この記事では、映画『ミーン・ストリート』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ミーン・ストリート』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ミーン・ストリート』の作品情報

上映時間:115分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:マーティン・スコセッシ
キャスト:ロバート・デ・ニーロ、ハーヴェイ・カイテル、エイミー・ロビンソン、デヴィッド・プローヴァル etc
映画『ミーン・ストリート』の登場人物(キャスト)
- ジョニー・ボーイ(ロバート・デ・ニーロ)
- 不真面目でお気楽な性格。町の鼻摘み者。マイケルから3000ドルの金を借りている。チャーリーの叔父が名付け親。
- チャーリー(ハーヴェイ・カイテル)
- ジョニーの一番の友人。クリスチャン。刑罰を受けることを望んでいる。チャーリーにとってジョニーは、神から与えられた“刑罰”そのものだった。そのため、周りから離れるよう勧められても、ジョニーのことを見捨てられずにいる。
- トニー(デヴィッド・プローヴァル)
- ジョニー・チャーリー・マイケルの友人。バーを経営しており、ジョニー達のたまり場となっている。
- テレサ(エイミー・ロビンソン)
- ジョニーの従妹。てんかんの病気を抱えている。周りに内緒でチャーリーと付き合っている。親と同居しており、息苦しさを感じている。
- マイケル(リチャード・ロマナス)
- ジョニー・チャーリー・トニーの友人。高利貸屋。友人に対しても容赦なく利息をつける。その反面、チャーリーの顔を立てて、ジョニーからの借金の返済を待ち続けていた。
映画『ミーン・ストリート』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ミーン・ストリート』のあらすじ【起】
4人の男がいた。トニーはバーを経営しており、店で麻薬の売買が行われることが悩みだった。マイケルはドイツ製の望遠レンズを仕入れて販売しようとした。だが、仕入れた品を確認してみると、それは日本製のレンズ用のアダプターだった。ジョニーはポストを爆破して遊んでいた。チャーリーは教会に行き、懺悔を繰り返していた。だが、祈るだけでは納得できなかったため、自分自身に刑罰を与えようとしていた。刑罰とは地獄の苦しみを味わうことだった。地獄には2つの種類の苦しみがあり、肉体的な苦痛と精神的な魂の苦悩があった。より耐えがたいのは、精神的な魂の苦悩だった。
マイケルはジョニーに金を貸していたが、返済が滞っていた。友人のチャーリーが保証人になっていたが、自分の友人でもあるチャーリーからお金を返してもらう気はなかった。マイケルはチャーリーが、町の鼻摘み者であるジョニーと仲良くしていることが不思議でならなかった。ジョニーの悪口を言うが、チャーリーはジョニーのことを庇った。
チャーリーにとってジョニーは、神から与えられた“刑罰”そのものだった。ジョニーがナンパした女性を引き連れ、トニーのバーにやって来た。ジョニーはマイケルへの返済が滞っているにも関わらず、女性にお酒を奢ろうとしていた。チャーリーはジョニーを奥の部屋に呼び、そのことを叱った。ジョニーは嘘を吐いたり、悲惨な目に遭ったことを話して、その場を誤魔化そうとした。チャーリーはジョニーが持っていた全財産の40ドルを回収し、来週まで預かっておくと伝え、頭を叩いた。
チャーリーは叔父が金を貸しているレストランを訪ねた。店主のオスカーは支払いに困っており、今週の分を待って欲しいと頼んできた。だが、チャーリーの一存では決められなかった。すると、オスカーはいざとなれば店を明け渡すと、投げやりな言葉を放った。相棒が夜逃げしてしまい、店が維持できなくなってしまったのだ。
映画『ミーン・ストリート』のあらすじ【承】
マイケルとトニーは麻薬の売人の振りをして、少年達から20ドル巻き上げた。途中でチャーリーを誘い、一緒に映画を見に行った。
チャーリーは知り合いのジミーに頼まれ、ギャンブルで負けた200ドルを返してもらいに、トニーとジョニーを連れて店に向かった。だが、ジョニーが店主をからかい馬鹿にしたため、話が拗れて乱闘騒ぎに発展してしまう。警察官が来て何とか騒ぎは収まったが、所持品の確認をされ、チャーリーはナイフを持っていたせいで捕まりそうになる。すると、店主が警察官に金を渡し、チャーリーを助けた。店主は騒ぎを起こされるのは御免だと200ドルを返すが、ジョニーがいちゃもんをつけ出したため、再び乱闘騒ぎに発展しそうになる。チャーリー達はジョニーを引き連れ、急いで店を後にした。
トニーの店で客が殺される事件が起きる。客はトイレで撃たれたが、殺し屋を追いかけて暴れ回り店の外で絶命した。トニーは急いで客達を窓から逃がした。その後、チャーリーはジョニーと一緒に帰り、自宅に招いた。チャーリーの部屋の隣には、ジョニーの従妹のテレサが暮らしていた。チャーリーは周りに内緒で、テレサと付き合っていた。
映画『ミーン・ストリート』のあらすじ【転】
テレサは家族と暮らすことにウンザリし、引っ越すことを考えていた。チャーリーも一緒に暮らそうと誘われるが、友人達を置いていけないと断った。テレサはなぜそこまでジョニーのことを大切にするか分からず、チャーリーを非難した。チャーリーはジョニーを庇い、テレサと喧嘩してしまう。
叔父はチャーリーが、ジョニーやてんかんの病気を患っているテレサと仲良くすることを快く思っていなかった。チャーリーは2人との関係を解消するよう言われる。その一方で、叔父はチャーリーにオスカーから受け取った、レストランの経営を任せようとしていた。チャーリーはテレサに会いに行きしばらく会えないと伝えるが、完全に関係を解消することはできなかった。
チャーリーは叔父から、オスカーの相棒が自殺したことを聞く。そのことに衝撃を受けていると、マイケルが現れる。チャーリーは叔父に、ジョニーが借金していることを知らせなくなかったため、店の外にマイケルを連れ出した。マイケルはジョニーに対して腹を立てていた。ジョニーは仕事場にも顔を出しておらず、返済の目途が立っていなかった。チャーリーは今夜のパーティーで一緒にジョニーを問い詰めようと、マイケルを宥めて別れた。
チャーリー達の友人の兵士がベトナム戦争から帰還したため、トニーの店でパーティーが開かれた。皆でお酒を飲み、酔っ払って騒いで楽しんだ。チャーリーは酔いつぶれて寝てしまい、マイケルに起こされて目を覚ました。結局、ジョニーはパーティーに現れなかった。怒っているマイケルにチャーリーは代わりに20ドルを支払うと申し出るが、ジョニーが借りているのは3000ドルだった。チャーリーは思っていたよりも高額だったため、衝撃を受ける。友人としてもう少し負けてやれと頼み、2000ドルまで値引きしてもらった。しかし、マイケルはこれ以上支払いを待つつもりはなく、今度の給料日の支払いをすっぽかしたら、ジョニーの足を折ると凄んだ。チャーリーは仕方なく了承した。
映画『ミーン・ストリート』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジョニーがビルの屋上から銃を撃ち、騒ぎを起こした。チャーリーはジョニーの元に行き、銃を預かって叱った。だが、ジョニーは懲りておらず、チャーリーの目を盗んで花火をビルの下に投げ落とした。チャーリーは急いでジョニーを連れて逃げ出した。
チャーリーはマイケルと話をつけ、2000ドルに負けてもらったことをジョニーに話した。そして、仕事をサボるなと叱った。だが、ジョニーはチャーリーの叔父に頼み、借金をチャラにしてもらおうとしていた。チャーリーは叔父に知られると自分が破滅すると、ジョニーを非難し、自分できちんと返せと怒りながら伝えた。
返済日なのにジョニーは姿を消してしまう。マイケルは必死にジョニーを探した。チャーリーがテレサの部屋に行き途方に暮れていると、ジョニーが現れる。チャーリーはマイケルの元に行くよう怒鳴るが、ジョニーは全く気にした様子もなかった。逆に、テレサと付き合っていることを叔父にバラすと脅される。チャーリーはそれに腹を立てジョニーと喧嘩をするが、テレサが2人を止めようとして発作を起こしてしまう。チャーリーは隣人にテレサのことを任せ、ジョニーを追いかけた。
チャーリーはジョニーを宥め、マイケルの元へ一緒に金を返しに行くことにした。ジョニーは8ドルしか持っていなかったため、チャーリーは22ドルを渡した。だが、ジョニーはマイケルを待っている間に店の客に金を奢り、10ドルしかマイケルに返さなかった。マイケルは怒るが、ジョニーは全く気にしていなかった。ジョニーはマイケルを馬鹿にして、銃を向けた。マイケルは仕方なくその場は帰って行った。
チャーリーはジョニーを連れて逃げることにした。この期に及んでも、ジョニーは事の重大さが分かっていないようだった。テレサに電話を掛けて金を貸してくれと頼むが、テレサは自分も行くと譲らなかった。チャーリーは仕方なくテレサを車に乗せ、一緒に町を出ることにした。だが、途中でマイケルが殺し屋を連れて現れ、ジョニーは首を撃たれてしまう。運転していたチャーリーはそれに動揺して、事故を起こした。ジョニーは首を抑えながら暗闇の中を歩き、座り込んだ。チャーリーとテレサは保護され、救急車に運ばれた。
映画『ミーン・ストリート』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ニューヨークの裏社会に生きる若者たちの空気感がリアルで、観ていて引き込まれた。チャーリーが信仰と現実の間で揺れる姿が印象的で、単なる犯罪映画ではない深みがある。特にジョニー・ボーイの無鉄砲さが物語を崩壊へ導いていく展開は緊張感があり、ラストの銃撃シーンは唐突でありながら必然に感じた。派手さよりも人物の内面を描くスタイルが魅力的だった。(30代 男性)
ストーリーというよりも、登場人物たちの関係性や空気感を楽しむ映画だと感じた。ジョニー・ボーイの危うさと、それに振り回されるチャーリーの葛藤がとてもリアル。ラストで全てが破綻する展開は予想できたけれど、それでも衝撃的だった。音楽の使い方も印象的で、シーンごとの雰囲気作りがとても上手い作品だった。(20代 女性)
若き日のスコセッシらしい荒削りなエネルギーが詰まった作品。物語はシンプルだが、キャラクターの生々しさが際立っている。チャーリーがジョニー・ボーイを見捨てられない理由も、信仰や友情といった複雑な感情が絡んでいて興味深い。最終的にすべてが崩壊するラストは救いがなく、それがこの作品のリアリズムを強調している。(40代 男性)
派手な展開は少ないけれど、じわじわと緊張感が高まっていく映画だった。ジョニー・ボーイの存在が常に不安定で、いつ何が起きてもおかしくない空気が続く。チャーリーの苦悩も丁寧に描かれていて、観ているこちらも葛藤を共有しているような気持ちになる。ラストの突然の暴力は衝撃的で、後味の苦さが印象に残った。(30代 女性)
いわゆるマフィア映画とは違い、若者たちの日常とその延長線上にある暴力が描かれているのが特徴的。チャーリーの理想と現実のズレが徐々に広がっていく過程が見事で、ジョニー・ボーイの存在がその象徴のように感じた。ラストの展開は唐突だが、それまでの積み重ねを考えると納得できる結末だった。(20代 男性)
キャラクターの魅力が際立つ作品で、特にジョニー・ボーイの危険な魅力が印象に残る。無責任でありながらどこか憎めない存在で、その破滅的な性格が物語を引き締めている。チャーリーが彼を見捨てられない理由も理解できるが、その結果が悲劇につながるのが切ない。リアルな人間関係が描かれている点が良かった。(50代 女性)
宗教観と裏社会が交差する独特のテーマが印象的だった。チャーリーが罪と向き合おうとする姿は真面目だが、現実はそれを許さない。ジョニー・ボーイとの関係がその象徴であり、最終的に破綻するのは必然だったと感じる。ラストの銃撃は突然だが、そこに至るまでの緊張の積み重ねが効いている。(40代 男性)
全体的に荒っぽい作りだが、それが逆にリアルさを生んでいると感じた。会話や行動の一つ一つが自然で、まるで実際の生活を覗いているような感覚になる。ジョニー・ボーイの暴走が徐々にエスカレートし、取り返しのつかない状況になる流れが見事。ラストの絶望感も含めて印象深い作品だった。(30代 女性)
ドラマ性よりも雰囲気やキャラクターに重点を置いた作品で、独特の魅力がある。チャーリーの内面の葛藤が中心にあり、それがジョニー・ボーイとの関係に表れている。最終的に全てが崩れる結末は重く、観終わった後に考えさせられる。派手な演出がなくてもここまで引き込めるのはすごい。(20代 男性)
若者たちの未熟さと危うさがリアルに描かれており、観ていて痛々しさを感じた。チャーリーは正しくあろうとするが、周囲の環境がそれを許さない。ジョニー・ボーイの存在がその象徴で、彼の破滅が物語の終着点になっている。ラストは救いがなく、それがこの作品のテーマを強く印象づけている。(50代 男性)
映画『ミーン・ストリート』を見た人におすすめの映画5選
タクシードライバー
この映画を一言で表すと?
孤独な男の内面が崩壊していく、緊張感あふれる心理ドラマ。
どんな話?
ニューヨークでタクシー運転手として働く男が、街の荒廃や人間関係の孤独に苛まれながら次第に精神を追い詰めていく物語。社会への不満と自己の存在意義に苦しみながら、やがて暴力へと傾いていく姿が描かれる。
ここがおすすめ!
ミーン・ストリートと同じく、都市のリアルな空気感と人物の内面に迫る描写が魅力。スコセッシらしい演出とロバート・デ・ニーロの圧倒的な存在感が光る。静かな狂気が積み重なっていく過程が見どころです。
グッドフェローズ
この映画を一言で表すと?
裏社会の栄光と転落を描く、疾走感あふれる犯罪ドラマ。
どんな話?
幼い頃からマフィアに憧れていた男が、裏社会で成功を収めるが、次第にその世界の危険性と裏切りに巻き込まれていく物語。華やかさと暴力が交錯する日々の中で、彼の人生は徐々に崩壊していく。
ここがおすすめ!
ミーン・ストリートの延長線上にある作品で、同じく裏社会のリアルを描いている。より洗練された演出とスピード感ある展開が魅力で、人物の心理描写も深い。スコセッシ作品をさらに楽しみたい人におすすめです。
狼たちの午後
この映画を一言で表すと?
一つの銀行強盗が思わぬ方向へ転がる、緊迫の人間ドラマ。
どんな話?
銀行強盗を計画した男たちが、予想外の事態に巻き込まれ、警察と対峙する中で事態は長期化していく。次第に事件はメディアに取り上げられ、男たちの事情や背景が明らかになっていく。
ここがおすすめ!
犯罪そのものよりも人物の内面や関係性に焦点を当てた点がミーン・ストリートと共通。緊張感と人間ドラマが絶妙に絡み合い、最後まで目が離せない。リアルな人物描写が魅力の一本です。
フレンチ・コネクション
この映画を一言で表すと?
リアルな捜査と執念が交錯する、骨太な刑事ドラマ。
どんな話?
ニューヨークの刑事が、麻薬密輸組織を追い詰めるために執念の捜査を続ける物語。証拠が掴めない中でも諦めず、独自の方法で真相に迫っていく。やがて大規模な取引の全貌が明らかになる。
ここがおすすめ!
ミーン・ストリートと同様に、都市のリアルな描写と荒々しい演出が特徴。派手さよりも現実的な緊張感が魅力で、犯罪映画の原点とも言える作品。臨場感のある映像が印象的です。
ゴッドファーザー
この映画を一言で表すと?
家族と権力が交錯する、壮大なマフィア叙事詩。
どんな話?
イタリア系マフィアの一家を中心に、権力争いと家族の絆が描かれる物語。平穏だった生活が抗争によって崩れ、次第に主人公が組織の中核を担う存在へと変わっていく。裏社会のルールと人間関係が重厚に描かれる。
ここがおすすめ!
ミーン・ストリートの若者たちの物語とは対照的に、より組織的で重厚なマフィアの世界が描かれる。人間ドラマとしての完成度が非常に高く、裏社会の本質を深く理解できる。名作として外せない一本です。



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