映画『ミッドナイト・スカイ』の概要:地球が終末を迎える中、北極圏の天文台に残った老いた天文学者と地球に帰還しようとしている宇宙船の乗組員を描いたSFドラマ。ジョージ・クルーニーが監督・主演を務めたNETFLIXオリジナル映画。
映画『ミッドナイト・スカイ』の作品情報
上映時間:118分
ジャンル:SF、ヒューマンドラマ
監督:ジョージ・クルーニー
キャスト:ジョージ・クルーニー、フェリシティ・ジョーンズ、デヴィッド・オイェロウォ、ティファニー・ブーン etc
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映画『ミッドナイト・スカイ』の登場人物(キャスト)
- オーガスティン(ジョージ・クルーニー)
- 初老の天文学者。若い頃に木星の衛星K-23で生命が生存することが可能だと唱えて研究に明け暮れ、恋人と別れた苦い過去がある。
- サリー(フェリシティ・ジョーンズ)
- アイテル号の乗組員としてK-23を探索していた。船長と交際しており、女の子を妊娠している。オーガスティンの影響で宇宙飛行士になった。
- ミッチェル(カイル・チャンドラー)
- アイテル号の乗組員。地球に残した家族と再会する日を待ちわびている。アイテル号には他にミッチェルとマヤが同船している。
- アイリス(ケイリン・スプリンゴール)
- 突如としてオーガスティンの目の前に現れた少女。口を利かないが、アイリスと呼ばれると反応する。
映画『ミッドナイト・スカイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ミッドナイト・スカイ』のあらすじ【起】
2049年、北極圏の天文台から大勢の人々が避難を開始する。その混乱の中で母親が懸命に娘を捜していた。皆が去る中、オーガスティンだけは天文台に残る。オーガスティンは輸血なしでは生きられない末期患者だった。天文学者のオーガスティンは若い頃に木星の衛星K-23で生命が生存できるのではないかと唱えていた。オーガスティンはそうした学説を唱えていた当時に魅力的な女性との出会い、交際するようになる。
オーガスティンは活動中の宇宙船を探し、アイテル号が地球に向けて帰還中で約12時間後に通信圏内に入ることを確認する。アイテル号の乗組員のサリーはK-23に取り残される夢を見る。アイテル号にはサリーの他、船長やミッチェル、マヤ、サンチェスの4人の乗組員がいた。サリーは何とか地球と交信を確立しようとするが、どことも連絡が取ることができずにいた。
キッチンで火事が起こり、オーガスティンは慌てて消火する。そしてキッチンに隠れていた少女を見付ける。少女は口を利こうとしないが、アヤメの絵を描いたので、オーガスティンはアイリスと呼ぶことにする。オーガスティンはアイリスにアイテル号が地球に戻る前に連絡を取らなければいけないことを説明する。
映画『ミッドナイト・スカイ』のあらすじ【承】
アイテル号はK-23で生命が生存可能だという研究成果をもって地球に向かっているところだった。帰還を待ちわびるミッチェルは地球に残した家族の映像を見ながら食事をする。オーガスティンは北極星を眺めながら、恋人から妊娠していなかったと告げられた日のことを思い出す。オーガスティンは恋人がその告白をしている間も仕事に夢中になっていた。
オーガスティンは北方のヘイゼン湖にある測候所のアンテナならアイテル号と交信できると考える。そして有毒な外気から身を守るためのマスクを装着し、アイリスと共にスノーモービルで出発する。アイテル号がコースを逸脱してしまい、警報が鳴り出す。乗組員は急いでコースの修正を図るが、未知の領域を通過しなければならなくなってしまう。
オーガスティンは道中で墜落した飛行機に遭遇する。そして中に死にかかっている生存者を見付け、苦しみから解放してあげる。オーガスティンは、恋人が女の子を連れているのを目にした日を回想する。その日、オーガスティンは女の子には会わずに恋人と別れたのだ。アイテル号ではサリーが女の子を妊娠していることが判明する。父親は船長だった。オーガスティンはコンテナを見付け、その中で一晩を過ごす。
映画『ミッドナイト・スカイ』のあらすじ【転】
オーガスティンが目を覚ますとコンテナは水の中に沈みかけていた。オーガスティンは慌ててアイリスを外に出す。そして荷物をまとめようとするが、時既に遅く、輸血の機械やスノーモービルを失ってしまう。そのためオーガスティンとアイリスは雪の中を懸命に歩いて移動する。吹雪が激しくなり、オーガスティンはアイリスを見失うが、何とか見つけ出す。そして2人は無事に測候所に辿り着く。
オーガスティンは測候所から通信を試み、アイテル号のサリーと交信する。しかし途中で電波が途切れ途切れになってしまう。アイテル号が流星群に飛び込んでしまったのだ。船が大きく損傷し、通信システムもダメージを受けていた。サリー、船長、マヤの3人が修理のために船外に出ることになるが、初心者のマヤは外に出る前に何度も吐いてしまう。
3人が手分けをして通信システムを修理する間、サンチェスが音楽を流して皆の気分を盛り上げる。作業が終わったところでアイテル号は再び流星群に巻き込まれてしまう。3人は宇宙船にしがみついて何と身を守る。しかし、マヤが負傷してしまい、大量の出血をしてしまう。サンチェスは慌てて救命道具を持って救助に向かうが、マヤは亡くなってしまう。
映画『ミッドナイト・スカイ』の結末・ラスト(ネタバレ)
アイテル号の視界に地球が見えてくる。地球は灰色の煙を上げていた。アイテル号から測候所に通信があり、オーガスティンは地球が壊滅の危機にあることを説明する。そしてアイテル号がk-23に戻る方法を提案する。乗組員はどうするかを議論するが、ミッチェルはどうしても地球に戻ると主張する。
オーガスティンの計算に驚いた船長は何者かを尋ね、オーガスティンはそこで初めて名を名乗る。アイテル号にミッチェルの家族からの通信が受信される。ミッチェルの妻は子供達が病気になったことを告げ、自分達を捜してほしいと訴える。それを見たミッチェルは再突入ポッドを使わせてほしいと船長に頼む。サンチェスもマヤの遺体を連れ帰るために同行を申し出る。そして2人は船長とサリーに見送られて地球に向けて飛び立つ。
サリーは再びオーガスティンにお礼を言い、船長と2人でK-23に戻ることを伝える。サリーはオーガスティンの影響でこの道に進んだことを説明する。そしてサリーは自分の名がアイリスであることを告げる。オーガスティンは話せて良かったと涙を流し、サリーはK-23の美しさについて語って聞かせる。しかし、途中で通信が途絶え、サリーと船長は宇宙船の操縦に集中する。
映画『ミッドナイト・スカイ』の感想・評価・レビュー
「家族」に対する複雑な事情を抱えた人々の思いが交錯する人間ドラマ。罪滅ぼしに一人娘を助けようとするオーガスティンと、家族のために危険な地球を目指すミッチェルの姿に胸を打たれる。サリーの正体が分かるどんでん返しが秀逸だが、そこに至までのドラマがやや平坦で、オーガスティンとアイテル号の乗組員が遭遇する危機も取って付けただけの印象がある。もう少し脚本が練り込まれていたら傑作になっていただろう。(MIHOシネマ編集部)
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