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映画『十二人の死にたい子どもたち』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

『集団安楽死』という衝撃的なテーマを取り扱った問題作が、とうとう実写映画化。超豪華キャストを取り揃え、新年から強烈に記憶に残る作品になること間違いなし。

映画『十二人の死にたい子どもたち』の作品情報

十二人の死にたい子どもたち

タイトル
十二人の死にたい子どもたち
原題
なし
製作年
2018年
日本公開日
2019年1月25日(金)
上映時間
118分
ジャンル
サスペンス
監督
堤幸彦
脚本
倉持裕
製作
今村司
池田宏之
谷和男
中部嘉人
安部順一
高橋誠
長坂信人
製作総指揮
伊藤響
キャスト
杉咲花
新田真剣佑
北村匠海
高杉真宙
黒島結菜
秋川莉胡
吉川愛
萩原利久
製作国
日本
配給
ワーナー・ブラザース映画

映画『十二人の死にたい子どもたち』の作品概要

2016年にベストセラー作家、冲方丁が発表した小説『十二人の死にたい子どもたち』。そのショッキングな設定から物議を醸した問題作が、今回とうとう実写映画化。現在人気の俳優陣ばかりを揃え、豪華キャストで臨む話題作。なぜ少年少女たちは死を選んだのか、誰が参加者を殺したのか、どうして彼らの集団自殺を阻むのか。次々と生まれる謎に引き込まれること請け合い。サスペンス映画としても、豪華なキャスト陣を楽しむ映画としても、ハチャメチャな設定を楽しむ映画としても、色々な楽しみ方ができる一本。

映画『十二人の死にたい子どもたち』の予告動画

映画『十二人の死にたい子どもたち』の登場人物(キャスト)

アンリ(杉咲花)
しっかり者の少女。生まれつき持病を抱えている。
サトシ(高杉真宙)
自殺志願者のサイトを管理していた人物。今回の集団安楽死の発案者でもある人物。
リョウコ(橋本環奈)
常に大きなマスクで顔を隠している少女。実は、売れっ子の芸能人。
シンジロウ(新田真剣佑)
頭脳明晰で、他者の話に耳を傾けるのも得意。事件が起きた時、率先して事件解決に挑む。

映画『十二人の死にたい子どもたち』のあらすじ(ネタバレなし)

とある廃病院に、12人もの若者が集まった。全くの他人である彼らが、なぜこんな辺鄙な場所で一堂に会したのか。実は、彼らにはとある共通点があった。彼らは全員、此の世を去りたい自殺志願者だったのだ。12人は、集団安楽死をするべくこの場に集まったのである。しかし、そこで想定外なことがある。なんと、その場から13人目となる死体が発見されたのだ。この場にいる12人の中に、13人目を殺した殺人者がいる。安楽死を迎えるはずだった彼らは、この場にいる殺人者に殺されるかもしれない立場に陥ってしまう。殺人者を突き止めようと、12人の心は疑心暗鬼に陥っていく。そして、騙し合いの中、彼らが死にたかった理由がそれぞれ明らかになっていくのだった。

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映画『十二人の死にたい子どもたち』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『十二人の死にたい子どもたち』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『十二人の死にたい子どもたち』の感想・評価

衝撃的なテーマ、『集団安楽死』!

近年ニュースを騒がせることも少なくない、若者の自殺。今作では、そんな若者の自殺をテーマに取り上げた問題作。しかも、ただの自殺ではなく、多くの若者達が同時に死を選ぶという『集団安楽死』を題材とした、設定としてはなんとも重い作品。しかし、現実世界でも、掲示板で自殺希望の同志を募り、集団安楽死を企てるグループも実在する。なぜ人々は集団安楽死を選ぶのか、実際の集団安楽死というものはどういうものなのか、中々普段触れられないタブーなテーマに堂々と迫った作品でもある。豪華なキャスト陣やその衝撃的な設定からエンターテイメント要素も勿論だが、命の大切さ、生きるということも考えさせられる教養的な一面も。見終わった後、自分の命を大切にしようと思わせてくれるかもしれない。

それぞれの『死にたい理由』にも着目

今作のテーマは前述したように『集団安楽死』。そして、主人公達は死んでしまいたい12人の若者達。高校生頃、思春期の年代は多感で、あらゆることに心を揺さぶられる時期。その分、周囲の何気ない言葉や態度に大きな傷を負ってしまいやすくもある。今作に登場する12人は、それぞれ心に大きな傷を負っている。それは、他人から見れば小さなことかもしれないが、本人にとってはこの世を去ろうと思うほどに大きなこと。どんなことで人はこの世を去ろうと思うのか、それぞれが死を選んだ理由が、作中で少しずつ明らかになっていく。その理由に、思わず胸が締め付けられるような気持ちになること必至。日々に悩んでいる時、思わず登場人物と自分を重ねてしまうかも。

超豪華キャストの数々!

今作のキャスト陣を見て、そのあまりの豪華っぷりに思わず二度見をした人も少なくないだろう。新田真剣佑、橋本環奈、高杉真宙、北村匠海など、今をときめく新進気鋭の若手俳優陣ばかりが肩を並べている。しかも、今作では全員が心に闇を抱え今まさに死のうとしているというキャラクター。そんな難しい役柄をそれぞれがどのように演じるのか、それぞれの演技力も問われる作品となっている。かなり濃いメイクや大きなマスクをしていて、折角の美形俳優陣を起用しているにも関わらず顔がわからないキャストもちらほら。顔ではなく、演技で勝負をしているという監督、キャスト陣の自信の表れだろうか。その豪華さから、新年を飾るに相応しい一本。

映画『十二人の死にたい子どもたち』の公開前に見ておきたい映画

映画『十二人の死にたい子どもたち』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『十二人の死にたい子どもたち』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

天地明察

最新作、『十二人の死にたい子どもたち』は、2016年に作家、冲方丁が発表した同名小説を原作としている。冲方丁といえば、これまで何作もの大ヒット作を世間に送り出してきた売れっ子作家。そんな彼の著作の中でも、トップレベルに知名度が高いのが『天地明察』。本作は、2012年に岡田准一主演で実写映画化された。まだ、現存の暦が普及していなかった頃の日本。棋士である安井算哲は、囲碁以外にも天文・数学に強い興味を示していた。そして、そんな安井に対してとある命が下る。それは、「半月後から日本各地で北極星の位置を確認せよ」という気が遠くなるような大仕事だった。こうして、安井と仲間たちの、日本独自の正しい暦を作り上げる旅が始まったのだった。

詳細 天地明察

イニシエーション・ラブ

本作でメガホンを取ったのは、これまで数多くの作品に携わってきた日本が誇る、堤幸彦監督。そんな堤監督の作品の中でも、近年大きな話題を呼んだのが今作。一見普通のラブストーリーのようだが、本作のキャッチコピーは、「最後の5分全てが覆る。あなたは必ず2回見る」。そんな高く設定したハードルを物ともせず、オチの読めないどんでん返しの展開に、多くの観客が夢中になった。最新作、『十二人の死にたい子どもたち』も設定的にかなり特殊であり、尚且つオチの読めない映画。そんな映画を得意とする堤幸彦監督。本作を楽しめば、鬼才、堤幸彦が最新作でどのようなエンディングを用意してくれているのか今から待ちきれなくなる。

詳細 イニシエーション・ラブ

人狼ゲーム

究極の心理戦ゲームと呼ばれる、『人狼ゲーム』。いつしか若者の間で爆発的なブームとなり、次第に社会現象にまで発展したそのゲーム。ルールは、村人の中に紛れた人狼を探し出すというもの。互いに協力しながら、誰が人狼であるかを推理し、多数決によってその容疑者を処刑するという中々ショッキングなゲーム。自分以外の誰でも人狼である可能性があることを考え、常に周囲を警戒しなければいけない。次第に、参加者は疑心暗鬼に陥っていく。その点が、最新作、『十二人の死にたい子どもたち』と共通している。次々と生まれる疑惑、交わされる心理戦に、見ていて思わず引き込まれること必至。究極の心理戦を楽しみたい人には、是非オススメな一本。

詳細 人狼ゲーム

映画『十二人の死にたい子どもたち』の評判・口コミ・レビュー

映画『十二人の死にたい子どもたち』のまとめ

『集団安楽死』をテーマにしているだけあって、原作が発表された当時大きな話題となった冲方丁による『十二人の死にたい子どもたち』。そんな話題に見合った、超豪華キャストが集結した今作。ベストセラー作家が原作を務めているというだけあり、細部までしっかり考え込まれたストーリーが見事。最後の最後までどんでん返しの連続で、観客を飽きさせることなく楽しませてくれる。その衝撃的な内容は、年末までしっかりと印象に残ること請け合い。エンターテイメント性が強い作品を見たい人にも、人間の心理的部分を楽しみたい人にも、あらゆる人にオススメな一本。

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