映画『マダガスカル2』の概要:アレックスは友人達と動物園を抜け出し、旅に出かけた。しかし、途中で船の事故に遭い、マダガスカル島に流れ着いてしまう。アレックス達はその島から抜け出すため、壊れた飛行機を修理して飛び立った。だが、燃料が切れてアフリカ大陸に不時着してしまう。
映画『マダガスカル2』の作品情報
上映時間:89分
ジャンル:コメディ、アニメ
監督:エリック・ダーネル、トム・マクグラス
キャスト:ベン・スティラー、クリス・ロック、デヴィッド・シュワイマー、ジェイダ・ピンケット・スミス etc
映画『マダガスカル2』の登場人物(キャスト)
- アラケイ / アレックス(ベン・スティラー)
- ライオン。戦うことが苦手で、ダンスが得意。幼い頃にハンターに捕まってしまったが、途中で川に落ち、動物園に保護される。人の話を聞かずに突っ走ってしまう。
- マーティ(クリス・ロック)
- シマウマ。アレックスと同じ動物園にいた親友。水を使った芸が得意。アフリカ大陸で自分と同じ種族の仲間と出会ったことに喜ぶが、アレックス達が他のシマウマと間違えることにショックを受ける。
- グロリア(ジェイダ・ピンケット=スミス)
- カバ。アレックスと同じ動物園にいた友人。恋愛がしたくなり、アフリカ大陸で恋人探しを始める。
- メルマン(デヴィッド・シュワイマー)
- キリン。アレックスと同じ動物園にいた友人。グロリアのことが好きだが、小心者で告白ができない。穏やかで優しい性格。アフリカ大陸では医師として活動する。
- ズーバ(バーニー・バック)
- アレックスの父親ライオン。群れのボス。家族のことをとても大切にしているが、ライオンにとって強さがとても重要なため、アレックスが戦いに不慣れなことをなかなか受け入れられない。
- マクンガ(アレック・ボールドウィン)
- ライオン。ズーバのことが嫌い。ボスの座を狙っている。策略家で嘘吐き。
映画『マダガスカル2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マダガスカル2』のあらすじ【起】
ライオンのズーバは息子のアラケイに戦い方を指導していたが、じゃれつかれるだけでうまくいかなかった。ライオンのマクンガに戦いを挑まれたので、直接戦いを見せて学ばせることにした。だが、目を離した隙にアラケイが密猟禁止区域を出てしまい、人間に捕らえられてしまう。ズーバは車を追いかけ救出しようとするが、銃で撃たれてしまう。アラケイが入れられていた箱は、車が曲がった瞬間に縄が解け、川に転がって落ちていった。
アラケイは人間に保護され、動物園に入れられた。人間に喜ばれることが新鮮で、積極的にポーズを決め人間からの歓声を浴びた。それから月日が経ち、大きく成長したアラケイはアレックスと名付けられ、動物園の人気者になっていた。
アレックスは仲間と旅行に行くため動物園を抜け出したが、途中で動物愛護団体に捕まり、ジャングルに送還されることになった。だが、途中で船が事故に遭い、アレックス達はマダガスカル島に流れ着いた。そして、そこで暮らしていた動物達と仲良くなり、しばらくの間一緒に暮らしていた。
アレックス達はニューヨークに戻るため、壊れて放置されていた飛行機を修理して動かした。無事に飛行機は飛び立ったが、途中で燃料が切れ、アフリカ大陸に不時着してしまう。飛行機がボロボロの状態になってしまったため、ペンギン達が修理をすることになった。
映画『マダガスカル2』のあらすじ【承】
アレックス達は自分達と同じ種族の動物達がいることに感動する。情報を得るため動物達に話しかけると、奥からズーバ夫妻が現れる。ズーバ夫妻はアレックスの手の痣を見て、息子のアラケイだと気づく。ズーバ達がアラケイの帰還を喜ぶ一方、マクンガはズーバを失脚させるために、アレックスを利用しようと密かに企んだ。
マクンガはアレックスが成人の儀を行っていないため、群れに入れるのはよくないとズーバに進言する。ズーバはマクンガの意見に納得し、アレックスに成人の儀をさせることを決める。アレックスは訳が分からないまま、オーディションのようなものだと勝手に自分で解釈し、やる気を漲らせた。その頃、ペンギン達は人間を襲い、ジープを奪っていた。ジャングルに放置された人間達は途方に暮れたが、勇ましいおばあちゃんに勇気づけられ、ジャングルの奥へと入っていった。
ズーバ達はアレックスを、子供の頃に使っていた寝床に案内した。そこには、アレックスが子供の頃に遊んでいたおもちゃや、子供の頃の手形などが残されていた。ズーバ達ははしゃぐアレックスを見て、攫われた日のことを思い出し表情を曇らせた。ズーバが何日もハンターを探していたのに見つからなかったため、殺されてしまったのだと思っていたのだ。
映画『マダガスカル2』のあらすじ【転】
ペンギン達はアフリカ大陸で暮らすサル達の助けを借り、奪ってきたジープを解体して飛行機の修理を行った。
成人の儀当日。マクンガはアレックスに助言を行い、強いライオンの名前を教えた。アレックスはダンスバトルだと誤解したまま成人の儀を行い、戦いに敗れてしまう。ズーバは群れのボスとしてアレックスの追放を宣言しなくてはいけなかったが、息子を追放することはできなかった。苦渋の決断の結果、自身が群れのボスを辞めることを宣言する。マクガンが次のボスの座につき、アレックス達家族の追放を命じた。群れから離れた後、ズーバは戦わなかった息子を非難した。アレックスはショックを受け、両親の元を去った。
キリンのメルマンは動物園で受けていた診察を元に、医師として活動していた。しかし、“医者病”という病気に罹ってしまう。医者病は治療法が分からず、発症後数日の内に亡くなってしまう病気だった。シマウマのマーティは動物園で覚えた芸を同じシマウマの仲間達に披露していたが、すぐに習得されてしまう。マーティは自分だけの特技だと思っていたので、自信をなくし落ち込んだ。
アレックスとメルマン、マーティは飛行機に集まり、それぞれ肩を落として落ち込んだ。カバのグロリアだけは恋人ができたので、幸せな表情で浮かれていた。メルマンはグロリアのことが好きだったので、嫉妬に駆られ侮辱的な言葉を言ってしまう。グロリアは怒り、メルマンと喧嘩別れした。アレックスが追いかけようとすると、マーティが現れる。今までアレックス達の傍にいたのは、他のシマウマだった。マーティはショックを受け、その場を去った。
映画『マダガスカル2』の結末・ラスト(ネタバレ)
メルマンは友人のキツネザルに励まされ、死ぬ前にグロリアに告白することを決心する。その夜、グロリアは恋人と楽しくデートをしていたが、恋人が自分の見た目しか興味がないことを知り愕然とする。そこに、メルマンが現れる。メルマンはグロリアの興味がある食事や花のことをグロリアの恋人に伝え、大切にしろと言って帰っていった。グロリアは自分を理解してくれているメルマンの言葉に感動した。
動物達が使っている水場の水が涸れてしまった。マクンガは動物達に戦って奪い合えと宣言した。アレックスはマクンガの話を聞き、上流の様子を確認しにいくことを決める。保護区から出る前に、マーティに別れを言いにいった。仲間のシマウマの中で1匹だけ後ろを向いていたため、マーティがどこにいるのか分かった、マーティは謝罪を受け入れ、アレックスと保護区の外へ出ていった。
キツネザルは雨を降らすため、火山に生贄を捧げろと動物達を嗾けた。メルマンは自分で生贄になることを決めた。グロリアは引き止めようとするが、メルマンは今までの感謝と好きだという気持ちを伝えて、動物達に担がれていった。
ズーバはアレックスが保護区の外に出たことを知り、慌てて後を追いかけた。その頃、アレックスとマーティは森の中に進み、川の上流に辿り着いていた。そこでは、ジープを奪われた人間達が暮らしていた。川を木で塞き止め、ため池にして生活用水に充てていたのだ。アレックス達は木を爆破して壊そうとするが、人間達に見つかり、アレックスだけが捕まってしまう。
メルマンが飛び込もうとした瞬間、グロリアが助けに現れる。グロリアはメルマンの気持ちを受け止め、微笑み合った。しかも、メルマンの病気はただの誤解だったことが判明する。そこに、マーティが現れ、アレックスの危機を伝えた。
アレックスは火で炙り殺されそうになるが、ズーバが助けに現れる。しかし、人間に囲まれ、逃げることができなかった。人間に銃で撃たれそうになるが、アレックスがダンスを踊って人間達の関心を引いた。人々は踊っている姿を見て、動物園のアレックスだと気づき、殺すことを止めた。ズーバもその姿に感動し、一緒に踊った。そこに、マーティ達がおんぼろ飛行機に乗って現れ、無事に助け出される。飛んでいく途中で木にぶつかり、無事に川が下流に向かって流れた。
動物達は戻ってきたズーバ達を褒め称えた。ズーバとアレックスが共同でボスの座に就くことになった。
映画『マダガスカル2』の感想・評価・レビュー
人間の近くにいる「動物園のライオン」だからだと思っていたアレックスの性格でしたが、子供の頃から狩りよりもダンスが好きな変わったライオンだったのですね。仕草がかわいく、あまり悪役にならないペンギンたちが、あの体型で人間を襲う悪者になっているのも楽しいです。子供がする事に親はいつも心配と反対をするものですが、ズーバーが最後にはアレックスの良さを認めてあげることができて良かったです。(女性 40代)
ニューヨーカー×動物という設定が斬新でキャラクター造詣にもいかされており魅力的。今作では舞台を彼らの故郷アフリカに移したことで、メインの4匹のシティ派の動物とアフリカの自然の動物たちとの対比が楽しめる。特に今作では医療大好きなキリン『メルマン』が祈祷治療に嫌悪をしめすシーンが面白かった。脇役と呼ぶにはもったいないペンギンたちとキングジュリアン一党も健在でより魅力を増しておりレベルが高い。(男性 30代)
マダガスカルの魅力はなんといっても、ノリノリなコメディ要素であるが、そのコメディの中でも今作は意外とメッセージ性が強い。
動物が喋り、踊るというファンタジーであるが、アレックスの過去などは現実とマッチした設定であるため、考えさせられる部分は多い。おそらく子どもは何も考えず楽しめるが、観賞後は動物を大切にしようという気持ちが芽生えるだろう。将来子どもができたときは、是非とも一緒に見て楽しみたいと思う。(男性 20代)
ノリノリで明るいマダガスカルシリーズ第二弾。今作はアレックスの故郷であるアフリカを舞台にアレックスはもちろんメルマン、マーティ、グロリアが色々経験する話。
アレックスはアフリカの野生出身でダンス好きは昔からということにまず驚いたが、幼少期にさらわれて紆余曲折を経て動物園に入ることになったということには人間の身勝手な行動に腹が立った。
今回好きだったのはメルマンのグロリアに対する行動である。メルマンはグロリアが好きで、好きだからこそ失敗もするけど、見た目だけじゃ無くて本当に理解してそれを伝えるシーンは素敵だった。
もう一つ好きなのは、マーティが他のシマウマと見分けがつかなくて、顔を見ても分からないが、お尻に特徴があるらしく、それで見分けてるアレックスである。
目を見たらわかる、と言いつつ、お尻をチェックするところは思わず笑ってしまった。(女性 20代)
前作同様お気楽に笑えるコメディ映画だが、その中でもキャラクター達のドラマがあるので大人でも楽しんで見ることができる。とくに今作はアレックスと父親との関係性に焦点が当てられていて、息子の立場からも父親の立場からも考えさせられた。まあ、基本ナンセンスな物語で安心するが。
土地土地での違いを経験してきた人は、「こういうギャップってあるよね」と妙な関心をしてしまうだろう。ペンギンたちが可愛い。それと前作よりCGの技術が上がっていた。(男性 30代)
みんなの感想・レビュー
冒頭からアレックスが何故動物園に迎えられたのか、と言う密猟、父との別れなどが描かれており悲しくなる。幼少期のアレックスの子猫の様な可愛さで中和されているが、アニメにしてはきちんと悲しい現実を伝えている。
しかし、ノリの良さと突き抜ける明るさは前作と相変わらずなので、この独特のテンションが好きなファンにはたまらないはず。
「踊るの好き好き」の歌も再び作中で使われており、つい一緒になってノってしまう誘惑がある。
映像の美しさは変わらない上、前より細かい描写が増えた気がする。
音声無しで映像だけでも楽しめる様な作品だ。
前作と比較しながら観ると余計に今回の映画の良さが引き立つ。
まず、今回はコメディだけでなく、メルマンのグロリアへの熱い思いや相手を本当に思う告白の言葉がコメディでは収まりきらないくらい名言。
種族の違いすら越えて相手を思う美しさ、自分を犠牲にしても良いと言うメルマンの素晴らしさがある意味主役のアレックスを今回は食っている。
アレックスはライオンなりに、王として、自分のダンスと言う長所で結局はピンチを切り抜けると言う個性をきちんと出していく。
群れの中でも壮大で動物としての美しさはあるが、皆が大勢の中でこそ自分の良さを見つけられると言う事に気が付けるのが今作での清々しい点である。
今回はアフリカの大自然が舞台なので、どの動物達も「群れ」が基本である。
それゆえにCGであると言っても大群の描写は圧巻だし、観ているとダイナミックな気持ちになれる。
今までの単独での行動も充分キャラクターの魅力が濃かったので楽しかったが、動物の群れや景色、人間の動き、アレックスの絶妙なダンスなど映像の美しさと細かさに注目すると良い。
本来あるべき場所で、生き生きとした様子と、違和感なく動く動物達の映像は観ていて癒される。
映像に負けないノリの良い音楽や歌がこの映画の明るいテンションをキープしている。
一緒になって踊りたくなる様な音楽にも注目である。
笑ってしまうポイントは相変わらず散りばめられているので、自分なりの爆笑のツボがかならず見つかるはずである。
お婆さんの動きや、サル達の伝言ゲーム、ペンギン達の巧みな動作は笑いのツボにはまるはず。