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映画『毎日かあさん』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『毎日かあさん』の概要:漫画家のサイバラリエコは、2人の子供と母と一緒に暮らしていた。夫のカモシダユタカは、アルコール依存症で入退院を繰り返していた。リエコはユタカを支えていたが、ユタカが断酒の誓いを何度も破るため離婚することを決める。

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映画『毎日かあさん』の作品情報

毎日かあさん

製作年:2011年
上映時間:114分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:小林聖太郎
キャスト:小泉今日子、永瀬正敏、矢部光祐、小西舞優 etc

映画『毎日かあさん』の登場人物(キャスト)

サイバラ リエコ(小泉今日子)
漫画家。明るい性格。母のトシエ、6歳になる息子のブンジ、4歳になる娘のフミと一緒に暮らしている。アルコール依存症の夫・ユタカを支える。
カモシダ ユタカ(永瀬正敏)
41歳。元戦場カメラマン。現在は作家志望。戦場にいたときの記憶に苦しめられている。アルコール依存症。
トシエ(正司照枝)
リエコの母。亡き夫はアルコール依存症だった。リエコに子守を頼まれ、一緒に暮らすようになる。
ゴンゾ(古田新太)
リエコの担当編集者の1人で、友人でもある。ユタカとも知り合いで、海外での仕事のとき通訳を頼むことがあった。リエコ夫妻の良き理解者。

映画『毎日かあさん』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『毎日かあさん』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『毎日かあさん』のあらすじ【起】

漫画家のサイバラ リエコは、母のトシエ、6歳になる息子のブンジ、4歳になる娘のフミと一緒に暮らしていた。リエコは叱られて育てられた反動から、子供達のことを褒めて育てることを心掛けていた。

リエコは子供達を保育園に連れていった。そこには、ママ友の麦田さんの姿もあった。麦田さん家は男ばかりの5人兄弟。皆、元気いっぱいだった。保育園の朝は慌ただしく、子供達は騒ぎ回っていた。

リエコのアシスタントを務める愛ちゃんは、綺麗好きで几帳面だった。リエコが絵の色を塗るよりも綺麗に色を塗ってくれたり、部屋の整理整頓をしてくれたり、スケジュール管理をしてくれたりしていた。愛ちゃんはズボラなリエコに、よく振り回されていた。

ブンジが小学校に入学した。リエコは入学式の様子をビデオに撮り、夫のカモシダ ユタカに見せた。ユタカは手ぶれしている映像を見て、ぶつぶつ文句を言った。ユタカは元戦場カメラマンで、作家志望の41歳。酒を飲んでは血を吐くことを繰り返していたが、今回の入院でようやく断酒を決意していた。そう言いながらも、ユタカの手にはビールがあった。リエコは怒り、ビールを取り上げた。

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映画『毎日かあさん』のあらすじ【承】

ユタカが退院して家に戻ってきた。ゴンゾのツテで小説を書く予定だった。ゴンゾとはリエコの友人で、担当編集者の1人でもあった。昔、リエコはバンコクを取材中に、通訳としてゴンゾにユタカを紹介された。それがきっかけで、2人は出会った。

ブンジはリエコと一緒に小学校に行っていた。そのことを知ったユタカは、1人で行けないなら学校に行くなと言いブンジを連れ出した。向かった場所は、川原だった。ユタカは近くにいた人から餌を分けてもらい、ブンジと釣りをした。家に帰ると、行き先を書いたメモを残せとリエコに叱られる。しかし、ユタカは全く気にしなかった。

ユタカは子供が自分の絵を描いてくれたことに感動し、晩御飯を作ると言い出した。しかし、リエコが仕事を終えた後台所に向かうと、ユタカの姿がなかった。ユタカはアルコールが入ったみりんを飲み、家を飛び出していた。その後、ユタカは家に戻って来るが、酔っ払っていた。しかも、犬を購入していた。リエコは怒り、トシエは呆れた。こうして、ユタカの断酒宣言は再び破られたのだった。

映画『毎日かあさん』のあらすじ【転】

ユタカはリエコと喧嘩して家を飛び出すものの、執筆活動が上手くいかず結局家に戻ることになった。ユタカは書けないことに苦悩し、お酒を飲んだ。その時、戦場にいる子供達の幻覚を見る。ユタカは手がつけられないほど暴れ回るが、リエコの原稿は破らず踏みとどまった。血を吐き、再び入院することになった。

ユタカは戦場で見た光景が忘れられず、苦しんでいた。子供が水鉄砲で遊んでいると、拳銃だと言って騒ぎ出す始末だった。リエコはそのことを理解していたが、このまま一緒にいると自分達がダメになると思い離婚を切り出した。ユタカはリエコの言い分に納得し、離婚を受け入れた。

放浪の旅に出ていたユタカは、旅先でまた血を吐いた。今度こそ断酒を成功させるため、自らアルコール依存症の専門施設に入ることを決める。リエコは子供達やゴンゾと共に、ユタカを施設に送ることになった。その道中、リエコはブンジから、父のどこが好きだったのか聞かれる。リエコはユタカと出会った頃に思いを馳せた。

リエコはバンコクでユタカと出会ったとき、自分と同じ匂いを感じた。それきり会うこともないと思っていたが、1年後アマゾンで再会する。リエコとユタカは馬鹿みたいにお酒を飲み、盛り上がった。そして、夫婦になったのだった。

映画『毎日かあさん』の結末・ラスト(ネタバレ)

子供達が夏休みになり、リエコは家族で高知県に里帰りをした。リエコの父もアルコール依存症だった。リエコが生まれる前に両親が離婚したため、父の顔は覚えていなかった。父は酔っ払って溝に嵌り、そのまま亡くなった。リエコ達が家に帰ると、ユタカから子供達へのプレゼントと手紙が届いた。手紙には、退院した後リエコが許してくれるのなら、家族で一緒に暮らしたいと書かれていた。

リエコは居酒屋で酒を飲んでいるユタカを見かける。リエコは怒り、子供達を連れて家に帰った。リエコが撮影で家を空けていると、母から連絡があり子供達が帰って来ないと言われる。ブンジは父に会いたがっているフミを連れ、父に会いに行こうとしていた。2人は偶然通りかかった警官に保護されており、事なきを得る。リエコは子供達を叱り、抱き締めた。

リエコはユタカを呼び寄せ、子供達に会わせた。子供達は喜び、父と遊んだ。そんなある日、ユタカが癌を患い、余命半年だと宣告される。ユタカはリエコや子供達と一緒に日々を過ごした。そして、家族の写真を撮り、小説を執筆した。

リエコ達は家の前で家族の写真を撮った。その後すぐ、ユタカは入院することになった。ユタカはリエコと出会えて幸せだったと思いを伝えた。リエコは必死に涙を堪えながら、ユタカの言葉を聞いた。

ユタカが亡くなった。リエコはユタカの遺体の前に座り、ずっと泣いていた。子供達は母の傍に歩み寄り、必死に笑わそうとした。リエコは泣き笑いながら、子供達を抱き締めた。リエコ達はユタカのことを胸に、日々を幸せに生きた。

映画『毎日かあさん』の感想・評価・レビュー

最初はもっとコメディ調のお話なのかと思っていたが、アルコール依存症の部分について割とシリアスな部分も描かれており衝撃を受けた。アルコール依存症の夫を支えるサイバラ リエコも辛かったと思うが、戦場にいたときの記憶に苦しめられるカモシダ ユタカ本人も辛かったと思う。最期のとき、家族と一緒の時間を過ごすことができて本当に良かったなと思った。子供達のちょっとお馬鹿で真っ直ぐなところは、微笑ましくて可愛かった。(MIHOシネマ編集部)

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