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映画『無双の鉄拳』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『無双の鉄拳』の概要:愛する妻と不器用ながら穏やかに暮らしていた男は、かつて「雄牛」の異名で裏社会では有名であった。ある日、妻がある事件に巻き込まれ誘拐されたことで、男は警察を頼ることなく犯罪者に立ち向かっていく。

映画『無双の鉄拳』の作品情報

無双の鉄拳

製作年:2018年
上映時間:116分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、フィルムノワール
監督:キム・ミンホ
キャスト:マ・ドンソク、ソン・ジヒョ、キム・ソンオ、キム・ミンジェ etc

映画『無双の鉄拳』の登場人物(キャスト)

ドンチョル(マ・ドンソク)
過去に闇社会は「雄牛」という異名で恐れられていた人物。しかし妻・ジスと出会い結婚したことを機に穏やかな生活を送れるように努力していた。ジスの誕生日にある事件に巻き込まれ過去の鋭い目つきを取り戻していく。
ジス(ソン・ジヒョ)
ドンチョルの妻。悪名高い夫の根の優しさを見抜き、騙されやすい部分に呆れながらも穏やかな日々を過ごしていた。強気な性格から、ある事件に巻き込まれてしまう。
ギテ(キム・ソンオ)
韓国の裏社会で人身売買ビジネスを取り仕切る組の代表。商品になるような美しい女性を集めている。ドンチョルへの仕返しもかねて、ジスを人質に取るように指示をした男。

映画『無双の鉄拳』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『無双の鉄拳』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『無双の鉄拳』のあらすじ【起】

魚市場で配達業を営むドンチョル。弟分のチュンシクといつも一緒にいるが、人のいいドンチョルは何度も詐欺にあっていた。その日も貧相な暮らしからの一発逆転を駆けて、「キングクラブ」の取引をすることにしたドンチョル。仕事終わり妻のジスを迎えに行ったドンチョルは嬉しそうに取引の話をするが、ジスは何度も失敗しているドンチョルの話を信用できずにいた。

同じころ、あるマンションの一室で借金取りに追い立てられている男性がいた。タイミング悪く帰宅した娘は借金のかたに連れ去られてしまった。その後、借金取りたちの車はドンチョルの運転する車に追突し事故を起こす。車を降りて話し合いをしようとするドンチョルだが、借金取りの下っ端は相手にせずお金だけを投げつけた。その様子に激怒したジスは車を降りて話をつけようとする。威勢のいいジスの姿を見たリーダーのギテは、部下たちに力づくで謝罪させその場を去るのだった。

配送業の資金繰りがうまくいかず、組合にお金を借りようと頭を下げに行くドンチョル。さらに「キングクラブ」を積んだ船が中国に拿捕されてしまったという最悪な連絡が入るのだった。

ジスの誕生日を祝おうと高級レストランを予約していたドンチョル。しかし、直前に保証金の支払いが滞っていたことから差し押さえ勧告を受けていたジスは喜べる気分ではなかった。さらにドンチョルから「キングクラブ」の取引について聞かされ、多額の借金を再び背負っていることを知らされる。偽装離婚をして差し押さえ処分を回避しようとしていたジスだが、ドンチョルに飽きれ切ってしまい先に帰宅するのだった。

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映画『無双の鉄拳』のあらすじ【承】

結婚当時の誓いを思い返し、ドンチョルの帰宅を待つジス。しかし、その直後自宅に侵入してきた数人の男によりジスは誘拐されてしまった。交通事故にせき止められてしまっていたドンチョルが急いで帰宅すると、ジスの姿はなく警察も早急には対応してくれないのだった。

非通知からの連絡を受けたドンチョル。相手はギテである。ジスを誘拐したと告げられとあるレストランに来るように指示を受けた。指定された席で待つもギテは現れず、大金が入ったバックだけが置かれていた。「ジスを買い取った」と一方的に告げられたドンチョルはギテの姿を見つけ追うも逃げられてしまう。現金を持って警察を再び訪ねるが話を聞いてもらうことはできなかった。

ギテが美人にこだわることから人身売買のルーツをたどろうと決めるドンチョル。チュンシクの紹介で人探しのプロであるコムを頼ることにした。コムは早速ギテが残したかばんを置きに来た人物を特定した。しかしその男は、ギテの債権者である。多額の借金返済に困り、個人情報を闇カジノで売買したという。早速ドンチョル・チュンシク・コムは情報を仕入れに闇カジノへ向かった。

簡単に情報は手にできるはずもなく、大勢に襲われるもドンチョルは規格外の強さを発揮する。よく個人情報を買いに来る男の存在を聞きつけることができたが、コムはドンチョルが何者か気になってしまう。実はドンチョルは闇社会で「雄牛」と呼ばれ恐れられる存在だったのだ。ジスと出会い生活を改めたドンチョルだが、ジスを失い「雄牛」と呼ばれていたころの目つきに戻り始めていた。

映画『無双の鉄拳』のあらすじ【転】

歓楽街で情報を集めていたドンチョルは、誘拐事件の夜ドンチョルの車をせき止めた男を見つける。あと少しのところで逃げられてしまったが、警察からジスに似た女性の死体が出たと連絡を受け急ぐ。幸運にもジスではなかったが、コムの調べでその女性は奇妙な事件に巻き込まれていると知りドンチョルたちは夫に会いに行った。

昏睡状態だった被害女性は、夫による献身的な介護の様子が話題となり連日報道されていた。そのニュースを見たギテに夫は誘拐され、「偽善者ぶるな」と病気の妻を買い取ることを持ちかけられたという。精神的に疲れていた夫は、交渉に乗ってしまい妻を売ってしまった。当時集めていた情報をドンチョルたちに託した夫は、直後に落下事故に遭い命を落としてしまうのだった。

ドンチョルはもらった資料の中にギテと初めて接触したときに、事故処理の連絡先としてもらった名刺があることに気づく。すぐに事務所に向かったドンチョル。力ずくでギテの子分を抑え込んだドンチョルは、コムの事務所に連れ帰った。

ギテの情報を吐きださせようと尋問するドンチョルたち。その矢先、ギテからビデオ通話が入りジスの姿が映りこんだ。なんとギテは「ジスをプールで窒息させるのとドンチョルがギテの子分を殺めるのはどちらが早いか競争しよう」と提案してきた。当然ジスを守りたいドンチョルはギテの子分を殺めて見せる。満足したギテは渡したお金を返すことを条件にジスを返す交渉をするのだった。

死体処理に焦るコムだが、ドンチョルは気絶させただけであった。ギテの子分を起こし、韓国人ブームにあやかり奇麗な女性を買い取っては整形させ売り飛ばすという闇家業をしてギテが稼いでいることを聞き出すのだった。

映画『無双の鉄拳』の結末・ラスト(ネタバレ)

証拠品として警察に預けていた大金の入ったバックを取り返そうと試みるドンチョルたち。検察に紛争して潜り込んだコムとチュンシクだが、計画は見事に失敗。ドンチョルが咄嗟に駐車場で爆破事件を起こし、どさくさに紛れてバッグを取り返すのだった。

ドンチョルはすぐにアジトへ向かうことをギテに連絡した。ジスを返すような素振りを見せるギテだが、電話を切ってすぐにジスを殺すよう部下に指示を出した。ドンチョルは担当刑事にも謝罪の連絡をきちんと入れて、アジトへ急ぐ。一方でジスはギテたちの目を盗んで抜け出すが、追っ手を避けて乗り込んだタクシーが渋滞にはまってしまう。交番を見つけ走り出すもギテたちに捕まってしまうのだった。

ギテたちがアジトにしていた廃病院へ到着したドンチョルたち。次々とギテの部下たちを片付けていくが、奥の部屋にはすでにジスの姿はなかった。窓の格子を無理に開けた跡を見つけたドンチョルは急いで車を走らせるが、偶然にもギテが乗った車と鉢合わせた。ドンチョルの猛追にギテの乗った車は路肩に転落した。

ギテは最後の力を振り絞りドンチョルに襲い掛かるも、見事に返り討ちを食らう。無事にジスを救出したドンチョル。警察もすぐに駆け付けギテたちは逮捕されるのだった。

後日、ドンチョルが投資していた「キングクラブ」が韓国に到着した。詐欺ではなく、本当に中国に拿捕されていたのだ。大成功を収めたドンチョル夫婦は、愛情を深めより充実した生活を送るのだった。

映画『無双の鉄拳』の感想・評価・レビュー

「マ・ドンソク」という韓国独自のジャンルを見た。少しジャンルは違うが日本でいう「ムロツヨシ」に近い感覚なのだろうか。ハリウッド映画デビューも控えている主演のマ・ドンソクに惹かれ鑑賞した方も多いだろう一作。韓国映画であればもっとブラックに掘り下げていてもおかしくはない「人身売買」という背景を持ちながら、実に適度にコミカルな演出が活きていた。キャラクターも多すぎずすべてがきっちり味付けられているので、人に勧めやすい作品である。(MIHOシネマ編集部)

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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