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映画『スター・トレック5 新たなる未知へ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スター・トレック5 新たなる未知へ』の概要:バルカン星人のサイボックは、宇宙を創造した“神”が住む人類未踏の惑星シャカリーを目指すためエンタープライズ号を乗っ取った。乗員を洗脳され船を乗っ取られたカーク艦長、ドクター・マッコイ、ミスター・スポックは、サイボックに立ち向かう。

映画『スター・トレック5 新たなる未知へ』の作品情報

スター・トレック5 新たなる未知へ

製作年:1989年
上映時間:106分
ジャンル:SF、アドベンチャー
監督:ウィリアム・シャトナー
キャスト:ウィリアム・シャトナー、レナード・ニモイ、デフォレスト・ケリー、ジェームズ・ドゥーアン etc

映画『スター・トレック5 新たなる未知へ』の登場人物(キャスト)

ジェームズ・T・カーク(ウィリアム・シャトナー)
連邦軍のスペースシップ、エンタープライズ号の艦長。休暇中に命綱無しでロッククライミングを楽しみ、ドクター・マッコイから呆れられる。人望に厚く仲間想いの良きリーダー。
ドクター・マッコイ(デフォレスト・ケリー)
エンタープライズ号の乗組員。医者でありながら、実の父親の病気を治せなかったことを今でも後悔している。カーク艦長やスポックによく悪態を吐くが、彼らを非常に信頼している。
ミスター・スポック(レナード・ニモイ)
エンタープライズ号の乗組員。バルカン星人と地球人のハーフ。サイボックとは母親違いの兄弟にあたり、家族としての絆を感じている。
サイボック(ローレンス・ラッキンビル)
バルカン人。バルカン星の王、サレクを父に持ち、恵まれた環境で秀才に育った。学者になるかと思われていたが論理的思考ではなく感情に重きを置くようになり、生命の存在に疑問を抱く。
コード将軍(チャールズ・クーパー)
クリンゴン星の領事。かつては宇宙戦艦の指揮を取り、若き日のカーク艦長もその手腕を真似る程の戦略家として名を馳せた。サイボックに人質として捕らえられてしまう。
ジョン・タルボット(デヴィット・ワーナー)
地球人。惑星連邦の代表。コード将軍や他の惑星の領事と共に、サイボックの人質となる。
モンゴメリー・スコット(ジェームズ・ドゥーアン)
エンタープライズ号の優秀なメカニック。カーク艦長ら同様サイボックの洗脳を逃れ、エンタープライズ号を守るため協力する。

映画『スター・トレック5 新たなる未知へ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スター・トレック5 新たなる未知へ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スター・トレック5 新たなる未知へ』のあらすじ【起】

荒廃した土地で水を掘ろうと足掻く男に、旅人が声を掛けた。旅人は、男が抱える苦悩や痛みを癒し、感激した男は旅人に付いて行くことを決め彼に旅の目的を訪ねた。旅人は、究極の知恵を探す旅の途中だった。そのためには大きな宇宙船が必要だと不敵に微笑んだ旅人の正体は、バルカン人のサイボックであった。サイボックは宇宙船を調達するために同士を集めていたのだ。

エンタープライズ号は、設備不良のため停泊を余儀なくされていた。船が稼働するまでの間、カーク艦長、ドクター・マッコイ、ミスター・スポックらは束の間の休暇を楽しんでいた。夜を迎え、3人はキャンプファイヤーを囲む。普段はいがみ合ってばかりいる彼らだが、船の外でも一緒に過ごすことに満更でもないような表情を見せる。マッコイがカークに、うっかり死なれたら敵わないと物申すと、カークは「死ぬのは独りの時だ」と2人への信頼を語る。

恒久平和の惑星ニムバス3には、ロミュラン星の領事、ケイスリン・ダーとクリンゴン星の領事、コード将軍、惑星連邦代表の地球人、タルボットが会議のため集まっていた。ところが会議の最中に警報が鳴り響き、サイボックを筆頭に、彼に洗脳された市民達が押し入ってきた。3人の領事は、連邦軍にサイボックの要望を通すための人質として捕らえられてしまったのだ。

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映画『スター・トレック5 新たなる未知へ』のあらすじ【承】

停泊中のエンタープライズ号へ艦隊司令部からエマージェンシーコールが入った。中立地帯のニムバス3で暴動が起き、人質を取られたため救助に向かって欲しいというのだ。しかし、船の完成は程遠い上、対立しているクリンゴン人の戦艦もニムバス3へ向かっているため出動は現実的ではなかった。そこへサイボックからのメッセージが届き、連邦軍の宇宙船を派遣すれば人質を解放すると指示された。カークは、船を整備しつつ敵艦を警戒しながらニムバスへ向かうことを決定する。スポックは、サイボックという男に見覚えがあるようだった。

一方で、ニムバス3での騒動を聞きつけコード将軍を助けに向かっていたクリンゴン人の戦艦は、エンタープライズ号も同じ目的地へ向かっているという情報を手に入れる。エンタープライズ号と確執のあるクラー艦長は、カークを倒して名を挙げようと画策する。

ニムバス3に着陸したエンタープライズ号は、サイボックによる暴動を抑えることに成功。スポックとサイボックは長年顔を合わせていなかったが異母兄弟であることが明かされ、久々の再会を果たした。カークは、不本意ではあるが市民を危険に晒すことを避けるため、サイボックをエンタープライズ号に乗せる。

映画『スター・トレック5 新たなる未知へ』のあらすじ【転】

サイボックを乗せたエンタープライズ号は、彼の洗脳により乗組員ごと乗っ取られてしまった。カーク、マッコイ、スポック、スコットの3人はなんとか洗脳を逃れたが、不本意ながらサイボックの目的地である“神”がいる惑星「シャカリー」を目指す。銀河の中央部分を目指す無謀な航路ではあったが、カークの手腕により無事シャカリーへ到達。

カークが指揮を執りマッコイ、スポック、サイボックの4人がシャカリーの地へ上陸すると、“神”すなわち宇宙の創造主が彼らの前に姿を現した。感激したサイボックは、神と対話し「大きな宇宙船ではるばるやって来た」と言った。神は宇宙船の存在に興味を示し「その船で私の知恵を宇宙の隅々まで運ぼう」と提案する。カークは、そんなサイボックと神のやり取りを不信に思い、神に船が必要かどうか尋ねる。神であることを証明するよう迫るカークに憤慨した神は、カークを攻撃。カークを庇うように反論するマッコイやスポックも、恫喝されながら続けざまに攻撃された。

その光景を見たサイボックは絶望した。完璧であるはずの神に理不尽な「怒り」という感情があったからである。サイボックはスポックに「これは私のおごりが招いたことだ」と懺悔し、神が放つ光の中へ飛び込み自爆した。

映画『スター・トレック5 新たなる未知へ』の結末・ラスト(ネタバレ)

サイボックが自らの死で以て神の暴走を止めたと思われたが、シャカリーの地は依然荒れていた。神は死んでいなかったのだ。カーク、マッコイ、スポックは急いでエンタープライズ号に戻ろうとしたが転送装置の修理が間に合っておらず、一度に2人しか転送できない。カークは、マッコイとスポックを先に母船へ戻し続いて転送して貰おうとしたが神に狙われてしまう。そこへ、後を付けてきていたクリンゴンの戦艦が現れビームを発射。エンタープライズ号に直撃し、転送装置は完全に破壊されてしまった。クラー艦長は、エンタープライズ号に通信してカークを渡せばこれ以上は攻撃しないと警告する。

絶体絶命のピンチに陥ったエンタープライズ号だったが、スポックがコード将軍にクラーの暴挙を止めるよう協力を仰いだ。コード将軍は、人質に取られた際カークに助けられたことに恩義を感じており、快く説得に応じた。装備が使えなくなったエンタープライズ号に代わりクリンゴンの戦艦が神を撃ち、カークはクリンゴンの戦艦に転送された。

この1件でクリンゴンと連邦軍は協定を結び、クラー艦長は政府の許可なしに攻撃しないことを約束。騒動の後、マッコイはふと「結局神はどこにいるのかな」と漏らす。カークは「宇宙ではなく、皆の心の中だ」と答え、彼らは休暇の続きを楽しんだ。

映画『スター・トレック5 新たなる未知へ』の感想・評価・レビュー

毎回おなじみのカーク艦長、ドクター・マッコイ、ミスター・スポックらによる掛け合いがユニークで、非常にキャラクターが引き立っている映画である。今では、解決しない問題や説明を省きたい場合の常套句として使われる「皆の心の中だ」の元ネタと言っても過言ではない映画だ。公開された1980年代の宇宙ものにしては矛盾点や雑な描写が少なく、純粋に楽しめる物語だった。(MIHOシネマ編集部)


大宇宙を舞台にする物語にいよいよ神の存在が絡んできました。中々挑戦的な題材で、後半失速気味でした。神という概念に迫る話なので、キャラクターの心理描写に重きを置いたような場面が多い印象です。カーク・スポック・マッコイの仲良しっぷりが見られるのは良いものの、哀愁を感じてしまうようになったのは寂しいです。皆さん歳取ってしまったなぁと。ザボックがエンタープライズを狙う理由が最後まで納得いきませんでした。(男性 20代)


シリーズ5作目ともなると、ストーリーがかなり微妙な展開になってきてドラマ版で見ていた時の方がドキドキ出来たかなと感じてしまいました。スポックのお兄ちゃん・サイボックの登場に最初はおぉ!となりましたがキャラクター設定がかなり宗教色強めで少し萎えます。神とかそういうのはちょっと…と感じたのは私だけでは無いはずです。
今作で監督を務めたのはカークを演じているウィリアム・シャトナーなのでどうなるかなと楽しみでしたが、少し残念な作品でした。(女性 30代)

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