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映画『ロスト・バケーション』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ロスト・バケーション』の概要:医学部生の主人公は母親の死により、自分の道を見失っていた。休暇を取り、母との思い出の場所であるビーチへとサーフィンに来た彼女は、そこで急死に一生を得る体験をする。サメとの息つく間もないアクションシーンは真に迫っている。

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映画『ロスト・バケーション』の作品情報

ロスト・バケーション

製作年:2016年
上映時間:86分
ジャンル:サスペンス、アクション
監督:ジャウマ・コレット=セラ
キャスト:ブレイク・ライヴリー、オスカー・ジャネーダ、ブレット・カレン、セドナ・レッグ etc

映画『ロスト・バケーション』の登場人物(キャスト)

ナンシー(ブレイク・ライブリー)
母の病気を治したくて医学部に入学したが、亡くなった為に自主退学している。趣味はサーフィン。気丈で賢い。妹と父の3人家族。
カルロス(オスカー・ジャネーダ)
現地人の気の良い男性。ビーチの近くに居住しており、1人息子がいる。

映画『ロスト・バケーション』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ロスト・バケーション』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ロスト・バケーション』のあらすじ【起】

テキサスに住む医学部生だったナンシーは、休暇を利用しメキシコにある秘密のビーチへ、サーフィンをしにやって来た。ここまで送ってくれた気の良いカルロスは、ビーチの名前を決して明かさなかったが、ビーチの沖ではサーフィンを楽しんでいる男性達が見えた。

意気揚々と準備を済ませ、海へ入るナンシー。透明度の高い美しいビーチで良い波も来る。正に秘密の場所だった。沖の青年2人と打ち解け、しばらくは3人でサーフィンを楽しむ。
休憩の為、一旦浜へ戻ったナンシーは、スマホで画像を眺める。母親の画像だ。このビーチにはナンシーの母親もかつて来た事があり、母との思い出の場所でもあった。

そこへ妹から着信がある。ビデオ電話で風景を見せると、妹は感嘆の声を上げた。電話中に父親と交代して会話。医学部を辞めた事を咎められる。ナンシーの母親は病気で亡くなった。母の病気を治したくて医学部に入ったナンシーだったが、母の死により道を見失っていたのだった。

じき夕方になろうとしている。青年2人はナンシーに注意を促して海から出た。たった1人、海に残ったナンシー。現れたイルカを追って沖に出る。向かった先には、浅瀬に乗り上げたクジラの死骸があった。クジラの体は鋭い牙で、至る所が抉られている。危機を感じたナンシーは急いで浜へ向かった。しかし、波に乗ったナンシーをサメの影が追う。彼女はサメにボードを押されて転倒。波に揉まれて前後不覚となった。

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映画『ロスト・バケーション』のあらすじ【承】

浅瀬で転がり、ようやく海上へ出たナンシーだったが突如、足に食いつかれる。出血で赤く染まる海を、急いでクジラの死骸がある方へ泳いだ。クジラの上へ登り、自分の左足を確認。太腿を大きく抉られていた。彼女は足首につけていたバンドを、太腿に巻いて止血をする。

浜辺にはまだ、2人の青年がいた。必死で助けを呼ぶも声は届かず、無情にも車は走り去った。クジラの死骸が揺れる。サメが死骸を押しているのだ。ナンシーは必死にしがみついた。近くには遊泳禁止の目印としてブイがあったが、そこまで泳ぐには遠すぎる。だが、躊躇している場合ではない。サメが死骸へ突進。海へ飛び込んだナンシーは、泳いで近くの島へ上陸した。人が1人、横になれる程の小さな島だった。周囲には何もない。

太腿の大きな傷を2つのピアスで縫合。上半身に来ていたウェットスーツで傷を覆った。一先ずの応急処置だ。そうして、陽が沈む。ブイに明かりが灯った。
濡れた体には、夜気が酷く障る。ウェットスーツの片腕を破り、腕以外は着用した。バンドがきつすぎるのか、血流が滞って足が動かない。バンドを緩め、ウェットスーツの片腕を足に通した。

島には傷ついたカモメが1羽、ずっといる。周囲を見回すと、泳げる距離に自分のボードが浮いていた。カモメに声をかけると、驚く事に彼女の言う事を聞く。ナンシーは暗い海を泳いでボードを取りに向かうも、サメの背ビレが見えた為、急いで島へ戻った。

映画『ロスト・バケーション』のあらすじ【転】

翌日、満潮まで6時間。カモメが煩く鳴く。ナンシーは浜辺へと目を向け、昨日の青年2人の訪れを知る。彼らは能天気にも彼女の元へ向かっていたが、1人がサメに襲われる。もう1人は急いで島へ来たが、海中へ引き込まれてしまった。

満潮まで25分。サメは飽く事なく、島の周りを泳いでいる。血の匂いを追っているのだ。ナンシーはカモメを捕まえ、傷ついた羽を修復した。
サメの行動と距離を分析。襲われた青年が持っていた、水中カメラを拾いに向かう。傷だらけになりながらも、カメラを拾った。しかし、浅瀬にいたナンシーをサメが襲う。サメがサンゴに怯んだ隙を突き、元の小島へ戻ったナンシー。カメラの記録を見る。

満潮まで10分。カメラに記録を残して、浜辺方面へと投げ込んだ。左足は出血多量により、壊死が始まっていて力が入らない。ブイまでは、およそ30から40メートルと目測。カモメをボードの切れ端に乗せて逃がした後、大量のクラゲが出現。彼女は勇気を奮って、島から離れた。

クラゲの間を縫うように進む。クラゲに刺されつつブイへ辿り着くも、老朽化していた梯子が抜けて、ナンシーは海へ投げ出されてしまった。必死にサメへ攻撃して、ようやくブイへと乗り上がる。ほっと息を吐く。そこで、遠くの海を通る船を見つける。

映画『ロスト・バケーション』の結末・ラスト(ネタバレ)

彼女はブイにあった信号弾を取り出して何度か撃つ。だが、船はその信号に気付かず、通り過ぎてしまう。絶望に打ちひしがれるナンシーを執拗に襲うサメ。
信号弾でサメに反撃をする。クジラの死骸から油が流れていた。そこへ弾を打ち込むと、火の手が上がり、サメにも引火。サメはブイへ突撃。古いブイは、ナンシーもろとも倒れてしまった。

更に追い打ちをかけるサメから必死に逃げる。ブイを留めていた鎖が外れそうになっているのを見たナンシーは、次の攻撃時に鎖へ掴まった。足のバンドを外して鎖に繋ぐ。留め金が外れた瞬間、彼女は鎖の重みで海底へ。それを追って来るサメ。錨には四方に鉄骨が突き出ていた。ナンシーがタイミングを計って身を翻すと、突進して来たサメは、突き出た鉄骨へ見事に突き刺さった。

浜辺でカメラの映像を見た少年は、父親のカルロスに助けを求めた。カルロスは浜辺まで流れ着いていたナンシーを救助。彼女は満身創痍で息を吹き返す。助かったのだ。羽を治したカモメも無事に、浜辺へとやって来ている。朦朧とした意識の中、ナンシーは母の笑顔を見た気がした。

1年後、テキサス州のガルベストンビーチに、回復したナンシーがいた。彼女は医学部を卒業し、無事に医師免許を取得。そして、父と妹を伴い再び、波乗りに向かうのだった。

映画『ロスト・バケーション』の感想・評価・レビュー

機械化や空中浮遊、ゾンビ化、超巨大な個体など、手法も数あるサメ映画が蔓延している中、割と正等な展開が楽しめる映画である。実際に起こり得そうな描き方をしている為、こんな状況になったらどうしようといった想像が掻き立てられやすく、臨場感的な部分でいえば、違和感無く楽しめるだろう。とはいえ、やはり規格外のサメといった存在に慣れてしまっている昨今、過度に期待しすぎると物足りなさを感じてしまう方もいるのではないだろうか。(男性 30代)


正当なサメ映画です。最近多いサメとゾンビが合体してたり、サメが空を飛んだり、そんなことは一切なくて、ただサメがリアルに迫ってきます。痛いのが苦手な方は絶対に観ない方がいいです。
亡くなった母が教えてくれた、秘密のビーチに休暇を利用し1人で向かう医大生のナンシー。演じるのはブレイク・ライブリーです。1人で行ったせいで、砂浜から離れてしまったせいで、サメの恐怖に襲われることになります。
ハラハラドキドキ、本当にパニックになりました。海に行くのが怖くなってしまう作品です。(女性 30代)


個人的にサメ映画はあまり好まないのだが、今作は別格。とにかく、リアルで切実な恐怖が伝わるし、岸が見えていて泳げば辿り着くはずなのに、というもどかしさがもう辛かった。そして、そんな状況でも諦めずに生き残ろうとする女子大学生。医者目指してて本当に良かったとも思うし、もし医学部じゃなかったらもう詰んでいるのではないか。日数が経てば、体力も落ちるし怪我も悪化するという状況の中、カモメだけが癒しだった。主人公に深く共感できる作品で、助かった時は本当に安堵した。それなのに1年後にまた海へ来るなんて、なんて強靭なメンタルなんだとむしろ感動してしまった。(女性 40代)

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みんなの感想・レビュー

  1. ヒトシ より:

    映像が綺麗。死んだクジラの近くにいた活き餌を狙うのは当然としてサメはあまりにナンシーに固執し過ぎでは。まずクジラ食えよ。クライマックスは鉄製のブイを齧っちゃう。凶暴すぎ。独りぼっちのナンシーに懐くカモメかわいい。窮地に追い込まれながらカモメを助けサメと頭脳戦を繰り広げるナンシーは賢く優しい人だった。