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映画『マトリックス レボリューションズ』あらすじとネタバレ感想

映画『マトリックス レボリューションズ』の概要:1999年に公開され大ヒットしたSF映画「マトリックス」三部作の完結編。ネオとスミスの最終対決や、機械とザイオンとの戦争の結末と人間の未来、ネオとトリニティーの恋の行方を完結させた作品。

映画『マトリックス レボリューションズ』 作品情報

マトリックス レボリューションズ

  • 製作年:2003年
  • 上映時間:129分
  • ジャンル:SF、アクション
  • 監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
  • キャスト:キアヌ・リーヴス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、ヒューゴ・ウィーヴィング etc

映画『マトリックス レボリューションズ』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★☆☆☆

[miho21]

映画『マトリックス レボリューションズ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『マトリックス レボリューションズ』のあらすじを紹介します。

機械たちの急襲に遭い、倒れたまま意識が戻らなくなったネオ。
そんな時に預言者から連絡が入り、モーフィアスとトリニティーはマトリックスに入る。
預言者はネオの居場所を教え、自分を守っているセラフを同行させる。

一方、ネオは気が付くと駅のホームにいた。
メロビンジアンと取引をして娘サティーを予言者の元に向かわせる夫婦から、そこがマトリックスと機械世界の境界線で、自力では脱出できないと知る。
モーフィアス、トリニティー、セラフはネオ救出に成功するが、彼らがマトリックスを去った直後、預言者までもがスミスに取り込まれてしまう。

現実世界では襲撃を免れた多くの船が集まり、唯一の生存者ベインに事情を聴くが、スミスに乗っ取られているベインは記憶喪失を装う。
戦況が悪化する中、ネオは敵の本拠地であるマシンシティへ向かうことを提案。
ネオとトリニティーはナイオビから譲ってもらったロゴス号でマシンシティへ、他の船はザイオンへ戻ることになる。

ロゴス号に潜んでいたベインと戦いになり、ネオは目を失いながらも、ベインと彼の中にいたスミスに勝つ。

ザイオンではセンティネルたちの攻撃が本格化し、モーフィアス、ナイロビ、ローランドの3人の船長とオペレーターのリンクだけがザイオンへ戻ることに成功。
しかし人間が機械との戦争に負けるのは、時間の問題となっていた。

一方、マシンシティに到着したネオとトリニティー。
大きな犠牲を払ったネオは機械の集合体デウス・エクス・マキナと交渉し、戦争を終わらせることを条件に、共通の敵となったスミスを倒す約束をする。

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映画『マトリックス レボリューションズ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『マトリックス レボリューションズ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

1、2作目の伏線や謎の回収はしない

ネオの救世主としての情報がコピーされてしまい、予想外の力を持ったスミスが最大の脅威として描かれている。
マトリックス内部のプログラムだったスミスが、現実世界のべインをも乗っ取って機械からの攻撃を誘発したり、生身のネオを殺害しようとするのには驚きだ。
だが、ネオも現実世界で進化を続けていて、目を焼かれても電気の流れを感じ取れるようになったり、プラグに繋がなくてもマトリックスへ移動したりする。

マシンシティに不時着した際に傷を負い瀕死の状態になったトリニティーが、ネオとお別れのやり直しをするシーンは涙無しには見られない。

機械の集合体デウス・エクス・マキナにスミスは共通の敵だと伝え、スミスだらけの世界の中でひとりのスミスと決着をつけるネオの姿は圧巻。
また、多くの機械の前で“自分は戦いに来たのではない”と手を広げるネオの姿は、「風の谷のナウシカ」のワンシーンを彷彿とさせる。

ネオとスミスの最期の謎は丸投げ

スミスだらけのマトリックスで、オラクルを取り込んで予知能力を得たスミスとネオが戦った末に、ネオが敗れるシーンには戸惑ってしまう。
その後がさらに戸惑う展開で、ネオを取り込んだスミスが消失し、スーツを着た預言者オラクルになっている。

次のシーンではザイオンと機械の戦争は終わり、オラクルとアーキテクトはマトリックスの中で「危険なゲームだった」と話す。
なぜネオを取り入れたスミスが命を落としたかなどの理由は、見る側に丸投げしているのだ。

哲学や宗教を取り入れ複雑化したストーリーを、まとめることなく終わらせてしまったのは勿体無い。

セラフが見守る中、サティーがネオの死を弔って美しい景色を作るシーンは美しい。
だが、これまでこだわってきた“マトリックスならでは”のアクションシーンは少なく、まとめるだけに必死になっている印象を覚える。


シリーズ最後の作品ですが、迷走して終わった印象を受けてしまいます。ロボットとの戦争が過激になればなるほど、ストーリーがよく分からなくなります。
抽象的なシーンや名言も多く、世界観の描き方も斬新なのですが、ストーリー全体としては疑問がたくさん残ります。
1は「トリニティーの選んだ人が救世主」、2では「世界を救うよりも愛を選ぶ」というメッセージ性があったのですが、3では前の2作ほど強いメッセージ性が無かったように感じます。(女性 30代)


ここまでどんな締めを見せてくれるのか期待値を上げるに上げてきた今作。アクションシーンは盛りだくさんだが、どうしてか途中でお腹いっぱいな気分に。それに空中シーンは個人的にあまり好きではなく、空中戦のカットは少し退屈さを感じてしまった。

物語の結末も無理矢理感漂うものだった。とはいえ名作であることは変わらないし一生に一度は見る価値のある映画であることも変わらない。続編もきっと見てしまう事だろう。(男性 30代)


3部作の完結編。とりあえずめでたしめでたし、ということは分かる。だが例えば何故、ネオはスミスに勝てたのかを始め、分からないままのこともたくさんある。前2作にあったような、すっきりできるアクションシーンもないので全体的に重い印象だ。結局スミスとはなんだったのか、何故マシンにも対処できないのか。きっと何かのメタファーなのだろうけど、この映画だけを何度観ても答えには辿り着きそうにない。ただその世界観はそれだけで十分に面白いし、こんな作品他にはない。観て損はないシリーズの最終章だ。(男性 40代)

映画『マトリックス レボリューションズ』 まとめ

2作目、3作目と続くうちにストーリーが難しくなっていき、好みを選ぶ内容に変化してしまった勿体無さがある三部作の完結編になった本作。

ラストシーンでサティーが作った景色以外は、三部作全てが緑がかった映像に統一されており、終わりという実感を持たせるシーンにはなっている。
だがアクションシーンは圧倒的に少なく、ネオ救出のためにメロビンジアンのクラブで暴れるモーフィアス、トリニティー、セラフと、終盤でのスミスとネオの対決以外には、これといったものが見られない。

ネオとスミスの最期に関しては、見る側が自由に考えられるものになっているが、中途半端な伏線によって難解なものになっている。
ネオの選択によって終わりを迎えるはずだったザイオンが、平和を取り戻しているというラストにも疑問が残ってしまう。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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