映画『マンデラ 自由への長い道』の概要:2014年公開のイギリス、南アフリカの映画。実在した元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラの人種差別撤廃運動の努力をリアルに描いた映画で、彼の自由を求めた長い人生が描かれている。
映画『マンデラ 自由への長い道』の作品情報
上映時間:146分
ジャンル:歴史、ヒューマンドラマ
監督:ジャスティン・チャドウィック
キャスト:イドリス・エルバ、ナオミ・ハリス、トニー・キゴロギ、リアード・ムーサ etc
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映画『マンデラ 自由への長い道』の登場人物(キャスト)
- ネルソン・マンデラ(イドリス・エリバ)
- 自由を求めて白人至上主義に立ち向かった南アフリカの元大統領。闘志に燃え、誠実であるが優しさと理性を持ち合わせている利発な男性。
- ウィニー・マンデラ(ナオミ・ハリス)
- 看護師だったがマンデラに見初められて結婚。マンデラが服役中も強い意志と正義感でマンデラの後をついで活動をする。強気だが包容力のある女性。
映画『マンデラ 自由への長い道』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マンデラ 自由への長い道』のあらすじ【起】
1918年 マンデラはテンプ人の王族の息子として誕生。
成長した彼はヨハネスブルグの大学に通っているうちに、都会で白人至上主義の現実を目の当たりにすることになる。
法律家として仕事をするなか、ある日仲間が身分証明のパスを自宅に忘れたことで検挙され暴力的な取り調べで死んだことをきっかけに差別主義に対する憎悪が募ってくる。
差別撤廃運動をしているANCに入党した彼は、仕事どころではなくなるほど活動にのめり込んでいく。
いくら自由や正義を語っても一人だけの力ではどうしようも無いネルソンは、翌日の朝行われるバスのボイコットに参加しないかと打診される。
バスの賃金の値上がりは、民衆にとって生活を苦しくさせるものだったからだ。
翌朝行われたバス停でのボイコット騒ぎは「アフリカを返せ」というキャッチコピーと共に、大勢のアフリカ人が参加した。
夫婦でバス停を訪れたマンデラは、嫌がる妻を自宅に帰し自分だけ参加する。
1948年、新政府により地域的にも黒人を白人から隔離し、完全に分離することを発表。白人優位の政策をかかげた。
このことで行動を起こし始めるネルソンは、街中で白人への批判を語り味方を増やしていった。
黒人の白人主義撤廃への理想をかかげた勇気あるリーダーは、一躍時の人となる。
しかし、活動が激しくなるにつれて家庭のことはおろそかになった。
女好きのネルソンの浮気も原因となり、妻と息子のテンビは去って行く。
映画『マンデラ 自由への長い道』のあらすじ【承】
タクシーを待つ女性に声をかけたマンデラ。
彼女の名前はウィニーと言った。
美しく聡明な女性で病院に勤務し、病院初の黒人民生委員である彼女のことを事前に調べていたのだ。
二人が恋に落ちるのはたやすかった。
そしてある日、マンデラはウィニーにプロポーズをする。
こうして晴れて夫婦になった二人だった。
一方で政府はパスの常時携帯を義務づけたことで、民衆の反感をかった。
暴動が起こりどうしようも無くなった政府は、民衆を撃ち殺したのだ。
白人至上主義を守るためだけに怒った悲劇だった。
マンデラ達は自らパスを燃やし、闘うことにする。
今後の闘いは暴力も必要になると考えたマンデラは、身を隠すことにした。
しかしANCのアジトになっていた農場が、政府に見つかり反逆罪でマンデラはじめ主要メンバーが逮捕されてしまう。
傍聴席にはウィニーも座り、彼の裁判が始まった。
マンデラの罪はANCの軍事組織が国家に抵抗、政府転覆を謀ったことだ。
マンデラは無罪を主張したが、法律が許す範囲内で最高刑を課すと言われる。
有罪で死刑も免れられないかもしれないANCの主要メンバーは、悩み抜いたあげく被告席から声明を出すことにした。
裁判の日。
マンデラは
「暴力行為が好むためにこのようなことをしたのではない。
アフリカの民族は長い間権利を奪われ続けている。
その白人支配に対して闘った。
自由で民主主義的な国家を望む。
そしてこの国の理想のためには死を覚悟している。」
そう声明を出した。
映画『マンデラ 自由への長い道』のあらすじ【転】
マンデラの死刑は確実のように思われていた。
しかし、判決の日死刑では無く、終身刑という考慮された判決が下ったのだ。
判決に喜び手を取り合うメンバーと家族。
マンデラ達は、ここから果てしない27年間を囚人として過ごすこととなる。
刑務所の中では酷い待遇を受けながらも、マンデラは体を鍛え、そして小さな要求を叶えてもらえることから始めようととく。
マンデラはここでもリーダーシップをとりながら、理想を忘れること無く過ごしていた。
ウィニーもまたマンデラ逮捕の影響で何度も取り調べをうけた。
暴力的で屈辱的なその取り調べに、彼女もまた屈しなかった。
次第に南アフリカに対し、批判的な声が世界中に広まる。
そしてマンデラが必要だと民衆が騒ぎ出したのだ。
1982年、ケープタウンの収容所にマンデラ達は移送される。
ウィニーはマンデラの代わりにリーダーとなり、白人至上主義に立ち向かおうとしていた。
しかしそれはマンデラが求めていた平和的なものではなく、暴力行使するものだった。
政府はマンデラが暴力を用いることを放棄すると声明を出すならば、自由の身にすると取引しようとしてきた。
映画『マンデラ 自由への長い道』の結末・ラスト(ネタバレ)
マンデラが条件付きで釈放されることになった。
久しぶりにウィニーと再会を喜ぶ二人は、ずいぶん歳をとっていた。
マンデラがまず連れて行かれたのは、内密な会合だった。
そこには司法大臣も同席し、世界から人種戦争で破滅すると信頼を無くしている南アフリカをマンデラの協力で信用を回復したいというものだった。
政府側の条件は暴力を止めさせれば、マンデラを政権に関与させるという。
しかし政治実験は握らせない、黒人が政府実験を握ったら今までの復讐をされるに決まっているからというのだ。
しかしマンデラは「私たちは白人とは違う、復讐はしない。白人は恐れから黒人を襲ってきたのだ」と。
そしてマンデラは白人政府に見返りを与えずに、自分の理想を推し進めようと大統領に面会する。
ウィニーはマンデラの意思に反して暴力的な反抗を繰り返す。
見かねたマンデラはそれをたしなめ、また、ウィニーが別の男性と暮らしていることを知っていることを指摘し離れる表明を出す。
そして理想を説いた選挙演説を放映、ついにマンデラは大統領に就任した。
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