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映画『ミッドナイト・ラン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ミッドナイト・ラン』の概要:元刑事のバウンティ・ハンターの男と、賞金首である男の大陸横断逃走劇。主演のロバート・デ・ニーロとチャールズ・グローディンの息の合った軽妙なやり取りが今作の魅力となっている。

映画『ミッドナイト・ラン』の作品情報

ミッドナイト・ラン

製作年:1988年
上映時間:126分
ジャンル:アクション
監督:マーティン・ブレスト
キャスト:ロバート・デ・ニーロ、チャールズ・グローディン、ヤフェット・コットー、ジョン・アシュトン etc

映画『ミッドナイト・ラン』の登場人物(キャスト)

ジャック・ウォルシュ(ロバート・デ・ニーロ)
元刑事のバウンティ・ハンター。与えられた仕事は確実にこなす。犯罪者を捕まえ得た賞金で喫茶店を開くのが夢。
ジョナサン・マデューカス(チャールズ・グローディン)
ヤクザのボス、セラノの会計士として勤めていたが、その金を横領し賞金対象となっている。奪った金を慈善団体に寄付するなど、心優しい性格の持ち主。
モーズリー(ヤフェット・コットー)
FBI捜査官。マデューカスを材料として、セラノに近付こうと画策する。
マーヴィン(ジョン・アシュトン)
ウォルシュと同じバウンティ・ハンター。金に目がなく、しばしばウォルシュの対象者を横取りする。

映画『ミッドナイト・ラン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ミッドナイト・ラン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ミッドナイト・ラン』のあらすじ【起】

ジャック・ウォルシュは元刑事のバウンティ・ハンター。保釈屋から依頼された犯罪者を捕まえ、その賞金を得て生活している。依頼された仕事は確実にこなすため、保釈屋からの信頼も厚い。

そんなある日、彼のもとに一件の依頼が入る。賞金首はジョナサン・マデューカス。マフィアのボス、セラノの会計士として勤めていたが、その金を横領し逃亡中の身である。マフィアのボスが絡んだ危険な依頼に、はじめウォルシュは難色を示すが、1500万ドルの高額な賞金に目がくらみ、仕事を引き受けることに。彼はこの依頼を最後に足を洗い、賞金で喫茶店を開くことを夢見ていた。

ウォルシュに与えられた期限は5日間だったが、ウォルシュは一日目にして早くもマデューカスの居場所を特定、身柄を拘束する。保釈屋に報告をし、身柄を引き渡すため飛行場へ向かう。

一方でウォルシュがマデューカスを捕まえたという話を聞きつけたFBI捜査官のモーズリーは、マデューカスを囮にセラノを逮捕しようと、飛行場へ向かっていた。

さらに保釈屋の元締めが実はセラノと繋がっており、セラノのもとにも情報が流れる。セラノは奪われた金を取り返しマデューカスを始末するため、ヒットマンを飛行場へ向かわせる。

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映画『ミッドナイト・ラン』のあらすじ【承】

FBIやセラノの思惑を知らないウォルシュは、マデューカスを連れ飛行機に乗り込むが、離陸直前にマデューカスが取り乱す。彼は大の飛行機嫌いであったのだ。暴れる彼を乗せたままフライトはできないとパイロットに言われ、渋々電車での移動に切り替えることに。

FBIとヒットマンが飛行場に到着したころ、そこにはすでに二人の姿は無かった。

飛行機から電車に乗り換えたと聞き、ウォルシュがしくじったと早とちりした保釈屋のエディは、新たにバウンティ・ハンターのマーヴィンに仕事を依頼する。マーヴィンはウォルシュの商売敵であり、賞金の横取りを画策していた。

ウォルシュが離れた隙に、マーヴィンはマデューカスに近付くが、そこへ戻ってきたウォルシュに返り討ちにされてしまう。

電車に乗り換えるため駅へ向かったウォルシュだったが、カードを止められてしまっていたたまにチケットが買えず、バスでの移動に切り替えることに。情報を盗聴していたFBIとヒットマンも急いでバスの到着地へと先回りする。

目的地へ到着しバスを降りたウォルシュたちの前にFBIが立ちはだかるが、さらにそこに居合わせたヒットマンとFBIによる激しい銃撃戦が始まる。そのどさくさに紛れ、二人は逃げ出した。

映画『ミッドナイト・ラン』のあらすじ【転】

持ち金が底をついてしまったため移動手段を失うウォルシュ。仕方なく近くに住んでいる元妻のもとへ金を借りに行く。

久々の再会となったウォルシュと元妻だったが、些細なことで口論になる。元妻は刑事を辞めたウォルシュに愛想を尽かし離婚したのだった。現在は刑事の夫と再婚している。彼の身を案じ最終的には金を貸してくれた元妻に礼を言い、二人は再び旅立つ。

近くにあった小型飛行場で飛行機に乗ろうとしたウォルシュだったが、隙を見たマデューカスが逃走。飛行機を操縦し逃げ出そうとするが追ってきたウォルシュに捕らえられる。マデューカスは飛行機が苦手なフリをしていたのだった。

貨物列車に乗った二人。そこでマデューカスが「なぜ刑事を辞めたのか」とウォルシュに尋ねる。ウォルシュは刑事時代、セラノに買収され賄賂を受け取っていたFBIに嫌気がさしていた。ウォルシュは賄賂を断った結果、FBIの上層部によって辞職へと追い込まれていたのだった。正義を貫いたがゆえに職も家庭も失ったウォルシュにマデューカスは同情する。逃走中に、二人の間には奇妙な絆が芽生えていた。

追ってきたFBIとカーチェイスを繰り広げた後、やってきたマーヴィンにマデューカスを横取りされてしまうウォルシュ。彼はそのままFBIに捕まってしまう。しかし彼には起死回生の一手があった。

映画『ミッドナイト・ラン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ウォルシュはマデューカスから、セラノに関するデータが入ったフロッピーディスクを受け取っていた。それを餌にセラノを呼び出し、データとマデューカスの身柄を交換する。そこにFBIが駆け込みセラノを逮捕する。それがウォルシュの筋書きだった。

セラノを捕まえたいFBIと、マデューカスを引き渡し賞金を得たいウォルシュ。両者の利害関係が一致し、互いに協力することに。

マーヴィンは当初の倍額を支払うと申し出たセラノに、マデューカスの身柄を引き渡す。

そして作戦が決行された。セラノに「データを預かっている」と電話するウォルシュ。人通りの多い駅で彼を待つウォルシュ。そこに現れたセラノとマデューカス。作戦は無事に成功し、セラノは逮捕。マデューカスの身柄は再びウォルシュに渡った。

保釈屋にマデューカスを連行してきたと報告するウォルシュ。しかし彼は続けて「マデューカスはこのまま逃がす。金は要らない」と申し出る。ウォルシュは賞金よりも、マデューカスとの友情を選んだのだった。

ウォルシュへの感謝の印として、マデューカスは隠し持っていた逃走資金を彼に差し出す。それは喫茶店を開くには充分な額の金だった。互いに礼を言い、別々の方向へ歩き出す二人。ウォルシュが足を止め振り返ると、そこにはもうマデューカスの姿は無かった。

映画『ミッドナイト・ラン』の感想・評価・レビュー

コメディー要素とアクション要素が付いてくるテンポがいいバディロードムービー。
FBIや他の賞金稼ぎとの駆け引きとハプニングが面白いのはなおの事、みんなどこか抜けているところにも愛しさを感じる。賞金稼ぎの主人公ジャックと賞金首のデュークの二人の掛け合いにも味があって、たまに吐露するところは生真面目さと男臭さがが出てまたいい。最後の最後に観客を裏切りつつ、胸にくるエンディングは本当に名シーン。二人でいるところをもっと見たくなる。
なんだよ、こいつらあっつい男だなあ、と思える最高の映画です。(女性 30代)


バディものの魅力がすべて詰まっている。とにかくめちゃくちゃ面白い。おすすめ。
過激なシーンや残酷な描写は一切ないので、安心して観られるのも良い。昔の映画なのでやや映像は古いが、近年の洗練された映像には醸し出せない良さがあり、それが逆にこの作品の空気感にマッチしていると思う。
主演二人はもちろん、登場人物全員キャラが立っていて楽しい。
ラストは最高に爽快な気分になれる。(女性 30代)


作品の色味が良くて観ているのが楽しかったし、自分が好きな類いの80年代アメリカンコメディ&アクションの雰囲気だった。
とはいえストーリーは特別面白くもなかったが、楽しく鑑賞できた。

セスナアクションは思わず笑ってしまうほどだったが、そこが愛しいと思えるドタバタロードムービーだ。やっぱりロバート・デ・ニーロが凄く良いに限る。和やかな気持ちにさせてくれるから誰にでも勧めたい。(女性 20代)

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