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映画『マイ・サンシャイン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『マイ・サンシャイン』の概要:1992年に起きたロサンゼルス暴動を舞台にした人間ドラマで、暴動の渦中に置かれたある一家の生活を描く。『裸足の季節』で注目されたデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督が長年温めていた企画。

映画『マイ・サンシャイン』の作品情報

マイ・サンシャイン

製作年:2017年
上映時間:87分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン
キャスト:ハル・ベリー、ダニエル・クレイグ、ラマー・ジョンソン、カーラン・KR・ウォーカー etc

映画『マイ・サンシャイン』の登場人物(キャスト)

ミリー・ダンバー(ハル・ベリー)
身寄りのない子供達の面倒を見ている黒人女性、ケーキを売って生計を立てている。困っている人を見ると助けずにはいられない性格をしている。
オビー・ハーディソン(ダニエル・クレイグ)
ミリーの隣人の白人男性。常に周囲の騒音に対して怒り散らしている。暴動中に偶然ミリーと遭遇し、子供達を捜すのを手伝う。
ジェシー(ラマー・ジョンソン)
ミリーの元で暮らす黒人の青年。心優しく、ミリーが養う子供達の面倒を見ている。ニコールに想いを寄せている。
ウィリアム(カーラン・ウォーカー)
不良ぶった黒人の青年。警察に捕まりそうになっていたところをミリーに助けられる。黒人差別への怒りを抱えている。
ニコール(レイチェル・ヒルソン)
社会に反抗的な態度を示す黒人の少女。行く当てがないところをジェシーの世話になる。ウィリアムと関係を持つようになる。

映画『マイ・サンシャイン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『マイ・サンシャイン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『マイ・サンシャイン』のあらすじ【起】

ロサンゼルスで、黒人少女がアジア系女性の経営する店で万引きの言い掛かりをつけられ、撃ち殺されてしまう。しかし、判事は女性を懲役刑なしで釈放してしまう。テレビではロドニー・キングが警官4人に暴行された事件を報じていた。そのために街には一触即発の雰囲気が漂うようになる。ミリーは朝起きるとケーキを焼き、それを丁寧に包む。そして家で眠る子供達を順番に起こして配達に出掛ける。

ニコールは学校で不謹慎な発言をして追い出されてしまう。ジェシーはミリーに代わって子供達のために朝食の用意をする。そして電話に出ていた隙に失火騒動を起こしてしまう。ミリーは警察に捕まっていたウィリアムを見付けて、強引に車に乗せて守ってあげる。そしてウィリアムはミリーの元に転がり込むことになる。テレビやラジオではロドニー・キングの裁判が終始報じられ、ジェシーやウィリアムは勉強しながらニュースを見る。しかし、オビーが物を投げて大騒ぎを始め、警察が駆け付けてくる。

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映画『マイ・サンシャイン』のあらすじ【承】

騒ぎに嫌になったジェシーは一人でスーパーに出掛け、そこで万引きをしているニコールに遭遇する。アジア系の店主はニコールを追い掛けるが、駐車場にいた黒人2人組がニコールを庇う。黒人2人組はニコールに言い寄ろうとするが、ジェシーがそれを助け出す。そしてニコールを自分の部屋に泊めてあげる。翌朝、ジェシーは封鎖されているウィリアムのアパートにニコールを案内し、そこで寝泊まりさせてあげる。

ウィリアムは食料を確保するため、子供達を連れてスーパーに向かう。そして子供達と一緒に万引きをして、好き放題食べる。ジェシーはニコールのために洗車をしてお金を手に入れ、食事をご馳走する。しかし、ニコールがウィリアムと一緒に時間を過ごすようになり複雑な心境になる。ニコールは花壇を作るが、それをパトカーに潰されてしまう。そこでニコールやジェシー、ウィリアムはパトカーをパンクさせ、爆発させる。警官に追跡されて慌てて逃げるが、ウィリアムは銃で撃たれて負傷してしまう。

映画『マイ・サンシャイン』のあらすじ【転】

ミリーは夕食だからと子供達を家に呼ぶ。それでも子供達がずっと外で遊び続けたためにミリーはお仕置きとして家から閉め出す。しかし、しばらくして様子を見ると、子供達の姿が消えていた。ミリーは慌ててあちこちを探し回る。実は子供達はオビーの元で楽しく遊んでいた。ミリーはその声を聞きつけ、子供達を引き取りにやって来る。

ミリーの元にジェシーとウィリアムが学校を休んでいるとの連絡がある。ロドニー・キングの事件で警官4人が無罪となり、ミリーはそのニュースにショックを受ける。街ではパトカーが襲撃されるなど、治安が荒れつつあった。ミリーは子供達に家から出ないように指示して、ジェシーとウィリアムを探そうとする。ミリーは黒人の若者が連行されそうになっているのを見て止めに入る。そして、そのまま逮捕されてしまう。一方、ジェシーはウィリアムとニコールが関係を持っているのを見て動揺する。ニュースを聞いたウィリアムは外に飛び出し、暴動に加わろうとし、ニコールは懸命に止める。

映画『マイ・サンシャイン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ウィリアムがニコールを殴り飛ばすのを見たジェシーは怒りのあまりウィリアムを刺してしまう。ミリーと一緒に逮捕された男がパトカーを燃やそうとし、2人は車から降ろされる。取り残されたミリーは徒歩で帰ろうとし、オビーに遭遇する。ジェシーは救急車を呼ぼうとするが、暴動のせいで埒が明かず、車を盗む。そしてミリーが運転して懸命に病院を目指す。ミリーはオビーと共に家に戻るが、子供達の姿が消えていた。

ウィリアムは病院に着く前にジェシーの腕の中で亡くなってしまう。ミリーは子供達が強奪をしてテレビに映っているのを見付ける。そこでオビーと子供達を連れ戻しに向かう。しかし、子供達を見付けた途端に警察に銃を突き付けられる。そしてミリーとオビーは街灯に手錠で縛り付けられてしまう。2人は服をつなぎ合わせてロープ代わりにし、オビーが街灯をよじ登って何とか脱出する。ジェシーは街を彷徨いながら家に戻ってくる。一方、ミリーはウィリアムが死んでいるのを見付け、涙に暮れる。

映画『マイ・サンシャイン』の感想・評価・レビュー

ハル・ベリーやダニエル・クレイグという大物俳優がなぜ出演に応じたのか不思議になる作品。物語にまとまりがなく、断片的な場面がつぎはぎされたような印象を受ける。家族の絆や人々のつながりが丁寧に描かれておらず、登場人物に感情移入ができない。黒人とアジア系、黒人と警察との緊張感も全く伝わって来ず、ミリーとオビーが街灯に拘束されるシーンも何のために盛り込まれているのか分からなかった。(MIHOシネマ編集部)

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