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映画『マンデラ 自由への長い道』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『マンデラ 自由への長い道』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『マンデラ 自由への長い道』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『マンデラ 自由への長い道』の結末までのストーリー
  • 『マンデラ 自由への長い道』を見た感想・レビュー
  • 『マンデラ 自由への長い道』を見た人におすすめの映画5選

映画『マンデラ 自由への長い道』の作品情報

マンデラ 自由への長い道

製作年:2013年
上映時間:146分
ジャンル:歴史、ヒューマンドラマ
監督:ジャスティン・チャドウィック
キャスト:イドリス・エルバ、ナオミ・ハリス、トニー・キゴロギ、リアード・ムーサ etc

映画『マンデラ 自由への長い道』の登場人物(キャスト)

ネルソン・マンデラ(イドリス・エリバ)
自由を求めて白人至上主義に立ち向かった南アフリカの元大統領。闘志に燃え、誠実であるが優しさと理性を持ち合わせている利発な男性。
ウィニー・マンデラ(ナオミ・ハリス)
看護師だったがマンデラに見初められて結婚。マンデラが服役中も強い意志と正義感でマンデラの後をついで活動をする。強気だが包容力のある女性。

映画『マンデラ 自由への長い道』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『マンデラ 自由への長い道』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『マンデラ 自由への長い道』のあらすじ【起】

1918年 マンデラはテンプ人の王族の息子として誕生。
成長した彼はヨハネスブルグの大学に通っているうちに、都会で白人至上主義の現実を目の当たりにすることになる。

法律家として仕事をするなか、ある日仲間が身分証明のパスを自宅に忘れたことで検挙され暴力的な取り調べで死んだことをきっかけに差別主義に対する憎悪が募ってくる。
差別撤廃運動をしているANCに入党した彼は、仕事どころではなくなるほど活動にのめり込んでいく。
いくら自由や正義を語っても一人だけの力ではどうしようも無いネルソンは、翌日の朝行われるバスのボイコットに参加しないかと打診される。
バスの賃金の値上がりは、民衆にとって生活を苦しくさせるものだったからだ。

翌朝行われたバス停でのボイコット騒ぎは「アフリカを返せ」というキャッチコピーと共に、大勢のアフリカ人が参加した。
夫婦でバス停を訪れたマンデラは、嫌がる妻を自宅に帰し自分だけ参加する。

1948年、新政府により地域的にも黒人を白人から隔離し、完全に分離することを発表。白人優位の政策をかかげた。
このことで行動を起こし始めるネルソンは、街中で白人への批判を語り味方を増やしていった。
黒人の白人主義撤廃への理想をかかげた勇気あるリーダーは、一躍時の人となる。
しかし、活動が激しくなるにつれて家庭のことはおろそかになった。
女好きのネルソンの浮気も原因となり、妻と息子のテンビは去って行く。

映画『マンデラ 自由への長い道』のあらすじ【承】

タクシーを待つ女性に声をかけたマンデラ。
彼女の名前はウィニーと言った。
美しく聡明な女性で病院に勤務し、病院初の黒人民生委員である彼女のことを事前に調べていたのだ。
二人が恋に落ちるのはたやすかった。
そしてある日、マンデラはウィニーにプロポーズをする。
こうして晴れて夫婦になった二人だった。

一方で政府はパスの常時携帯を義務づけたことで、民衆の反感をかった。
暴動が起こりどうしようも無くなった政府は、民衆を撃ち殺したのだ。
白人至上主義を守るためだけに怒った悲劇だった。
マンデラ達は自らパスを燃やし、闘うことにする。
今後の闘いは暴力も必要になると考えたマンデラは、身を隠すことにした。

しかしANCのアジトになっていた農場が、政府に見つかり反逆罪でマンデラはじめ主要メンバーが逮捕されてしまう。
傍聴席にはウィニーも座り、彼の裁判が始まった。
マンデラの罪はANCの軍事組織が国家に抵抗、政府転覆を謀ったことだ。
マンデラは無罪を主張したが、法律が許す範囲内で最高刑を課すと言われる。
有罪で死刑も免れられないかもしれないANCの主要メンバーは、悩み抜いたあげく被告席から声明を出すことにした。

裁判の日。
マンデラは
「暴力行為が好むためにこのようなことをしたのではない。
アフリカの民族は長い間権利を奪われ続けている。
その白人支配に対して闘った。
自由で民主主義的な国家を望む。
そしてこの国の理想のためには死を覚悟している。」
そう声明を出した。

映画『マンデラ 自由への長い道』のあらすじ【転】

マンデラの死刑は確実のように思われていた。
しかし、判決の日死刑では無く、終身刑という考慮された判決が下ったのだ。
判決に喜び手を取り合うメンバーと家族。
マンデラ達は、ここから果てしない27年間を囚人として過ごすこととなる。

刑務所の中では酷い待遇を受けながらも、マンデラは体を鍛え、そして小さな要求を叶えてもらえることから始めようととく。
マンデラはここでもリーダーシップをとりながら、理想を忘れること無く過ごしていた。
ウィニーもまたマンデラ逮捕の影響で何度も取り調べをうけた。
暴力的で屈辱的なその取り調べに、彼女もまた屈しなかった。
次第に南アフリカに対し、批判的な声が世界中に広まる。
そしてマンデラが必要だと民衆が騒ぎ出したのだ。

1982年、ケープタウンの収容所にマンデラ達は移送される。
ウィニーはマンデラの代わりにリーダーとなり、白人至上主義に立ち向かおうとしていた。
しかしそれはマンデラが求めていた平和的なものではなく、暴力行使するものだった。
政府はマンデラが暴力を用いることを放棄すると声明を出すならば、自由の身にすると取引しようとしてきた。

映画『マンデラ 自由への長い道』の結末・ラスト(ネタバレ)

マンデラが条件付きで釈放されることになった。
久しぶりにウィニーと再会を喜ぶ二人は、ずいぶん歳をとっていた。
マンデラがまず連れて行かれたのは、内密な会合だった。
そこには司法大臣も同席し、世界から人種戦争で破滅すると信頼を無くしている南アフリカをマンデラの協力で信用を回復したいというものだった。
政府側の条件は暴力を止めさせれば、マンデラを政権に関与させるという。
しかし政治実験は握らせない、黒人が政府実験を握ったら今までの復讐をされるに決まっているからというのだ。
しかしマンデラは「私たちは白人とは違う、復讐はしない。白人は恐れから黒人を襲ってきたのだ」と。
そしてマンデラは白人政府に見返りを与えずに、自分の理想を推し進めようと大統領に面会する。

ウィニーはマンデラの意思に反して暴力的な反抗を繰り返す。
見かねたマンデラはそれをたしなめ、また、ウィニーが別の男性と暮らしていることを知っていることを指摘し離れる表明を出す。
そして理想を説いた選挙演説を放映、ついにマンデラは大統領に就任した。

映画『マンデラ 自由への長い道』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

ネルソン・マンデラの人生をここまで丁寧に描いた映画は他にないと思う。活動家としての怒り、家族を犠牲にした葛藤、そして長い投獄生活の中でも決して希望を捨てなかった強さに胸を打たれた。特に出所後に「赦しこそが前進だ」と言ったシーンは鳥肌。暴力ではなく和解を選んだマンデラの人間性に深く感動した。(30代 男性)


最初は「偉人の伝記もの」として観ていたけれど、物語が進むほどにマンデラの“人間としての葛藤”に共感する部分が多かった。ウィニーとのすれ違いや家庭崩壊も描かれていて、美化だけで終わらない点がリアル。27年もの投獄を経てなお、国を一つにしようとした彼の心の広さには本当に敬服するしかなかった。(40代 女性)


歴史の授業で名前を聞いたことがある程度だったけど、映画を通してマンデラがどれだけの覚悟を持って闘ってきたかを知った。単に英雄として描かれているのではなく、弱さや孤独も描かれていてとても人間的だった。刑務所での生活や、釈放後の平和的解決への道のりが特に心に残った。(20代 男性)


政治の話やアパルトヘイトについてあまり詳しくなかった私でも、すごく引き込まれた。マンデラがどんなに過酷な状況でも、信念を貫いた姿は心を打つ。出所後に敵だった人々と手を取り合う決断をしたとき、涙が止まらなかった。歴史を変えたのは、怒りではなく「許す勇気」だったんだと気づかされる映画。(30代 女性)


2時間以上の長編だったけど、全く飽きなかった。特にマンデラが裁判で「私は白人支配にも黒人支配にも反対する」という発言をした場面は、本作のテーマを象徴していて印象深かった。活動家としての怒りと、政治家としての冷静な判断の両立が描かれていて、ただの伝記ではない“人間ドラマ”になっていた。(50代 男性)


マンデラのような人間が実際にいたということに、ただただ感動した。彼のように強く生き、他人を許すことの難しさと大切さを教えてくれる。映画では夫婦のすれ違い、仲間の離反、苦渋の決断など、英雄である前に一人の人間としてのマンデラがリアルに描かれていて、とても見応えがあった。(40代 男性)


ウィニーとの関係が描かれていたのがすごく印象的だった。マンデラの不在を支えながらも、別々の道を選ぶ2人の姿に切なさを感じた。釈放後、彼女が過激化していくのに対し、マンデラが赦しを選ぶのが対照的で、ただの恋愛では終わらない“思想の違い”が夫婦間に生まれているのがリアルだった。(30代 女性)


ドキュメンタリーに近い緻密な描写で、南アフリカの複雑な歴史や政治背景も分かりやすかった。マンデラの台詞一つ一つが胸に刺さる。特に、「私たちは自由になる権利がある」と言ったとき、心が震えた。希望を捨てないこと、憎しみを超えることの大切さを学べる映画。学生にこそ観てほしいと思った。(20代 女性)


マンデラを英雄として神格化せず、彼の弱さや迷い、愛情まで描いていたのがよかった。完璧な人物ではなく、だからこそ説得力がある。27年間という時間の重みは想像できないけど、あの孤独な時間があったからこそ、彼は「許すこと」を学んだのだと思う。静かなラストが、逆に強く心に残った。(50代 男性)


とにかくイドリス・エルバの演技が素晴らしかった。外見はもちろん、話し方や雰囲気まで“本物のマンデラ”に感じられた。刑務所でのやり取りや、釈放後に演説する姿は圧巻。暴力ではなく対話を選び、国を導いたその姿勢には胸を打たれる。今の時代にも通じる、リーダーとしてのあり方を考えさせられる作品だった。(20代 男性)

映画『マンデラ 自由への長い道』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『マンデラ 自由への長い道』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

インビクタス/負けざる者たち

この映画を一言で表すと?

スポーツを通じて民族の壁を超えた、マンデラのもう一つの闘いの物語。

どんな話?

アパルトヘイト廃止後、大統領となったネルソン・マンデラが、ラグビーW杯を通じて白人と黒人の融和を目指す実話に基づくドラマ。マット・デイモン演じるキャプテンとの友情も熱い感動作。

ここがおすすめ!

『自由への長い道』で描かれた闘争とは別角度で、赦しと団結を描く作品。和解の象徴としてスポーツを用いたマンデラの知恵と包容力が伝わる。涙あり熱さありで、心揺さぶられる一作です。

それでも夜は明ける(原題:12 Years a Slave)

この映画を一言で表すと?

奴隷制度の非道さと、人間の尊厳を描く、魂を揺さぶる実話ドラマ。

どんな話?

自由黒人として暮らしていた主人公が誘拐され、12年間奴隷として過酷な生活を送る実話に基づいた作品。壮絶な体験の中でも希望を失わず、生き抜く意志が強烈に描かれている。

ここがおすすめ!

理不尽な差別と戦う人間の強さを描いており、『マンデラ』の思想とも重なるテーマが多い。視覚的にも感情的にも深く訴えかけてくる作品で、歴史の暗部と、それを超えた希望を感じさせてくれる。

ガンジー(原題:Gandhi)

この映画を一言で表すと?

非暴力と愛で世界を変えた、もう一人の偉人の壮大な生涯。

どんな話?

インド独立の父と称されるマハトマ・ガンジーの人生を描いた伝記映画。弁護士から活動家へと転身し、非暴力と市民的不服従で巨大な帝国に立ち向かう姿を丹念に追っていく。

ここがおすすめ!

マンデラにも影響を与えた人物であり、「許し」や「対話」を貫く姿勢に共通点が多い。壮大なスケールとベン・キングズレーの圧倒的演技が融合し、観る者の心に深く刻まれる名作です。

セルマ(原題:Selma)

この映画を一言で表すと?

アメリカの黒人差別撤廃運動を変えた、マーティン・ルーサー・キングの勇気の行進。

どんな話?

1965年、投票権を求めてアラバマ州セルマからモンゴメリーへと続いた黒人たちの抗議行進を、キング牧師の視点で描いた実話。政治の駆け引きと市民の信念が交錯する緊迫のドラマ。

ここがおすすめ!

『マンデラ』と同様に、暴力に屈せず正義を貫く人々の姿が胸を打つ。平和的抵抗がいかに大きな意味を持つかを、歴史の1ページから力強く伝えてくれる作品です。

ホテル・ルワンダ(原題:Hotel Rwanda)

この映画を一言で表すと?

大量虐殺の中、命を守り抜いた“普通の男”の真のヒーロー譚。

どんな話?

1994年のルワンダ虐殺を背景に、ホテル支配人ポールが1,200人以上の命を守るために命がけで行動した実話。暴力と無関心が支配する世界で、希望を灯した人間の強さが描かれる。

ここがおすすめ!

アフリカの歴史的悲劇に立ち向かった姿が、『マンデラ』に通じる強さと信念を感じさせる。圧倒的な恐怖の中に希望を見出すこの作品は、観る者に「正義とは何か」を問いかけてくる感動作です。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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