映画『ムカデ人間3』の概要:2015年のオランダのホラー映画です。本作はトム・シックス監督のムカデ人間三部作の三作目です。一作目二作目とは全く作風が違い、コメディタッチのブラックジョーク映画です。繋がる人間の数は過去最多です。
映画『ムカデ人間3』の作品情報
上映時間:103分
ジャンル:ホラー
監督:トム・シックス
キャスト:ディーター・ラーザー、ローレンス・R・ハーヴィー、エリック・ロバーツ、北村昭博 etc
映画『ムカデ人間3』の登場人物(キャスト)
- ビル・ボス(ディーター・ラーザー)
- 本作の主人公で一作目の主人公も演じてた俳優です。かなり頭のネジが飛んでおり、囚人達を自由にいたぶり殺しまくります。
- ドワイト・バトラー(ローレンス・R・ハーヴェイ)
- ビル・ボスの部下で刑務所を一緒に経営してる男です。二作目の殺人鬼を演じてた男と同じ俳優です。ビル・ボスに囚人ムカデ人間化を教えます。
- ヒューズ(エリック・ロバーツ)
- この国の州知事です。ビルの経営する刑務所が経営難の危機を迎えており、経営状態を立て直さなければクビにすると脅します。
- トム・シックス(トム・シックス)
- ムカデ人間三部作の監督です。本作にはトム・シックス役で出演しており、ビル・ボスとドワイト・バトラーにムカデ人間の作り方を教授します。
映画『ムカデ人間3』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ムカデ人間3』のあらすじ【起】
ビル・ボスは刑務所の所長で独裁者です。彼に逆らう者は皆殺されてしまいます。秘書の女の子もビルの性奴隷にされており、いつも彼の股間を可愛がらされています。そして満足すると彼女を蹴り飛ばし、ふんぞり返る嫌なヤツです。しかし彼には悩みがありました。その悩みとは刑務所の経営状態でした。彼があまりにも無茶苦茶する為に、刑務所の経営が厳しくなっており経営状態が赤字の施設でした。赤字の州施設は彼の刑務所だけであり、ビルの経営する刑務所は州のお荷物でした。
ドワイト・バトラーはそんなビルの刑務所の経営を任されていました。ドワイトは中々仕事が出来る男でしたが、それでもビルの無茶苦茶なやり方には着いていけず困り果てていました。まず囚人に怪我をさせ過ぎる為に、彼の刑務所では医療費が使われ過ぎていました。
そんな彼の刑務所に州知事がやってきました。彼の刑務所の経営状態を確認しにきたのです。赤字がかさみ過ぎる為に州のお荷物と成り果てた彼の刑務所は、所長を変えるには充分過ぎる理由が揃っていました。
映画『ムカデ人間3』のあらすじ【承】
そして、彼の前に姿を現した州知事が口を開くよりも早く、ビルが話を始めました。ビルは自分の刑務所の素晴らしさを州知事に伝え始めました。そしてそんなビルの話をいつも聞いてる州知事は呆れた顔で聞いていました。それにも増して真夏の熱気が部屋を包み、二人は汗でダラダラになっていました。汗でダラダラになっても更にビルの話は続き、ついに州知事は耐えられなくなりキレました。キレた州知事は机を強く叩き、怒りを露にしました。
ビルは嬉々として話していた為に、鳩が豆鉄砲を喰らった様な顔をしていました。州知事はそのまま話を続けました。なんとビルは二週間以内に刑務所の経営状態を改善しないと、クビになる事が決定してしまったのです。ビルはその話を聞いてからポカンとしていました。しかし話の重大さに気付いたビルは大焦りで州知事に泣き付き始めました。しかしそんなビルを強く突き放した州知事は部屋を出ました。ヒューズ州知事には流石に逆らえないビルは落ち込みました。
映画『ムカデ人間3』のあらすじ【転】
ビルはヒューズが去ってから暫く放心状態になっていました。ヒューズが言った事が真に受けられず、ビルはポカンとしてました。しかしドワイトは違いました。経営状態を立て直さなければ、ドワイトもクビにするとヒューズは言い放っていたのです。ドワイトは大焦りで対策を考えていましたが何も思いつきません。思い出す事と言えばこの間観たムカデ人間の一作目と二作目の事ばかりです。しかしその瞬間、ドワイトの頭の中にあるアイデアが思い浮かびました。
ドワイトは囚人達をムカデ人間にする方法を考えたのです。そしてその方法をビルに伝えようとしたドワイトですが、ビルは怒り狂っておりドワイトの話には一切耳を貸しませんでした。ドワイトはそんなビルに腹を立てましたが、何も逆らえずに口を篭りました。ビルはそんな苛立ちを解消する為に囚人達をいたぶり始めました。囚人の股間をナイフで突き刺し、虚勢したり囚人の顔に熱湯をかけたりと拷問を繰り返していました。そして更に刑務所の経営を圧迫するのでした。
映画『ムカデ人間3』の結末・ラスト(ネタバレ)
ドワイトはビルにムカデ人間計画の事を話し、ビルはその計画に賛同しました。ビルは計画の正確さを調べる為に、ムカデ人間の監督のトム・シックスを呼び寄せました。トム・シックスの助言を受けて外科医を呼び寄せた二人は、囚人全員を繋げてムカデ人間にする計画を開始しました。まず囚人全員を麻酔で眠らせ、二人ずつ繋げていき段々と全員繋げていくのでした。全員繋げた二人はその光景の凄さに大層喜びました。そして抱き合い飛び跳ねました。
刑務所でのムカデ人間計画を成功させたビルとドワイトはヒューズを呼びました。ヒューズは見た瞬間に驚愕しました。そして怒り狂い刑務所を去りました。しかし刑務所を出て暫くした後、ヒューズは考え直し刑務所に戻りました。そして刑務所に戻ってきたヒューズはムカデ人間計画を褒め称え、ビルとドワイトを褒めました。しかしビルは手柄を独り占めする為にドワイトを撃ち殺し、ニヤリと笑いました。そしてビルはムカデ人間計画の首謀者となりました。
映画『ムカデ人間3』の感想・評価・レビュー
ムカデ人間3は、ムカデ人間2よりはマシ(グロ的な意味で)ですが、それでも他の映画よりは、かなり過激で痛々しい描写があるので、観る人を選ぶ映画だと言えるでしょう。
1作目はホラー、2作目はグロだとすれば、3作目の本作はブラックジョークのオンパレードです。主人公のビル・ボス所長の口が悪いので、次から次へと毒が吐かれ、ある種すっきりする様な、胸糞悪い様な、相反する気持ちで心が満たされます。特にイスラム教徒、性的少数者、秘書の女性に対しての処罰が酷過ぎて、色々な意味でドン引きしますし、これ怒られないの?と、トム・シックス監督が心配になります。
やり過ぎなのもムカデ人間シリーズの醍醐味かもしれませんが・・・。(女性 20代)
過激描写で世間を騒がせたムカデ人間シリーズの三作品目。正直、これを1から全て見ている人は限られてくるのだろうと思うが、逆に始めから見ている人は、この作品に対して論理的な観点や、モラル、作品のストーリー性などは既に度外視している事だと思う。監督自身が出演し、俳優にムカデ人間の作り方をレクチャーする…なんとも手っ取り早く、かつ斬新な展開なんだろうか。本作品のムカデ人間のスケール間は、1、2の比でなく、思わず失笑してしまうレベルとなっている。一般常識としてオススメはしない映画だが、自己責任でいかがだろうか。(男性 30代)
関連作品
前作 ムカデ人間2
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