映画『ムカデ人間2』の概要:2011年のオランダのホラー映画です。本作はムカデ人間三部作の二作目の映画です。一作目をネタにした一作目よりも過激な映画です。強烈なゴア描写と趣味の悪さで全世界的に有名な作品になりました。
映画『ムカデ人間2』の作品情報
上映時間:91分
ジャンル:ホラー
監督:トム・シックス
キャスト:ローレンス・R・ハーヴィー、アシュリン・イェニー、マディ・ブラック、ドミニク・ボレリ etc
映画『ムカデ人間2』の登場人物(キャスト)
- マーティン(ローレンス・R・ハーヴィー)
- 本作の主人公で、ムカデ人間を作る今回の悪役です。幼い頃に性的虐待を受けており、捻じ曲がった性格に育っています。ムカデを飼っている異常者です。
- アシュリン・イェニー(アシュリン・イェニー)
- 前作でムカデ人間の真ん中を演じた女優です。マーティンに騙されて倉庫に連れ込まれ、ムカデ人間の先頭にされてしまいます。マーティンに抗い続けます。
- キャンディ(マディ・ブラック)
- マーティンの住むマンションの近くに住んでいる女性です。マーティンの作るムカデ人間の中間地点に繋げられます。
映画『ムカデ人間2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ムカデ人間2』のあらすじ【起】
マーティンは酷くイラついていました。それは自分の母親や父親に対する、単純な憎しみでした。その憎しみはマーティンの性格を酷く歪ませるには、あまりにも簡単な事でした。そしてマーティンはそのまま大人になり、異常な性癖と酷く太った体格の醜い大人になりました。マーティンの異常な性癖は父親の性的虐待が原因でした。夜な夜なマーティンに酷い事をし続けた父親は、今は刑務所に収監されています。そしてそれが原因で父親がいなくなった事を母親は良く思っていません。
今日も母親はマーティンを罵っていました。マーティンは母親にどんなに罵られても無視していました。昔からずっと罵られ過ぎてもう何も気にしなくなっていたのです。そんな無頓着なマーティンに母親は更に腹を立て、激しく怒りをぶつけるのでした。その怒りを全身に受け続けるマーティンのストレスは酷い物でした。マーティンの毎日はそんな感じであり、その毎日受ける多大なストレスは日々マーティンの心を擦り減らしていきました。
映画『ムカデ人間2』のあらすじ【承】
マーティンは警備員の仕事をしていました。その仕事は酷く退屈でありマーティンが趣味に時間を費やすには、十分過ぎる暇な仕事でした。マーティンは今日も仕事をしながらパソコンでDVDを観ていました。大好きなムカデ人間のDVDです。ムカデ人間とはハイター博士という変態的な人物が、人間同士をお尻と口で繋いで一つの生命体にする話です。その生命体の名前が称してムカデ人間であり、映画の中では博士がムカデ人間を愛してやまない事が良く分かる描写が多数表現されています。先頭の人がご飯を食べて脱糞し、その糞を真ん中の女性が食べるシーンで博士は酷く喜びます。しかしその博士の喜び様は映画の中での話であり、実際には何も嬉しくありませんし喜びも感じておりません。
しかしマーティンは普通の人とは少し違いました。マーティンはそのシーンで毎回興奮しており、マーティンの定番のオカズになっています。マーティンはそのシーンになると毎回手が股間にいってしまう変態でした。
映画『ムカデ人間2』のあらすじ【転】
股間に手をやったマーティンは早速手を激しく動かし始めます。しかし変態のマーティンのマスターベーションは普通の人とは違います。まずマーティンはマスターベーションの前に紙ヤスリを用意するのです。そしてその紙ヤスリを股間に巻きつけたマーティンは、紙ヤスリで激しく股間を擦るのです。普通の男性ならそんな事をすれば絶叫し泣き叫ぶでしょうがマーティンは違います。マーティンは強く擦る毎に興奮し、絶頂に近付いていくのです。
紙ヤスリで激しく擦り絶頂したマーティンは、そそくさと自分の股間を隠しました。しかしそのマスターベーションを今日は目撃されてしました。マーティンは恥ずかしそうに目を逸らしましたが目撃した人は、爆笑しながら立ち去りました。マーティンは恥ずかしさのあまり、その人にイラつき怒りました。しかしその怒りは目撃者に届く事は無く、目撃者はそのまま立ち去りました。マーティンはやり場の無い怒りを抱えたまま、ズボンを上まで上げました。
映画『ムカデ人間2』の結末・ラスト(ネタバレ)
マーティンには野望がありました。それは大好きな映画、ムカデ人間の本物を作る事です。それも映画の様に三人では無く大量の人間を繋げる妄想をしていました。そしてマーティンはそれを実行する事にしました。
マーティンは地下駐車場の警備員をしてる事を生かして、夜な夜な駐車場に来る客達をバールで殴り気絶させていきました。そして自分の車の荷台に乗せて倉庫に連れて行きました。ムカデ人間の真ん中を演じた女優のアシュリン・イェニーも騙して捕まえたマーティンは、いよいよムカデ人間を作りました。しばらく作り上げたムカデ人間を可愛がってたマーティンですが、先頭のアシュリン・イェニーが暴れ出しマーティンのお尻にムカデを入れました。
マーティンはお尻にムカデを注入され泣き叫びました。そしてそのままムカデにした全員の首元を掻っ切ると倉庫から立ち去り、逃げ去りました。その後のマーティンの事を知る人物は誰もいません。そしてムカデにされた人達もそのまま全員命を落とし、帰らぬ人達となりました。
映画『ムカデ人間2』の感想・評価・レビュー
全てが妄想だった、というオチを望んでいるのですが、駐車場から赤ちゃんの泣き声が聞こえて来るラストは、まるで妄想説を否定しているようで、戦慄を覚えます。
16人を繋げるという、かなりイかれた行動を取ったマーティンですが、彼を取り巻く環境も負けないくらい狂っています。精神科医からの性的な視線、母親から毎日浴びせられる罵声、自分の世界に閉じこもってしまうのも、頷けるような感じがします。しかし、もし現実にこのような、リアルと妄想の区別が付かない人がいたら、恐ろしいことこの上ないです。(女性 20代)
軽はずみな怖いもの見たさで観るとかなり後悔すると思われる作品。前作もかなりきつい内容だったが、2はそれをさらに上回る内容となっている。前作は、まがりなりにも医者が施した為、切開方法などもキチンと行われていたようだが、今作は思いつきで行ったような適当な結合の仕方で繋げられており、当然麻酔なども無し。痛々しく無慈悲な描写を延々見なければならないのである。見終わった後、ある意味平和な日常にホッと出来る事だろう。(男性 30代)
本作は、複数の人間の口とお尻を繋げてムカデ人間にするという問題作『ムカデ人間』の続編となるホラー作品。
前作よりもパワーアップしたグロテスクさで、トラウマになりそうな描写も多い。
また、映像はモノクロであるため、より気持ち悪さや恐怖が増している。
前作の博士に触発されて自らもムカデ人間を作り出したサイコパス気質の主人公スプラッターに焦点を当てていて、彼の背景やとち狂った奇行に前作とは違った視点があり、物語の繋げ方も好みで面白かった。(女性 20代)
1が映画だったというオチから始まる続編。観るならばそれ相応の覚悟が必要です。何かの業だと思って使命感を持って観てください。本当に救いがない作品。作品に感化された男の狂気に満ちています。男は医学的知識も無いので、結合法が前作と比較にならないほどのグロテスク。文字に起こすのをためらってしまう程の奇行の連続。繋がってしまった以上ハッピーエンドはありません。作品が早く終わること(登場人物の苦しみが早く終わってほしいこと)を祈ったのはこの作品が初めてです。(男性 20代)
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