映画『愛を殺さないで』の概要:親友の夫殺しに巻き込まれ、取り調べを受けていた主婦は、大きな秘密を隠していた。1991年の公開当時はまだ夫婦だったブルース・ウィリスとデミ・ムーアが共演しているサスペンス。デミ・ムーアが取り調べを受けながら過去を回想する形式で話が進んでいく。
映画『愛を殺さないで』の作品情報
上映時間:103分
ジャンル:サスペンス
監督:アラン・ルドルフ
キャスト:デミ・ムーア、グレン・ヘドリー、ブルース・ウィリス、ジョン・パンコウ etc
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映画『愛を殺さないで』の登場人物(キャスト)
- シンシア・ケロッグ(デミ・ムーア)
- 親友のジョイスが経営する美容室で働いている2児の母。ジョイスとは赤ん坊の頃から一緒に過ごしてきた親友で、結婚後もその関係は続いている。
- ジョイス・ウバンスキー(グレン・ヘドリー)
- シンシアの親友。クズ人間のジェームズと結婚し、苦労を重ねている。美容室を経営して生活費を稼ぎ、子供を育てている。
- ジェームズ・ウバンスキー(ブルース・ウィリス)
- ジョイスの夫。妻に働かせ、遊び暮らしているクズ男。ヤク漬けの暴力夫で、シンシアにまで手を出してくる。ジョイスは夫に殺意を抱いている。
- アーサー・ケロッグ(ジョン・パンコウ)
- シンシアの夫。仕事熱心な不動産のセールスマンで、金儲け主義なところはあるが、常識的な人物。だらしないウバンスキー夫妻を嫌っている。
- ジョン・ウッズ(ハーヴェイ・カイテル)
- ジェームズが殺された事件で、シンシアの取り調べを担当する刑事。シンシアの証言に疑問を感じている。
映画『愛を殺さないで』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『愛を殺さないで』のあらすじ【起】
シンシアは「ジェームズ・ウバンスキー事件」に関する取り調べを受けるため、警察署を訪れる。ジェームズ・ウバンスキーはシンシアの親友であるジョイスの夫で、ジョイスは夫殺しの容疑者としてすでに逮捕されていた。ジョイスは、シンシアの夫のアーサーを殺した罪にも問われていたが、その経緯や動機にいくつかの疑問点があった。取り調べを始める前、女性刑事は弁護士を雇う権利があることを説明する。しかしシンシアは「何もしていないからその必要はない」と強気の発言をする。
シンシアの取り調べを担当するジョン・ウッズ刑事は、ウバンスキー夫妻のトラブルについて質問する。ジェームズはヤク漬けの暴力男で、夫婦のトラブルは結婚式の時から始まっていた。
結婚後、ジョイスは美容室を経営して生計を立てる。シンシアはアーサーという不動産のセールスマンと結婚しており、ジョイスの店を手伝っていた。ジョイスは第一子を出産し、第二子を身籠もる。しかしジェームズは子供を嫌い、ジョイスに中絶を迫る。ジェームズは店の売り上げも勝手に持ち出し、気にくわないことがあると、店でもジョイスに暴力を振るう。この頃から、ジョイスは「いつか殺してやる」と口走るようになる。しかしシンシアは、それをジョークだと思っていた。
結婚して5年後、ジョイスとジェームズの夫婦喧嘩は激しさを増し、美容院にも客が来なくなる。ある朝、砂糖を切らしていたことを叱責されたジョイスは、買ってきた砂糖にネコイラズの粉末を混ぜ、ジェームズのところへ持っていく。シンシアは店の2階にある夫婦の居住スペース向かい、わざと砂糖をこぼしてジェームズを救う。しかし密室でジェームズに迫られ、嫌な思いをする。
映画『愛を殺さないで』のあらすじ【承】
その晩、シンシアとジョイスはカーニバルへ行くことにする。シンシアはアーサーに2人の子供の世話を頼み、迎えにきたジョイスのバンに乗り込む。「今夜は2人で楽しもう」と約束していたのに、バンにはジェームズも乗っていて、シンシアはがっかりする。
カーニバルの会場で、ジェームズは酒と薬でベロベロになってしまい、またジョイスと喧嘩になる。シンシアは、へべれけのジェームズがキーを持ってバンに向かったので、心配になって後を追う。シンシアは、倒れ込んだジェームズをバンの中に寝かせ、カーニバルに戻る。
シンシアはジョイスにバンのキーを返し、ルーレットに興じる。その後、深刻そうな顔でジョイスが迎えにきたので、シンシアも帰ることにする。車が走り出してすぐ、運転席のジョイスが「殺したみたい」と言い出す。車の荷台部分には、首を切られて血まみれになったジェームズが倒れていた。ジェームズに乱暴を振るわれたジョイスは、車の中にあったカッターで、ジェームズの首を掻っ切っていた。
シンシアは「病院へ運ぼう」と言うが、ジョイスは刑務所行きになることを恐れ、ジェームズを川に遺棄してしまう。シンシアもジェームズに触ったので、衣服は血まみれになっていた。ジョイスは辻褄の合う話をでっち上げ、シンシアにも協力してくれるよう頼む。シンシアは嫌だったが、ジョイスに「親友でしょう」と言われると反論ができなくなる。しか取り調べでは、全てジョイスが一方的に進めたことで、自分は何もしていないという態度を貫く。
ウッズ刑事と女性刑事は、シンシアの話や態度に疑問を抱く。しかし逮捕はせずに、もう少し話を聞いてみることにする。
映画『愛を殺さないで』のあらすじ【転】
血まみれで帰った妻を見て、アーサーは全てを話すようシンシアに迫る。シンシアも夫にだけは、真実を打ち明ける。出会った頃からウバンスキー夫妻を嫌っていたアーサーは、自分の忠告を聞かずにジョイスと付き合い続け、こんな事件に巻き込まれた妻をなじる。アーサーは「君は無実なのだから警察に話すべきだ」と言うが、シンシアは自分を巻き込まないというジョイスの言葉を信じ、何もしないようアーサーに頼む。
ウッズ刑事は、シンシアがなぜそこまでして殺人犯のジョイスをかばうのかがわからない。そこを問い詰められると、シンシアは興奮して声を荒げる。
シンシアはアーサーに「もうジョイスには会わない」と約束していたが、その後もジョイスの言いなりになる。ジョイスは夫を殺されたかわいそうな妻を演じ、ジェームズの身内や店の従業員を騙す。シンシアは、子供が熱を出したので、カーニバルには行っていないということになっていた。
シンシアは、ジョイスに頼まれてバンを洗浄し、血のついたものを全て焼却する。物盗りの犯行に見せかけるため、ジェームズの財布と時計はジョイスが隠し持っていたが、結局はそれもシンシアが預かることになる。ジョイスは違法な銃まで所持しており、それもシンシアに預けておく。
しかし、ジェームズの弟はジョイスのことを疑っており、バンを警察に持っていく。他にも誰か密告者がいるらしく、ジョイスの身柄は警察に拘留される。ジョイスは、店の従業員が密告者だと思い込んでいた。
ウッズ刑事は「裏切っているのが夫のアーサーではないかと考えたのでは?」とシンシアに聞く。しかしシンシアは、それを否定する。
クリスマスの日、仮釈放されたジョイスが、銃を返してもらうためにシンシアの家へやってくる。ちょうどアーサーが帰ってきたので、シンシアはサンタ帽に銃を隠してジョイスに渡す。アーサーの話ぶりから、彼が真実を知っていることに気づいたジョイスは、シンシアの裏切りに激怒する。そして「仕返ししてやる」と言い残して去っていく。そして、シンシアに愛想を尽かしたアーサーは、彼女に離婚を宣告する。
映画『愛を殺さないで』の結末・ラスト(ネタバレ)
アーサーが殺された日。シンシアは2人の子供を連れて実家へ帰っていた。そこへジョイスから電話があり、シンシアは「アーサーは家にいる」と話す。ウッズ刑事は、アーサーを殺す可能性のあるジョイスに、彼の居場所を教えたシンシアを怪しむ。
シンシアは酒を飲んでソファーで寝てしまい、父親に起こされる。冷静になったシンシアは、やはり家に帰ろうと考え直し、父親に自宅まで送ってもらう。自宅前にはパトカーや救急車が来ており、人だかりができていた。ジョイスが本当にアーサーを射殺したのだ。
ウッズ刑事は、シンシアが夫の殺害を望み、ジョイスに銃を渡して犯行を黙認したのではないかと疑う。シンシアは涙を流してそれを否定し、夫を殺された悲しみを訴える。ウッズ刑事は、ひとまずシンシアの話を信じると言っておく。しかし、なぜシンシアがジョイスの言いなりになり、厄介な偽装工作を手伝ったのかがわからない。それでもウッズ刑事はシンシアを帰らしてやる。
シンシアは「ジョイスにも子供がいる、真実は厄介だ」というウッズ刑事の言葉に動揺していた。彼女は車の中で、あの夜のことを思い出す。
カーニバルに行った日。ジェームズをバンに寝かせようとしたシンシアは、力ずくで車にひきずり込まれ、レイプされそうになる。シンシアは必死で抵抗し、偶然手にしたカッターでジェームズの首を切る。ジョイスはすぐにジェームズを病院へ連れて行こうとするが、彼がシンシアに乱暴したと知り、病院へ行くのをやめる。もしジェームズが助かれば、今度は自分たちが殺されると考えたのだ。そしてシンシアも、ジョイスの意見に反論できなかった。ジョイスは今でもシンシアをかばい続け、真実を話していなかった。
シンシアは考え直し、警察署へ戻る。そして取り調べのやり直しを申し出て、カメラの前に座る。彼女はジョイスとの友情を守るため、真実を話す覚悟を決めていた。
映画『愛を殺さないで』の感想・評価・レビュー
デミ・ムーアにブルース・ウィリス。2大スターが揃ったこの作品。なかなか面白いです。デミ・ムーアの幼なじみの旦那がブルース・ウィリスという設定。このブルース・ウィリス演じる幼なじみの旦那が本当にクソなんです。どうしようもない旦那。これじゃ殺されても仕方ないかなと思うくらい。妻には酷いDV。そしてデミ・ムーアにもセクハラ三昧。
取り調べを受けている様子を見せられている感じの作品ですが、テンポが良くて飽きずに楽しめました。(女性 30代)
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