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映画『南極のスコット』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『南極のスコット』の概要:一度目の探検で南極点に到達できなかった英国海軍大佐のスコットは、南極点へ一番乗りを夢見て二度目の出航を決意する。最高の人材が集い、資金の目途もようやく立ったというところで、ノルウェー人の探検家アムンゼンも南極を目指していることを知る。

映画『南極のスコット』の作品情報

南極のスコット

製作年:1948年
上映時間:110分
ジャンル:アドベンチャー、伝記
監督:チャールズ・フレンド
キャスト:ジョン・ミルズ、デレク・ボンド、ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス、ケネス・モア etc

映画『南極のスコット』の登場人物(キャスト)

スコット(ジョン・ミルズ)
英国海軍大佐。一度目の南極探検で偉大な功績を残し、帰国と共に昇進する。しかし、彼はそれだけでは満足できず、南極点への到達を夢見て二度目の探検を計画する。

映画『南極のスコット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『南極のスコット』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『南極のスコット』のあらすじ【起】

一九〇四年、ディスカバリー号は南極大陸からの帰途にあった。スコットは自分が目の当たりにした南極大陸の全貌について日誌を認めていた。帰国したスコットは海軍の任務に戻る。しかし、二度目の探検計画が頭から離れず、一九〇八年、計画を実行する。

自分の彫像が作られている傍で、スコットは暗い顔をしていた。彫刻家は妻だった。妻に自分の不満を見ぬかれたスコットは、探検計画を国が援助してくれないことを打ち明けた。民間から寄付を募るしかない。遂行すれば海軍の職を失う恐れもある。そうすれば、二人の生活は不安定になる。対して、妻は南極を目指さないあなたは魅力がないと言って、スコットの後押しをする。

スコットは友人のビルの家を訪ねた。そして、スコットは彼に南極に戻ると宣言した。自分たちは南極の多くを踏破した。しかし、それでは不十分だ。南極点に到達したい。そう言って、スコットはビルを冒険に誘った。始めは渋っていたビルだがスコットの熱意に根負けして同行すると決めた。スコットが帰ったあと、ビルの妻は夫の出発を嘆いた。

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映画『南極のスコット』のあらすじ【承】

資金を集めるため寄付を募ることにしたスコット。しかし、送られてくるのは少額の金と隊員志望の手紙ばかりだった。そこで、彼は無料の講演会を催して人々の興味を自分の計画に惹こうとする。しかし、南極を調査することが国益になるのかと問われ、スコットは話をはぐらかすことしかできなかった。公演の帰り、スコットはインドから来たというオーツという青年と出会った。彼はスコットの探検に同行したいと言う。彼の熱意を見込んで、スコットはオーツを自分の探検隊に引き入れた。

スコットはナンセン博士の所に赴いた。南極を冒険する必需品についての助言を請うためだった。最新の動力雪上車を持って行こうとしたスコットに、ナンセンは犬を連れて行くべきだと勧めた。

人員は集まった。しかし、肝心の金が集まらない。スコットたちが悩んでいると国から二万ポンドの補助金が下りたと連絡が入る。予定額には満たなかったが、節約を徹底すれば冒険を始められる。スコットたちは興奮して出発の準備に取り掛かった。

映画『南極のスコット』のあらすじ【転】

出航の日。船員たちは各々の愛する人たちと、別れの挨拶を交わしていた。いよいよそのときがやってきて、船の錨が上げられる。進み出した船に人々は手を振った。

北極を目指していたはずの冒険家アムンゼンが南極に進路を変えたという手紙が紛れていた。これでは、一番乗りを逃してしまう。焦りは拭えないものの、目の前のことを一つずつ確実にこなしていくことを心掛けようとスコットたちは誓う。

大海原を眺めるスコット。難題である資金繰りから解き放たれた彼は解放感に浸っていた。ペンギンの群れが船の進路を横切り、海には氷が漂う。遂に彼らは南極大陸にやって来た。荷を降ろし、小屋を建てたスコットたちはこれからの予定を念入りに打ち合わせする。それから、吹雪が晴れるまでの数日を飲み明かし、指揮を高めた。

スコットたちは南極点を目指し始めた。四日目、これまで順調に進んでいたスコットたちだが、自動雪上車は壊れてしまった。結局、荷物はポニーに引かせて歩くことになった。休憩中、ポニーの世話係の一人がスコットに餌の乾草について聞く。帰りの分が一日分も残っていない。スコットは初めからポニーを捨てて行くつもりだったと述べた。傍でその話を聞いていた犬の世話係が、帰りに新鮮な餌を食わせてやれると喜んだ。

映画『南極のスコット』の結末・ラスト(ネタバレ)

動けなくなった犬やポニーを銃で始末し、歩み続けるスコットたち。氷壁を迂回し、クレバスに落ちそうになった仲間を救う。困難が山ほど襲ってきたが、スコットたちは着実に対処していった。

一定の区間を進む度、荷物を積んだソリを一つ運ぶのに必要な人員を小屋に返す。そうやって隊を縮小してきたスコットたちは南極点を目前に五人になった。目的地の傍までやってきたスコットは望遠鏡で辺りを見渡す。すると、南極点にアムンゼンの旗が立っていた。スコットたちは一番乗りを逃したことに落胆する。アムンゼンの旗の下にはテントが張られていて、アムンゼン直筆のノルウェー王室宛ての手紙があった。これをスコットに配達することを依頼したとの添え書きを見つけ、スコットは屈辱を感じる。

帰路についた五人。進行速度こそ順調だったが、隊員の一人エヴァンスが指に負った裂傷を発端に隊長の悪化をきたす。大丈夫だと我慢するエヴァンスだが、道の途中で倒れてしまう。その後も一人、一人と仲間を失くしていくスコット。遂には彼自身も食糧貯蔵庫を目前に力尽きてしまう。

隊長の帰ってこないことを心配した他の隊員たちが小屋から捜索隊を送った。雪の中からテントを掘り起こすと、中からスコットの手記が見つかった。

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