映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)』の概要:前回の戦いから約1年後。黒幕シュレッダーが護送中に逃亡。謎の宇宙生物の登場により、再び世界を支配しようと企む敵に対抗すべく、4兄弟の亀達が悪戦苦闘する。息のぴったり合った戦闘シーンは今回も迫力満点。2016年公開。
映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)』の作品情報
上映時間:112分
ジャンル:アドベンチャー、SF、アクション
監督:デイヴ・グリーン
キャスト:ミーガン・フォックス、スティーヴン・アメル、ウィル・アーネット、ブライアン・ティー etc
映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)』の登場人物(キャスト)
- レオナルド(ピート・プロゼック)
- 通称レオ。冷静沈着。少々頑なな面はあるものの真面目。二刀流。タートルズのリーダー。
- ラファエロ(アラン・リッチソン)
- 通称ラファ。兄弟一のタフガイ。熱くて短気だが頼りになる。高所恐怖症でサイの使い手。
- ミケランジェロ(ノエル・フィッシャー)
- 通称マイキー。ピザが何よりの大好物。ムードメーカーでちょっとおバカさん。ヌンチャク使い。
- ドナテロ(ジェレミー・ハワード)
- 通称ドナ。頭脳派で発明家。博識で紳士的。伸縮可能な電撃棒の使い手。
- エイプリル・オニール(ミーガン・フォックス)
- 亀達の名付け親。理解者であり協力者。TVアナウンサー。勇敢で聡明な女性。
- ケイシー・ジョーンズ(スティーヴン・アメル)
- 警察の巡査。刑事になるのが夢。ホッケーの達人で正義感の強い男性。
- ヴァーン・フェンウィック(ウィル・アーネット)
- カメラマンでお調子者。前回の手柄を独り占めした為、NYでは英雄扱い。
- シュレッダー(ブライアン・ティー)
- 亀達の宿敵でカンフーの達人。鉄の兜鎧を装備し世界征服を企む。フット軍団の長。
映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)』のあらすじ【起】
NYのビルからビルへ、タートルズの4兄弟は今夜も夜の街を駆け回っている。これも訓練の1つ。4匹の息はいつでもぴったり。今夜はバスケットの観戦に来た。会場の特等席とはいえ、天井裏のような場所だが4匹は仲良くピザを食べつつ英雄の紹介を見る。街の英雄として紹介されたのはTVカメラマンのヴァーン。前回街を救った時の理解者で協力者だった。タートルズは人前に出る事が出来ない姿の為、手柄を奴に譲ったのだった。だから奴が称えられる事には少しだけ、いや結構許せない。
ヴァーンをからかっている兄弟をよそにエイプリルからドナへ着信。彼女はバクスター博士を調査中だった。TCRIの主任研究員で時空間の研究をしている。今回はシュレッダーの仲間容疑で探っているのだ。ドナはエイプリルに腕時計の使い方や注意を促して電話を切った。
エイプリルは博士のファンとして接近。彼の端末をハッキングしつつ変装しながら、端末を追ってまんまとデータを盗んだ。しかし、用意周到にもデータには自動消去の設定がされており、開いた途端に消去。一度見たエイプリルの話では、データには捕縛したシュレッダーが今夜移送され、そこをフット軍団が襲うという脱獄計画が入っていたらしい。博士はやはり脱獄に加担していたのだ。タートルズは急いで下水道を進み準備に入る。すぐさま、ゴミ収集車を改造したタルタルーガで出動した。
護送車は2人の囚人とシュレッダーを乗せて出発。助手席にはケイシーが乗っていた。バイクに乗ったフット軍団が登場。追随していた警備の車を爆破。奴らは護送車の天井を焼き切ってシュレッダーを連れて行く気だ。タルタルーガが護送車に追い着く。まずはマンホールミサイル発射。待ちかねたラファが出動。後続のバイクを倒して戻る。ヘリがやって来た。護送車の天井が開く。シュレッダーがヘリに引き上げられるところを妨害するも、敵側の転送装置が起動し奴は姿を消した。
シュレッダーは謎の生き物がいる所へ転送された。相手は転送装置の造り主。装置に使われているのはアーク蓄電器という。昔地球に送ったのだが大気圏突入の際、3つに割れてしまったそうだ。フット軍団所有が1つ、NY博物館に1つ、ブラジルの森に1つ。バクスターなら修復出来ると言う。アーク蓄電器が修復したら次元の扉を開き、戦争兵器テクノドロームを送り出して地球を支配する。シュレッダーはタートルズを倒す為、紫の液体を貰って協力する事にした。宇宙生命体の名前はクランゲと言った。
映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)』のあらすじ【承】
タートルズはアジトに戻ってエイプリルと映像を解析した。時空転送の痕跡を発見。時空転送はバクスターの専門である。エイプリルが盗んだデータはこの計画だったのだ。TCRIにバックアップがあるだろう。ドナから特殊なUSBを預かり、エイプリルが潜入する事になった。
警察では捜査担当局長が新たに就任。目撃者のケイシーから話を聞くも奇想天外な話ばかりで信憑性がない。彼は凶悪犯を逃した責を負い、しばらく休職を言い渡された。だが彼は諦めない。一緒に護送中だった囚人2人の行きつけのバーへ行ってみる事にした。
バーのマスターは頑なに脱走犯は来ていないと言う。だが、ケイシーは実力行使に出てマスターからGPSを頂いた。
シュレッダーは他の脱走犯2人を手下にしてバクスターの元へ来ていた。クランゲから貰った謎の液体で4兄弟用の新たな兵士を作る為だった。博士は早速液体を調合しシュレッダーへ渡す。彼は囚人2人に注入。エイプリルはそれをこっそりと目撃。囚人2人の体は異様な様に変容してイノシシとサイになった。謎の液体には、人体にある動物由来の遺伝子を呼び覚ます作用があったのである。エイプリルは紫の液体を2本奪取して逃走。すぐさま追手がかかった。
TCRIには脱走犯を追ってケイシーも来ていた。彼は騒ぎを察してそれを追って行く。ホッケーのマスクをして。乱闘となり紫の液体の1本は転がって行き到着した警察の元へ。エイプリルはそれを見て即座に逃げ出す。追手の1人がそれを追いかけ、ケイシーも彼女を追って走り出した。最後の追手はケイシーが倒した。そこへタートルズが現れる。マイキーの軽快なトークで自己紹介した後、エイプリルから状況を聞く4兄弟。大柄な亀4匹に戸惑うケイシーは警戒心丸出しである。エイプリルは残った1本をドナへ渡す。脱走犯に反応したケイシーを連れて、一行は一度アジトへ戻る事にした。
ドナは紫の液体を分析し、自分達が人間になれる可能性を発見。レオに報告した。だが、彼は人間になる必要はないと言い秘密にしようとする。それを陰から聞いていたマイキーはラファに報告。ラファとレオは口論となる。そこへ自然史博物館で異常発生。ラファとマイキーは居残りとなりレオはドナだけを連れて行く。しかし、ラファは納得出来ずマイキーと共に残りの紫の液体を奪取する為、エイプリルに相談した。
映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)』のあらすじ【転】
レオとドナは自然史博物館で盗まれたものを分析。その物質は次元の扉を開く鍵となる事が分かり危機感を募らせる。
一方ラファはエイプリル、ケイシー、ヴァーンの助けを借りて警察本部への潜入を開始。受付をヴァーンが引き付けている間、ケイシーとエイプリルが中へ。亀達は屋上から内部に潜入。IDをゲットしエイプリルとケイシーは証拠保管庫へ。扉を開けると中からフット軍団が紫の液体を持って出て来た。奴らは逃走。エイプリルはすぐさま警報発令。ラファ達はレオ達に助けを求めた。逃げるフット軍団で警察署内は騒然となる。4兄弟はフット軍団を止めて紫の液体を手に入れるが、しかしそこで捜査局長に見つかり化け物呼ばわりされる。ケイシーとエイプリルは4兄弟を庇って逃がすが、代わりに拘束されてしまう。
アジトでは自分勝手なラファとレオが口論となり、マイキーは化け物扱いに落ち込んだ。レオは師匠に考えが合わないと不満を漏らす。しかし師匠はその違いがチームを強くする。リーダーなら理解し、兄弟なら受け入れろと諭す。ドナが紫の液体で奴らの位置を特定した。場所はブラジル。タートルズは早速そこへ向かった。
シュレッダーは着々と物質を集めて行く。タートルズはブラジル行きの飛行機に乗っていたが、目標がNYへ戻っている事が判明。飛行機から飛行機へと乗り移る事にする。兄弟は次々と飛び降りる。しかしラファは高所恐怖症である。彼は死ぬ思いで飛び降り、レオの助けでどうにか乗り込む。目的の物質を発見。だがそこには例の2人が。サイとイノシシ相手に奮闘。飛行機は崩壊しアマゾンの川へ墜落。物質は急流を下って行く。奪取戦は川の上でも続くが結局失敗した。
警察署で審問されていたケイシーとエイプリルは、散々捜査局長からタートルズを化け物扱いされ馬鹿にされていた。局長が退室した後、ケイシーの機転で携帯を手に入れヴァーンに助けを求める。ヴァーンはTCRIで編集されていない映像を手に入れ2人の無実を証明。警察はようやく本当の敵を捕捉した。
映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)』の結末・ラスト(ネタバレ)
全物質を集めたシュレッダーは時空の扉を起動。NYの空に大穴が開く。帰りの飛行機で詰り合いアジトへ帰ってからも活気を無くしていた4兄弟は、異変を感じて個々の部屋から出て来る。ドナの解析で時空の扉が開いている事を知る。
空に亀裂が走りそこから移動要塞のパーツが出現。テクノドロームのパーツだ。要塞の持ち主はクランゲ。完成すれば地球を滅ぼす戦争兵器となり世界の終わりである。しかし、要塞の周りの空気は普通の循環器には有毒である為、これを阻止出来るのは人ではないタートルズだけであった。だが、表に出て行けば警察に捕まってしまう。ドナは紫の液体を取り出す。人間になればいいというのだ。師匠は、決断は皆に任せると言う。彼らはもう子供ではない。レオはリーダーだが自分は亀でいいと思っている。しかし、他の兄弟は人間になりたいかもしれない。だから兄弟たちの決断に従う事にした。一番人間になりたがっていたのはラファだ。紫の液体を手にしたラファは逡巡した後、それを投げ捨てた。
警察が待ち受ける中、姿を現したタートルズ。NY出身の4兄弟は悪を憎み、街を愛する。この街の希望だ。彼らの活躍はヴァーンが真実を話す事によって証明された。戦術、本能、頭脳、あふれる心で地球を救ってみせる。警察の助けを借りてタートルズは要塞パーツへ。パーツを誘導している装置を探し、次元の向こうへ送り返して扉を閉じる計画だ。
テクノドロームへ到着したシュレッダーは、クランゲに裏切られ瞬間冷凍でコレクションに加えられてしまった。パーツがビルにぶつかり残骸が降って来る中、4兄弟はパーツへと乗り込む。ケイシーとヴァーン、エイプリルはシュレッダーのアジトへ。そこではサイとイノシシが立ちはだかる。ヴァーンとエイプリルを先に向かわせケイシーが2匹の相手をする。彼は足にブレードの車輪を即席で装着し、2匹の特性を利用してトラックの荷台に閉じ込めた。先に向かった2人は時空の扉を開く装置を止めに行く。立ちはだかるフット軍団の女と対峙してどうにか倒した。ドナの合図で装置を停止させる。
4兄弟はクランゲの元へ。ドナが誘導装置を検索し他の3匹が奴の相手をする。だが奴は強大だ。誘導装置は要塞の天井にあった。兄弟の助けでマイキーがそれを奪取。しかし、それを持つマイキーがクランゲに捕まってしまう。兄弟は協力してマイキーを助け、ドナが奴へ電磁棒を食らわせた。これで奴は完全に動けない。誘導装置をドローンで時空の扉へ。パーツは誘導装置に従い扉へ吸い込まれて行く。4兄弟はビルへ飛び移る。クランゲはパーツと共に元の世界へ帰って行った。
タートルズは警察から表彰され功労者の証、英雄の証としてNYの鍵を授与される。捜査局長は彼らに姿を公表してはどうかと言うが、4兄弟は今のままを望んだ。普通、それって面白いのか。そう言葉を残して。
映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)』の感想・評価・レビュー
カメだからあまり意識していなかったが彼らがティーンエイジャーであることを再確認させられる物語。青春だなあと感じさせるストーリーラインも実に良い。アクションも前作に続き高品質を保っている。CGに違和感がないのも、過去の映画からとても進歩したなと感じられて感慨深い。
ただ残念なのが次回作の予定がないこと。正直あと二、三本は見ていたい気持ちだったのに。しかも当初続けるつもりだったのか、きちんと完結させていないし。どうにかならないだろうか。(男性 30代)
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