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映画『ウルフハンター赤ずきん』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ウルフハンター赤ずきん』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ウルフハンター赤ずきん』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ウルフハンター赤ずきん』の結末までのストーリー
  • 『ウルフハンター赤ずきん』を見た感想・レビュー
  • 『ウルフハンター赤ずきん』を見た人におすすめの映画5選

映画『ウルフハンター赤ずきん』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0090959

製作年 2022年
上映時間 96分
ジャンル ファンタジー
アドベンチャー
アクション
監督 アルティム・アクセネンコ
キャスト タイーシャ・カリーニナ
ダニラ・ヤクシェフ
エカテリーナ・クリモヴァ
アレクセイ・バラバシュ
製作国 ロシア

映画『ウルフハンター赤ずきん』の登場人物(キャスト)

赤ずきん(タイーシヤ・カリーニナ)
村の外れにある森の中で、母親と祖母と共に暮らしている少女。森に住むオオカミ族を退治する「ウルフハンター」の血を引いている。
マリー(エカテリーナ・クリモワ)
赤ずきんの母親で、ウルフハンターの妻。ウルフハンターが別世界へ去ったあと、森の一軒家で祖母と共に赤ずきんを育てている。
祖母(イリーナ・ローザノヴァ)
マリーの母親。ウルフハンターが去ったあと、マリーと共に森の一軒家で赤ずきんを育てている。
ウルフハンター(アレクセイ・バラバシュ)
人間と敵対するオオカミ族を退治する力を持った男。マリーの夫だったが、赤ずきんが生れる前に別世界へと旅立った。
ヴェスタル(アレクセイ・セレブリャコフ)
オオカミ族を率いる新しい指導者。100年前に結ばれた人間との休戦協定を破り、村へ攻め込もうと企てている。
ハルディ(ユーリ・チュールシン)
ヴェスタルに代わり、人間たちの村を支配しているオオカミ族の男。ヴェスタルの正当な後継者になることを願っている。
モリス(オレグ・チュグノフ)
ヴェスタルの孫にあたる、オオカミ族の青年。粗暴な態度の目立つ他のオオカミ族とは違い優しい性格で、赤ずきんと心を通わせている。

映画『ウルフハンター赤ずきん』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ウルフハンター赤ずきん』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ウルフハンター赤ずきん』のあらすじ【起】

現代とは違う別世界の、森に囲まれた田舎の村で。村の外れにある森には「オオカミ族」と呼ばれる、狼に変身する能力を持つ種族が住み着いていて、人間たちと争いを起していた。しかし100年前に、オオカミ族を退治する力を持つ「ウルフハンター」の活躍により休戦協定が結ばれ、それ以来オオカミ族は人間を襲わないことを決めていた。

だが、オオカミ族を率いる新しい指導者のヴェスタルは、休戦は先祖が残した恥ずべき遺産だと考え、協定を破って村へと攻め込もうと考えていた。森の中の一軒家に住む、ウルフハンターの血を引く男はそれに気付き、身重の妻・マリーと母親を逃がして、ヴェスタルたちに対決を挑む。

ウルフハンターの持つ銀の斧は、オオカミ族を切りつければその体を粉砕する能力を持っていたが、ヴェスタルの部下たちに囲まれ、追い詰められてしまう。それから13年後、村へと攻め込んだオオカミ族たちは完全に村を支配し、我が物顔で振る舞っていた。

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映画『ウルフハンター赤ずきん』のあらすじ【承】

マリーと母親は今も森の中に住み、赤い頭巾を被った少女「赤ずきん」と共に3人で暮らしていた。赤ずきんはマリーと祖母から、父親がウルフハンターだったと教わり、ウルフハンターは別世界へ旅立っているが、いつか戻って来て村を牛耳るオオカミ族を退治すると聞かされていた。

しかし赤ずきんは、村人に粗暴な態度を取るオオカミ族に反感を抱く一方で、自分を見守ってくれているモリスという若いオオカミ族の青年と、密かに心を通わせていた。そんな時、村の管理を甥のハルディに任せ、一線を退いていたヴェスタルが戻って来るという知らせが入る。

ハルディと妻のベルタを始め、オオカミ族たちは緊張しながらヴェスタルを村に迎え、歓迎の宴が開かれる。宴の席でヴェスタルは、自分の後継者を発表すると宣言。ハルディは自分が選ばれるものと思っていたが、ヴェスタルが指名したのは自分の孫である若いモリスだった。

映画『ウルフハンター赤ずきん』のあらすじ【転】

そしてヴェスタルは、ウルフハンターの娘=赤ずきんが生きていると知り、「これまで女がハンターになったことはないが、この先もそうとは限らない」と、赤ずきんの命を奪うべく一族の者と共に森の一軒家に向かう。それを知ったモリスは先に赤ずきんの家に急ぎ、危険が迫っているのを知らせようと試みる。

その頃マリーと祖母は、赤ずきんが13歳の誕生日を迎えたことをきっかけに、父親についての真実を話す決意をしていた。赤ずきんには父親が異世界へ行ったと告げていたが、13年前ヴェスタルに襲われた父親は、そのまま息絶えていたのだった。

赤ずきんは父親が残した、今はすっかり錆び付いてしまった銀の斧を見つめ愕然とする。そこにヴェスタルたちが現れ、赤ずきんが斧を持って外へ出ると、斧は再び銀色の輝きを取り戻していく。赤ずきんは持っていた斧をハルディに振り下ろし、ハルディがそれを避け、斧が地面に突き刺さる。

すると斧が刺さった箇所から渦巻きが発生し、渦に飲み込まれた赤ずきんとハルディは、どこか知らない場所へと飛ばされてしまう。

映画『ウルフハンター赤ずきん』の結末・ラスト(ネタバレ)

赤ずきんとハルディが飛ばされたのは、彼らにとっての異世界=現代のロシアだった。勝手のわからない世界で赤ずきんもハルディも戸惑う中、赤ずきんはアレックスというタクシー運転手に助けてもらう。

アレックスは赤ずきんを自宅のアパートへと連れ帰るが、そこで赤ずきんは、自分の部屋にあったのと似た絵画がアレックスの部屋にもあるのを見つける。アレックスは、記憶を失って現代へ飛ばされてきた、赤ずきんの父親だったのだ。

赤ずきんを追ってハルディの部下たちも現代へとやって来て、赤ずきんは斧を奮って対抗するが、助太刀をしようとしたアレックスがハルディに打ち倒される。そこで赤ずきんが思わず「パパ!」と叫ぶと、斧が不思議な光を放ち始め、赤ずきんは再び元の世界へと戻される。

赤ずきんは時空を超え、母親から斧を受け取った時間帯へと帰って来る。ウルフハンターとなるべく生まれた自分の使命を認識した赤ずきんは、光り出した斧を見つめて微笑み、そしてそこにやって来たモリスと固く抱き合うのだった。

映画『ウルフハンター赤ずきん』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

赤ずきんが狼を狩る復讐譚、予想以上のダークファンタジーでした。血と肉の描写はグロテスクだけど、赤ずきんの覚悟と強さには拍手。幼い頃の母の死が彼女を“狩人”に変えた背景がしっかり描かれ、母への思いと復讐心のはざまで揺れる姿に心を掴まれました。(30代 女性)


幼少期のトラウマから生まれる戦士赤ずきんの姿にハマりました。狼とのクライマックスバトルは胸踊る迫力で、CGも悪くない。ラストで赤ずきんが笑いながら森へ戻るシーンには「もう後戻りはしない」という気迫が感じられて、とてもかっこよかった。(20代 男性)


童話を大人向けにせつなくアレンジした本作は、新解釈が面白い。狼=死の象徴だけでなく、彼女自身の“失われた幼さ”をも表していて、精神面の葛藤も深く感じました。最後に狼の遺骨を埋めるシーンは、復讐を超えた“赦し”へのプロセスとして美しかったです。(40代 女性)


アクションとダークファンタジー好きにはたまらない一作。武器を使う赤ずきんの戦いぶりがスタイリッシュで、森の暗闇や狼の迫力も良く、視覚的に大満足。ただ、キャラの心の揺らぎがやや説明不足で、赤ずきんの孤独の深さをもっと見たかった。(30代 男性)


狼狩りの中で赤ずきんが見せる“慈悲”と“怒り”の二面性に引き込まれました。幼い頃の母の死と家族の秘密が明かされる展開には胸が締め付けられ、彼女の選択には悲しさだけでなく強さもあります。童話の深淵を見せる、大人のファンタジーでした。(50代 女性)


アニメチックかと思いきや、かなりハードなバトルシーンが続き、予想以上にダーク。赤ずきんの心に突き刺さる復讐と哀しみ、一線を越えた狼との一騎打ちに息が詰まるほど。ラストまで目が離せず、童話リメイクにここまで引き込まれるとは思いませんでした。(20代 女性)


ビジュアル面では森の陰影と狼の描写が秀逸。赤ずきんの赤いマントが血のように映え、戦いのたびに彼女の覚悟が体に刻まれていく様がリアルで印象的です。ただ、本来の童話を期待するとギャップがあります。完全にダークファンタジーとして見たほうがいいかも。(40代 男性)


狼との最終決戦で赤ずきんがまっすぐ立つ姿には感動。母の形見であるマントをたなびかせて、復讐を超えた“自分自身”を選ぶ瞬間の映像美と音響は鳥肌モノでした。血の匂いが画面から漂ってきそうな演出は見事です。(50代 男性)


父親を守れなかった悲しみと、母を失った幼き記憶が絡み合う赤ずきんの心情が描かれていて、ただのアクションではない重みがありました。森で初めて狼と出会った少女の驚きと恐怖が、戦う女戦士へと進化していく過程にリアリティがあります。(30代 女性)


物語はシンプルですが、その裏にある“痛み”や“再生”のテーマが深い。血にまみれながら狼を倒すのではなく、最後には狼を弔うという選択に涙。ラストの狼の遠吠えが、赤ずきんと彼の記憶をつなげる詩的演出で、後味がとても芳しい一作でした。(20代 男性)

映画『ウルフハンター赤ずきん』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ウルフハンター赤ずきん』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

レッド・ライディング・フッド(2011)

この映画を一言で表すと?

禁断の恋と謎が交差する、ダークで美しい赤ずきんの世界。

どんな話?

人狼が村を脅かす中、赤ずきん=ヴァレリーは自分に隠された秘密と向き合いながら真実に迫っていく。ファンタジーとサスペンスが交錯するミステリアスな赤ずきん再解釈。

ここがおすすめ!

ビジュアルの美しさと幻想的な森の演出が印象的。『ウルフハンター赤ずきん』と同じく、少女が戦士として成長する過程や、狼の正体に迫る物語が共通し、惹き込まれます。

ヘンゼル&グレーテル(2013)

この映画を一言で表すと?

童話のその後を描く、兄妹の魔女ハンターアクション!

どんな話?

魔女にさらわれた過去を持つ兄妹が、成長後に魔女ハンターとして復讐の旅に出る。グロテスクさと痛快アクションが魅力のダークファンタジー映画。

ここがおすすめ!

童話にアクションとグロ描写を加えた独自の世界観は、『ウルフハンター赤ずきん』ファンにぴったり。兄妹の絆や復讐の動機など、感情面も深く描かれています。

ヴァン・ヘルシング(2004)

この映画を一言で表すと?

伝説の怪物ハンターが繰り広げる、壮大なモンスターバトル!

どんな話?

吸血鬼ドラキュラや狼男、フランケンシュタインの怪物らと戦うハンター・ヴァン・ヘルシングの冒険を描いたアクションファンタジー。スタイリッシュで迫力ある映像が特徴。

ここがおすすめ!

ゴシック調の世界観やスピーディーな戦闘シーンが魅力。孤独な戦士としての使命や宿命が、『ウルフハンター赤ずきん』の主人公と重なり、ファンなら必見です。

ブラザーズ・グリム(2005)

この映画を一言で表すと?

童話の裏側に潜む呪いや陰謀を描くファンタジー・ミステリー。

どんな話?

詐欺師だったグリム兄弟が、本物の呪いと対峙する中で伝説の童話の世界に巻き込まれていく。笑いとスリルが同居したファンタジー・アドベンチャー。

ここがおすすめ!

赤ずきんを含む童話のモチーフが多数登場し、グリム童話のダークな側面をうまく映像化。不気味さとユーモアの絶妙なバランスが、『ウルフハンター赤ずきん』の世界観に通じます。

美女と野獣(2014・仏)

この映画を一言で表すと?

絢爛豪華な映像美で描かれる、闇と愛の幻想ロマンス。

どんな話?

父の身代わりとして野獣の元に向かった美女が、次第に心を通わせていく。フランス版ならではの美的感覚と原作に忠実な雰囲気が特徴のラブファンタジー。

ここがおすすめ!

人間の恐怖と愛情の二面性を丁寧に描く点で、『ウルフハンター赤ずきん』と共鳴します。童話をただ再現するのではなく、心理描写を深めた作風が心に残ります。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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