢問わず楽しめる良質なファンタジーです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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アドベンチャー映画ファンタジー映画

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    ジム・キャリーは、「マスク」(94)や「トゥルーマン・ショー」(98)でおなじみの個性派俳優。いつも強烈な存在感と笑いで魅せてくれます。本作では、3人の子供たちを執拗に追うオラフ伯爵役を派手に演じています。服装やメイクは違えども、台詞まわしが同じ!オラフ伯爵そのものなんです。おバカなキャラクターですが、不思議と憎めないのは、”子供たちを殺せないから”かもしれません。

    しかし、車に子供3人を残したまま、電車で轢き殺そうとした場面はさすがにやりすぎだと思います。子供に見せるのは遠慮したいです。とはいえ、テンポよく子供の前に現れ、すぐに正体がばれてしまう滑稽さなどユーモアたっぷりで楽しい。

  2. 匿名 より:

    大人と子供の知恵くらべという図式は、めずらしい物語ではないけれど、子供3人の知恵と絆がどんな困難にも勝るというダーク・ファンタジーです。大人がまぬけに見えるのがいい。映画もとても楽しいが、エンドロールに描かれる切り絵風のアニメーションが面白く心に残ります。全編をアニメーションにしても良かったのではないか。

    ティム・バートン監督なら人形アニメにしたのではと思う程、物語もオラフ伯爵、子供たちの全てが魅力的です。映画の冒頭から、”この映画は怖い映画です。観たくない人は映画館を出て下さい”というアナウンスするのも計算のうち。こんな事言われたら、観たくなりますよね。それから、レモニー・スケット役でジュード・ロウが出演しています。しかも声だけとか。

    カメオ出演が多い俳優なので、注意してみて下さい。オラフ伯爵役のジム・キャリーばかりではない俳優にもぜひ注目して下さい。

  3. 匿名 より:

    シュールな「こびと物語」で始まり、エンドロールもオラフ伯爵VS3人の子供の追いかけっこが続く不思議な映画です。3人の勇敢な子供たちを紹介すると、長女ヴァイオレットは発明家。生活に役立つものを身の回りにある物(廃材等)で作ってしまうしっかり者。

    長男クラウスは読書家。広大な図書室で本を読みふけり、一度読んだ本は全て記憶するという。頭がよく頼りになります。そして、まだ赤ちゃんなのに存在感がスゴイ!末っ子のサリーは何でも噛む女の子。この子も頭が良くて大人の嘘をすぐ見抜いてしまう。

    なんだかこの映画に出る大人たちは皆、欲深く傲慢でダメ人間ばかり。子供たちが知恵と絆で困難を1つ1つ解決していく様を観ると、胸がスカッとします。本作の見どころは、3つ。まず、1つ目は、変装自在なオラフ伯爵VS子供3人の知恵くらべ。2つ目は、火事で亡くなった両親と望遠鏡の謎。3つ目は、エンドロールで流れる切り絵風アニメです。

    最後まで観客を楽しませようとする思いが徹底していて、何度も観たくなります。ただ、童話が原作ということもあり、つっこみどころ満載です。遠く離れた場所から巨大な虫眼鏡で火災を起こせるのか?とか、なぜ大人がヴァイオレットが無理やり結婚されそうなことにすぐ気が付かないのか?など変な点は多く、笑ってしまいます。

    銀行家のミスター・ポーや警察官が、オラフ伯爵をあやしいと思わないのも不思議です。大人になるということは、もしかしたら、疑問を持つことや立ち止まって考えること機会を失ってしまうことなのかもしれません。