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映画『メカニック(2011)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『メカニック(2011)』の概要:ジェイソン・ステイサム主演のクライムサスペンス映画。凄腕の殺し屋が新人を育てることになり、やがて1つの依頼の裏に隠された思惑を知ることになる。1972年の「メカニック」のリメイク作品。

映画『メカニック』の作品情報

メカニック

製作年:2011年
上映時間:93分
ジャンル:アクション、サスペンス、フィルムノワール
監督:サイモン・ウェスト
キャスト:ジェイソン・ステイサム、ベン・フォスター、ドナルド・サザーランド、トニー・ゴールドウィン etc

映画『メカニック』の登場人物(キャスト)

アーサー・ビショップ(ジェイソン・ステイサム)
メカニックと呼ばれる、凄腕の殺し屋。一流の腕を持ち、一匹狼であることを好む。ハリーから殺し屋としての技術と知識を学んだ。ハリー暗殺の依頼を受け、仕事を終えた後、成り行きからハリーの息子スティーヴを弟子にすることになる。
ハリー・マッケンナ(ドナルド・サザーランド)
裏社会を牛耳る人物の一人で、車いすの老人。ビショップと協定を結んでいる唯一の相手。ビショップに殺しのすべてを教え、ビショップに殺された。別れた妻への慰謝料などで破産寸前。息子スティーヴが悩みの種。
スティーヴ(ベン・フォスター)
ハリーの息子。凶暴な性格で、気に障った相手を病院送りにするなど、我慢することができない。喧嘩の末に膝に怪我を負うが、病院に行かなかったのが原因で、雨の日は膝が痛むらしい。ハリーの死後、ビショップに弟子入りする。
ディーン(トニー・ゴールドウィン)
裏社会を牛耳る人物の1人。ビショップに仕事を依頼することも多い。失敗した仕事の裏に、ハリーの裏切りがあると考える。

映画『メカニック』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『メカニック(2011)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『メカニック』のあらすじ【起】

コロンビアで、1人の麻薬王が事故死に見せかけて殺された。
仕事を終わらせた殺し屋ビショップは、静かにその場から立ち去った。

ルイジアナ州ニューオリンズに隠れ家を持つビショップ。

雇い主のハリーから報酬を受け取った後、別の依頼が入る。
ターゲットはハリー。
半年前、5人のチームで行った暗殺の仕事の裏に密告者の存在がいた。
密告者は、借金まみれのハリーしか考えられなかった。

雇い主のディーンは48時間という条件を突きつける。
そしてビショップはハリー殺しの依頼を引き受けた。
ハリーはビショップに宝物にしていた銃を渡し、それで殺させた。

その後、ハリーの墓の前で、ハリーの息子スティーヴと会ったビショップ。
家も財産もハリーから相続するものは何もないというスティーヴは、自棄になってカージャック犯を殺そうとする。
スティーヴを止めたビショップ。

ビショップが、ハリーから技術を学んだメカニックだと知っていたスティーヴは、自分に殺しのテクニックを教えるよう頼み込む。

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映画『メカニック』のあらすじ【承】

スティーヴの経歴を調べ上げ、復讐心を捨てることを約束させたビショップ。
チワワを引き取らせ、世話を命じる。
そして、ハリーから学んだ殺し屋の技術と知識を、ハリーの息子スティーヴに教え始める。

スティーヴの最初のターゲットとして、ディーンから依頼されていた、別の組織の殺し屋をあてがった。
相手はゲイで、チワワが好きだった。
信頼させて、バーに誘われたところで酒に大量の薬を入れて殺す計画を実行するよう、ビショップは教えた。
しかしスティーヴは相手の家に付いていき、乱闘の末に相手を殺した。

ビショップの元に、ディーンから急ぎの依頼が入る。
ターゲットはカルト教団のボスだった。
彼は信者の女性と寝て、妊娠がわかると中絶させていた。
その中の1人が遺体で見つかっていた。

イリノイ州シカゴに住むターゲットの元へ向かい、毒殺しようとしたビショップ。
スティーヴも同行していた。
その毒で死なない場合でも、救急隊員が使う薬と混ざれば確実に死ぬという計画だった。

映画『メカニック』のあらすじ【転】

ターゲットは麻薬常習者で、用意していた毒が効かないとわかる。
ビショップは部屋にターゲットしかいなくなったことを確認し、その場にあった道具で窒息死させた。

壁の中に潜んで、逃げる機会を窺うビショップとスティーヴ。
しかし、スティーヴのミスで存在がばれてしまう。
追ってくる側近たちを殺害し、残っていた側近を撒くと、隠れ家で落ち合う約束をした。

その途中、ハリーが裏切って5人の殺し屋全員が死んだはずの仕事が、ディーンに仕組まれていたことだとわかる。
ハリーは業界に嫌気がさし、すべてを暴露して引退しようとしていた。
それを許さなかったのがディーンだった。
ビショップとも面識のある殺し屋のセバスチャンは、ディーンから依頼を受けてチームの4人を殺害。
自分の死も偽装し、ビショップにハリーを殺させるきっかけを作った。

ビショップはセバスチャンを殺害。
しかし、ビショップは、ディーンのターゲットにされてしまう。
スティーヴも一緒にターゲットにされてしまった。

映画『メカニック』の結末・ラスト(ネタバレ)

隠れ家の中で、スティーヴはハリーの銃を見つけてしまう。

ボディーガードのフィンチを襲い、ディーンの居場所を聞き出したビショップとスティーヴ。
ディーンに襲撃をかけ、その命を奪った。

ビショップは殺し屋稼業を辞め、名前を変えて別の土地で暮らすことに決めた。
スティーヴは、常に感じていた苛立ちをぶつける仕事が殺し屋だったと気付き、仕事を続けることにした。
そしてスティーヴはハリーの敵討ちとして、スタンドに停めた車ごとビショップを爆発させた。

隠れ家に向かい、ビショップから触れることを禁じられていたレコードをかけ、乗ることを止められていた車に乗ったスティーヴ。
しかし助手席には、スティーヴン宛のメモがあった。
スティーヴの死を予告するビショップからのメモを見て笑い出すが、直後に車は爆発。
レコードも爆発し、隠れ家は燃えてしまった。

爆発した車からビショップが脱出し、何事もなかったように去っていった様子が、スタンドの監視カメラに残っていた。

映画『メカニック』の感想・評価・レビュー

ジェイソン・ステイサムの作品ってDVDのパッケージがどれも似ていて、何を観たか分からなくなりがちですよね。今作でジェイソン・ステイサムが演じるのは敏腕殺し屋、アーサー・ビショップ。依頼主から命じられた次の標的は自分の師匠であるハリー。演じるのはドナルド・サザーランド。いいですねえ。渋いですねえ。と思っていたら師匠でも関係なくあっさり殺してしまいます。そういうのが敏腕なんですよね。潔くてすっきり。
返り討ちにあったりなんだりしますが、ストーリーを通してかなり静かで、寡黙で謎の多いビショップ。最後の展開は本当に面白くて、最高でした。(女性 30代)


オープニングのレコードを流すシーンから既に魅了されます。始末した恩人の息子が、アーサーの弟子となる複雑な展開ですが、スタイリッシュに仕上がっています。スティーヴとアーサーの気持ちの探り合いから目を離せず、そしてアーサーのレクチャーによってスティーヴが強くなっていく過程も見物です。ステイサムの作品では、師匠と弟子という設定は珍しいと思いました。後半にかけてアクションが盛り上がっていくのも、大変見応えがありました。(女性 30代)


ジェイソン・ステイサムが大好きなので彼が出てくる映画は大抵面白く感じるのだが今作は『トランスポーター』と並んで見ごたえのある映画だ。

寡黙なプロフェッショナルなキャラクターが似合うステイサムだが今作主人公はまさにおあつらえ向き。ラストシーンの逆転劇まで情に流されずこなす姿は「カッコいい」の一言。予想していたラストから少しひねりを加えられてとても良かった。これは、ステイサム観察日記映画。続編もあるので期待大。(男性 30代)

関連作品

次作 メカニック ワールドミッション

みんなの感想・レビュー

  1. トウシュ より:

    チャールズ・ブロンソンの佳作映画のリメイク作品。取っ組み合いをすれば100%ジェイソン・ステイサムが勝つのだろうが、殺し合いならばチャールズ・ブロンソンにも勝ち目はあるだろうかなどと新旧の主人公の違いに思いを馳せる。自然死に見せかける設定についてはブロンソン版の方が説得力がある気がする、ステイサムだと別に真正面から乗り込んでいって全員殺して、その後の警察の追及も軽々とかわしてしまいそうで緊張感が薄れる。ステイサムが活躍すれば一定以上の楽しさがあるので多くは言うまい。