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映画『マイアミ・バイス(2006)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『マイアミ・バイス(2006)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『マイアミ・バイス(2006)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『マイアミ・バイス(2006)』の結末までのストーリー
  • 『マイアミ・バイス(2006)』を見た感想・レビュー
  • 『マイアミ・バイス(2006)』を見た人におすすめの映画5選

映画『マイアミ・バイス』の作品情報

マイアミ・バイス

製作年:2006年
上映時間:132分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:マイケル・マン
キャスト:コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス、コン・リー、ナオミ・ハリス etc

映画『マイアミ・バイス』の登場人物(キャスト)

ジェームズ・ソニー・クロケット(コリン・ファレル)
マイアミ警察の刑事。潜入捜査でイザベラと出会い恋に落ちる。
リカルド・タブス(ジェイミー・フォックス)
マイアミ警察の刑事。ソニーの相棒。ソニーの良き理解者でもある。
イザベラ(コン・リー)
麻薬組織のボスであるモントーヤの愛人。組織の経理も担当している。17歳の頃から裏社会で働いていた。
トゥルーディー・ジョプリン(ナオミ・ハリス)
マイアミ警察の刑事。リカルドの恋人。イエロの手下に誘拐され、瀕死の重傷を負う。
ホセ・イエロ(ジョン・オーティス)
コロンビア人。麻薬組織の中間マネージメントを行っている。ソニー達があまりに有能な運び屋だったため、常に疑いを持っていた。
モントーヤ(ルイス・トサル)
麻薬組織のボス。滅多に姿を現さない。仕事をミスした者や自分を裏切った者には容赦しない残忍な性格。
ジョン・フジマ(キアラン・ハインズ)
FBI捜査官。麻薬組織の捜査を指揮している。捜査関係者の中から情報が漏れていたため、顔が誰にも割れていないソニーとリカルドに協力を求める。
アロンゾ(ジョン・ホークス)
ソニーとリカルドの情報屋として捜査に協力していた。FBIに協力していたときに、麻薬組織に妻を人質に取られてしまい、情報を全部バラしてしまう。妻が殺されていたことを知り、自殺する。

映画『マイアミ・バイス』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『マイアミ・バイス(2006)』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『マイアミ・バイス』のあらすじ【起】

マイアミ警察のソニーの元に、アロンゾが震える声で電話を掛けてきた。アロンゾの動揺が激しかったため、ソニーはアロンゾの身に何が起きているのか理解することができなかった。詳しく話を聞こうとすると、アロンゾは妻のことを頼むと話し電話を切ってしまう。アロンゾはソニーと同僚のリカルドが懇意にしていた情報屋で、現在はFBIに協力しているはずだった。ソニーはFBI特別捜査官のジョン・フジマに連絡を取り、アロンゾが助けを求めてきたことを話した。

ソニーとリカルドは車で逃走していたアロンゾを発見する。アロンゾはロシア系のFBI捜査官を、麻薬組織に引き合わせる仕事を請け負っていた。だが、妻が麻薬組織に拉致されたことで状況が一変する。アロンゾは妻を助けるため、自分が知っている情報を麻薬組織に全て話していた。だが、アロンゾが話す前に、麻薬組織はなぜかロシア系のFBI捜査官が潜入していることを知っていた。アロンゾが家に帰ろうとしていると、先に家に向かっていた警備隊から、アロンゾの妻が既に亡くなっているとリカルドの元に連絡が入る。ショックを受けたアロンゾは道路に飛び出し、自殺してしまう。

ソニーとリカルドは上司の呼び出しを受け、フジマと対面を果たす。フジマが指揮を執っている今回の事件は共同特別捜査で、FBI・麻薬捜査局・ATF・税関が捜査に関わっていた。しかも、管理システムが何者かによって侵されており、どこから情報が漏れたのか分からない状況だった。フジマは誰にも顔が割れていないソニー達に協力を求めた。

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映画『マイアミ・バイス』のあらすじ【承】

ソニーとリカルドは運び屋として潜入するため、密売人のホセ・イエロに接触することになった。ソニー達は嘘の犯罪歴と偽名を用意し、準備を整えた。イエロは2人の能力を図るため、今まで関わった仕事相手を尋ねた。だが、2人はその答えを煙に巻き、相手は明かさないと突っぱねた。イエロの手下に銃を突きつけられ殺されそうになるが、ソニーが爆弾を握り締め対抗した。一触即発の空気になるが、イエロが手下を下がらせたことで事なきを得る。詳しい仕事の話をした後、ソニー達は合否の連絡をホテルで待つことになった。

ソニー達はイエロのボスに会うことになった。車で移動していると、妨害電波の影響で携帯が使えなくなる。それは、CIAが行う手法と全く同じだった。ソニー達は危機感を感じながらも、イエロの手下の指示に大人しく従った。ソニー達は車の中で組織のボスのモントーヤに会い、仕事を任されることになった。モントーヤは2人に、金の管理をしているイザベラを紹介した。その時、ソニーはモントーヤとイザベラが、同じ腕時計をしていることに気づく。

ソニー達は仕事の完了をイエロに報告した。その時、不審者に襲撃され、彼らが隠し持っていた大量の麻薬を発見したと嘘を吐いた。実はその麻薬は、ソニー達が2週間前にイエロの元から盗んでいた麻薬だった。ソニー達はどこかから情報が漏れているとイエロに話した。イエロはソニー達を疑うが、何も証拠はなかった。ソニー達はタダで麻薬を返す代わりに、仕事の継続を求めた。イザベラが承諾したため、仕事が継続されることになった。

ソニーとイザベラはお互い惹かれ始めていた。2人はバーで酒を飲んだ後、一夜を共にした。お互いこの関係は長く続かないと分かっていたが、思いを止めることはできなかった。ソニーはイザベラに警察官だと告げられないことに苦しむが、職務を途中で投げ出すことはできなかった。ソニーはリカルドと共にフジマと上司に会い、イエロが組織の中間マネージメントを行っていることと、ボスがモントーヤであることを報告した。そして、ソニーは運搬ルートと資金洗浄の組織を洗い出すため、イエロを泳がしておいて欲しいと頼んだ。フジマの答えはノーだったが、上司が場を取り成してくれたおかげで、潜入捜査が続行されることになった。リカルドはソニーの味方をしながらも、イザベラに傾倒しているのではないかと心配していた。

映画『マイアミ・バイス』のあらすじ【転】

イエロはあまりに仕事が出来過ぎていることから、ソニー達の疑いを拭い切れずにいた。モントーヤにそのことを伝えるが、聞き入れてはもらえなかった。モントーヤはイザベラがソニー達のことを信用していたため、疑ってはいなかったのだ。だが、イエロはイザベラとソニーが仲良く体を寄せ合って踊っている姿を見てしまい、2人の関係に気づいてしまう。

ソニー達は貨物船を使い、積み荷を運ぶことになった。リカルドはフジマに電話を掛け、警報を出して欲しいと頼んだ。そして、税関には月曜日、FBI本部には火曜日、マイアミ支部には水曜日、麻薬取締局には木曜日、沿岸警備隊には金曜日、と伝えてくれと頼んだ。どこから情報が漏れるか確認するためだった。その後、リカルドはイエロから“密輸の警報が出た”とのメールをもらう。曜日は火曜日だった。

何者かがリカルドの恋人のトゥルーディーを誘拐し、ソニーの携帯に電話を掛けてきた。犯人は積み荷の中の“ブツ”を要求してきた。ソニー達は同僚達の手を借り、電話で聞こえた音やトゥルーディーが話した内容を頼りに捜索を始めた。この誘拐劇はイエロが裏で手を引いていた。ソニーはイザベラに電話を掛け、この件を報告した。イザベラはイエロがソニー達を殺す気でいることを知っていたため、指示に従わないよう忠告した。

ソニー達は犯人宅を割り出し、無事にトゥルーディーを救出する。だが、イエロが犯人宅に仕掛けていた爆弾のスイッチを押したため、爆発に巻き込まれてトゥルーディーが酷い怪我を負ってしまう。トゥルーディーは病院に運び込まれ治療を受けるが、予断は許さない状態だった。その頃、イエロはソニーとイザベルが体を寄せ合ってダンスを踊っている映像を、モントーヤに見せていた。

映画『マイアミ・バイス』の結末・ラスト(ネタバレ)

ソニーはイエロと連絡を取り、“ブツ”の返還と報酬の引き渡しを行うことにした。ソニーはこの機会にイエロ達を逮捕することを決意する。報告を受けた上司は、相手の狙撃手を確認し援護できる準備が整うまで“ブツ”を見せないようソニーに指示を出した。

ソニー達は準備を整え、取引現場に向かった。イエロも現れるが、イザベラを人質に取っていた。ソニーとの関係を知ったモントーヤが、イザベラを見捨てたのだ。ソニーは“ブツ”の確認役にイザベラを指名し、近くに来たところを救助した。ソニーの仲間が狙撃手を撃ったことで、取引現場は激しい銃撃戦となった。イエロの仲間達は、次々と射殺されていった。イザベラはソニーが警官だと知り、ショックを受けて激しく取り乱した。ソニーがイザベラを連れて逃げるのを、リカルドは黙って見送った。

ソニーはイザベラの逃亡準備を整えた。2人は悲しみを堪えながら、別れのときまで静かに寄り添った。そして、ソニーはイザベラが船に乗って旅立って行くのを見送った。一方のリカルドも、トゥルーディーのベッドに寄り添っていた。トゥルーディーが意識を取り戻したため、看護師を呼んだ。

映画『マイアミ・バイス』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

潜入捜査が内容のアクション映画作品としては、ストーリーが簡易的で緊迫感やスリルはあまり感じられなかった。アクションシーンは所々生々しく表現されており、とても見応えがあった分、作品としては少し勿体なく感じた。
個人的には、イザベラ役を務めたコン・リーのアジアらしい美しさに見惚れてしまった。せっかく恋愛要素を含んだ作品だったので、ソニーとイザベラの恋愛をもう少し深く描いてほしかったなと感じた。(女性 30代)


80年代に一世を風靡したテレビドラマを、その時の製作総指揮を務めたマイケル・マン監督が映画化したこの作品。描かれているのは2人のプロ。演じるのはコリン・ファレルとジェイミー・フォックス。麻薬捜査官としてバディを組む2人ですが、作中には2人が馴れ合うような描写は一切ありません。しかし目線や、タイミング、息の合った銃撃戦でしっかりと2人の絆や信頼が描かれています。
マイケル・マンの描く「プロ」の姿。静かな作品ですが、アクションも楽しめてとても渋いです。(女性 30代)


マイケル・マン監督らしい硬質でクールな映像美が炸裂している。『ヒート』にも通じる都会の孤独感、そして静かな暴力が支配する世界観。物語は潜入捜査の緊迫感と、愛と職務の狭間で揺れる刑事の葛藤を描くが、セリフよりも“空気”で語る演出が痺れる。夜のマイアミの光と闇の対比が美しく、銃撃戦のリアリティも圧巻。(30代 男性)


ストーリーよりも“雰囲気”を楽しむ映画。音楽、映像、カメラワーク、すべてがスタイリッシュ。特にコリン・ファレル演じるソニーとコン・リー演じるイザベラの恋が切なく、危険で、美しい。潜入捜査の緊張感の中に、一瞬だけ訪れる甘美な逃避が印象的。全体的に静かな映画だが、心に残る余韻が深い。(20代 女性)


アクション映画を期待して観ると肩透かしを食らうが、“刑事たちの孤独と職業の宿命”を描いたドラマとしては秀逸。マイケル・マン特有の現実感のある銃撃シーンは、短くても息を呑むほどの迫力。夜の街の映像はまるで詩のようで、デジタル撮影の冷たさが逆に情熱を際立たせている。静かに燃える傑作。(40代 男性)


恋愛と犯罪、職務と裏切り――すべてが曖昧に混ざり合う世界観が魅力。ソニーとイザベラの関係には、悲劇的な香りが漂う。任務を超えて惹かれ合う二人の姿は危険で、同時に人間らしい。特にラスト、彼が彼女を逃すシーンには、言葉にできない切なさがある。映像の美しさと余韻の残る音楽が見事に融合していた。(30代 女性)


ストーリーを追うよりも“感情の流れ”で観る映画。映像と音がシームレスに繋がり、現実と幻の境目が曖昧になる。潜入捜査というテーマを通して、人間の信頼と裏切りの本質を描いている。セリフが少ない分、表情や光の演出で語るマイケル・マンの手腕が際立つ。まさに映像詩と呼べる一本。(50代 男性)


犯罪映画としてよりも“愛と運命の物語”として心に残る。潜入捜査官という立場にありながら、敵側の女性と恋に落ちる展開が危険すぎて魅力的。コン・リーの妖艶な存在感がすごく、彼女の一挙手一投足が画面を支配する。全体的にセリフが少なく、映像と音楽で語るスタイルが心地よかった。(20代 男性)


この映画の魅力は、ハリウッド作品にしては異様な“静けさ”。派手な展開はないが、緊張感がずっと続く。潜入捜査の現場で生きる刑事たちの“孤独”を、音楽と映像で描くセンスが素晴らしい。銃撃戦も現実的で、まるでドキュメンタリーを見ているよう。コリン・ファレルの渋さが光る硬派なサスペンス。(30代 男性)


恋愛映画として観ると、異様に切なくて美しい。ソニーとイザベラの恋は最初から破滅に向かっているのに、それでも惹かれ合う。海辺の夜のシーンは息を呑むほどロマンチック。犯罪、暴力、そして愛――それらがマイケル・マン独自の美学で包まれている。映像の湿度が高く、観る者の感情をゆっくり侵食していく。(40代 女性)

映画『マイアミ・バイス』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『マイアミ・バイス(2006)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ヒート

この映画を一言で表すと?

犯罪者と刑事、二人の男の誇りと孤独がぶつかり合う、究極のクライムドラマ。

どんな話?

プロの犯罪者マッコーリーと、彼を追うロサンゼルス市警の刑事ハンナ。二人は敵でありながら、互いに深い敬意を抱いている。追う者と追われる者の心理戦を軸に、壮絶な銃撃戦と孤独な生き様を描く。

ここがおすすめ!

『マイアミ・バイス』と同じマイケル・マン監督作品。映像のリアリズムと都市の孤独感の描き方が圧巻。特に銃撃シーンの迫力は映画史に残る名演出。犯罪映画でありながら、男たちの生き様と美学を描いた名作。

コラテラル

この映画を一言で表すと?

“夜のロサンゼルス”が舞台の、静かに燃えるサスペンス・スリラー。

どんな話?

タクシー運転手マックスは、乗客のヴィンセントを乗せて一夜を過ごすが、実は彼は冷酷な殺し屋だった。二人は夜の街を走りながら、互いの人生観をぶつけ合う。緊張感と人間ドラマが交錯する一夜の物語。

ここがおすすめ!

トム・クルーズが演じる“悪のカリスマ”が圧倒的。『マイアミ・バイス』と同様、マイケル・マンらしい都会の孤独感とスタイリッシュな映像美が光る。タクシーという密室で描かれる心理劇が深く、観る者を夜の世界へ引きずり込む。

トレーニング デイ

この映画を一言で表すと?

正義と悪の境界が曖昧になる、緊迫の刑事ドラマ。

どんな話?

ロサンゼルス市警の新人刑事ジェイクは、ベテラン刑事アロンゾの1日研修に同行する。しかし、アロンゾのやり方はあまりに非常識で、次第にジェイクは“正義とは何か”に苦しむことになる。

ここがおすすめ!

デンゼル・ワシントンが演じるカリスマ的な悪徳刑事の存在感が圧倒的。『マイアミ・バイス』と同様、街の裏側に潜む暴力と人間の欲望をリアルに描く。正義と悪の間で揺れる心理描写が見どころ。衝撃的なラストも必見。

ドライヴ

この映画を一言で表すと?

沈黙の中に激情が潜む、美しくも危険なノワール映画。

どんな話?

昼はスタントマン、夜は逃走ドライバーとして生きる男。ある女性と出会ったことで、彼の静かな人生が暴力と裏切りに巻き込まれていく。

ここがおすすめ!

ライアン・ゴズリングが演じる無口な主人公が魅力的。『マイアミ・バイス』と同様、セリフよりも“映像と音楽で語る”美学が貫かれている。シンセサウンドと夜の街の映像が融合し、スタイリッシュかつ切ない雰囲気を生み出す。

ブラックレイン

この映画を一言で表すと?

異国の街で描かれる、男たちの誇りと復讐のハードボイルドドラマ。

どんな話?

ニューヨーク市警の刑事ニックは、日本の大阪でヤクザを護送中に逃がしてしまう。慣れない異国で日本の刑事と協力しながら、逃亡した男を追い詰めていく。

ここがおすすめ!

リドリー・スコット監督による独特の映像美が光る。『マイアミ・バイス』のように、都市の光と闇、文化の衝突、男の孤独をスタイリッシュに描く。マイケル・ダグラスの渋さが炸裂し、ハードボイルドの真髄を味わえる一本。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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