映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』の概要:ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズという超一流俳優がタッグを組んだ伝説の作品が戻ってきた!2人のエージェントが、地球に迫る新たな危機に立ち向かう。新たなヒロイン、ローラも要チェック。
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』の作品情報
上映時間:85分
ジャンル:アクション、SF、コメディ
監督:バリー・ソネンフェルド
キャスト:トミー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミス、リップ・トーン、ロザリオ・ドーソン etc
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』の登場人物(キャスト)
- K(トミー・リー・ジョーンズ)
- かつてJとコンビを組んでいたベテランエージェント。前作でエージェントを辞め民間人に戻っていたが、今作で職場復帰する。
- J(ウィル・スミス)
- お調子者だが、今作では一流のエージェントへと成長している。Kとのコンビ解消後、パートナーに恵まれていなかった。
- F(ティム・ブラニー)
- 新たにJのパートナーとなることとなったエージェント。パグ犬。
- サーリーナ(ララ・フリン・ボイル)
- ライト・オブ・ザルダを狙うエイリアン。MIBを占拠する。
- ローラ・ヴァスケス(ロザリオ・ドーソン)
- ピザ屋で働く女性。実はとある惑星の王女の娘でザルダン星人。
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』のあらすじ【起】
前作で突如MIBという秘密組織に所属することとなり地球を救ってみせたJは、現在もエージェントとして活動を続けていた。MIB、正式名称『メン・イン・ブラック』は、世界、そして地球で密かに暮らすエイリアンを管理し、地球の平和を守ることを目的としている組織である。
以前Kというベテランエージェントとコンビを組んでいたJであったが、Kは以前地球を救った際にエージェントの任を降りる事を決意、MIBから離れていた。MIBでは基本2人1組で行動する為、Jには新たなパートナーがあてがわれる。しかし中々自分にあったパートナーに巡り会えないJは次々とパートナーを変えていく。そして、何ととうとうJはエージェントF、エージェントというものの実際はパグ犬である捜査員とコンビを組むことになるのであった。
しかし、エイリアンの魔の手が地球に伸びていた。強力な「ライト・オブ・ザルタ」を狙い、カイロシアンという星から現れたサーリーナというエイリアンがMIBを占拠したのである。
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』のあらすじ【承】
そしてエイリアンの狙いであるライト・オブ・ザルタは、何とKが所持しているというのだった。パニックに陥っているMIBから何とか脱出したJは、急いでKの元へと走る。しかし、MIBを抜ける条件としてMIB時代の記憶を全て消されているKはそのことも覚えてはいなかった。
しかし、ライト・オブ・ザルタのありかを知るにはKの記憶が必要不可欠である。Kの記憶を取り戻すにはMIB本部にある記憶回復装置を使う必要があるのだが、現在サーリーナが占拠してしまっているため潜入することができない。そこでJは機転を利かせ、NY全体を停電させその電力を使うことでKの記憶を復活させたのだ。
そしてKは、ライト・オブ・ザルタに関する記憶を取り戻す。元々の持ち主であったザルダンという惑星の王女が以前地球に訪れた時のことである。その時も、サーリーナの猛攻が惑星ザルダンと王女に襲いかかったのだ。惑星は破壊され、王女はKの目の前で殺されてしまう。そして死の間際、Kは王女からライト・オブ・ザルタを手渡されるのだった。
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』のあらすじ【転】
Kは「ライト・オブ・ザルタ」はローラという娘のところにあるといい、2人はローラが働くピザ屋に向かって走り出す。Jは現相棒であるFに自らの行動を伝える為電話を入れるのだが、何とその電話がサーリーナによって傍受されていた。サーリーナにライト・オブ・ザルタの行方が伝わってしまったのである。
サーリーナは2人よりも早くローラの元へと辿り着くと、ローラを誘拐し占拠しているMIBへと連れ去ってしまう。KとJは、ライト・オブ・ザルタとローラを取り返すべく、危険を承知でMIBへと潜入する。そして、サーリーナの隙をつき見事ローラ救出に成功するのだった。
しかし、サーリーナがそのまま二人を見逃すはずはない。サーリーナは二人を執拗に追いかける。そこで再びJが機転を利かせた。彼は地下鉄へとサーリーナをおびき出す。その地下鉄には大きな芋虫の形をしたエイリアンが暮らしていた。そして何と、地下鉄におびき寄せられたサーリーナはそのままそのエイリアンに丸呑みにされてしまうのだった。
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』の結末・ラスト(ネタバレ)
ローラを連れたJとKは宇宙船に向けて走っていた。そして、KはJに、ライト・オブ・ザルタはローラその人のことを指すということを伝えるのだった。ローラは実は王女の娘であり、ザルダンの生き残りだったのである。
ローラを星へと送り届ける為、Kはこうしてローラを宇宙船まで連れてきたのである。しかし、サーリーナはまだ諦めていなかった。死んだと思われていたサーリーナだったが、何と自らを食べたエイリアンを吸収して彼らを追ってきたのだ。
KとJは自ら囮になり、ローラを無事に宇宙へと飛び立たせる。そしてかつての名コンビ、KとJの連携プレーにより、今度こそサーリーナは最期を迎えるのであった。そして、占拠されていたMIBにもやっと平穏が訪れる。しかし、地球の危機を救った本人であるにも関わらず、Jだけは何故か落胆していた。実はJは密かにローラに惹かれていたのである。そんなJを、FやKといった仲間達が慰める。そしてJは、そんな悲しい思いをバネに新たに仕事に精を出すことを誓うのであった。
映画『メン・イン・ブラック2(MIB2)』の感想・評価・レビュー
前作のラストでは、エージェントKがニューラライザーで記憶を消し、郵便職員になっていいたのだが、今度はJがKの記憶を呼び起こし、再びパートナーとして行動する流れ。ベテランエージェントだったKに対して、Jが宇宙人の存在を説いていくという前作と逆の立場になっている所が面白い。今回も、エイリアンから地球の危機を守るという前回と同じ流れになっているのだが、初回作品を見てしまっていると、奇抜な展開に慣れてしまっている為、驚きは軽減してしまっている印象。しれっとマイケルジャクソンが出演してるのには、思わず笑ってしまったが、、、。(男性 30代)
普通の人生を送りたいベテランの捜査官Kがカギを握る続編。
確かにウィル・スミスだけでも作品が成立するが、やはり、本作にはトミー・リー・ジョーンズという常に仏頂面で若手を「小僧」呼ばわりする相棒がいないとダメ。
どこまでも走るウィル・スミスだが、それを余裕綽々の表情で先回りして敵を倒すトミー・リー・ジョーンズのKは偉大である。
更に今回の悪役は色気が出ているララ・フリン・ボイルという点も見逃せない。
前作ではゴキブリのエイリアンが悪役だっだが、本作では人間の姿では美女というサービスはきちんと求められているモノに応えている。
とにかく、本作ではKが現場に戻る展開が面白く、そこを懸命に駆けずり回るJの努力もまた微笑ましい限りである。(男性 30代)
「おかえりなさい、MIB」前作で一般人に戻ったトミー・リー・ジョーンズ演じるK。ウィル・スミス演じるJもだいぶ成長し、エリート捜査官として平穏な日々を送っています。しかしそんな時に現れるのが新たな悪。今回の敵は美しい美貌を持ったエイリアン「サーリーナ」彼女を捕まえるためにKを呼び戻します。
展開が速くポンポン進むストーリーは観ていて爽快で飽きません。大人も子供も一緒に楽しめるこの作品。新しいキャラクターにも注目です。(女性 30代)
1作目と同じコメディタッチで面白いことは面白いけれど、1のインパクトが強すぎてどうしても見応えがないと感じてしまう作品です。駄作という意味ではありません。普通に面白いですし、子供から大人まで全年齢で楽しめます。
1作目より良かった点は、パグが可愛い、敵が強くて賢くてすごい美人、KとJの掛け合いのテンポが良い、エイリアンが相変わらず多様で面白いというところです。1より虫が出てこないので、食事中でも安心して鑑賞できます。(女性 30代)
コメディ成分が増量されていて、登場人物が軒並み知能低下しているので馬鹿馬鹿しさが止まらない。前作まで作品の引き締め役だったトミー・リー・ジョーンズまで面白枠になっているのが面白い。しかも、しかめっ面のままなのがズルい。
前作とKとJの立場が逆になっているのもパターンを変えてきてとても面白い。犬のフランクもいいスパイスになっている。マイケル・ジャクソンもエージェント志望で出演しているのでそこにも注目。(男性 30代)
とりあえず面白いは面白い。
前作で普通のおじさんに戻ってしまったトミー・リー・ジョーンズ。彼とウィル・スミスの二人のやりとりこそがこのシリーズの肝ということで、いかにして普通のおじさんのエージェントとしての記憶を戻すかのドタバタが一つの見せ所。トミー・リー・ジョーンズと出世したウィル・スミスの二人の立ち位置が前作と異なるのも面白い。前作にあった「設定の出オチ」というインパクトを超えるものはないが、馴染みのメンバーが馴染みの世界観にいる安心感が心地良い。(男性 40代)
関連作品
次作 メン・イン・ブラック3
前作 メン・イン・ブラック
みんなの感想・レビュー
前作でトミー・リー・ジョーンズ演じるKと別れてしまったのでどうなることかと思いきや、あっという間に復活する。面白くなるならば何でもありの姿勢が嬉しい。特に郵便局のシーンとロッカーの中の小国家のシーンのやり取りが印象的で面白いシーンは多い。作品としてのまとまりは前作にかなり劣ってはいるが、意識的なキャラクターの利用や最新技術をふんだんに使った見せ場はこちらの方が多くジャンクフード的な面白さがある。
「スター・ウォーズ」と「マーズ・アタック」を足して2で割ったようなニュアンスがあり、前作と比較されても仕方がないような出来映えというのは否めない。最初の作品が評判が良かったコメディの、よくありがちな悲しい運命を背負っているのは確かである。何というかドキドキするような驚きは消え失せてしまったところと、アクションにスピード感がなく、妙に落ち着いてしまったウィル・スミスが出世してしまったために、チンピラ感が無くなってぎこちない。トミー・リー・ジョーンズはなくてはならない存在だが、いっそのこと出演を熱望していたマイケルに”J”をやらせてみたら、もっとユニークなものになっていたかも知れないと思ってしまった。
前作と比較というところで観ない分には、登場人物のアクの強さは前作同様に楽しめる。パグ犬のフランクがいい味を出しており、ララ・フリン・ボイル演ずるサーリーナのサディストぶりも大きなポイントだろう。ブラックジョークも同じようなニュアンスで楽しむことができ、前作のハプニング的要因と斬新さを求めれば気の毒といった感は否めないが、マイケル・ジャクソンのぞんざいな扱いもまた笑える部分である。若干テンポに冗長さは否めないが、これもまぁご愛敬といった感じで、身を乗り出して観るような派手さやアクの強さは薄いが、のんびりゆったりと楽しむことはできる。
本シリーズは1・2・3とあるが、各作品を個別に観ると1の衝撃には到底敵わないのだが、ストーリーを分割した一作品と観ればよいのではないか。所詮はコメディ的な展開なので作品の出来以前に、笑いどころを見つけるのが一番なのである。前作では敵がゴキブリの化け物というところが少々いただけない人もあっただろうが、本作では出てくるエイリアンも真面目な者からイカれた者まで笑いどころは多い。”K”が局長として働く田舎の郵便局で、郵便物の仕分けをしているエイリアンなどのコミカルなシーンは、本シリーズならではのユニークな演出である。