この記事では、映画『傷だらけのふたり』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『傷だらけのふたり』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『傷だらけのふたり』の作品情報

出典:https://video.unext.jp/title/SID0079563
| 製作年 | 2014年 |
|---|---|
| 上映時間 | 120分 |
| ジャンル | コメディ 恋愛 ギャング・マフィア |
| 監督 | ハン・ドンウク |
| キャスト | ファン・ジョンミン ハン・へジン ナム・イル クァク・ドウォン |
| 製作国 | 韓国 |
映画『傷だらけのふたり』の登場人物(キャスト)
- ハン・テイル(ファン・ジョンミン)
- 高利貸しの取り立てをしている闇金会社の部長。一見粗野で乱暴者だが、実際は情に厚いお人好しな性格をしている人物。ホンジョンに一目惚れしたことで人生が変わっていく。
- チュ・ホンジョン(ハン・ヘジン)
- 銀行で働いている女性。父の入院費を工面するためお金に困っている。横暴なテイルに拒絶反応を示していたが、次第に心を開いていく。
映画『傷だらけのふたり』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『傷だらけのふたり』のあらすじ【起】
ハン・テイルは友人のドゥチョルが経営している闇金会社の部長として働いている。テイルは市場担当をしており、周辺の商人に高い利子で金を貸していた。
ある日、回収に苦戦している若い社員への応援要請を受けたテイルは病院に乗り込むと、ベッドで寝たきりの男を演技だと考え叩き起こそうとした。すると付き添っていた娘のホンジョンが容赦ない取り立てに抵抗してきた。
若手社員は、ホンジョンに身代わりに49%の高利で建て替えるよう覚書にサインさせた。テイルはホンジョンが気になり調べ始めると、市場の銀行に勤めるホンジョンは、父の入院費が払えず自分の車も差し押さえられる状況にあることを知った。
テイルは仕事終わりのホンジョンに会うと、腎臓を一つ売りに出すことを提案するが、ホンジョンは怒り出し、期日までに必ず払うと言って去っていった。テイルはホンジョンに惚れてしまい、社長に自分のボーナスと引き換えにホンジョンの覚書を渡すことを約束させた。
映画『傷だらけのふたり』を無料視聴できる動画配信サービスと方法については、以下の記事をご覧ください。

映画『傷だらけのふたり』のあらすじ【承】
覚書を書き直したテイルは、レストランにホンジョンを呼び出すと「毎日1時間自分と会ったら借金の覚書を無効にする」と告げた。体目的であると疑うホンジョンに対し、「会って話したり食事をするだけ」と返すテイルを信用したホンジョンは、新しい覚書にサインをした。
何日目かのデートでテイルはホンジョンに愛を告白するが、ホンジョンはお金は返すから二度と現れないでほしいと返し帰ってしまった。翌日、ホンジョンの父が死んだことを知ったテイルは、父の葬儀を喪主として仕切り、関係者を多く呼んだ。テイルを見直したホンジョンは彼にキスをを許すと、二人は関係を持つようになった。
2年が経ち、刑務所に服役していたテイルは出所した。迎えはおらず、テイルに手を焼いていた兄夫婦は引っ越していた。兄夫婦を探し出したテイルは、父が認知症になったことを知るが、父はバスに乗ればしっかりしているとバスの運転手を続けていた。
その後テイルはホンジョンに会いに行ったが、叱責され言い返すことができなかったテイルは、帰り道で血を吐いて倒れた。
映画『傷だらけのふたり』のあらすじ【転】
テイルは、刑務所で脳腫瘍が悪化し余命宣告されたため、刑期を残して出所していたのだった。2年前、テイルとホンジョンは同棲していたが、闇金で激しい取り立てをするテイルに仕事を辞めてほしいとホンジョンが告げ、テイルは社長から残りの債権を回収することを条件に退職を許可されていた。
ホンジョンは激しい取り立てを続けるテイルに父の保険金と給与で作った貯金を見せた。二人でチキン店を開くために貸店舗を探した二人だったが、貯金では繁華街に借りられるテナントがなかった。
繁華街で店を持つため大勝負に出たテイルは、3000万ウォンを闇カジノで5倍にしてやると話す社長に預けた。その日はホンジョンの店の契約日であり、最初は順調に勝っていたが、途中で強盗団が入ってきた。ホンジョンの金を守るためにテイルは戦うが、一人の覆面を剥がすと顔見知りであることに気がついた。全ては初めから3000万ウォンを奪うために仕組まれたことで、お金を取られたテイルは血まみれで飲んでいた。すると店の契約ができなかったホンジョンがやってきてテイルを責めたて、その後一人になったテイルは横にいた軍人と喧嘩沙汰を起こし刑務所送りになったのだった。
映画『傷だらけのふたり』の結末・ラスト(ネタバレ)
テイルは社長のドゥチョルに金を返すよう頼むが追い返された。翌日テイルは、2年前の強盗の一人だった顔見知りに暴行し暴れた。自分の脳腫瘍の写真を見せ、自分はもう死ぬから金を返せば何も言わないと話すテイルを見て、ドゥチョルは金を返した。
金を持ってホンジョンに会いに行くと、彼女はお金はいらないから目の前から消えてと告げた。後日テイルはこの町を出ていく、とホンジョンに別れを告げた。バスに乗っている途中で見合いをしているホンジョンを見つけたテイルは、バスを降りて様子を伺っている時血を吐いて倒れてしまった。
ベッドで目覚めたテイルが支払いをしようとすると、ホンジョンが既に支払いを済ませていた。ホンジョンは医師と刑事から事情を聞き、同棲中から脳腫瘍があったことを知ると、テイルに会いに行き二人は涙を流した。やがてテイルは亡くなり、そばにはホンジョンとテイルの父がいた。
後日仕事終わりのホンジョンはテイルの父が運転するバスに乗り、テイルが好きだった曲が流れる車内でホンジョンは泣き続けるのだった。
映画『傷だらけのふたり』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
借金取りとして生きるアーハオと、病気を抱えるハオティンの不器用な恋が胸に刺さった。最初は強引で乱暴な出会いなのに、次第にアーハオの優しさが滲み出てくる過程がとても人間的だった。ハオティンの病気が明らかになり、二人の時間が限られていると分かった瞬間から、物語は一気に切なくなる。最後まで一緒にいようとする姿は、純愛そのものだった。粗野な男の内面にある愛情を描いた名作だと思う。(20代 男性)
社会の底辺で生きる男と、孤独な女性が支え合う姿に何度も涙した。アーハオの不器用なアプローチは最初こそ怖いが、次第に彼の誠実さと弱さが見えてきて印象が変わる。ハオティンが病を抱えながらも前向きに生きようとする姿は、とても健気だった。結末は決して明るくないが、二人が確かに愛し合った時間が尊く感じられる。大人のための恋愛映画だと思う。(30代 女性)
この映画はラブストーリーでありながら、人生の再生を描いた物語だと感じた。暴力的で荒んだ生活を送っていたアーハオが、ハオティンと出会うことで少しずつ変わっていく姿が印象的だ。病気という残酷な現実が二人を引き裂くが、それでも愛を選ぶ姿に強い余韻が残る。ハッピーエンドではないが、確かな希望を感じさせる結末だった。(40代 男性)
正直、最初はアーハオの行動に嫌悪感を覚えたが、物語が進むにつれて彼の不器用な優しさに心を打たれた。ハオティンが自分の運命を受け入れながらも恋をする姿は、とても切なく美しい。二人の関係は普通の恋愛とは違うが、だからこそ純度が高く感じられる。観終わった後、静かに涙が流れるような作品だった。(20代 女性)
恋愛映画としてだけでなく、社会から取り残された人間同士の救済の物語としても秀逸だと思う。アーハオの粗暴さの裏にある孤独と、ハオティンの病による不安が交差し、二人は強く結びついていく。ラストに向かうにつれて、時間の残酷さが際立ち、観る側も覚悟を迫られる。痛みと愛が同時に存在する、深い余韻を残す作品だった。(50代 男性)
台湾映画ならではの湿度のある感情表現がとても印象的だった。二人の会話は多くを語らないが、視線や仕草だけで心の距離が縮まっていくのが分かる。病気というテーマが重いのに、恋の温かさがそれを包み込んでいる。切ないが、決して暗いだけではない。生きることと愛することの意味を優しく問いかけてくる映画だと思う。(30代 女性)
若い頃の恋愛映画とは違い、人生の後半に差し掛かった人間にこそ響く物語だと感じた。限られた時間の中で誰かを愛することの尊さが、アーハオとハオティンの関係を通して描かれている。結末は悲しいが、後悔よりも「出会えてよかった」という思いが強く残る。静かで力強いラブストーリーだった。(60代 男性)
この映画の魅力は、完璧ではない二人が必死に寄り添う姿にあると思う。アーハオは決して理想的な恋人ではないが、ハオティンの前では素直な一人の男になる。その変化がとてもリアルだった。病気という避けられない現実が、二人の愛をより強く際立たせている。観終わった後、しばらく余韻から抜け出せなかった。(40代 女性)
ストーリーはシンプルだが、感情の描写が非常に濃密だった。借金取りという設定があるからこそ、アーハオの優しさが際立つ。ハオティンの病気が明らかになる中盤以降は、毎シーンが別れの予感に満ちていて苦しかった。悲恋でありながら、決して絶望だけでは終わらない点が印象的だった。(50代 女性)
恋愛映画が苦手な自分でも、強く心を動かされた作品だった。暴力的な世界に生きる男が、ただ一人の女性を大切に思うようになる過程が説得力を持って描かれている。結末は悲劇的だが、二人が過ごした時間の意味は失われない。人生の中で誰かを本気で愛することの価値を教えてくれる映画だと思う。(20代 男性)
映画『傷だらけのふたり』を見た人におすすめの映画5選
私の頭の中の消しゴム
この映画を一言で表すと?
忘れていく記憶と、決して消えない愛を描く号泣必至の純愛映画。
どんな話?
若い男女が偶然の出会いから恋に落ち、結婚して幸せな日々を送るが、妻が若年性アルツハイマーを発症してしまう。少しずつ記憶を失っていく彼女と、それを支え続ける夫の姿を通して、愛することの意味と切なさが描かれていく感動作。
ここがおすすめ!
病と向き合う恋人同士の姿は『傷だらけのふたり』と強く重なる。避けられない別れを前に、それでも一緒に生きようとする姿が胸を打つ。静かな演出と感情の積み重ねが涙を誘う、大人のためのラブストーリー。
きみに読む物語(The Notebook)
この映画を一言で表すと?
記憶を超えて続く、究極のラブストーリー。
どんな話?
老人ホームで語られる若き日の恋の物語。身分の違いを乗り越えて愛し合った男女の人生が、現在と過去を行き来しながら描かれる。病により記憶を失う妻と、それでも愛を語り続ける夫の姿が深い感動を呼ぶ。
ここがおすすめ!
『傷だらけのふたり』同様、限られた時間の中で愛を貫く姿が心に残る。切なさと温かさが同時に押し寄せ、観終わった後に大切な人の存在を改めて考えさせられる名作。
余命10年
この映画を一言で表すと?
限られた時間で紡がれる、静かで美しい恋の記録。
どんな話?
難病を抱え、余命10年と告げられた女性が、恋をしないと決めて生きていく中で一人の男性と出会う。惹かれ合いながらも、別れを前提とした恋を選ぶ二人の姿が、四季の移ろいと共に描かれていく。
ここがおすすめ!
病と恋を同時に描く点で『傷だらけのふたり』と共通する。悲しみだけでなく、共に過ごす時間の尊さを丁寧に描いており、観る者の心に静かな余韻を残す感動作。
ブルーバレンタイン(Blue Valentine)
この映画を一言で表すと?
愛の始まりと終わりを同時に描く、リアルすぎる恋愛映画。
どんな話?
出会った頃の情熱的な恋と、結婚後にすれ違っていく現在の夫婦生活が交互に描かれる。なぜ二人は愛し合えなくなったのか、その過程が痛々しいほどリアルに映し出される。
ここがおすすめ!
完璧ではない男女の関係を描く点が『傷だらけのふたり』と共鳴する。美しいだけではない恋愛の現実を突きつけられ、愛とは何かを深く考えさせられる作品。
ビューティフル・デイ(You Were Never Really Here)
この映画を一言で表すと?
傷を抱えた男が見つける、かすかな希望の物語。
どんな話?
心に深いトラウマを抱える元兵士の男が、少女救出の仕事を請け負いながら生きている。暴力と孤独の中で出会う人々との関係を通して、彼の内面が少しずつ変化していく。
ここがおすすめ!
社会の底辺で生きる不器用な男が愛や優しさに触れる点が『傷だらけのふたり』と重なる。激しさの中に繊細な感情が描かれ、人間の再生を感じられる一本。



みんなの感想・レビュー