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映画『漫才ギャング』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『漫才ギャング』の概要:お笑いコンビ10年目を迎えた黒沢飛夫は、相方の石井保から解散を告げられる。飛夫はひょんなことから不良の鬼塚龍平とお笑いコンビを新たに組むことになる。人気俳優の佐藤隆太とアーティストでもあり役者もこなす上地雄輔の最高コメディ。

映画『漫才ギャング』の作品情報

漫才ギャング

製作年:2010年
上映時間:137分
ジャンル:コメディ
監督:品川ヒロシ
キャスト:佐藤隆太、上地雄輔、石原さとみ、綾部祐二 etc

映画『漫才ギャング』の登場人物(キャスト)

黒沢飛夫(佐藤隆太)
お笑いコンビ、ブラックストーンの一人。高校時代は友達がいなくて根暗だった。フリーターでダラダラ過ごしていたところにテレビでやっていた漫才に憧れ、漫才師を志す。優柔不断な所がある。龍平とドラゴンフライを結成した。
鬼塚龍平(上地雄輔)
根っからの悪い奴ではなく、弱い者には手を出すこともカツアゲもしない不良。飛夫と出会ったときはお笑いを少しなめていた。しかし、飛夫とお笑いコンビ、ドラゴンフライを組むことで真剣にお笑いをするようになる。
宮崎由美子(石原さとみ)
飛夫の彼女。一度別れるが飛夫との子どもができたため復縁する。優柔不断な飛夫の心の支えとなる。龍平いわく、飛夫には勿体ないくらいの可愛さがある。
城川(新井浩文)
スカルキッズの副リーダー。なにかと龍平に絡んでくる。愛用の武器はバタフライナイフ。喧嘩自体はそこまで強くない。
デブタク(西代洋)
龍平の唯一の友達。メイドヘルスで働きながら調理師免許を取得するために貯金している。将来の夢はコックで、料理の腕は飛夫たちが喜ぶほど上手い。デブのくせにキムタクの格好を真似ることからデブタクと呼ばれる。
石井保(綾部祐二)
飛夫の元相方、ブラックストーンの一人。飛夫が売れるために頑張っている傍ら、ギャンブルと女で借金を作り、金井に取り立てられる。芸人をやめた後は借金を返すために深夜の工事現場で働く。
金井(宮川大輔)
借金の取り立て屋。関西弁で感情の起伏が激しい。ドラゴンフライの漫才を気に入り、ライブのたびに連絡を寄越すように飛夫に言うほどお笑い好き。保を気にかけて、よく連れ回す。

映画『漫才ギャング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『漫才ギャング』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『漫才ギャング』のあらすじ【起】

街の一匹狼の不良、ドレッドヘアの鬼塚龍平はスカルキッズの城川に絡まれていた。
龍平の唯一の友達、デブタクを逃がすために龍平は1人でスカルキッズの的になる。
しかし、デブタクを逃がした後に乱闘騒ぎで龍平は警察に捕まる。

黒沢飛夫は、結成10年を迎えたお笑いコンビ、ブラックストーンでそこそこのお客さんからの評価を受けていた。しかし、相方の保から一方的に解散を押し付けられる。それと同時に飛夫は、彼女の由美子と破局する。何もかも上手くいかずヤケ酒をした飛夫は保の家まで押しかける。玄関の前で大声を上げると、ガンダムのシャアのコスプレをした隣人の小淵川に怒られて言い争いをすることになる。しかし、そこに取り立て屋の金井が現れて保の借金の肩代わりをするように飛夫に言いがかりをつける。酔っていた飛夫は金井の頭の上から吐いてしまい、金井に殴られて飛夫はそのまま気絶する。そして、警察に運ばれる。

飛夫が目を覚ますと、そこは留置所でもう1人知らない人が寝ていた。相部屋ということに気づき静かにしていると、もう1人が起き出す。寝ていたのは龍平でタトゥーが両腕に入ってることにビビる飛夫は、お腹が痛くなり備え付けられてるトイレで用を足す。すると、尻から何度も変な音が出る。芸人魂で自然と自分が出す音を脳内でツッコむと、同じ突っ込みを龍平が声にして言ってきた。龍平の中にツッコミのセンスを感じた飛夫はそのまま言葉の掛け合いを続ける。2人の掛け合いが面白かったのか隣の独房から男の笑い声が聞こえてくる。お笑いの出来の良さを感じ、飛夫は龍平にお笑いコンビを組まないかと誘うと、龍平はあっさりと誘いに応じた。

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映画『漫才ギャング』のあらすじ【承】

取り立て屋の金井に捕まった保は、警察からの着信で飛夫が捕まったことを知る。それと同時に由美子のもとにも警察から連絡が届く。由美子は飛夫の身元引受け人となり、飛夫は釈放される。
釈放された飛夫は龍平が働いているというメイドヘルスへと足を運ぶと、受付にいたのはデブタクだった。飛夫から龍平の安否と釈放の時期を聞き安堵するデブタク。

龍平が釈放され、デブタクと2人で働いてる店でコンビ名を披露する飛夫。ドラゴンフライというコンビ名に決まり、3人で商店街を歩いていると城川が率いるスカルキッズと出くわし乱闘騒ぎに発展する。無事にその場から逃げ出し、飛夫は龍平に今後一切ケンカをしないように約束させる。それから夜の公園でドラゴンフライの練習が始まり、本格的にお笑いコンビとしてのスタートを切る。

飛夫と龍平が飛夫の家で寝ていると、激しく玄関のドアを叩く金井が現れる。飛夫が背負っている借金を金井が取り立てることになったことを告げられる。その夜、借金を抱えている飛夫のもとに由美子が飛夫の子どもができたと言い、結婚を約束した2人は再びヨリを戻すことになる。そのまま同棲生活がスタートする。

次の日、龍平が飛夫の家へ朝イチでやってくる。デブタクから借りた60万を借金に充てるように渡す。由美子が自分のお金から出すと言い、デブタクのお金は2人の結婚祝いと出産祝いということになった。3人のおかげで飛夫は借金を完済する。

ドラゴンフライとして2人は初めてステージに立ち、見事に成功を収める。その夜、飛夫は由美子と幸せを分かち合い、龍平もデブタクと公園で夢について語り合った。

映画『漫才ギャング』のあらすじ【転】

すると、龍平のもとに再びスカルキッズが現れる。2人は逃げようとするがデブタクが捕まり、城川は龍平を挑発する。しかし、飛夫とケンカをしないと約束した龍平は頑なに我慢をして手を出さない。そんな2人を容赦なくスカルキッズたちはボコボコにする。

ドラゴンフライとして次々に成功を収め、お笑いの劇場でレギュラーを得る2人。その夜、飛夫は龍平に電話をかけ、優勝賞金1000万円の漫才グランプリの参加を持ちかける。飛夫は二つ返事で答えた龍平に嬉しくなり、一人で帰り道を歩いているとスカルキッズに車で拉致られる。城川は飛夫を病院送りにする。見舞いに来た龍平は覚悟を決めて病院を後にし、金井の元へと行く。龍平は金井に頼み事をして、その足でスカルキッズの元へ向かう。

いつものようにメイドヘルスから出てきた小淵川は、買ったガンプラを眺めながら気分高々に公園でご飯を食べる。そこにスカルキッズが現れてカツアゲにあう。しかし、龍平が現れ次々にスカルキッズとやりあう。龍平が城川にやられそうになったとき、城川にガンプラを壊された小淵川が怒り、城川をボコボコにする。再び乱闘騒ぎをしてしまったため龍平と小淵川も警察に捕まる。

病院を退院した飛夫は、龍平がいる留置所へ面会しに行く。すると、龍平が今度は拘置所に入れられることを伝え、漫才グランプリには出られないことを告げる。愕然としている飛夫に龍平が元相方とコンビを組むことを勧める。

映画『漫才ギャング』の結末・ラスト(ネタバレ)

龍平に言われたことに悩む飛夫。そこに金井が現れ、龍平が金井の頭に吐いてしまったことに対する慰謝料を、元相方の保が肩代わりしてることを知る。そして、保の居場所を飛夫に教える。金井が龍平に頼まれたことは、ブラックストーンの復活だった。龍平と保のどちらとコンビを組むか悩んだ飛夫は、家に帰って由美子の顔を見る。複雑な思いの末、決意をした飛夫。2ヶ月後に漫才グランプリのステージに立っていたのは、飛夫と保の2人だった。

漫才グランプリから6ヶ月後、テレビに出るほど売れっ子になったブラックストーンの2人はお笑いの養成所に講義をしに行くことになる。何を話せばいいか分からないまま講義場所へ向かうと、養成所の子たちが頭を下げて並んで2人を出迎える。1番奥に見覚えのある髪をした人が並んでいて、ブラックストーンの2人は慌てて駆け寄る。ドレッドヘアをしていたのは小淵川で、ツッコミを入れた2人の目の前に本物の龍平が現れる。養成所で見習いとして龍平は芸人を目指していた。

映画『漫才ギャング』の感想・評価・レビュー

現役の人気芸人と若手名俳優の織り成す演技は、見事である。テンポもよく、映画の中で本物の漫才を見ているような錯覚を感じた。不良が無縁だった世界へと進んでいくこの物語は、今から何か新しいことを始めようとしている人達に勇気づけることができる作品だと言える。子どもから大人まで幅広い年代で楽しめる映画だと感じた。

飛夫のセリフがかっこよくて、落ち込んだ時に何度でも聞きたくなるようなものがある。一度ならず、何度でも楽しめる作品。(MIHOシネマ編集部)

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