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映画『真夏の方程式』あらすじ&ネタバレ感想

「福山雅治」主演の大人気「ガリレオ」シリーズの映画化第2弾!吉高由里子、北村一輝、杏などの主役級俳優陣が勢揃いのミステリーサスペンス大作。2013年度邦画実写部門で堂々の第1位!

映画『真夏の方程式』 作品情報

  • 製作年:2013年
  • 上映時間:129分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:西谷弘
  • キャスト:福山雅治、吉高由里子、北村一輝、杏、前田吟 etc…

映画『真夏の方程式』 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『真夏の方程式』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『真夏の方程式』のあらすじを紹介します。

小学五年生の恭平は、夏休みに親戚が営む旅館で過ごすために電車に乗っていた。電車の中で携帯電話が鳴り、その事で隣に座る男性に叱られる。湯川は、その携帯電話をアルミに包むことで電波を遮断し、その場を収めた。玻璃ヶ浦の開発の説明会に呼ばれて電車に乗っていたのだ。説明会に遅刻気味で到着し、席に湯川が着くと、ちょうど、成美が開発側に意見をぶつけていた。成美は、環境保護活動をするリーダーであった。湯川は、開発側と成美側のどちらに味方するでもなく、「人間はこういうことを繰り返し文明を発展させてきた。その恩恵を受けてきたはずだ。あとは選択の問題です」と述べる。説明会が終わり、湯川は旅館に泊まることになるが、その旅館は恭平がいる旅館であり、その旅館に宿泊していた客が変死体で見つかることに。その変死体は、塚原正次であり、元警視庁捜査一課の刑事であった。その死に疑問を持った後輩の多々良は、草薙に特命捜査を命じ、湯川と接触させる。捜査が進むにつれ、次々と明らかになっていく真実。塚原は何のために旅館にやってきたのか。旅館に隠された謎とは?恭平、成美が運命に翻弄された原因とは?そして、湯川だけがたどり着く悲しすぎる真相とは・・・。

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映画『真夏の方程式』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『真夏の方程式』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

子どもアレルギー「湯川学」の意外な一面!

過去シリーズから「非論理的」として「子ども」に対して蕁麻疹が出るほど苦手な湯川。それが、今回の湯川はひと味違います!冒頭から電車で恭平を助ける行動を取りますし、旅館でも無視することなく相手をしてあげています。「近づくな!」と子どもに叫んだこともある湯川からすれば、段違いの対応!しかも、恭平の夏休みの自由研究に辛抱強く付き合ってあげるのです!優しい湯川ここにあり!蕁麻疹が起きないので、恭平は特別なのかもしれません。なぜなら、恭平は湯川から自由研究を通じて科学の精神を学ぶのですが、しっかりと刻みこまれているのです!ペットボトルロケットを飛ばす実験なのですが、「発射」「距離は?」「回収」をひたすらに繰り返す中に、湯川は恭平に科学が何たるかを伝えていたわけです。それを受け止めるだけの素質があったのだと思います。一人で思い出しながら「発射」「距離は?」「回収」とつぶやくシーンをみると、将来は湯川と同じ科学者になるであろう予測が立ちます。

「ガリレオ」であって「ガリレオ」ではない

本作は、過去作と違う部分が多いのです。まず、「実に面白い」がない!あの名台詞がないのです。そして、非常にシリアスです。笑えるシーンは皆無でしょう。サスペンスではあるのですが、ヒューマンドラマに近い情に訴える作品かもしれません。そして、景色や海の映像が美しい。これは、本当に美しいと言えます。この美しい映像の中で、悲しき運命が描かれる。そして、事件の真相を知った湯川は、普段ならば正義感から真相を明かしていくのですが、今回ははっきりさせません。そこがまた考えさせられる作品でもあります。

映画『真夏の方程式』 まとめ

テレビシリーズの「ガリレオ」を期待すると肩すかしを食らいます。ですが、違う「ガリレオ」を観たい方には非常に面白い作品になるでしょう。特に、湯川学ファンには、違った一面が満載の本作は貴重でしょうね。しかし、成美の可哀相・・・というか悲惨な人生に同情したいのですが・・・どこか感情移入しにくいのはなぜでしょうか。成美を庇うために旅館夫婦は嘘をつき続けているし、恭平も事件に関与してしまうし、涙涙の物語なのですが、すごく客観的に観れてしまうといいますか、登場人物との距離感を感じてしまいました。こう言っては贅沢な言葉かもしれませんが、「完璧な作品美を追求しすぎた」とも思える作品なのです。だからこそ、「美しい」。ですが、「美しい」は過ぎてしまうとリアリティを感じなくなってしまう。そんな感じの印象を受ける私的には映画というより芸術作品としてお勧めしたい映画ですね。

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