映画『ミスター・ロンリー』の概要:マイケル・ジャクソンになりきって孤独に生きてきた一人の男性が、マリリン・モンローのモノマネをして生活する女性に出会う。恋をして、人と関わることで僕自身が前に進めるようになる物語。
映画『ミスター・ロンリー』の作品情報
上映時間:111分
ジャンル:ラブストーリー
監督:ハーモニー・コリン
キャスト:ディエゴ・ルナ、サマンサ・モートン、ドニ・ラヴァン、ヴェルナー・ヘルツォーク etc
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映画『ミスター・ロンリー』の登場人物(キャスト)
- マイケル(ディエゴ・ルナ)
- マイケル・ジャクソンになりきって生きる男性。自分の顔が嫌いで、誰かになりきることでしか生きられないと考えている。孤独で友達もおらず、引っ込み思案。マイケルの真似をしている間は、スターのように自信を持てる。
- マリリン(サマンサ・モートン)
- マリリン・モンローのモノマネをする女性。夫はチャップリンのモノマネをしており、娘はシャーリー・テンプルになりきっている。いつも夫の言いなりになっており、不満を募らせている。普段は、マリリン・モンローのように明るく元気に振る舞うが、内心孤独や不安を抱えている。
- チャップリン(ドニ・ラヴァン)
- マリリンの夫。自分勝手で自己中心的な考えの持ち主。マリリンを所有物のように扱う。マイケルと仲良くしているマリリンに浮気の疑いを掛け、ひどく当たっている。
映画『ミスター・ロンリー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ミスター・ロンリー』のあらすじ【起】
自分の顔が嫌いで、別人になりたいと願う男性は、マイケル・ジャクソンになりきって生きる。名前もマイケルとし、パリの道中でマイケル・ジャクソンのダンスを踊って小銭を稼ぐ生活をしていた。しかし、立ち止まって見てくれる人もほとんどいないため、お金も得られず、上手くいかない日々を過ごしていた。
そんなある日、マイケルは、老人ホームでマイケル・ジャクソンの歌とダンスを披露する仕事をもらう。生活のためにその仕事を引き受けたマイケルは、その老人ホームでマリリン・モンローのモノマネをする女性と出会う。誰かになりきることでしか生きられないマリリンに自分と似たものを感じたマイケルは、すぐに彼女に惹かれるのであった。
マリリンは、スコットランドにある古城で、モノマネをして生きる人々と共同で生活していると言う。結婚もしており、夫はチャップリン、娘はシャーリー・テンプルになりきっているそうだ。モノマネ芸人たちで劇場を作り上げ、そこで史上最高のショーを披露することが夢だと話す。一緒に古城へ来ないかと言うマリリンに、マイケルは付いて行くことを決める。夢のようなその古城にワクワクするマイケルであった。
映画『ミスター・ロンリー』のあらすじ【承】
マリリンと共に船に乗ってスコットランドにある古城へやってきたマイケル。古城に近づくと、マリリンの仲間たちが大歓声で二人を出迎える。はしゃぐマリリンと、温かく出迎えられ喜ぶマイケルは、誰かになりきって生きることに自信を取り戻す。
しかし、マイケルを古城へ連れてきたことで、マリリンの夫であるチャップリンは、マリリンとマイケルの仲を怪しむ。マリリンが浮気をしているのではないかとチャップリンはひどく叱りつける。そんな夫チャップリンの態度に、彼がたまにチャップリンではなくヒトラーに見えると恐れるマリリンであった。
古城に住む人々は、史上最高のショーを作り上げるため、日々劇場作りに励む。いつか他人になりきって生きる自分たちを認めてもらえる日が来ることを願う。不安を打ち消すように劇場作りや演劇練習に取り組むのであった。
マイケルは、笑顔を絶やさず懸命に生きるマリリンに、接するごとにどんどん惹かれていく。彼女から生きる喜びを教えてもらったマイケルは、古城での生活に生きがいを感じる。
映画『ミスター・ロンリー』のあらすじ【転】
マリリンは、時々夫のチャップリンから離れたくなり、マイケルの元へやってくる。マイケルの部屋へ遊びに来たマリリンは、部屋にテープレコーダーがあることに気がつく。それは、マイケルが日々感じたことを録音したものだと言う。マイケルにとって、世の中のスピードは早すぎるため、忘れないように出来事を録音しているのだ。マリリンと出会った時のことも録音したと言うマイケルに、マリリンは嬉しく感じる。
古城で飼っていた羊の一匹が病気に感染してしまう。他の羊にも感染の恐れがあるため、羊たちは全て殺されてしまうこととなる。古城で暮らす人々は、羊が殺されてしまうのを泣きながら見守る。そして、羊を悼んで乾杯するのであった。その席でマイケルは、チャップリンがマドンナの太ももに手を回すのを見てしまう。マリリンが気付いていないことに安堵する。
映画『ミスター・ロンリー』の結末・ラスト(ネタバレ)
劇場が遂に完成を迎える。古城の人々は、街へ出かけ、史上最大のショーを開催すると人々にビラを配る。やっと出来上がった劇場に古城の人々は大喜びするが、本当に人が来るのかどうか、皆それぞれ不安を抱く。
マリリンは、夫チャップリンと共に海辺でくつろぐ。少し眠るから、起こしてほしいと言うマリリンに、チャップリンは分かったと答える。しかし、マリリンが眠った途端に、彼女を置いて城へ帰ってしまったチャップリン。起きたマリリンは、全身日に焼け赤く腫れ上がり、海辺に置いていったチャップリンに激怒するのであった。泣き喚くマリリンをマイケルは慰める。弱くてごめんねと言うマリリンに特に何もしてあげられないマイケルは、優しく彼女の手を握る。
翌日、劇場で初公演が開かれる。皆で息を合わせてショーを披露し、公園は無事に終わる。客は少なかったが、これからが始まりだと前向きに話す古城の人々であった。しかし、そんな話の途中で、目の前でマリリンが首を吊って死んでいるのを発見する。皆、呆然として立ち竦んでしまう。
マイケルは、マリリンの死のショックから、古城を出ることを決める。再び一人になったマイケルは、大好きだったマリリンの歌を思い出す。そして、闇や影から目を逸らすのではなく、むしろ受け入れて生きていこうと決断する。髪を切り、マイケル・ジャクソンとお別れする。
映画『ミスター・ロンリー』の感想・評価・レビュー
孤独と戦いながらも、必死に生きる人々を描いたこの物語に、ありのままの自分を受け入れて生きることの難しさや大切さを教えてもらった。誰かになりきることでしか生きられない人たちも、きちんといろんなタイプの人と接することで、新たな気づきや学びを得ているように思う。人と関わることでしか得られないこともある気がする。一人の人として、自分と向き合って生きていくために、全ての人に一度は観て欲しい作品だ。(MIHOシネマ編集部)
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