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映画『もうひとつの世界』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『もうひとつの世界』の概要:一生神に仕えるつもりだった修道女は、捨て子を助けたことで母性に目覚め、修道女として生きることに迷いを感じ始める。そして彼女と出会った孤独なクリーニング店店主も、自分の人生を見つめ直していく。静かなタッチで人間の強さと弱さを優しく描き出した秀悦なヒューマンドラマ。

映画『もうひとつの世界』の作品情報

もうひとつの世界

製作年:1998年
上映時間:102分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ジュゼッペ・ピッチョーニ
キャスト:マルゲリータ・ブイ、シルヴィオ・オルランド、カロリーナ・フレスキ、マリア・クリスティーナ・ミネルヴァ etc

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映画『もうひとつの世界』の登場人物(キャスト)

カテリーナ(マルゲリータ・ブイ)
11ヶ月後に終生誓願(一生神に仕えるという誓いの儀式)を控えた修道女。親に捨てられた赤ちゃんを押し付けられ、赤ちゃんとの交流を続けていくうちに、母親として生きられない自分の人生に寂しさを感じ始める。
エルネスト(シルヴィオ・オルランド)
ミラノのクリーニング店の店主。赤ちゃんを包んでいたセーターがエルネストのものだったことで、カテリーナとの交流が始まる。もしかしたら自分が赤ちゃんの父親かもしれないと思うようになる。
テレーザ(カロリーナ・フレスキ)
赤ちゃんの母親。20歳の若さで未婚のまま出産してしまい、育てる自信がなくて赤ちゃんを公園に捨てる。エルネストの店で働いていたことがあり、1度だけ男女の関係になった。

映画『もうひとつの世界』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『もうひとつの世界』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『もうひとつの世界』のあらすじ【起】

ミラノの修道院で修道女をしているカテリーナは、11ヵ月後に「一生神様に仕える」と誓う終生誓願をすることになっていた。しかし院長は、カテリーナの信仰心に懐疑的だった。

そんなある日、公園を歩いていたカテリーナは、ジョギング中の男性に赤ちゃんを押し付けられる。赤ちゃんはセーターに包まれて公園に捨てられており、それを男性が発見したらしい。カテリーナは困惑しつつ、赤ちゃんを病院へ連れていく。赤ちゃんは比較的元気で、捨て子として病院で保護される。

クリーニング店の店主をしているエルネストは、仕事と自宅を往復するだけの虚しい日々を送っている。エルネストは自分の人生に不満だらけで、女性従業員たちにも小言ばかり言っていた。彼はとても孤独だった。

家出娘のテレーザは、久しぶりに自宅へ帰る。しかし母親の恋人が自分の部屋を使うと聞いて、荷物を持ってまたすぐに出ていく。

カテリーナは、赤ちゃんを包んでいたセーターにクリーニング店のタグが付いているのを見つけ、エルネストの店を訪ねる。しかしエルネストは不在で、セーターの持ち主もわからなかった。

映画『もうひとつの世界』のあらすじ【承】

カテリーナは、赤ちゃんのことを院長に報告しないまま、病院へ通い始める。カテリーナは、赤ちゃんに会うのが楽しみになっていた。親のいない赤ちゃんに、判事はファウストという名前をつける。

カテリーナは、再びエルネストを訪ね、赤ちゃんがセーターに包まれていたことを話す。あのセーターはエルネストのもので、ほんの数ヶ月で店を辞めたテレーザという従業員に貸していたらしい。カテリーナは、彼女の居場所を調べて欲しいとエルネストに頼む。

テレーザは、数ヶ月前まで友人の家にいたらしいが、その後の消息はわからなかった。生みの親が見つからなければ、赤ちゃんは1ヵ月以内に里親と養子縁組をすることになっていた。カテリーナは「里親が見つかるまで赤ちゃんを修道院で預かりたい」と病院に頼んでみるが、それは無理だと断られる。

一方、家を出たテレーザは、ガブリエーレという男性の家へいく。ガブリエーレはテレーザが来てくれたことを喜んでいた。しかしテレーザは、ガブリエーレが夜勤中に家を出て、母親の恋人に会いにいく。どうやらテレーザは、母親の恋人と男女の関係になっていたらしい。しかし男性は遊びだったようで、テレーザは再びガブリエーレの家に戻る。

カテリーナとエルネストは、赤ちゃんのことで何度か顔を合わし、互いの身の上話をする。エルネストも赤ちゃんに興味が湧き、密かに病院を訪ねてみる。エルネストは、子供のいる人生に憧れを抱くようになる。

カテリーナは赤ちゃんに情が湧き、修道女として生きることに迷いを感じ始める。そんな時、カテリーナの母親が彼女を訪ねてくる。母親は、カテリーナが修道女を辞め、家に戻ってくることを望んでいた。しかし母親にそう言われると、カテリーナは反発してしまう。

映画『もうひとつの世界』のあらすじ【転】

ガブリエーレの家に落ち着いたテレーザは、ウェイトレスとして働きながら新しい生活を始める。安定した生活を続けることで、テレーザにも笑顔が戻る。

明日赤ちゃんが里親のもとに行ってしまうという日、カテリーナは、赤ちゃんを病院の外に連れ出す。しかし彼女はしばらく考え、赤ちゃんを病院に戻す。そしてそのままエルネストの店へ行き、「今までありがとう」とお礼を言って、彼に別れを告げる。赤ちゃんがいなくなれば、エルネストと会う理由もなくなる。

エルネストは修道院へ行き、「あの子の父親は私かもしれない」と告白する。実はエルネストは、テレーザと1度だけ男女の関係になったことがあった。それを聞いてカテリーナは不機嫌になり、エルネストを冷たく追い払う。エルネストは怒りを感じ、「あなたは自分だけ世界の外にいて、人の話を聞こうとしない」と、カテリーナを強く非難する。

興奮したエルネストは、修道院の外で気分が悪くなり、そのまま検査入院することになる。それを知ったカテリーナが病院へ駆けつけると、エルネストは退院するところだった。カテリーナは彼を家まで送り、その日はそこで一泊する。しかしカテリーナは修道女なので、2人は別々に眠る。

カテリーナに誘われ、エルネストはしばらく修道院で暮らしてみることにする。院長はそれに反対し、「あなたは終生誓願には不向きだ」と苦言を呈す。院長は、カテリーナが隠し続けてきた赤ちゃんの一件も知っていた。

修道女たちの生活を間近に見たエルネストは、自分の知らない世界があることに衝撃を受ける。エルネストは、自分の店で働く従業員たちにも、それぞれの世界があるのだということに改めて気づく。そして母性に目覚めてしまったカテリーナは、一生修道女として生きることに、どうしようもない寂しさを感じていた。

映画『もうひとつの世界』の結末・ラスト(ネタバレ)

修道院を出ていく日、エルネストは「テレーザに子供の件を確かめるつもりだ」とカテリーナに話し、「一緒に来ませんか」と彼女を誘う。カテリーナは無言でその場を去り、修道服を脱いで普通の服に着替える。そして、エルネストの車に乗り込む。

テレーザが友人の結婚式に出席していることがわかり、2人はその会場に行ってみる。しかしエルネストは自分で話す勇気がなく、カテリーナから彼女に話してくれるよう頼む。カテリーナもなかなか話すチャンスを見つけられないまま、時間は過ぎていく。エルネストは、気分が悪くなった女性を介抱しながら、外でカテリーナを待つ。

カテリーナは、テレーザとトイレで鉢合わせし、鏡に向かって独り言のように赤ちゃんのことを話し始める。テレーザは途中でそれが自分の赤ちゃんの話だと気づき、顔色を変える。カテリーナは改めてテレーザと話をして、事情を聞く。

あの日テレーザは、赤ちゃんが男性に拾われ、修道服を着たカテリーナに渡されるのを見ていた。まだ20歳のテレーザには、赤ちゃんを愛する自信がなかった。そして赤ちゃんの父親はエルネストではなく、母親の恋人のようだった。

自分が父親でなかったと知り、エルネストは落胆する。それはカテリーナも同じだった。帰り道、カテリーナはエルネストに頼み、赤ちゃんの里親の家に寄ってもらう。そして善良そうな里親に、自分の十字架を手渡す。涙が止まらないカテリーナを、エルネストは強く抱きしめる。

その後カテリーナは、エルネストの車で修道院まで送ってもらう。別れ際、エルネストは「私でなくてもあなたは同じことをしたのか?」と聞いてみる。カテリーナは素直に「いいえ」と答え、修道院の中へ消えていく。ひとり残されたエルネストは、修道女がくれたチョコレートを口に放り込み、カテリーナが去った寂しさに耐える。

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