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映画『ロンゲスト・ヤード(1974)』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ロンゲスト・ヤード(1974)』の概要:八百長でスポーツ界を去った元プロフットボール選手のポール・クルーは、堕落した生活の末刑務所に入れられてしまう。刑務所の所長は、成績が振るわない看守たちのフットボールチームを勝たせるためクルーに囚人たちの「負けチーム」を監督させたが、クルーは次第にフットボールへの情熱を取り戻す。

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映画『ロンゲスト・ヤード』の作品情報

ロンゲスト・ヤード

製作年:1974年
上映時間:121分
ジャンル:スポーツ
監督:ロバート・アルドリッチ
キャスト:バート・レイノルズ、エディ・アルバート、マイケル・コンラッド、ジム・ハンプトン etc

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映画『ロンゲスト・ヤード』の登場人物(キャスト)

ポール・クルー(バート・レイノルズ)
元プロのフットボール選手。花形のクォーターバックを努めるスター選手だったが、八百長を行ったため業界を追放された。引退後は金のある女のヒモとして自堕落な生活を送っている。ある日、泥酔した勢いで女に暴力をふるい、彼女の車を盗んだところを通報され刑務所に入った。
クナウアー看守長(エド・ローター)
看守たちによって結成されたフットボールチームの監督兼キャプテン。ヘイゼン所長がクルーの活躍をかい看守チームの新しい監督に就任させようとしていると知り、自分の威厳を保つためクルーに理不尽な対応をする。
ウォーデン・ヘイゼン所長(エディ・アルバート)
クルーが収容された刑務所の所長。フットボールの看守チームを強化するためクルーを新しい監督に就任させようとしたが、クナウアーからの指示でクルーは申し出を断った。自分の提案を断られた所長は、クナウアーと一緒になってクルーに理不尽な対応をするようになる。
ネート・スカーボロ(マイケル・コンラッド)
元ジャイアンツのスター選手。クルーが囚人チームを立ち上げたと聞き、チームのヘッドコーチに名乗り出る。
便利屋 / ジェームズ・ファレル(ジム・ハンプトン)
囚人チームを率いるクルーのマネージャー。刑務所内に居ながら煙草や酒、女性も調達する。囚人だけでなく看守たちの個人情報を網羅しており、囚人チームが戦略を練る際に活躍する。
グランビル(ハリー・シーザー)
クルーが理不尽な扱いを受ける中で親しくなった黒人。囚人によるフットボールチームに黒人をスカウトする際、唯一の味方になる。
アンガー(チャールズ・タイナー)
放火で5人を殺害した罪で服役している男。クルーのマネージャーになることへ執着しており、一方的に便利屋を敵対視する。
宿舎のおやじ / ポップ(ジョン・ステッドマン)
かつてヘイゼン所長の横暴な統括に憤慨し彼に殴り掛かって以降、4年の刑期を30年以上に伸ばされた男。面倒見がよく、宿舎の管理人として誰よりも長く服役している。

映画『ロンゲスト・ヤード』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ロンゲスト・ヤード(1974)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ロンゲスト・ヤード』のあらすじ【起】

プロのアメリカンフットボール選手としてクォーターバックを務め栄光を収めたポール・クルーは、八百長を行ったためスポーツ界から追放された。今では金持ちの女性に頼り切りのヒモとして自堕落な生活を送る程、かつての栄光は地に落ちてしまった。酒に溺れたクルーは、ついに寄生している女性へ暴力を振るい彼女の車を盗む。女性は堪らず警察へ通報、クルーはカーチェイスの末逮捕されることとなった。

逮捕され刑務所に入れられたクルーは、クナウアー看守長から声を掛けられる。ヘイゼン所長がクルーにフットボールの看守チームを監督させようとしているが、その申し出を必ず断れと釘を刺されたのだ。クルーが収監された刑務所は、南東リーグで5年連続2位を記録している看守によるセミプロチームがあった。現在のコーチはクナウアー看守長であり、所長はいつまでも1位になれないクナウアーの指導力に不信感を抱きクルーにコーチを頼もうと考えたのだ。しかし、所長室へ通されたクルーはクナウアーに言われた通り所長からの申し出を断った。まさか自分の提案が断られると予想していなかった所長はクナウアーを叱責し、何としてでもクルーをチームの監督にするよう念を押した。それを受けクナウアーは、クルーへ理不尽な扱いを始めるようになる。

映画『ロンゲスト・ヤード』のあらすじ【承】

クナウアー看守長をはじめ看守達から理不尽な扱いを受けるクルーは、刑務所の敷地内で行っている作業中に黒人のグランビル、便利屋、宿舎のおやじらと仲良くなる。囚人は皆看守達の横柄な態度にうんざりしているようだった。中でも宿舎のおやじは、30年前に看守を統率しているヘイゼン所長の態度に腹を立て殴って以来、34年もの間服役しているという。作業中に仲良くなった彼らは、クルーにムショでの規則を教えてくれるようになる。

再び所長室に呼び出されたクルーは、看守チームの戦歴を彩るため囚人達による負けチームを作るよう所長から言い付けられる。この八百長を実行すれば、刑期を短くし仮釈放してやると言うのだ。断れば、刑期を2年から5年以上に伸ばすとも言う。クルーは、仕方なく囚人チームの監督を引き受けた。

クルーは経験の有無を問わず選手を募ったが、基本ルールを理解している者が少なく壊滅的なメンバーばかりが集まった。噂を聞きつけ見かねたネート・スカーボロは、囚人チームのヘッドコーチへ名乗りを上げ、より体格のいいメンバーのスカウトに加え黒人メンバーを入れるようクルーにアドバイスした。ネートのアドバイスを元に、クルーは、マネージャーとして起用した便利屋に囚人の情報と看守チームのウィークポイントを探らせた。

続々と有力な囚人をスカウトしていく中で、黒人の居る房でクルーは追い返されてしまう。そこで、共に作業したグランビルが助け舟を出してくれ、黒人達もフットボールに参加することになった。

映画『ロンゲスト・ヤード』のあらすじ【転】

メンバーが集まり本格的な練習が始まった頃、放火殺人の罪で服役中のアンガーが自分をマネージャーにしてくれとクルーの元へやって来た。クルーは、便利屋が居るから必要ないとアンガーを追い返す。これに腹を立てたアンガーは、クルー達の練習を細かに観察しクナウアーへ情報を流す嫌がらせを始めたのだった。これを受けクルーは、所長へ直訴しに行った。看守達と通じているアンガーを遠ざけ、まともなチームを作りたいと伝えたのだ。負け戦の試合をすることは分かっているが、集まった囚人選手に少しでも希望を持たせたいと訴え、一層練習に熱を入れる。その姿勢が認められ、囚人によるフットボールチームへの待遇が非常に良くなった。便利屋はクルーに「プレゼントが3つある」と言い、新品の練習用具、看守チームの過去の試合映像を渡す。「3つ目のプレゼントは試合当日まで取っておく。」として、翌日からさらに実践的な練習が始まった。

その裏で囚人チームが盛り上がることに不満と嫉妬を覚えたアンガーは、当てつけに便利屋の房にかかっている電球に細工をした。便利屋が電気を点けると電球は爆発。便利屋に炎が引火し、彼は焼死してしまった。便利屋の葬儀が終わり、囚人チームは失意の中看守達との試合当日を迎えた。

映画『ロンゲスト・ヤード』の結末・ラスト(ネタバレ)

試合当日の朝、所長は改めて今日の試合で負けるようクルーに釘を刺した。八百長試合であることを選手達に隠している罪悪感と便利屋の死で沈んだ気持ちのクルーだったが、囚人チームの控室には便利屋からの最後のプレゼントであるヘルメットが置かれていた。選手たちは便利屋の意志を汲み試合に臨んだ。

仕組まれた負け試合にも関わらず、前半戦では囚人チーム13点、看守チーム15点と接戦を繰り広げる。クルーは勝ちにいくつもりだった。この結果にクナウアー看守長は激昂、所長は再びクルーを呼び出し、試合に負けるよう強く忠告した。この試合で看守チームを勝たせなければ刑期を20年延ばすと脅し、21点差以上を開けて惨敗するよう言い付けたのだ。

後半戦が始まると、クルーの指示は明らかに囚人チームを不利な展開へと運ぶものになった。囚人選手達はクルーやクナウアー看守長、ヘイゼン所長の思惑に気付き戦意を喪失していく。囚人チームは所長からの宣告通り13対35と大きな点差をつけられボロボロになっていた。それでも懸命にフットボールに打ち込む囚人達を見てクルーは、看守のおやじに「30年前、所長を殴った価値はあったか?」と聞いた。看守のおやじは晴れ晴れとした顔で「後悔はしてないよ」と言い切った。それを聞いたクルーは再び闘志を燃やし、看守チームを打ちのめすため自らマウンドに戻ったのだった。

クルーの姿勢に突き動かされた選手達も再度喝を入れ直し、囚人チームは試合終了まで残り5分という局面で13点を30点まで巻き返し、30対35まで点差を追い上げる。そして、残り7秒の段階でクルーがタッチダウン。36対35で逆転し、囚人チームが勝利。看守チームが敗北する結果となった。

映画『ロンゲスト・ヤード』の感想・評価・レビュー

予想通りに囚人チームが逆転勝利を挙げ、非常に気持ちのいいラストだった。この年代特有のカット割りや安い演出が多少中だるみしたように感じたが、最後にクルーがタッチダウンを決めるシーンがスローになっており、そこに向けてフィルムを節約していたのかと納得した。スポーツものの映画はあまり鑑賞しないが、それでも気持ちよく観ることができる王道の下剋上ストーリーだった。(MIHOシネマ編集部)

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