この記事では、映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』の作品情報
上映時間:85分
ジャンル:アクション、SF、コメディ
監督:バリー・ソネンフェルド
キャスト:トミー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミス、リップ・トーン、ロザリオ・ドーソン etc
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』の登場人物(キャスト)
- K(トミー・リー・ジョーンズ)
- かつてJとコンビを組んでいたベテランエージェント。前作でエージェントを辞め民間人に戻っていたが、今作で職場復帰する。
- J(ウィル・スミス)
- お調子者だが、今作では一流のエージェントへと成長している。Kとのコンビ解消後、パートナーに恵まれていなかった。
- F(ティム・ブラニー)
- 新たにJのパートナーとなることとなったエージェント。パグ犬。
- サーリーナ(ララ・フリン・ボイル)
- ライト・オブ・ザルダを狙うエイリアン。MIBを占拠する。
- ローラ・ヴァスケス(ロザリオ・ドーソン)
- ピザ屋で働く女性。実はとある惑星の王女の娘でザルダン星人。
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』のあらすじ【起】
前作で突如MIBという秘密組織に所属することとなり地球を救ってみせたJは、現在もエージェントとして活動を続けていた。MIB、正式名称『メン・イン・ブラック』は、世界、そして地球で密かに暮らすエイリアンを管理し、地球の平和を守ることを目的としている組織である。
以前Kというベテランエージェントとコンビを組んでいたJであったが、Kは以前地球を救った際にエージェントの任を降りる事を決意、MIBから離れていた。MIBでは基本2人1組で行動する為、Jには新たなパートナーがあてがわれる。しかし中々自分にあったパートナーに巡り会えないJは次々とパートナーを変えていく。そして、何ととうとうJはエージェントF、エージェントというものの実際はパグ犬である捜査員とコンビを組むことになるのであった。
しかし、エイリアンの魔の手が地球に伸びていた。強力な「ライト・オブ・ザルタ」を狙い、カイロシアンという星から現れたサーリーナというエイリアンがMIBを占拠したのである。

映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』のあらすじ【承】
そしてエイリアンの狙いであるライト・オブ・ザルタは、何とKが所持しているというのだった。パニックに陥っているMIBから何とか脱出したJは、急いでKの元へと走る。しかし、MIBを抜ける条件としてMIB時代の記憶を全て消されているKはそのことも覚えてはいなかった。
しかし、ライト・オブ・ザルタのありかを知るにはKの記憶が必要不可欠である。Kの記憶を取り戻すにはMIB本部にある記憶回復装置を使う必要があるのだが、現在サーリーナが占拠してしまっているため潜入することができない。そこでJは機転を利かせ、NY全体を停電させその電力を使うことでKの記憶を復活させたのだ。
そしてKは、ライト・オブ・ザルタに関する記憶を取り戻す。元々の持ち主であったザルダンという惑星の王女が以前地球に訪れた時のことである。その時も、サーリーナの猛攻が惑星ザルダンと王女に襲いかかったのだ。惑星は破壊され、王女はKの目の前で殺されてしまう。そして死の間際、Kは王女からライト・オブ・ザルタを手渡されるのだった。
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』のあらすじ【転】
Kは「ライト・オブ・ザルタ」はローラという娘のところにあるといい、2人はローラが働くピザ屋に向かって走り出す。Jは現相棒であるFに自らの行動を伝える為電話を入れるのだが、何とその電話がサーリーナによって傍受されていた。サーリーナにライト・オブ・ザルタの行方が伝わってしまったのである。
サーリーナは2人よりも早くローラの元へと辿り着くと、ローラを誘拐し占拠しているMIBへと連れ去ってしまう。KとJは、ライト・オブ・ザルタとローラを取り返すべく、危険を承知でMIBへと潜入する。そして、サーリーナの隙をつき見事ローラ救出に成功するのだった。
しかし、サーリーナがそのまま二人を見逃すはずはない。サーリーナは二人を執拗に追いかける。そこで再びJが機転を利かせた。彼は地下鉄へとサーリーナをおびき出す。その地下鉄には大きな芋虫の形をしたエイリアンが暮らしていた。そして何と、地下鉄におびき寄せられたサーリーナはそのままそのエイリアンに丸呑みにされてしまうのだった。
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』の結末・ラスト(ネタバレ)
ローラを連れたJとKは宇宙船に向けて走っていた。そして、KはJに、ライト・オブ・ザルタはローラその人のことを指すということを伝えるのだった。ローラは実は王女の娘であり、ザルダンの生き残りだったのである。
ローラを星へと送り届ける為、Kはこうしてローラを宇宙船まで連れてきたのである。しかし、サーリーナはまだ諦めていなかった。死んだと思われていたサーリーナだったが、何と自らを食べたエイリアンを吸収して彼らを追ってきたのだ。
KとJは自ら囮になり、ローラを無事に宇宙へと飛び立たせる。そしてかつての名コンビ、KとJの連携プレーにより、今度こそサーリーナは最期を迎えるのであった。そして、占拠されていたMIBにもやっと平穏が訪れる。しかし、地球の危機を救った本人であるにも関わらず、Jだけは何故か落胆していた。実はJは密かにローラに惹かれていたのである。そんなJを、FやKといった仲間達が慰める。そしてJは、そんな悲しい思いをバネに新たに仕事に精を出すことを誓うのであった。
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
前作のラストでは、エージェントKがニューラライザーで記憶を消し、郵便職員になっていいたのだが、今度はJがKの記憶を呼び起こし、再びパートナーとして行動する流れ。ベテランエージェントだったKに対して、Jが宇宙人の存在を説いていくという前作と逆の立場になっている所が面白い。今回も、エイリアンから地球の危機を守るという前回と同じ流れになっているのだが、初回作品を見てしまっていると、奇抜な展開に慣れてしまっている為、驚きは軽減してしまっている印象。しれっとマイケルジャクソンが出演してるのには、思わず笑ってしまったが、、、。(男性 30代)
普通の人生を送りたいベテランの捜査官Kがカギを握る続編。
確かにウィル・スミスだけでも作品が成立するが、やはり、本作にはトミー・リー・ジョーンズという常に仏頂面で若手を「小僧」呼ばわりする相棒がいないとダメ。
どこまでも走るウィル・スミスだが、それを余裕綽々の表情で先回りして敵を倒すトミー・リー・ジョーンズのKは偉大である。
更に今回の悪役は色気が出ているララ・フリン・ボイルという点も見逃せない。
前作ではゴキブリのエイリアンが悪役だっだが、本作では人間の姿では美女というサービスはきちんと求められているモノに応えている。
とにかく、本作ではKが現場に戻る展開が面白く、そこを懸命に駆けずり回るJの努力もまた微笑ましい限りである。(男性 30代)
「おかえりなさい、MIB」前作で一般人に戻ったトミー・リー・ジョーンズ演じるK。ウィル・スミス演じるJもだいぶ成長し、エリート捜査官として平穏な日々を送っています。しかしそんな時に現れるのが新たな悪。今回の敵は美しい美貌を持ったエイリアン「サーリーナ」彼女を捕まえるためにKを呼び戻します。
展開が速くポンポン進むストーリーは観ていて爽快で飽きません。大人も子供も一緒に楽しめるこの作品。新しいキャラクターにも注目です。(女性 30代)
1作目と同じコメディタッチで面白いことは面白いけれど、1のインパクトが強すぎてどうしても見応えがないと感じてしまう作品です。駄作という意味ではありません。普通に面白いですし、子供から大人まで全年齢で楽しめます。
1作目より良かった点は、パグが可愛い、敵が強くて賢くてすごい美人、KとJの掛け合いのテンポが良い、エイリアンが相変わらず多様で面白いというところです。1より虫が出てこないので、食事中でも安心して鑑賞できます。(女性 30代)
コメディ成分が増量されていて、登場人物が軒並み知能低下しているので馬鹿馬鹿しさが止まらない。前作まで作品の引き締め役だったトミー・リー・ジョーンズまで面白枠になっているのが面白い。しかも、しかめっ面のままなのがズルい。
前作とKとJの立場が逆になっているのもパターンを変えてきてとても面白い。犬のフランクもいいスパイスになっている。マイケル・ジャクソンもエージェント志望で出演しているのでそこにも注目。(男性 30代)
とりあえず面白いは面白い。
前作で普通のおじさんに戻ってしまったトミー・リー・ジョーンズ。彼とウィル・スミスの二人のやりとりこそがこのシリーズの肝ということで、いかにして普通のおじさんのエージェントとしての記憶を戻すかのドタバタが一つの見せ所。トミー・リー・ジョーンズと出世したウィル・スミスの二人の立ち位置が前作と異なるのも面白い。前作にあった「設定の出オチ」というインパクトを超えるものはないが、馴染みのメンバーが馴染みの世界観にいる安心感が心地良い。(男性 40代)
前作のインパクトが大きかった分、正直今回は少し物足りなさを感じた。JとKの再コンビは嬉しかったが、Kの記憶喪失からの復帰までがやや急ぎ足で、感情の盛り上がりが薄かった気がする。ただし、サラ・の存在やラブストーリー要素は意外と良かった。エイリアンの造形は相変わらずユニークで、フランクの活躍にも癒された。(30代 男性)
テンポは良く、軽快なアクションとユーモアが続くので気楽に観られる映画。ただ、前作ほどの新鮮味や驚きはなく、続編としては安全運転に感じた。Kが再登場する展開には胸が熱くなったし、ウィル・スミスのJも貫禄がついて良かった。クライマックスがややあっさり終わるのは残念だったが、全体としては楽しかった。(40代 女性)
やっぱりJとKの掛け合いが最高!ウィル・スミスの軽快なトークとトミー・リー・ジョーンズの渋さが光ってて、そこに新キャラのエイリアンたちが絡んでくる構図が面白かった。悪役セリーナはそこまで怖くなかったけど、B級感が逆にMIBらしい。1作目と比べると若干パワーダウンしてるけど、ファンとしては満足!(20代 男性)
SFコメディというジャンルがこんなにエンタメとして成立してるのはMIBくらい。2作目は前作のパターンをなぞってる感はあるけど、それでも楽しい。Jの成長と、Kの再登場という王道展開には安心感がある。エイリアンの小ネタやブラックジョークも健在で、軽快に観られる作品。気軽に観られる週末映画としてはおすすめ。(50代 男性)
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』を見た人におすすめの映画5選
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
この映画を一言で表すと?
銀河最凶チームによる、笑って泣けるスペースアドベンチャー!
どんな話?
銀河を救う羽目になった宇宙のお騒がせ者たちが、喧嘩しながらも次第に仲間として団結していく姿を描くSFアクション。クセの強いキャラたちとコミカルなやり取りが魅力で、アクションも爽快感抜群。
ここがおすすめ!
キャラクターの個性が光り、テンポの良い掛け合いは『MIB2』のJ&Kを彷彿とさせる。ノリの良い音楽や映像美も秀逸で、観終わった後に心地よい余韻が残る作品。シリーズを通してもクオリティが高いので、ハマること間違いなし!
ゴーストバスターズ(1984)
この映画を一言で表すと?
笑ってスリルも味わえる、幽霊退治のコメディアクション!
どんな話?
科学者たちが幽霊退治のビジネス「ゴーストバスターズ」を立ち上げ、ニューヨークの街を舞台に怪現象と戦っていく。お化けがテーマながらもユーモア満載で、怖さよりも笑いがメインの名作。
ここがおすすめ!
MIBのようなチームプレイや奇想天外なガジェット、ユーモアあるキャラ構成は『MIB2』と共通点多数。1980年代の空気感を味わいつつ、今見ても色あせない面白さが詰まっているエンタメの王道。
ジャンパー
この映画を一言で表すと?
一瞬で世界を飛び回る、超能力×逃走サスペンス!
どんな話?
空間を瞬間移動できる能力を持つ青年が、秘密組織に追われながら世界中を飛び回るアクションSF。主人公が能力を駆使しながら戦う姿がスピーディーで、非日常感が味わえる設定が魅力的。
ここがおすすめ!
異能力や秘密組織という『MIB2』好きにはたまらない要素が満載。テンポの良い展開や派手なロケーション、青年の成長要素もあり、スタイリッシュなSFを求めている人にぴったりの一本。
キングスマン
この映画を一言で表すと?
英国紳士が魅せる、スパイアクション×ぶっ飛び演出の新定番!
どんな話?
裏社会を守るスパイ機関「キングスマン」が世界の危機に立ち向かう物語。若者の成長とベテランスパイの絆、そして独特のユーモアが融合したスタイリッシュなアクション映画。
ここがおすすめ!
『MIB2』のJとKのようなバディ関係や、ガジェット満載の戦いが魅力。スタイリッシュかつ過激な演出は大人向けで、一味違ったスパイ映画を探している人におすすめ。ユーモアも抜群に効いています。
アイ・アム・ナンバー4
この映画を一言で表すと?
宇宙から来た少年が正体を隠して戦う、青春SFアクション!
どんな話?
地球に潜伏する宇宙人の少年が、高校生活を送りながらも謎の追っ手から逃れ、自らの力と運命に向き合っていく。青春と異星人バトルが融合したユニークなストーリー展開。
ここがおすすめ!
異星人の設定やスリルある追跡劇は『MIB2』に通じるものがある。アクションと青春のバランスも良く、ライトなSFが好きな人にはぴったり。シリーズ化を期待させる世界観も魅力です。
みんなの感想・レビュー
前作でトミー・リー・ジョーンズ演じるKと別れてしまったのでどうなることかと思いきや、あっという間に復活する。面白くなるならば何でもありの姿勢が嬉しい。特に郵便局のシーンとロッカーの中の小国家のシーンのやり取りが印象的で面白いシーンは多い。作品としてのまとまりは前作にかなり劣ってはいるが、意識的なキャラクターの利用や最新技術をふんだんに使った見せ場はこちらの方が多くジャンクフード的な面白さがある。
「スター・ウォーズ」と「マーズ・アタック」を足して2で割ったようなニュアンスがあり、前作と比較されても仕方がないような出来映えというのは否めない。最初の作品が評判が良かったコメディの、よくありがちな悲しい運命を背負っているのは確かである。何というかドキドキするような驚きは消え失せてしまったところと、アクションにスピード感がなく、妙に落ち着いてしまったウィル・スミスが出世してしまったために、チンピラ感が無くなってぎこちない。トミー・リー・ジョーンズはなくてはならない存在だが、いっそのこと出演を熱望していたマイケルに”J”をやらせてみたら、もっとユニークなものになっていたかも知れないと思ってしまった。
前作と比較というところで観ない分には、登場人物のアクの強さは前作同様に楽しめる。パグ犬のフランクがいい味を出しており、ララ・フリン・ボイル演ずるサーリーナのサディストぶりも大きなポイントだろう。ブラックジョークも同じようなニュアンスで楽しむことができ、前作のハプニング的要因と斬新さを求めれば気の毒といった感は否めないが、マイケル・ジャクソンのぞんざいな扱いもまた笑える部分である。若干テンポに冗長さは否めないが、これもまぁご愛敬といった感じで、身を乗り出して観るような派手さやアクの強さは薄いが、のんびりゆったりと楽しむことはできる。
本シリーズは1・2・3とあるが、各作品を個別に観ると1の衝撃には到底敵わないのだが、ストーリーを分割した一作品と観ればよいのではないか。所詮はコメディ的な展開なので作品の出来以前に、笑いどころを見つけるのが一番なのである。前作では敵がゴキブリの化け物というところが少々いただけない人もあっただろうが、本作では出てくるエイリアンも真面目な者からイカれた者まで笑いどころは多い。”K”が局長として働く田舎の郵便局で、郵便物の仕分けをしているエイリアンなどのコミカルなシーンは、本シリーズならではのユニークな演出である。