この記事では、映画『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』 作品情報
- 製作年:2008年
- 上映時間:150分
- ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー
- 監督:アンドリュー・アダムソン
- キャスト:ジョージー・ヘンリー、スキャンダー・ケインズ、ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル etc
映画『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』 あらすじネタバレ(起承転結)
映画『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』 あらすじ【起・承】
ナルニアは、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの四人の王が白い魔女を倒し王国に黄金時代を築いてから既に1300年の年月が過ぎていた。
今ナルニアを支配しているのは、テルマール人。人も動物も一緒に生きていた時代はとうに過ぎ、今では動物たちは森に追いやられ、完全に人が国を支配している。
国を統治しているのは、ミラース。先代の王である兄を暗殺して幼い王子の摂政の地位を得た。先代の息子であるカスピアン王子は大人になり、ミラースに男の子が生まれた日に命を狙われる。
森に逃げ込んだカスピアンは、大昔からのナルニアの住民である動物たちに出会う。そこでカスピアンが角笛を吹くと、伝説の四人の王であるペベンシー兄妹が呼び出された。
四人は、自分たちが統治していた頃のナルニアとは全く違う今の状態に驚くが、カスピアンの話を聞いて彼の助けになることを決める。
ミラースとの戦いを前に、戦いにかけては経験も多いピーターはカスピアンと意見が合わずぶつかり合う。

映画『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』 結末・ラスト(ネタバレ)
カスピアンとピーターを筆頭に、仲間はミラースと戦う。なかなか決着はつかず、ついにナルニア対テルマールの全面戦争に突入する。
危機を救ったのはまたしてもアスランだった。ルーシーによって見つけ出されたアスランは、森や妖精などの自然の力を引き出して戦いを勝利に導いた。
テルマール人を追いやったナルニアは、カスピアンを王に迎える。森へ追いやられた動物たちは元のようにナルニアでの明るい暮らしを取り戻した。
テルマール人の内、ナルニアの先住民に友好的な人々は残された。そうではない残りのテルマール人は、ナルニアに攻め込む以前に住んでいた場所へと移された。
平和なナルニアを取り戻し、四人の兄妹の役目は終わった。アスランは、ピーターとスーザンは大人になりはじめたので、もう二度とナルニアに来ることはないと告げる。
カスピアン王子と想い合っていたスーザンは、最後にキスを交わして別れる。四人はロンドンでの暮らしに戻っていった。
映画『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
すべて救世主アスランまかせのお決まり展開
前作同様、今回もここぞという時に現れてナルニアを救うのはライオンのアスランである。王子であるカスピアンも、そして過去王として戦いの経験を積んでいたはずのピーターもほとんど役に立っていない。活躍を見せ、前作よりも成長していると思えるのはエドマンドとルーシーだけだ。ピーターとスーザンはこれを最後にナルニアからは離れる設定なのでその辺も意識されているのかもしれないが、あまりにも無能すぎる。ピーターは昔の栄光が忘れられずにじれったくイライラ、スーザンは何をするのかと思えばただ王子に恋しているだけ。
ミラースとの戦いでまずい局面になると困ったときのドラえもんよろしくアスランの登場である。ワンパターンでちょっとつまらない。
カスピアンの成長ぶりは次回作に期待
今作では伝説の四人の王とアスランに頼らなければ何もできなかったカスピアンだが、戦いを通して成長した。ラストでナルニアの王となったカスピアンだが、国のリーダーとしてどれだけの力量を見せるのかは次回作に期待したい。
カスピアン王子を演じたベン・バーンズは、予想以上にこの役で人気となった。原作にはないスーザンとのロマンスがあったりと、事前には想像もしなかった方面での活躍をみせた。(この設定はストーリー上余計だったとしか思えないが)
エドマンドとルーシーが光る
今回でも良かったと思えたのは、前作同様にエドマンドとルーシーのキャラクター。一番役に立っているし、成長している。エドマンドは過去の過ちを悔いて今回は自分の力で白い魔女を倒して勇敢さと正義感を見せ、ルーシーは相変わらず一番ナルニアを愛しているという気持ちが前面に出ているのがいい。
ナルニア国物語前作から同キャストなのも魅力的で、特に成長した兄弟たちを見れるのが嬉しい。成長したエドマンドがカッコ良くなり過ぎている。前回に引き続き、自然の美しさにはやっぱり癒されるし、少し大人になった兄弟たちの活躍も喜ばしい。
本作初参戦の、カスピアン王子のカッコ良さが抜きん出ていて、ロマンス的な展開も見応えがあった。前作よりも勢いを増した戦は、ハラハラするシーンもあるので、前作に劣らず楽しめるだろう。(女性 20代)
前作のファンタジックな雰囲気とは打って変わり、今回は戦争や政治に焦点を当てた、ややシリアス寄りな展開に驚きました。カスピアン王子の成長と、4人の兄妹の葛藤が丁寧に描かれていて、特にピーターのリーダーとしての迷いに共感しました。アスランの登場が少なめなのは寂しかったけど、ラストでルーシーが信じていた通りに現れたシーンには感動。戦いの中にも希望を感じさせてくれる作品です。(20代 女性)
『カスピアン王子の角笛』は、前作に比べてより大人向けの内容になっていて見応えがありました。カスピアンとピーターの間にある微妙な対立関係や、信仰と現実のギャップがストーリーに深みを与えています。特にルーシーがアスランを信じ抜く姿には心を動かされました。戦闘シーンも迫力があり、ラストの海を割るような描写には鳥肌が立ちました。シリーズの中でも特に好きな一本です。(30代 男性)
子どもたちが再びナルニアに戻ってきたとき、あまりにも時が流れていて、文明の痕跡がなくなっていたのが切なかったです。カスピアン王子の物語が軸となる今作では、純粋なファンタジーよりも民族紛争や復讐、権力争いといった重たいテーマが強調されていましたが、それが逆に物語の奥行きになっていたと思います。成長した兄妹たちの姿にもグッときました。(40代 女性)
前作のファンとして期待していましたが、今作は戦争映画としての色が濃くなっていて驚きました。もちろんナルニアらしい魔法やアスランの存在は健在ですが、それよりも“どう平和を取り戻すか”という現実的なテーマが際立っていた印象です。個人的には、ミラース王の陰謀がとても怖くて印象に残りました。少年向けというより、思春期以上の観客に向いている作品だと思います。(20代 男性)
前作に比べると少し暗めのトーンではありますが、キャラクターの心理描写が丁寧で、子ども向けファンタジーを卒業したような作品です。特にルーシーの信じる心が物語のカギになっていて、アスランを見たのが彼女だけという設定も秀逸でした。ラスト、兄妹たちがナルニアを去るシーンは寂しくて、成長の痛みを感じさせられました。音楽も素晴らしく、感情をぐっと引き立ててくれました。(50代 女性)
やっぱりピーターが好きです。前作ではただのリーダー的存在だったのが、今回はカスピアンとの対立や自己過信からくる失敗など、人間味があって共感しやすかったです。戦闘シーンでは立派な戦士としての成長が見られて、胸が熱くなりました。敵も一筋縄ではいかないキャラばかりで、緊張感があって良かった。ルーシーが一番アスランの声を聞いてる感じもいいアクセントになってました。(10代 男性)
『カスピアン王子の角笛』は、兄妹それぞれの役割や個性がより浮き彫りになる作品でした。個人的にはスーザンの変化が印象的で、弓の腕前や冷静な判断力が際立っていました。そしてカスピアンとの微妙な恋愛要素も、ほんのりと胸に残ります。全体的に、前作よりもリアル志向で、ファンタジーよりヒューマンドラマに近づいた印象。そういう変化を楽しめる人にはおすすめです。(30代 女性)
壮大なスケールと戦闘シーンの迫力に圧倒されました!特にナルニア軍とテルマール人との戦争は見ごたえがあり、中盤の夜襲シーンは戦術的にも見応えありました。アスランの登場タイミングが絶妙で、ラストでの海を割るシーンは神秘的かつ圧倒的な存在感でした。子ども向けと思って油断していたけど、大人も楽しめる重厚なファンタジーです。(40代 男性)
ファンタジー映画なのに、心の成長や信頼といったテーマがしっかりしていて驚きました。ピーターとカスピアンのぶつかり合い、アスランの存在に対する人々の信頼度の違いなど、見ていて考えさせられる部分が多かったです。特にルーシーの純粋さが救いで、彼女の存在が希望になっていたと思います。アスランが最後に語る言葉には、深いメッセージが込められていました。(20代 女性)
映画『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』を見た人におすすめの映画5選
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
この映画を一言で表すと?
ファンタジー映画の頂点に立つ、壮大な戦いと希望の完結編!
どんな話?
世界を破滅に導く「一つの指輪」を葬るために旅を続けるフロドとサム。一方、人間やエルフたちは壮絶な最終決戦に挑む。善と悪の戦いを描いた壮大な三部作のクライマックス。
ここがおすすめ!
広大な世界観と深い人間ドラマ、そして圧倒的な映像美が魅力。『カスピアン王子の角笛』のように戦いと友情、信仰や希望といったテーマが響く人にはたまらない感動があります。
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
この映画を一言で表すと?
魔法と青春が交錯する、闇に立ち向かう勇気の物語。
どんな話?
ヴォルデモートの復活が公にならない中、ホグワーツでは圧政的な新教師が登場。ハリーと仲間たちは“ダンブルドア軍団”を結成し、自ら戦う術を学んでいく。やがて本当の戦いの時が迫る…。
ここがおすすめ!
若者たちが葛藤や不安を抱えながらも、自らの力で運命に立ち向かう姿は、ナルニアの兄妹たちと重なります。ダークな展開も見応えがあり、シリーズの中でも成長ドラマとして秀逸です。
エラゴン 遺志を継ぐ者
この映画を一言で表すと?
ドラゴンと少年の絆が世界を変える、新たな伝説の始まり。
どんな話?
貧しい農村の少年エラゴンは、偶然ドラゴンの卵を手に入れたことで“ドラゴンライダー”として目覚める。悪の帝王と戦うために旅立ち、戦いと成長を重ねていく王道ファンタジー。
ここがおすすめ!
ドラゴンという王道の存在と、少年の成長物語が魅力。『ナルニア』のように宿命を背負った若者が運命に立ち向かうというストーリーが好きな方にはぴったりです。美しい映像と壮大なスケールも注目です。
アーサーとミニモイの不思議な国
この映画を一言で表すと?
少年が小人の世界に迷い込み、伝説の勇者へと変わる冒険譚!
どんな話?
祖父の家の地下にある“ミニモイ”と呼ばれる小人の王国。10歳のアーサーは偶然その世界に入り込み、魔法や戦いの中で使命を担うことになる。家族の危機を救うため、未知の冒険が始まる。
ここがおすすめ!
子どもでも楽しめるアドベンチャーでありながら、家族や仲間との絆も丁寧に描かれています。『ナルニア』同様、別世界への扉を開いた主人公が成長していく過程に共感できる作品です。
ブリッジ・トゥ・テラビシア
この映画を一言で表すと?
空想の世界が現実を癒す、心揺さぶる青春ファンタジー。
どんな話?
孤独な少年ジェスと転校生の少女レスリーが、森の中に“テラビシア王国”という空想の国を作り、現実の辛さから逃げながらも友情を育んでいく。しかしある日、思わぬ悲劇が二人を襲う…。
ここがおすすめ!
子どもたちの想像力の豊かさと、そこに生まれる深い感情の機微が描かれています。ファンタジーの要素を通して成長や喪失を描く点で、『カスピアン王子の角笛』に通じる感動があります。
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