映画『トリプルX ネクスト・レベル』の概要:NSA支部が何者かに襲撃され、16人の工作員が死亡した。事態を重く見た工作員のギボンズは、新たなトリプルX(特殊潜入捜査員)を任命するため、刑務所を訪れた。そこには、NSAの元工作員であるダリアスがいた。
映画『トリプルX ネクスト・レベル』の作品情報
上映時間:101分
ジャンル:アクション
監督:リー・タマホリ
キャスト:アイス・キューブ、サミュエル・L・ジャクソン、ウィレム・デフォー、スコット・スピードマン etc
映画『トリプルX ネクスト・レベル』の登場人物(キャスト)
- ダリアス・ストーン / トリプルX(アイス・キューブ)
- 元NSAの工作員。上官の命令を無視したせいで刑務所に収監される。新たなトリプルX(特殊潜入捜査員)として、ギボンズに任命される。
- オーガスタス・ギボンズ(サミュエル・L・ジャクソン)
- NSA工作員。かつてダリアスと共に任務に当たっていたことがある。
- ジェームズ・デッカート(ウィレム・デフォー)
- 国防長官。自身が大統領になるため、ジェームズ大統領の命を狙う。自身の野望のために卑劣な手段を取る。
- カイル・クリストファー・スティール(スコット・スピードマン)
- NSAの優秀な工作員。ギボンズの死亡事件に疑問を抱き、ダリアスに接触する。
- ジェームズ・サンフォード(ピーター・ストラウス)
- アメリカ合衆国大統領。
- トビー・リー・シェイヴァース(マイケル・ルーフ)
- NSA技術部所属。小心者でダリアスに振り回される。
- チャーリー・メイウェア(サニー・メイブリー)
- 上院軍事委員会補佐官。デッカートの仲間。
- ローラ・ジャクソン(ノーナ・ゲイ)
- ダリアスの元恋人。現在は高級車を販売している。
映画『トリプルX ネクスト・レベル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『トリプルX ネクスト・レベル』のあらすじ【起】
牛舎の地下に作られたNSA(国家安全保障局)の支部に、覆面をした男達が数十人侵入した。敵は様々な機械を使って奥に侵入すると、16人の工作員達を殺害した。工作員のギボンズは、仲間の工作員であるシェイヴァースと共に脱出した。
ギボンズは弁護士の振りをして刑務所を訪れ、囚人(ダリアス)に面会を申し込んだ。ダリアスはかつてNSAで働いていた工作員の1人だった。初めはギボンズに手を貸すことを嫌がっていたが、工作員が狙われていることを聞いて渋々協力することを決める。ギボンズは暗号を用いて、明日抜け出すように指示を出した。
ダリアスは看守を殴って手錠で拘束すると、洗濯室を通って屋根に上がった。看守達の追跡を振り切り、ヘリコプターに飛び移った。操縦席にはギボンズとシェイヴァースが座っていた。ダリアスの名は今日から“トリプルX”に変わった。“トリプルX”とは特殊潜入捜査員の名称で、前任はすでに亡くなっていた。
トリプルXはダリアス達を連れて元恋人のローラを訪ね、新しい車と身を隠す場所を借りた。トリプルXはギボンズと遺恨を残していたが、トリプルXが逮捕された時にギボンズも顔に火傷を負っていたことを知り、怒りを沈めた。
映画『トリプルX ネクスト・レベル』のあらすじ【承】
次の日、トリプルXはNSA支部に侵入して、ギボンズの部屋からデータを盗み出した。支部を調査していたNSA職員に追われる中、ボートを使って逃げ出すことに成功する。だが、地上にいたシェイヴァースが警察に追われてしまう。トリプルXはボートを使ってド派手に警察をかく乱させると、シェイヴァースと共に逃走した。
NSAではダリアスについて詳しく調査がなされた。ダリアスは両親の死後犯罪の道に走ったが、海軍の特殊部隊に入隊して優秀な狙撃手となる。ギボンズが精鋭部隊に招集し、クリスマスまでコソボで活動していた。だが、民家に放火しろという将軍(現デッカート国防長官)の命令に反抗し、軍法会議で20年の実刑判決を受ける。工作員のカイルは刑務所の映像から、ギボンズとダリアスがコンビを復活させて活動していることに気付く。
ギボンズは自宅に帰るが、誰かが侵入している気配を感じ取る。拳銃を構えながら慎重に中に入ると、隠していた書類や写真などを取り出した。そして、そのまま2階に上がるが、敵に捕まってしまう。しかも、そこにはデッカート国防長官までいた。ギボンズはコソボでの放火命令のせいで、16人の部下が亡くなったことを指摘して激しい怒りを見せた。だが、デッカート国防長官は気にした様子もなく、部下に事故に見せかけて殺害するように指示するとその場を離れた。ギボンズの家は爆発で木端微塵に吹き飛んだ。
ギボンズの家がガス漏れによって爆発し、ギボンズが亡くなったことがニュースで流れた。トリプルX達はそのニュースを沈痛な面持ちで眺めた。だが、葬儀にギボンズを嫌っていたデッカート国防長官が参列しているのを見て、トリプルXは不審に感じた。
映画『トリプルX ネクスト・レベル』のあらすじ【転】
トリプルXは支部から盗み出したデータを見て、チャーリーという女性に接触する。チャーリーはかつてギボンズと議会の窓口で知り合い、現在は上院軍事委員会の補佐官をしている女性だった。
トリプルXはデッカート国防長官に近づくため、チャーリーに頼んでパーティーに給仕係として潜入した。デッカート国防長官はペティボーン将軍参謀本部副議長に何かを話しており、ペティボーン将軍の表情が曇っているのが見えた。近づいて話を聞いてみると、議会を無視して3日以内に何か行動を起こそうとしていることが分かった。だがその時、トリプルXはボディーガードに気付かれてしまい、チャーリーの助けを借りて何とか会場から逃げ出した。
カイルは部下の報告により、かつてダリアスに味方した工作員達が行方不明になっていることを知る。その頃、トリプルXはチャーリーの家を訪れていた。だが、お風呂を借りて部屋を出ると、チャーリーはいなくなっていた。トリプルXは落ちていた拳銃を拾って慎重に奥に進むと、ペティボーン将軍の遺体があった。その時、多くのパトカーがやって来るのが見えて、トリプルXはチャーリーに填められたことに気付いた。
警官達が突入する前に、カイルは屋敷の中に侵入した。トリプルXはカイルの話しから、パーティーでデッカート国防長官に近づけさせたのも、ペティボーン将軍との接点を持たせるためだったことを知る。トリプルXはカイルに、デッカート国防長官がペティボーン将軍のことが邪魔になって始末したことを教えて屋敷から追い出した。
トリプルXは屋敷から逃げ出しアジトに戻ることに成功するが、指名手配されてしまう。だが、ニュースからペティボーン将軍の葬儀に合わせて、デッカート国防長官の息のかかった部隊が集結することを知る。彼らの武器は国防省を通して注文されるため、トリプルXはシェイヴァースにハッキングを頼んだ。徴用書の内容から、部隊と戦車を海軍基地から“インディペンデンス”(空母)に運ぶことを知る。
トリプルXは空母に侵入すると、チャーリーの後を追いかけた。すると、ギボンズや仲間の工作員達が檻の中に閉じ込められていた。ギボンズ達は情報交換をしようとするが、チャーリーが隙をついて警報器を鳴らしたため、トリプルXは戦車を盗んで逃げだした。
映画『トリプルX ネクスト・レベル』の結末・ラスト(ネタバレ)
トリプルXはカイルに会いに行き、デッカート国防長官の陰謀を話した。デッカートは州北部で攻撃準備をしており、国会議事堂を襲撃してギボンズ達に罪を着せようとしていた。デッカートは大統領の警備を任されているため、カイルはすぐにトリプルXの考えを受け入れられなかった。だが、基地に戻って詳しく調べてみると、警備班はデッカートの息のかかった軍人だと判明する。そこに、デッカート自身が現れる。カイルはデッカートとのやり取りから、トリプルXの話が真実だと気付く。
カイルはトリプルXのアジトに赴き、デッカートが大統領達を殺して自身が大統領になる気でいることを話した。他の仲間を集めようにも、デッカートの息のかかった者がどこに潜んでいるか分からない。トリプルXはかつての自動車泥棒仲間を頼った。
夜になり、国会議事堂に大統領や閣僚達が集まった。外には多くの報道陣が集結していた。大統領の演説が始まり、トリプルX達は国会議事堂に急いだ。途中で戦車に攻撃されるも、仲間達の協力の元、戦車をジャックした。その頃、国会議事堂では停電が起こり、襲撃が始まっていた。
トリプルX達は戦車を使って国会議事堂に侵入するが、デッカートは大統領を連れて逃げてしまう。トリプルXはギボンズを救出すると、後を任せてデッカートを追った。だが、緊急避難用の列車に乗って逃げられてしまう。
トリプルXは車に乗り込み、デッカート達の後を追った。ギボンズとカイルもヘリコプターに乗り込み追跡する。カイルは狙撃しようとするが、列車が早すぎて狙いを定めることができなかった。トリプルXは列車に乗り込み、敵をやっつけるとデッカートを抑え込んだ。大統領はその隙にカイルによって救出される。トリプルXが川に飛び込むと、ギボンズが列車にミサイルを放ってデッカートを殺害した。
デッカートは大統領を救おうとして命を落としたとニュースで報道された。大統領はカイルと名も知らぬ戦士に栄誉賞を贈った。トリプルXはローラに別れを告げ、新しい車と共に立ち去った。
映画『トリプルX ネクスト・レベル』の感想・評価・レビュー
NSAの特殊工作員の活躍を描くアクション映画、第2弾。前作のヴィン・ディーゼルに代わり、新たな「トリプルX」としてラッパーとしても知られるアイス・キューブを起用。
前作同様、ド派手なアクションが痛快なうえ、ところどころに笑いを誘う要素があり、横道なアクション映画となっている。
作品の最後でダリアスが誰からも賞賛されずローラと別れ去っていくシーンは物悲しくもあり、ダリアスの生き様が強く表現されている。(男性 20代)
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