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映画『マンハッタン(1979)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『マンハッタン(1979)』の概要:大都会マンハッタンを舞台に、冴えない主人公とその周りの人々の恋愛模様を描く。監督と主演をウディ・アレンが務めた。主人公が持つマンハッタンという街のイメージに沿って、全編がモノクロで撮影されている。

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映画『マンハッタン』の作品情報

マンハッタン

製作年:1979年
上映時間:96分
ジャンル:ラブストーリー
監督:ウディ・アレン
キャスト:ウディ・アレン、ダイアン・キートン、マリエル・ヘミングウェイ、メリル・ストリープ etc

映画『マンハッタン』の登場人物(キャスト)

アイザック(ウディ・アレン)
42歳のテレビ作家。その後小説家に転向する。冴えない風貌で、卑屈な発言をすることも多い。恋愛には積極的。17歳の恋人トレイシーと別れメリーと付き合うが、メリーとの破局を機にトレイシーへの気持ちを再認識する。
メリー(ダイアン・キートン)
ジャーナリストの女性。初対面のアイザックには「エセインテリ」と評されるが、後に意気投合する。不倫相手だったエールと別れアイザックと交際するも、やはりエールのことが忘れられず復縁する。
トレイシー(マリエル・ヘミングウェイ)
アイザックの年下の恋人。女優を目指し、演劇を学んでいる。アイザックのことを愛していたが一方的に別れを告げられる。自身への想いに気がつき駆け付けたアイザックのことを許し、ロンドンへと旅立った。
エール(マイケル・マーフィー)
アイザックの親友。パーティーで出会ったメリーと不倫関係になった。その後、意見の食い違いから一度は破局する。しかし諦めきれずによりを戻し、妻と別れることを決意した。
ジル(メリル・ストリープ)
アイザックの2番目の妻だった女性。自身に女性の恋人ができたことが原因でアイザックと離婚。アイザックとの夫婦生活を記した暴露本を出版した。
エミリー(アン・バーン)
エールの妻。アイザックに新恋人のメリーに会わせてくれるよう頼む。結果として、それがエールとメリーの復縁のきっかけとなってしまった。

映画『マンハッタン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『マンハッタン(1979)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『マンハッタン』のあらすじ【起】

テレビ作家で42歳のアイザックは、17歳の少女トレイシーと付き合っている。年齢は離れているが、トレイシーはアイザックのことを深く愛していた。一方でアイザックは、まだ若く未来もあるのだからと、そんな彼女を諌めることが度々あった。

アイザックは過去に2度の離婚を経験しており、2番目の妻ジルはアイザックとの夫婦生活を描いた暴露本を出版しようとしていた。出版をやめるようアイザックが説得に訪れても、聞く耳を持ってもらえなかった。ジルとの間にはウィリーという息子をもうけていたが、ジルに女性の恋人ができたために破局したのだった。

アイザックには、教師をしているエールという親友がいる。ある晩、エールとその妻エミリー、アイザック、トレイシーで食事をした帰り道、アイザックはエールから愛人ができたと打ち明けられた。2ヶ月前に出会ったジャーナリストの女性だと言う。妻がいながらそんなことを言い出すエールに、アイザックは戸惑った。

後日、トレイシーと美術館を訪れたアイザック。館内で、愛人のメリーを連れているエールに遭遇した。合流して4人で話しながら歩くが、偉そうに知識をひけらかすメリーにアイザックは辟易し、買い物があると言って別れた。

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映画『マンハッタン』のあらすじ【承】

そんな折、テレビ番組の質が低下していることに不満を溜めていたアイザックは、番組スタッフと口論になり、怒りに任せて仕事を辞めてしまう。しかしすぐに軽率な行動だったと後悔し、これから先への不安をエールに吐露する。消極的な発言ばかり飛び出すが、エールは英断だと言い、小説家に転向するというアイザックを応援してくれた。

とあるパーティーに参加したアイザックは、そこでメリーと再会する。メリーも一度離婚を経験していたということもあり、話をするうちに2人は意気投合した。そして2人は夜のマンハッタンを散歩し、夜通し色々なことを話した。アイザックはメリーへの恋心を感じ始めていた。

週末、メリーはエールを散歩に誘うため電話を掛けたが、ちょうどエールはエミリーの実家を訪れているところだった。そのため、メリーは代わりにアイザックを誘い、2人は一緒に出掛けた。週末に会えないことを不満に思っていたメリーは、そのことをエールに訴える。エミリーとは別れるつもりだとエールが言うのに対し、メリーは家庭を壊したくはないと主張し、平行線を辿る2人は別れることになった。

仕事を辞めた上に離婚手当や養育費を支払わなくてはならないアイザックは、安い家賃のアパートへと引っ越した。女優を目指しているトレイシーは、ロンドンの演劇学校へ行こうか迷っていることをアイザックに相談していた。アイザックはメリーを好きになり始めていたこともあり、ロンドンへ行って自分のことは忘れるようにとトレイシーに伝えた。

映画『マンハッタン』のあらすじ【転】

エールはメリーと別れたことをアイザックに報告した。そして、メリーがアイザックを魅力的だと言っていたことを伝え、連絡をとってみるよう勧めた。メリーと映画を観に行ったアイザックは想いを伝え、2人は付き合うことになる。

一方で、まだ関係を断ち切れていないトレイシーとカフェで会ったアイザック。トレイシーは、アイザックが習いたいと言っていたハーモニカをプレゼントしてくれた。そんな彼女にアイザックは別れを切り出す。愛していないのかと問われると、他に好きな女性ができたと告白した。まだ若いのだから同じ世代の人と付き合うべきだ、などと弁明していると、トレイシーは泣き出してしまった。

トレイシーと別れたアイザックは、田舎に出かけたり、ボートに乗ったりとメリーとのデートを重ねた。新しい恋人のことを聞いたエミリーは会わせてほしいとアイザックにせがみ、エール夫妻、アイザック、メリーの4人で会うことになった。その日は映画を観に行ったが、メリーは終始気まずそうだった。

アイザックが書き進めていた小説が出版される見込みが出てくると、お祝いにどこかへ行こうとエールに誘われ、再びエミリーとメリーも含めた4人で出掛けることになる。ジルが書いた暴露本が発売されているのを見つけ、エールはそれを購入した。赤裸々で突飛な内容を3人が笑う中、アイザックは苦々しい表情で愚痴を零していた。

映画『マンハッタン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ある日メリーは、まだエールのことを愛しているとアイザックに打ち明ける。最初にエール夫妻、アイザック、メリーの4人で会った日から、メリーの元にはエールから連絡が来るようになっていた。初めのうちは誘いを断っていたものの、やがて会うようになり、今もエールへの気持ちがあることを自覚したのだった。

突然のことにアイザックはショックを受け、エールが授業を行っている教室へ乗り込んだ。メリーを巡って言い争いが始まる。身勝手な言い分にアイザックは憤ったが、エールはエミリーと別れ、メリーと付き合う決意を固めていた。

失意のうちに過ごしていたアイザックは、やはり自分が愛しているのはトレイシーなのだと気がつく。もらったハーモニカを取り出しトレイシーに電話を掛けるが、繋がらなかった。アイザックは急いで外に出て、トレイシーの家までの道のりを夢中で走った。辿り着いたとき、トレイシーはちょうどロンドンへ出発しようとしているところだった。

アイザックはトレイシーへの愛を改めて伝え、ロンドン行きをやめるよう頼み込んだ。しかし、すでに様々な手続きが終わっており、今から取りやめることはできないと言われる。半年間の滞在になると聞いたアイザックは、半年もあれば別人に変わってしまうだろうと嘆いた。そんなアイザックに、変わらない人もいる、愛し合っていれば大丈夫だと言い聞かせ、トレイシーは旅立っていった。

映画『マンハッタン』の感想・評価・レビュー

ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」で始まるオープニングから引き込まれる映画だった。また、夜のマンハッタンの風景や部屋の照明など、モノクロだからこそ生きるコントラストがとても印象的である。アイザックとエール、そしてメリーが不器用ゆえに周りの人を傷つけながらも、自分の幸せを追い求める姿には人間臭さを感じた。アイザックから常に子供扱いされていた17歳のトレイシーが、実は精神的に一番大人びていたのだと思う。(MIHOシネマ編集部)


ジャズとモノクロの風景がとてもおしゃれなムービーである。ウディ・アレンの作品は芸術で難しいんだけども、何故か観たくなってしまうということに気付いた。

本当にその人間が好きかどうかは一緒になってみるか失ってみるしかないということなのだろう。全員都合良すぎではないかと思ったけど、まさに自分たちの世界がそんな感じで、下手に美化された人間よりも共感できる。あと、レズでも歳の差でもいいから自分の好きな人を選ぼうっていう設定がとても好きだ。(女性 20代)

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