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映画『母の残像』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『母の残像』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『母の残像』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0029663

製作年 2015年
上映時間 108分
ジャンル ドラマ
監督 ヨアキム・トリアー
キャスト ガブリエル・バーン
ジェシー・アイゼンバーグ
イザベル・ユペール
デヴィン・ドルイド
製作国 ノルウェー
フランス
デンマーク
アメリカ

映画『母の残像』の登場人物(キャスト)

イザベル(イザベル・ユペール)
数多くの受賞歴を持つ著名な戦争写真家。結婚と出産を経て、インタビューで引き際をどう考えているかを聞かれると「撮ることが私の責任。辞める理由はない」と語ったが、57歳の若さで、車の事故で亡くなった。賢さ、信念の強さと勇敢さは、関わった全ての人が認めている。
ジーン(ガブリエル・バーン)
イザベルの夫。取材で家を留守にすることの多い妻と、2人の息子を支えるために、俳優業を辞めた。長男が家を出、妻が亡くなってからは次男のコンラッドと2人暮らしをしている。高校生になったコンラッドが反抗的で、自分に心を開いてくれないことが悩みの種となっている。
ジョナ(ジェシー・アイゼンバーグ)
イザベルの長男。実家を離れ、妻と生まれたばかりの娘と3人で暮らしている。母の回顧展の準備のために、少しの期間、実家に戻ることになった。父と弟がギクシャクしていると聞くと、さり気なく間に入り、関係を良好にすべく上手く立ち振る舞う。賢く、社交的で穏やかな性格。
コンラッド(デビン・ドルイド)
イザベルの次男。母を亡くしたときは12歳だった。高校生になった今、学校でも家でも一人でいることが多いが、過保護な父親が電話を掛けてくると「友人と一緒にいて忙しい」と言って電話を切る。感性が豊かで、記憶の中の母が心に思っていたことを想像したり、もしも自分が透明人間だったらどんな行動をするかを想像したりして、それを絵や散文で表す。

映画『母の残像』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『母の残像』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『母の残像』のあらすじ【起】

イザベル・リードは著名な戦争写真家で、数々の賞を受賞し、様々なメディアに取り上げられた。
テレビ番組に出演し、いつまで撮り続けるかと引き際を尋ねられた際「多分、撮ることが私の責任。辞める理由はない」と語ったが、皮肉にも危険極まる紛争地を去ってから、ニューヨークの自宅近くで、自身が運転する車の正面衝突事故で亡くなった。
そのとき彼女は57歳で、元俳優の夫・ジーン、長男・ジョナ、次男・コンラッドが遺された。

イザベルが亡くなった3年後、ニューヨークで彼女の回顧展が開かれることになった。
回顧展の主宰側から、公開済のもの以外に、自宅に残っている写真も見せて欲しいと言われたジーンは、イザベルの部屋は当時のまま整理をしていないので、ジョナに手伝ってもらうことにした。

ジョナは現在実家を離れ、大学で社会学の教授をしている。
彼は妻・エイミーが娘を出産した病院で、大学時代の元交際相手・エリンに再会した。
エリンは母を看取ったばかりで「まだ50代だったのに」と悲しそうに言った。
ジョナの娘は、イザベルと名付けられた。

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映画『母の残像』のあらすじ【承】

イザベルと組んで仕事をすることの多かったジャーナリストのリチャードは、宣伝の一環としてニューヨークタイムズに彼女の記事を書くという。
リチャードはジーンに「記事を書くには、彼女の死に方に触れぬわけにいかない」と、イザベルの死は、事故ではなく自殺であるという事実を書く意思を伝え「この仕事を美化したくない。彼女も賛成するだろう」と続けた。
イザベルの死の真相は、ジョナは知っているが、当時12歳だったコンラッドには知らせず、そのままになったため、ジーンは記事が出る前にコンラッドに話さなければと考えた。

現在、高校生のコンラッドはジーンに心を閉ざしており、会話をしたがらず、帰宅すると部屋にこもってゲームをしてばかりいる。
ジーンはコンラッドを心配する一方で、コンラッドの国語の授業を担当している新任教諭と関係を持っている。

ジョナは実家を訪れ、イザベルの部屋と写真を整理するうちに、彼女が見知らぬ男とベッドを共にしたときに撮影したと思われる写真を発見した。

映画『母の残像』のあらすじ【転】

ジョナは偶然、コンラッドが自室で音楽に合わせて独り、踊っている姿を見た。
弟の意外な一面を見たジョナは興味を持ち、コンラッドが夢中になっているゲームを一緒に楽しんだり、彼が密かに書き綴った独創的な散文を読んだり、彼が想いを寄せる、同級生でチアリーダーのメラニーについて聞いたりしているうちに、弟への愛情と尊敬の気持ちが膨らむのを実感した。
その一方でジョナは、大学時代、エリンと付き合っている頃に、母が悩んでいる様子で語った夜のことを思い出し、エリンに会いに行き、流れでベッドを共にした後「エイミーには母の死の真相を語っていない」と打ち明けた。
真相を知るエリンは、イザベルの脆さは、彼女が亡くなるまで気付かなかったとだけ言った。

ジーンはイザベルに、2人の子供を持ちながら命を危険にさらす仕事を続けていることに批判的な意見を言い、その結果イザベルが仕事のペースを落とした時期があったことを思い出した。
ジーンは息子たちのために俳優を辞めたという自負もあったが、家庭に納まったイザベルは目に見えてすり減っていった。

映画『母の残像』の結末・ラスト(ネタバレ)

コンラッドはある日、国語の担当教諭と父の関係に気付き、授業中に教諭の顔に唾を吐きつけた。
さらに、兄から「好きな娘には見せない方がいい」と助言された散文をメラニーに読ませた。

写真の整理が進まないジョナを見守っていたジーンは、ジョナがイザベルの不倫を知り悩んでいること、そして不倫相手がリチャードであることに気付く。
ジーンがリチャードに真相を尋ねると、彼は不倫を認めた上で、イザベルは最終的に家族を選んだと話す。

その後、コンラッドは母の死の真相を、新聞で知ることになる。
ショックを受けたコンラッドは、夜になっても帰宅せず、父からの電話も無視した。
友人宅のパーティでメラニーと会ったコンラッドは、彼女に手を出すことなく、明け方まで一緒に歩き、彼女の家に送り届けた後には、すっきりした表情を浮かべていた。

コンラッドは帰宅し、母が抱えていたものに気付きつつも、無力だった悔しさを父と分かち合い、母の死後、初めて抱き合った。
コンラッドは父の運転する車に乗り、兄を自宅まで送る間に、母と同じ名の姪を愛する予感と自信を抱いた。

映画『母の残像』の感想・評価・レビュー

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映画『母の残像』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『母の残像』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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