映画『ナショナル・セキュリティ』の概要:巡査官のハンクは相棒のチャーリーと共にパトロールを行っていた。ある日、無線連絡が入り現場に行くと、何者かが倉庫に侵入している形跡があった。ハンク達は倉庫内に侵入するが、チャーリーが強盗犯に殺されてしまう。
映画『ナショナル・セキュリティ』の作品情報
上映時間:88分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:デニス・デューガン
キャスト:マーティン・ローレンス、スティーヴ・ザーン、コルム・フィオール、ビル・デューク etc
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映画『ナショナル・セキュリティ』の登場人物(キャスト)
- アール・モンゴメリー(マーティン・ローレンス)
- 黒人の警備員。警察に憧れを抱いておりポリスアカデミーに入学するが、終始ふざけた態度を取り追い出されてしまう。
- ハンク・ラファティ(スティーヴ・ザーン)
- 白人の元巡査官。強盗犯に相棒を殺されてしまう。ある日、アールを職務質問したせいで警察官を辞めるハメになり、警備員の仕事に就く。
- マクダフ刑事(コルム・フィオール)
- 白人の刑事。強盗犯の事件を追っている。
- ワシントン警部補(ビル・デューク)
- 黒人の刑事。ハンクの元上司。
- デニース(ロビン・リー)
- ハンクの恋人。黒人。元看護婦。
- チャーリー(ティモシー・バスフィールド)
- ハンクの元相棒。強盗犯に殺される。
映画『ナショナル・セキュリティ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ナショナル・セキュリティ』のあらすじ【起】
警察官のハンクは相棒のチャーリーと共に夜のパトロールを行っていた。倉庫で強盗が起こったと無線連絡が入るが、すぐに警報器の誤作動だったと連絡の取り消しを告げられる。だが、念のためハンク達が倉庫に向かうと、入り口のシャッターが少し開いていた。ハンクはチャーリーと分かれて倉庫内を確認した。チャーリーは強盗犯に見つかってしまい、銃撃戦が起こってしまう。ハンクは必死にチャーリーの元に向かうが、防弾ガラスに阻まれてチャーリーの元に行けなかった。そして、ハンクの目の前で、手首に入れ墨を入れた男にチャーリーは射殺されてしまう。
ポリスアカデミーの生徒であるアールは、終始ふざけた態度を取り教官をイラつかせていた。しかも、強盗犯を捕まえる模擬練習でパトカーを爆破してしまい、アカデミーから追い出されてしまう。
ハンクは巡査官のためチャーリーを殺した強盗犯を捜査することができず、憂鬱な日々を過ごしていた。そんなある日、車の窓から手をツッコみ、鍵を取ろうとしている男(アール)を見かける。ハンクは不審に思って職務質問をした。アールは鍵を取り忘れてドアを閉めてしまっただけなのだが、正直に言わず慇懃無礼な態度を取ってハンクを侮辱した。ハンクは警棒を使ってアールを取り押さえようとするが、その時蜂が現れる。アールは蜂アレルギーのため動揺して“殺される”と叫んだ。ハンクは警棒を使って蜂を追い払おうとするが、他の市民からはハンクがアールに暴行を加えているように見えた。その時の映像を市民に撮られてしまい、アールが黒人だったため、黒人を暴行する警察官としてニュースで放送されてしまう。
映画『ナショナル・セキュリティ』のあらすじ【承】
ハンクは裁判にかけられ、懲役6か月の有罪判決を受ける。黒人を暴行した警察官として黒人の囚人達に狙われてしまう。ハンクはわざと看守を殴って独房に入れられ、6か月間身を守った。
出所後、ハンクは警備会社「ナショナルセキュリティ」に就職する。だが、チャーリーを殺した強盗犯のことを忘れてはいなかった。元同僚達に話を聞いたり、独自に捜査を行ったりしたが、なかなか手がかりが掴めなかった。だがある日の夜、チャーリーが殺された日と同じ文言の無線連絡が入る。ハンクが現場に向かうと、警備員がいなくなっていた。
警備員のアールがガールフレンドといちゃついていると、銃声が聞こえた。窓から倉庫内を見ると、警備員(ハンク)が強盗犯達に銃を向けていた。アールは警備員に加勢するため、慌てて部屋を飛び出した。その頃、ハンクは強盗犯に背後を取られ殺されそうになっていた。だが、アールに助けられる。ハンク達はお互いのことに気付き、銃を向け合って威嚇するが、強盗犯達からも未だに狙われていたので一時休戦する。
ハンク達は協力して強盗犯を捕まえようとするが逃げられてしまい、車で追いかけることになる。だが、無茶な運転をしたせいでパトカーに止められてしまい、その間に強盗犯達は逃走してしまう。ハンク達は事情聴取を受けるが、倉庫内に死亡した犯人の遺体があったため、話の正当性が認められて釈放される。だが、警察官の真似事をするなと忠告を受ける。
映画『ナショナル・セキュリティ』のあらすじ【転】
アールは犯人を逮捕するため、嫌がるハンクに付きまとった。ハンクが強盗犯から盗んだ携帯の着信にリダイヤルすると、ビッグレッド運送会社に繋がった。犯人達がレンタルしているバン(自動車)がメキシコに向かっていることが判明する。アールは教習車を銃で脅して止めると、ハンクと共に犯人達を追った。
アール達はどの道を使うかで揉めるが、偶々辿り着いた先が大型トラックの駐車場だった。その中から、ビッグレッド運送会社のトラックを見つけるが、車が走り出してしまう。ハンク達は何とかトラックに飛び乗り、荷台の中に侵入した。そこには、犯人達が乗っていたバンが積み込まれていた。アールが導線を弄りバンを動かすことに成功するが、トラックが停車していたのが橋の上だったため、そのまま下に落下してしまう。しかし、ゴミを積んだ船が橋の下を通っていたため、船の上に落ちて奇跡的に助かる。バンの積み荷を確認すると、中には金属製のビア樽が入っていた。
ハンク達は工場に樽を持ち込み、中を開けようとするが、2200度の炎を当てても樽は冷たくなるだけだった。この樽は秘密裏とされている合金で作られており、重量はゼロに近く熱も通さず、どんな力を加えても変形しないことが判明する。この樽自体が何百万もの価値があるものだった。
ハンクは真相を探るまでの間、元恋人であるデニースの家にバンを隠した。アールを殴った件でデニースとは別れてしまっていたのだが、アール本人が誤解を解くと言うので紹介をした。しかし、火に油を注ぐ結果となり、家を追い出されてしまう。我慢の限界がきたハンクは、本当にアールを殴って去っていった。
ハンクが警察で保管されている愛車を取りに行くと、アールが現れる。ハンクの車に置いていた拳銃を取りに来たのだ。そこでもふざけた態度を取るアールに、ハンクは拳銃を取って消えてくれと怒鳴る。しかし、ハンクはなぜかパトカーに囲まれ逮捕されそうになる。アールがパトカーを盗み、ハンクを助け出した。
ハンクがパトカーに乗っていた機械を使って調べてみると。ハンク達は橋で発砲した罪で指名手配されていた。強盗犯の仲間に警察内部の人間がいるのだ。バンのナンバーを元に所有者を割り出そうとするが、偽物だったため検索にヒットしなかった。しかし、アールがバンの車両番号を盗んでいたため、所有者の住所が判明する。
映画『ナショナル・セキュリティ』の結末・ラスト(ネタバレ)
夜になり、ハンク達は別の建物からバン所有者が暮らす建物を監視した。静かな時間が過ぎ、ハンクは今追っている強盗犯が相棒の敵だと打ち明けた。アールは今のハンクの境遇が黒人と同じだと皮肉り、2人は笑い合った。暇になったアールは食べ物を買いに行くと言ってその場を離れるが、バン所有者の家に忍び込もうとしていた。その時、男達が車に乗って帰ってきてしまう。ハンクが急いで建物の中に向かうと、アールが男に撃たれて倒れるのが見えた。ハンクは必死に銃で応戦するが、弾が切れてしまう。だが、男の手首に入れ墨が掘られているのが見えた。アールは足を撃たれただけで生きていた。銃をハンクに渡すと敵を取れと送り出した。ハンクは銃を撃ちまくるが、男に逃げられてしまう。
ハンクはアールを手当てするため、デニースの家に向かった。だが、アールの足は弾が掠っただけで、たいしたことはなかった。その時、蜂が現れる。アールが取り乱す姿を見て、デニースはハンクが真実を話していたことを理解する。
ハンク達は強盗犯のアジトの電話に着信を残していたヨット・クラブに向かった。店員の振りをして中に侵入すると、入れ墨の男がマクダフ刑事と接触しているのが見えた。ハンク達はワシントン警部補に連絡を取り、今までのことを話した。ワシントン警部補はハンク達に、クラプス宇宙航空から1年前700万ドルの原子合金が盗まれたことを説明した。その後、ハンク達はマクダフ刑事に連絡を取り、ビア樽を売りたいと話しを持ち掛けて誘き出そうとした。
ハンク達は次の日待ち合わせ場所に向かうが、強盗犯に捕まったワシントン警部補が現れる。ハンク達は一瞬の隙を突いて強盗犯を撃ち、ワシントン警部補と共に車に乗って逃げた。だが、車が横転してしまう。走って逃げるが、爆発が起こりハンクを見失ってしまう。
ハンクは狙撃手がアールを狙っている姿を見て、咄嗟に声を上げて危険を知らせた。だが、そのせいで自身が撃たれてしまう。アールは叫びながら狙撃手を射殺した。ハンクは生きており、その場にあった重機で強盗犯を海に落とした。2人は喜び、お互いを称えあった。
ハンクは警察官に復帰することになり、デニースと抱きしめ合って喜んだ。アールもロス市警に配属されることになる。アールとハンクは相棒として働くことになった。
映画『ナショナル・セキュリティ』の感想・評価・レビュー
ひょんな事から警察を巡る陰謀に巻き込まれていくまったく気の合わない二人の姿を始終コミカルに描かれている。
劇中でマーティン・ローレンス演じるアールが黒人差別を声高に叫んでいる姿が笑いを誘うが、アメリカに未だに根付く黒人差別の実態を描いているように見える。最終的に、アールとハンクはお互いを信頼しあうよき相棒となるのだが、人は人種を越え分かり合える。そんなメッセージにも取れる気がしてならない(男性 20代)
全体的にコミカルでおもしろい作品ではあるのだが、アールが常に軽薄な態度なので、振り回されるハンクが少しだけ可哀そうになってくる。最後は無事に復職できると言っても、アールのせいで仕事を失うことになったのは大変そうだった。自分だったら確実にアールのことを恨んでいると思う。ラストでは相棒としてアールといい関係を築くハンクは、器がデカくて優しいなと思った。
最後はきちんと事件が解決して全員がハッピーエンドになるので、満足のいく結末だった。(女性 30代)
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