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映画『モナリザ・スマイル』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『モナリザ・スマイル』の概要:1953年。リベラル志向のキャサリンは、保守的な名門女子大学で新任講師として美術史の講義を受け持つことになる。キャサリンは学生たちに、枠に囚われない生き方を教える。ジュリア・ロバーツ主演作品。

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映画『モナリザ・スマイル』の作品情報

モナリザ・スマイル

製作年:2003年
上映時間:120分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:マイク・ニューウェル
キャスト:ジュリア・ロバーツ、キルステン・ダンスト、ジュリア・スタイルズ、マギー・ギレンホール etc

映画『モナリザ・スマイル』の登場人物(キャスト)

キャサリン・ワトソン(ジュリア・ロバーツ)
新任の美術史講師。自由で個性的な考えの持ち主。学生たちに、自分で人生の決断をするよう教える。恋人のポールとは遠距離恋愛の末、別れることにする。
ベティ(キルスティン・ダンスト)
キャサリンの講義を受ける学生のうちの1人。在学中の結婚が決まっており、卒業後は家庭に入ることにしている。大学新聞の記者。婚約者の名前はスペンサー。
ジョーン(ジュリア・スタイルズ)
学生。ベティと同じように、結婚後に家庭に入ることを当然のように感じている。しかし、本心ではイェール大学の法学部へ進みたいと思っている。
ジゼル(マギー・ギレンホール)
学生。ベティとは違い自由な性格で、保守的な時代に息苦しさを感じている。かつてビルと付き合っていたが、現在は別れている。
コニー(ジニファー・グッドウィン)
学生。上手くいかない恋愛ばかりで、自分に自信を持てない。ベティの結婚式でのエスコート役として、ベティの従兄であるチャーリーを紹介される。
ビル(ドニミク・ウェスト)
兵役上がりの大学講師。イタリア語を教えている。赴任してきたキャサリンのことが気になっている。

映画『モナリザ・スマイル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『モナリザ・スマイル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『モナリザ・スマイル』のあらすじ【起】

アメリカ国内一保守的な大学とされる名門ウェルズリー女子大学。美術史の講師として採用されたキャサリンは、伝統を重んじる学生たちに変化をもたらすことを目標にしていた。

初講義の日。キャサリンは学生たちの完璧な予習に圧倒される。教科書を暗記した学生たちは、わざわざ美術史の講義を受ける必要はないと教室を出て行ってしまう。今後の講義内容を見直すよう大学の理事達に忠告されたキャサリン。次の講義でキャサリンはベティの発言を掘り下げ、“誰が芸術を芸術だと決めるのか”という芸術の定義について教え始める。

ジゼルが大学の保健室で避妊用具を入手したことを知ったベティは、保健室の看護師アマンダが品位を損なう行動をしていると大学新聞で非難した。品行の良さを大切にする大学であることから、世間体を気にした理事達はアマンダを解雇する。

キャサリンはビルに食事へ誘われる。ビルはアマンダの解雇を気の毒だったと言うが、キャサリンは納得できていなかった。そんなキャサリンに、ビルは伝統を重んじる大学を変えることはできないと告げる。

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映画『モナリザ・スマイル』のあらすじ【承】

ジョーンが法学部志望であることを知ったキャサリンは、ジョーンに卒業後の進路を尋ねる。家庭に入ると言いながらも、イェール大学へ行きたいと本心を伝えたジョーン。後日、キャサリンはテストの解答用紙と共にイェール大学の入学願書をジョーンに配布する。

ベティの結婚式。ジョーンは恋人のトミーをキャサリンに紹介した。チャーリーをただのエスコート役として割り切ろうとするコニーに、チャーリーはこのまま一緒にダンスを楽しみたいと告げる。

ベティとスペンサーの新居。ジョーンとトミーを食事に招いたベティは、ジョーンがイェール大学に合格したと知る。キャサリンからの助言を受け、家庭と学業を両立させようとするジョーンだが、ベティは夢を捨てるのかと叱責する。

サプライズでキャサリンに会いに来たポールは、訪れたレストランでキャサリンにプロポーズをする。突然の出来事に困惑し、何も言えないキャサリン。そこに、ビルを連れたジゼルがやってくる。ポールは、2人にキャサリンと婚約したと宣言する。

キャサリンの家。キャサリンは会話の途中で、ポールのことをビルと呼んでしまう。キャサリンはポールからのプロポーズに、何も言わなかった。2人の心はすれ違い、別れることになる。

映画『モナリザ・スマイル』のあらすじ【転】

キャサリンと衝突していたベティは、大学新聞でキャサリンの反抗的な言動を取り上げる。その記事を見たキャサリンは憤慨し、頑なに変わろうとしない学生たちに自分が間違っていたと負けを認める。その後、ビルに宥められたキャサリンはビルとデートをするようになる。

ベティは夫のスペンサーが出張ばかりしていることを不審に思っていた。一方、コニーはチャーリーにデビーという本命の彼女がいることを知り、チャーリーからの連絡を無視し始める。

春のパーティー。チャーリーは随分前にデビーとは別れていた。しかし、コニーと連絡が取れなくなり、振られたと思ったチャーリーはミランダと共に会場を訪れる。互いの勘違いで、コニーとチャーリーの関係は終わることとなる。

キャサリンはトミーから、ジョーンはイェール大学には進学しないと聞く。ジョーンはトミーと共にフィラデルフィアへ引っ越すことにしたのだった。

ベティはパーティーで、スペンサーを探していた。ベティに鎌をかけられたトミーは、スペンサーは会議に行ったと口走る。スペンサーにニューヨークにいると聞かされていたベティは、スペンサーが浮気をしていると確信する。

映画『モナリザ・スマイル』の結末・ラスト(ネタバレ)

フィラデルフィアから通える大学をリストアップしたキャサリンは、ジョーンの家を訪れる。しかし、ジョーンは大学へは行かないと答える。トミーと結婚式を挙げた後、考え直したジョーンは家庭に入ることを自ら決断したのだった。

コニーは、チャーリーが暮らす大学寮に入り込む。コニーはチャーリーへの思いが断ち切れなかったことを告げ、2人は心を通じ合わせた。

精神科医と不倫を続けるジゼルは、スペンサーが見知らぬ女性と一緒にいるところを目撃してしまう。ベティはスペンサーの浮気相手とジゼルを重ね合わせ、夢に見ていた結婚生活が破綻してしまったと泣き叫ぶ。

ビルの家。キャサリンは、ビルと軍隊で一緒だったスタンと出くわす。話を聞くうちに、キャサリンはビルがイタリアに駐屯していなかったことを知る。キャサリンに嘘をつき続けた理由を尋ねられたビルは、価値観を押し付けようとするキャサリンを批判した。

キャサリンは大学から条件付きで留任を許可された。しかし、その条件はキャサリンの自由な言動を制限するものであり、理事会はキャサリンの自己判断で大学を去るよう促していた。

卒業式。悩んだ末、キャサリンは条件を受け入れ大学に残ることにした。離婚届を提出したベティは、ジゼルと共にニューヨークのグリニッジ・ビレッジで暮らすとキャサリンに報告する。それを聞いたキャサリンは自分の考えを曲げることをやめ、ウェルズリー大学を去ることにする。

映画『モナリザ・スマイル』の感想・評価・レビュー

花嫁修業を行うエリート女子高。戦争が記憶に新しい時代なので、こういう保守的な学校の存在は今よりも普通だったのだと思います。序盤観ていて思ったことは、生徒は納得しているのだろうかということ。固定概念を壊そうとするワシントンの言動には共感できました。

途中から迷走してしまった印象の作品です。赴任した先生がお嬢様学校に一石を投じる的な話だと思ったのですが。主要キャラ全員が手のひらを返してめでたしといった感じで、話が散らかったままです。もっと人物を絞れば駆け足エンディングにならなかったのかなと思いました。(男性 20代)


50年代のファッションがとても素敵な作品です。そして何よりもキャストたちが全員主役級の豪華さなのに驚きます。演技派の方たちばかりなので安心して鑑賞できます。
保守的な女性の生き方をするのではなく自分で考えて選択して生きていく、ということを伝えている良作なのですが、ビルとの恋愛要素は必要なかったのでは?と思ってしまいます。あの恋愛要素でメッセージ性が少し薄れてしまったのがもったいなかったです。(女性 30代)


本作は、1950年代の名門女子大ウェルズリー校を舞台に、枠にとらわれない生き方を教える美術史講師キャサリンと女学生たちを描いたヒューマンドラマ作品。
保守的な時代に現代的な考え方を持った気の強い講師役のジュリア・ロバーツが素敵だった。彼女の教えでもある、「世間体ではなく自分の心や意志が望んだ行動を起こす」ことの重要性を感じられる内容だった。
また、アメリカの時代背景も感じられて、ファッションやテレビなど目でも楽しめた。
ステレオタイプの考え方に苦しむ人におすすめしたい作品。(女性 20代)

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