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映画『名探偵コナン 沈黙の15分』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『名探偵コナン 沈黙の15分』の概要:大人気シリーズ『名探偵コナン』の、劇場版第15弾。かつてダムに沈んだ村、北ノ沢村に向かったコナン達。しかし、そこでは8年前の事件を巡る、恐ろしい事件が起ころうとしていた。

映画『名探偵コナン 沈黙の15分』の作品情報

名探偵コナン 沈黙の15分

製作年:2011年
上映時間:109分
ジャンル:アニメ、サスペンス
監督:静野孔文
キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、渡部陽一 etc

映画『名探偵コナン 沈黙の15分』の登場人物(キャスト)

江戸川コナン(高山みなみ)
本当の姿は、高校生探偵工藤新一。黒の組織に飲まされた薬によって、身体が小学生へと戻ってしまう。元の身体を取り戻す手がかりを探す。
毛利蘭(山崎和佳奈)
工藤新一の幼馴染。新一のことを今でも思っており、彼からの連絡を待っている。空手の達人。
毛利小五郎(神谷明)
蘭の父親で、探偵事務所を営む。コナンが小五郎の代わりに事件を解決することで、一躍有名人になった。
山尾渓介(難波圭一)
5人の幼馴染の一人。かつてみずきの妹を轢き殺してしまい、牢屋に入っていた。
氷川尚吾(関俊彦)
幼馴染の一人。保険調査員をしている男性。死体となって発見される。
遠野みずき(朴璐美)
幼馴染の一人。ロッジで働いている。8年前、妹を山尾に轢き殺され亡くしている。
立原冬馬(三瓶由布子)
8年前、何者かに追いかけられ逃走中に足を滑らせた。コナン達が村を訪れた際、長い眠りから眼を覚ます。

映画『名探偵コナン 沈黙の15分』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『名探偵コナン 沈黙の15分』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『名探偵コナン 沈黙の15分』のあらすじ【起】

8年前の日本、新潟県にある北ノ沢村でとある事件が起きた。立原冬馬という少年が、謎の人影に追いかけ回されていたのだ。そして、その男から逃げる最中、冬馬は足を踏み外してしまい、崖の下へと転落してしまうのだった。

そして、8年の時が流れ現在。東京都に、東都線という新しい列車が開通され、その記念行事が行われていた。しかし、その会場には多くの警察官が張り込み、只事ではない空気を醸し出していた。実は、その式典に参加していた都知事である朝倉優一郎の元に、昨日何者からか脅迫文が送られてきたのである。

警察の厳しい警戒の目もあってか、何事も起こることなく式典は続く。そんな中、新列車の試運転が始まった。そして、その道すがらであるトンネルに、爆発物が仕掛けられていたのである。このままいけば爆発に巻き込まれ乗客の命はない。しかし、その爆発物に気がついた人物がいた。黒の組織に謎の毒薬を飲まされ、頭脳はそのままに身体が縮んでしまった江戸川コナンである。

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映画『名探偵コナン 沈黙の15分』のあらすじ【承】

朝倉は、かつて都知事の座に着く前に国土交通大臣としてとある計画に携わっていた。それは、例の北ノ沢村に、村民の反対を押し切ってダムを作るというものだった。そして、ちょうど来週に、その記念式典を控えていたのである。

コナンは、事件が起きたタイミングからも、今回の脅迫事件がこのダム建設に関連があると考える。そして、その真相を突き止めるため、小五郎や蘭、そして、少年探偵団と共に、コナンは新潟県北ノ沢村へと向かうのだった。しかし、本来の場所はダムによって既に湖の底。現在村は新たな場所に移設されていた。

記念式典が開催されるということもあり、村はスノーフェスティバルという祭りを開き、多くの人で賑わっていた。そんな中、コナン達は北ノ沢村出身だという5人の幼馴染達と出会うのだった。看護師をしている立原冬美、木彫り職人を営む武藤岳彦、保険調査員の氷川尚吾、ロッジで働く遠野みずき、そして、服役経験のある山尾渓介である。

映画『名探偵コナン 沈黙の15分』のあらすじ【転】

翌日、子供達が雪遊びをしていると、彼らの前に一人の少年が現れる。それは、8年前に崖下から落ちて以降、長年意識を失っていた立原冬馬である。しかし、彼は転落した当時の記憶を全て失っているのだった。

そして、その頃大事件が起きる。なんと、氷川尚吾が遺体で発見されたのである。早速、コナン達は事件の解明に乗り出す。しかし、その間、何者かに冬馬がライフルで命を狙われるのだった。犯人は、幼馴染のうちの一人、山尾渓介だった。

金に困った山尾は、8年前のあの日宝石泥棒に入った。しかし、慌てて逃げるその途中、みずきの妹であるなつきを車で撥ねてしまったのだ。山尾はみずきを轢いてしまったことを自首するが、それは盗んだ宝石を隠すためでもあった。しかし、その宝石をなんと冬馬に見られてしまったのである。そのため、彼は冬馬の殺害を考え、8年前の雪の日彼を追いかけていたのである。そして、そのことを氷川も嗅ぎつけ、山尾を脅迫したために氷川は殺害されてしまったのである。

映画『名探偵コナン 沈黙の15分』の結末・ラスト(ネタバレ)

山尾は、盗んだ宝石を北ノ沢村に隠していた。しかし、彼が服役している間に、肝心の北ノ沢村が湖の底に沈んでしまったのである。ダムを作った張本人である朝倉を恨んだ山尾は、彼に脅迫文を送りつけたのだった。

その時冬馬が記憶を取り戻す。しかし、冬馬が恐れたのは山尾ではなく、なんとみずきだった。実はあの日、なつみと喧嘩したみずきは、彼女を思わず突き飛ばしてしまったのだ。そして、運悪く通りかかった山尾が彼女を轢いてしまったのである。冬馬は、その場面を目撃していたのである。

自主をしようとするみずき。しかし、その時山尾がダムを破壊するために設置した爆弾が起動してしまう。コナンはなんとか被害を食い止めようとするが、雪崩に巻き込まれてしまう。雪崩に巻き込まれた人間が生還できるのは、事故発生から15分と言われていた。仲間達は必死でコナンの姿を探すが、一向に見つからない。その時、蘭はふと新一の携帯に電話をかけた。新一は現在コナンになっているため、それがコナンの居場所を知らせる手掛かりとなったのだ。そして、コナンは奇跡的に救出され、事件は無事解決を迎えるのだった。

映画『名探偵コナン 沈黙の15分』の感想・評価・レビュー

8年間昏睡状態にあった冬馬が、起きてすぐに「僕も入れて」と歩いていたことなど、相変わらずツッコミ所満載でしたが、「生還確率が高い15分」の知識をもらえた作品でした。雪崩をわざと起こして巻き込まれたコナン、ベルトから噴射するサッカーボール(と蘭が書けた電話)で助かりますが、埋まった状態から噴射できるサッカーボールって、あの小さいベルトのバックル部分で、どれほどのパワーが出せるのか知りたいところです。(女性 40代)


派手な爆発事件からスタートする今作。全体的にバランスが悪く、ご都合主義なシーンが盛り込まれていてコナンファンの中でもワースト3に入る駄作と言われています。
事件の犯人の犯行動機がめちゃくちゃで観ている人には理解できない点や、コナンが使う道具の数々がすごすぎて違和感があります。今作のコナンはスーパーマン級です。
15周年、派手にやろう!と言うお祭り的な感じなのでしょうか。少し残念に感じてしまいました。(女性 30代)

関連作品

次作 名探偵コナン 11人目のストライカー
前作 名探偵コナン 天空の難破船

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    みずきの猟銃。コナン君は6年前(2005年)のトラベルミステリー43『愛と殺意の津軽三味線』を見ていたのかもしれませんね。
    雪合戦入れてに元太がおかしくないか。検事が雪合戦する作品(『操作検事 近松茂道6』)はあるけど、本質が現実と似すぎているからコナン君は言えなかったのかな。
    このように、やや昔の二時間ものを連想させる場面がありましたね。

  2. 匿名 より:

    スケールが大きく、地下鉄のトンネル内に仕掛けられた爆弾やダムの決壊など迫力満点でした。しかし少々やりすぎというか現実離れしているような気もします。というのも犯人の動機がいまいちハッキリせず、行動に統一感を感じられないのです。最初の地下鉄内の爆弾は、ダムの建設を決行した知事を狙ったもの。友人を殺害したのは口封じ。ダムの決壊を図ったのはその下に眠る家に隠した、かつて盗んだ宝石を取り戻すため…と、目的が知事なのか宝石なのかよく分からないのです。そもそも知事を狙う怨恨も薄いですし、ダムを破壊してまで宝石を取り戻したかった理由を明かして欲しかったです。

    そしてそのダムが決壊していく中、村へと流れ出る水をなんとかしようとコナンは奮闘します。得意のスケボーを操る姿はやはりかっこいいです。しかし雪崩に巻き込まれてしまい、あわや生き埋めに。そこから蘇生可能な時間は15分しか無い!という緊迫感の中で蘭たちが必死に捜索するのです。この展開、一見自然に見えますが実際に見てすんなりと受け入れられた方は少ないと思います。雪の量はかなりあったろうに割と浅い場所にいたことや、コナンを探してるのに蘭が新一の携帯に電話をかけて祈るシーンなど正体バレてるじゃん…と思わずにいられません。そして個人的には、今まで数え切れないほど死にそうな目にあってもせいぜい気を失う程度で済んできたのに今更死にネタ?!という点が気になってしまいました。なのでこの作品の魅力は、コナンと灰原のコンビネーションだけです。

  3. 匿名 より:

    ①都知事を狙った本当の目的

    冒頭のトンネルを爆破し東都線を狙う描写は本当に現実離れしていると同時に迫力がありました。そして誰もが都知事の命を狙った犯行だと予測していましたが、ラストに進むにつれそこに違和感を感じていきます。スノーフェスティバルの最中は全くもって都知事の話題が出ないからです。ダムの建設に反対した村民の恨みによる犯行とも読まれていたため、騙されたというか混乱の種にしかならなかったです。山尾の計画をまとめると、当初の予定通り都知事がスノーフェスティバルに出席すると当然警備も厳重になりマスコミの数も増えます。そうするとダムを爆弾で破壊したあとで宝石を回収する時間がないと判断します。なので都知事に来させないよう、怪我をさせたかったので開通式を狙いました。

    ②8年前の事件の真相

    冬馬が崖から転落し、意識と同時に記憶までも失ってしまった8年前。同時に色んなことが発覚したので混乱した視聴者も多いのではないでしょうか。まず山尾がみずきの妹をひき逃げしてしまったのは、姉であるみずきが突き落としたからです。冬馬はその一部始終を目撃したショックが記憶を無くす引き金になっています。しかし山尾はみずきの行動を知らないため、単純にひき逃げ事故を冬馬に見られたと思いとりあえず気絶させて車に乗らせました。そしてガードレールに少しぶつかった時に盗んだ宝石が散らばり、その光がダイヤモンドダストを見たときに蘇ったのです。そして宝石を見られた山尾は口封じを決意し、冬馬を崖に追い詰めました。