映画『ラブ・アゲイン』の概要:2011年公開のアメリカ映画。離婚をつきつけられた夫が、バーで出会ったイケメンに女を口説くテクニックを伝授されていくラブ・コメディ。しかし結局大事なのは妻だと気づいてしまうのだが。
映画『ラブ・アゲイン』 作品情報
- 製作年:2011年
- 上映時間:118分
- ジャンル:ラブストーリー
- 監督:グレン・フィカーラジョン・レクア
- キャスト:スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング、ジュリアン・ムーア、エマ・ストーン etc
映画『ラブ・アゲイン』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ラブ・アゲイン』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ラブ・アゲイン』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ラブ・アゲイン』 あらすじ【起・承】
中年男性のキャルはレストランで妻と二人きりの食事中、突然離婚してほしいと言われる。
妻のエミリーは同僚の男性と寝てしまったというのだ。
車での帰り道、その話を聞きたくないキャルは思わず車から飛び降りてケガを負う。
家に着いた夫婦は、子守のジェシカから子供たちの様子を聞いたあと、離婚話で遅くなったことを話しキャルがジェシカを家まで送っていった。
17歳のジェシカはキャルが好きなようだった。
しかし息子のロビーもまた年の差構わず、年上のジェシカにぞっこんだった。
離婚にショックを受けたキャルはバーで毎日飲み歩き、愚痴ばかり。
それを見ていたイケメンのジェイコブが声をかけ、男らしさを取り戻す手伝いをすると言ってきた。
女性慣れしている彼のアドバイスもあり、キャルは女性を口説いてはベッドまで持ち帰った。
しかし妻への愛情は消えなかった。
キャルは引っ越し、アパート暮らし。
そこに子供達も遊びにきたりした。
母の会社に行った息子は、母の浮気相手を話す。
しかし父親には勝てないと自信満々だった。
映画『ラブ・アゲイン』 結末・ラスト(ネタバレ)
息子の面談の日。
久しぶりに顔を合わせた夫婦だったが、先日キャルが関係を持った女性が担任だと知る。
そのことを担任が妻にわかるように話したことで、エミリーはキャルに露骨に怒りを現す。
しかしエミリーを忘れるためだったと話す。
ジェイコブも恋をした。
今まで遊んできた彼だったが、真剣に愛する女性に会ったのだ。
彼は彼女の両親に会おうと思っていると、キャルに電話してアドバイスをもらった。
その頃キャルもまた、エミリーに愛を伝えるため向かっていた。
エミリーに会おうと向かったそこにいたのがジェイコブだった。
キャルは事態が飲み込めない。
そうジェイコブの愛した女性はキャルの長女だったのだ。
17歳の時に産んだ年の離れた長女がいることは話していなかった。
遊び人と知っているキャルは断固反対する。
息子の卒業式の日。
家族で参加したキャル達、登壇したところで息子は突然マイクに向かい語りだす。
それは運命の愛なんて信じることが出来ないということだった。
それを聞いたキャルは止めに入る。
そして妻との思い出を語り、愛していることを告げた。
それを受け息子も子守のジェシカに愛を伝えた。
式後、ジェシカから頬にキスをもらう息子。
そして妻との明るい未来が見えた幸せそうな父親の姿がそこにあった。
映画『ラブ・アゲイン』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ラブ・アゲイン』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
丁寧な恋愛映画
コメディタッチでいながら、こんなに登場人物の心の流れを丁寧に描いた作品も珍しい。
普通この種類の作品ならどちらかに傾いてしまい、比重が難しかったりする。
つまりコメディよりか、シリアスな大人の恋愛かである。
作品の内容やテンポ感は極めて良く、次々と話が繋がっていくのも絶妙。
きっとこう来るだろうと想像はしているが、本当にそのことが起こると面白いくらい笑えてしまう。
例えばキャルがバーでくどいて持ち帰った女性が、息子の担任だったとか。
バーで出会ったプレイボーイのジェイコブが娘の彼氏だったなど、あるあるエピソードなのに新鮮さがあって面白いのだ。
作品全体の質が良いために全ての内容が安っぽく見えずに心に残る。
このような恋愛映画は、良い作品であると言えるだろう。
まさにタイトル通り、ラブ・アゲインである。
見た目が良すぎないのが共感しやすい
ジェイコブの設定のためだろうか。
キャルも息子も冴えない顔立ちなのがこの作品の良いところだ。
この見た目のせいもあって、とても共感しやすいのだ。
どこか日常的なところが、自分と重ね合わせ安いのかもしれない。
長女のオチまで完璧
どのようにオトすのか、中盤から気になり始めたが、長女がいたという設定にやられた!という感じである。
最後まできちんと締めたオチが用意されていて、見事にまとまっている。
ただ卒業式の風景があまりにも陳腐だったため、演説も規模が小さく感動が希薄。
どうせならよくある講堂の卒業式で、親子で愛についてスピーチという設定で感動してみたかったというのが本音である。
映画『ラブ・アゲイン』 まとめ
見る前は流行りの恋愛群像劇かと思っていた。
しかし見てみると群像ではあるが、全部家族内の話で規模が小さく、だからこそお茶の間で難しく考えずに鑑賞できる映画に仕上がっている。
離婚を切り出されたキャルの態度や飲みの席での愚痴も、身近でよくわかるし、格好つけた大人の恋愛映画という雰囲気では無くて親近感を持つ。
女性主役できれいになってやる!という復讐劇のようなものはあるが、男性の作品というのは、最近では特に無いので興味深くで面白かった。
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